No.393199

龍の転生者と魔物達の転生記 プロローグ

龍牙さん

旅先で死んだ青年の前に現れた三人(?)の人物によって力を持たされて転生した主人公の物語魔人の力とバトスピの力を持って転生した主人公のお話です。(爆丸達はまだ準備中)

2012-03-17 18:05:21 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2595   閲覧ユーザー数:2527

「…何、危険すぎる物を押し付けてくれてるんだぁー!!!」

 

思わず叫んでしまったオレに罪はないと思う。

 

旅行中に、地震で崩れた瓦礫に潰されそうになった人達を助けてたら、自分が押し潰されて死んだら意味無いだろうな。

 

死んだと思った時、目の前に居たのはお兄さんと白い髪のお爺さんと謎の仮面の人(?)。なんでも、別の世界に転生させてくれるらしいけど…。

 

「「「何が不満なんだ?」」」

 

揃って言ってくれましたよ、この連中。

 

「ワシの持つ六色のスピリットのマジック、ネクサスのカードを現実で使える様にしてやったと言うのに。」

 

どうやったか非常に気になる所だ。…ブレイブが無いのはこいつが第二期のラスボスだからか…『異界王』!? これだけは言って置く、『幻羅星竜ガイアスラ』は要らない!!! このスピリット、現実に呼べたら、世界滅ぼせるだろう、軽く!?

 

「まあ、彼等を押し付けてしまったのは申し訳なく思う。」

 

ただ一人だけ申し訳なさそうにしてくれているのは…爆丸に登場する『古の六戦士』の一人『ファーブニル』。普通はドラゴ達(新旧どちらでも可)だろう、と思ったがやっぱり押し付けたかHEXが使っていた爆丸達…だけど、六属性の内の風と闇はメカ爆丸だけど良いのか?

 

「やれやれ、折角、オレは子孫達の力を全部付けてやったのにな。」

 

…ある意味、アンタのが一番性質が悪いと思うぞ…『緋勇 龍斗』。世紀末の魔人達の戦闘技術に術…《力》までって…。ああ、世界の支配者にもなれるって言うのかよ、オレは。黄龍の器の《力》に菩薩眼までって…。

 

「いや、菩薩眼と四神覚醒は無いぞ。術や技は使えるし、しっかりと器では有るがな。」

 

……そうですか。だけど、一歩間違えれば死者蘇生も出来そうなものを押し付けてくれたね、この人は。

 

「しかし、旅先で人助けして死ぬなんて、お前も相当なお人好しだな。」

 

今更ながら自分でもそう思いますよ。

 

「その意思に感心したから、二度目の人生を歩ませてやろうと思ってやってきたら…。」

 

「同じ事を考えていたのが他に二人も居たと?」

 

揃いも揃って頷く目の前の方々。

 

「最初は我々の内の誰かの世界に送ろうと言う事になったのだが。」

 

「それだと、力を与えなければ危険な世界が一つ有るからな。」

 

「悪かったな、危険で。」

 

そう言ってファーブニルと異界王が龍斗へと視線を向けると、不貞腐れた様にそう言って明後日の方向を向く。

 

まあ確かに…命が幾つあっても足りない魔人の世界と爆丸とバトスピの世界じゃ、危険度にも差があるか;

 

「うむ。それで、全員の世界の力を与えて関係のない世界に送ろうと言う事になった。」

 

「まっ、お前が嫌なら元の世界で転生させてやるけど、前世の記憶は消させてもらうけどな。」

 

「あー…その送られる世界って、力が無ければ危険って事ですか?」

 

無言のまま頷いてくれる御三方。

 

「まっ、どうするかはお前の自由って奴だ。何処の世界に行くかはオレ達にも決められないけどな。」

 

「聞くまでも無いさ。折角の申し出、精々二度目の人生を楽しませて貰うよ。」

 

オレの言葉に満足気に頷く御三方。

 

「そうか。ならば、私の方は準備が有るので遅れて送る事になるが、他の二人の力が有れば暫くは大丈夫だろう。」

 

いや、確かに人類の規格外集団の集大成の様な《力》が有れば、個人レベルで核兵器所持しているような物だし、そこにスピリットまで有るんだから、寧ろ…爆丸達は過剰戦力じゃ…。

 

「いや、《力》もバトスピの力を現実に引き起こすのも、所詮はお前個人の力だ。個々の意思を持っている連中なら、お前が動けない時でも動いてくれるだろう。」

 

「例外は有るがな。」

 

うん、風と闇はね。姿を消していくファーブニルを他所に異界王がカードの束を渡してくれる。

 

「《力》と前世の記憶に目覚める条件はお前が物心付く頃だ。じゃあ、そう言う訳で第二の人生を楽しんで来い。」

 

龍斗がそう言うとオレの視界を光が包んでいく。

 

 

 

主人公SIDE OUT

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択