夕方・ラビットハッチ
アイルランドからシャルの新たな専用機が届いた。
一夏たちと同じくGNドライブ搭載機で可変機構を持つオレンジのフルスキンISだ。
シャルは早速身に付けて一次移行を済ませた。
「これが僕の新しい力・・。」
「その機体はアリオス。キュリオスの後継機で高機動を維持しながらキュリオスで足りなかった火力を改善したISよ。メインはキュリオスのビームサブマシンガンの連射性を維持しながら威力を強化、銃身の移動も出来るツインビームライフル。これによって対地攻撃も可能よ。ビームサブマシンガンは腕部内臓式に変更になったから気を付けてね。」
「キュリオスの後継機ってことは確か可変機構持ってるって事だよね。体に影響はないの?」
「そうそう、変形する際は機体だけ変形するから人体に影響はないから安心して。あと上に誰か乗せたりして飛ぶ事も出来るから。」
「なるほどね。サブフライトシステムも兼ねてるんだ。」
ロックオンから簡単な説明を受けたシャル。
シャルは大好きな幼馴染みから託されたISを大切にしようと心に決めた。
「さて、次は私ね。これを見て。」
鈴がカップのような物をテーブルに置き、フラッシュスイッチを差し込む。
「ピィ!ピィ!」
それはフラッシュをたきながら動き回る。
フードロイドを見た鈴も簪たちに負けじと製作したらしい。
「あら、鈴もやるわね。」
「これはフラッシュを使ったフードロイド、フラシェキー。攻撃力は無いに等しいけど目眩ましにはもってこいよ。」
「かわいい♪」
シャルのかわいい物好きの心に火が着いた様で愛でていた。
次の日は臨海学校ということもあり、早めに解散。
倉持技研
我望は気絶している真耶の懐からスコーピオンスイッチを抜き取る。
「スコーピオンスイッチはお預けだな。彼女にはしばらく前線を退いてもらう。」
「わかりました、彼女には再教育を施します。」
「楯無くん、そう言えば一年生は臨海学校か。」
「はい。ボーデヴィッヒさんが参加します。」
ラウラの部屋
「仮面ライダー・・!それに織斑一夏とロックオン・ストラトス・・!奴らは八つ裂きにしても足りない・・!」
真耶に今起きている事を知らず、キャンサースイッチを手に取る。
翌朝
出発前、臨海学校の準備を済ませたロックオンは新聞を読んでいると・・。
『二つの隕石落下!?だがクレーターには何も残っていなかった!一体何が落ちて来たのか・・?』
(シャル・・派手に決めすぎ・・。)
この記事を読んでロックオンは頭のなかで笑いながら大気圏突入を図ったシャルの姿が浮かぶ。
頭を抑えてため息をはく。
バス
「ZZZ・・。」
一夏はバスで眠っていた。
ユニコーンとスコーピオンの連戦の疲労がピークに達している状態でバスに乗り込み、窓際の席についた瞬間眠りに落ちた。
そんな中、隣の箒は顔を染めながら別の事を考えていた。
(あの人に頼んで専用機を作ったもらう様に頼んだ。臨海学校には間に合わせると言っていた。これでやっと一夏の隣で戦える・・!)
箒の心はやっと専用機が手に入る喜びで溢れていた。
だが箒は知らなかった。
自身がそれを行った事で一夏たちの怒りを買うことを・・。
ロックオンは臨海学校の事を考えていた。
(セシリアはティアーズの高機動パック・ストライクガンナー、一夏はダブルオーの追加武装・セブンソードの残りが来るって話は聞いた。何だろう・・胸騒ぎがするわ・・。何かが起こる気がする・・。)
だがロックオンのその不安は的中することになる。
様々な思惑が飛び交うなかバスは宿舎に到着、整列した。
「ここが今日から三日間お世話になる花月荘だ。 全員、従業員の仕事を増やさないように注意しろ 。」
「「「よろしくおねがいしまーす!」」」
千冬の言葉の後、全員で挨拶をする。
この旅館にはIS学園の創立時からお世話になってるらしく、着物姿の女将が丁寧にお辞儀をした。
「はい、こちらこそ。今年の一年生さんも元気があってよろしいですね。」
歳は三十代前半くらいだろうか、しっかりとした大人の雰囲気を出していた。
「各自部屋分けされたメンバーで行動、荷物 を指定された部屋に置いてから自由時間だ。海に出る者は別館の方で着替えられるようになっているので、それを利用しろ。場所がわからなければ従業員の方々へ聞け、以上だ。」
女将の言葉の後にそう千冬が締め、一年生女子一同は直ぐ様旅館の中へと向かう。
その際女将は海の家に監視員として学園が依頼した男性がいることを伝える。
ちなみに初日は各自自由時間。
食事は旅館の食堂もしくは海の家にて各自とるようにと言われている。
「ね、ねー。おりむ~。」
「ん?のほほんさんか。どうした?」
本音が一夏を呼び止める。
振り向くと、ゆっくりとこっちに向かって来ていた。
「おりむ~のお部屋ってどこ~?」
「さあ?案外先生の部屋だったりしてな。」
「その通りだ。織斑、お前は私と同室だ。」
「ということらしいから恐れを持たないものは遊びに来ても構わないぞ。」
一夏の言葉に女子たちは一斉に首をフルフルと横に動かす。
やはり千冬がいる部屋に入る勇気は持っていないようだ。
一夏は着替えて海へ向かう。
ロックオンも水着に着替え(青のビキニにパレオ)歩いていると、ある看板を発見・・。
海の家・天の道
そこにはサングラスをかけた男性が焼きそばを焼いていた。
「あら、総司さん。」
「ロックオンか。聞いているだろうが臨海学校の間、監視員をやることになった。(小声で)お前らはライダーとして派手に動けないだろう。だから俺がここへ来たというわけだ。」
この男性は天道総司。
自身を天の道を往き総てを司る男と豪語する男性。
だがそう言い切れる為の努力を行い、常に結果を出している。
そして人に擬態するワームと戦う仮面ライダーカブトでもあり、ロックオンを仮面ライダーとして認めた人物である。
「(小声で)そうなの。まああなたがここに来たのはありがたいわ。あたしたちが動いたら正体がバレそうだしね。・・それはそうと焼きそば一つちょうだい。」
「五百円だ。」
チャリン
ロックオンは五百円を渡し、焼きそばを受けとり食べ始める。
「相変わらず美味しいわね。」
「ふ、当然だ。」
その頃一夏は本音たちとビーチバレーを楽しんでいた。
「それ!」
「織斑くんすごいね。」
「うん、女バスのコーチもやっているのでしょう?」
「まあな、他にもバレーボールやサッカーのコーチもやってるぜ?」
一夏は特定のクラブには入っていないがアイルランドで培ったバスケ、バレーボール、サッカーの技術をコーチして教えている。
箒はそれを聞いて不機嫌になる。
(昔の一夏は剣道をやっていたのに・・!)
そして総司の焼きそばも好評だった。
夕飯も総司が腕を振るい、これも好評だった。
その際、仲居さんたちの総司に色っぽい視線を送っていたのは完全な余談である。
その夜・千冬の部屋
(総司さんの焼きそば旨かったな。あの領域にいつか達したい。頑張らないと。)
窓の外を眺めている一夏も総司の焼きそばを食べ、いつか自分も総司に認められる腕になりたいと心に決めた。
そんな一夏に千冬が話しかける。
「一夏、話をしないか?」
「・・いいだろう。何だ?」
「お前の専用機の事だが・・。」
千冬がそれを言った瞬間、一夏の顔色が変わり千冬の方に向き直る。
「悪いがその事に関しての話はできない・・!あんたが俺に学園で働いていることを黙っていたように俺もそれに関する話は黙らせてもらう・・!」
「なぜ話せない!?理由を言え!」
「あんたに話せば天災にシステムとかについての話を聞くだろう。ダブルオーをもらった人たちと約束したからな。天災と繋がりのあるあんたにダブルオーに関する事を話さないでくれと。もし天災にそれを知られて造られたらまた世界が変わってしまうからな・・!完成したらテストと称してまた襲撃(・・・・)を行って学園や世界を混乱させるのが目に見えている・・!」
「・・!?」
「仮にあいつは襲撃して誰かが傷ついても知らない顔をしてデータ収集をするだろう・・!この世界はあいつの玩具じゃない・・!あいつもそうだが、あんたも自分の罪を数えろ・・!・・もうこれ以上話すことなんかないし時間も丁度いいからもう寝る。」
一夏はそう言って布団に入り就寝。
千冬は一夏がなぜ話すことを拒むのかわからなかった。
そしてクラス対抗戦の襲撃に関する事をなぜ知っているのか・・。
(一夏は対抗戦の襲撃の事実を知ったのか・・!?だが襲撃を受けた時や解析の時一夏はいなかった・・。なぜ一夏がそれを知っている・・!それに私の罪だと・・?一夏は何を言っている・・?)
千冬は一夏が言った『罪』という言葉の意味がわからないまま二日目を迎える。
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