No.389996 励まし2012-03-11 03:12:33 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:3097 閲覧ユーザー数:2902 |
最近、直江大和は元気がない。
朝起きるのは遅い、学校では覇気がほとんどないなどたるんでいるといっても過言ではない。
「なぜだ?」
大和の恋人であるマルギッテ・エーベルバッハは疑問を抱く。
「もしかすると、大和は私に飽きてしまったのか?」
大和を深く愛するマルギッテにとって、飽きられるということは一番残酷な現実。
「大和に見捨てられない方法を考えねば……」
マルギッテは行動を移した。
「おはよう、大和♪」
クリスが元気よく挨拶をする。
「…お、……おはよう……」
しかし、大和のあいさつはすぐに死んでしまいそうな挨拶だ。
「ど、どうした大和? 何か死にそうな顔だぞ。昨日、マルさんが大和のために元気になる物をいろいろと用意してくれたのに、駄目だったのか?」
「………いや、すごく元気になった……」
だけど、大和はそう言い残すと気を失った。
「や、大和――――!?」
傍にいる黛由紀江はそれを遠い目で見た。
(元気、奪われたんだな―――。愛ってすげーぜ)
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興奮は一時的なもの。