No.349355

第三回同人恋姫祭り 真・恋姫†無双 萌将伝アフター とあるクリスマス

ドウモ、アロンアルファと申します。今回のお題は「クリスマス」という事で参加させて頂きました。

自分の作品は「真・恋姫無双「新たなる地と血」」を連載しております。

設定としましては、一刀が無印を失敗して別の外史へ行くというものです。しかも、恋姫達が登場する8年ほど前に…

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2011-12-19 01:09:01 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:5326   閲覧ユーザー数:4527

この作品は恋姫無双の2次創作です。

 

作者の勝手な解釈もある為、若干キャラの性格等のズレが生じる場合が御座いますが

そこらへんはご容赦のほどを。

 

三国同盟成立から幾許の月日が流れ、天の御使い・北郷一刀を中心に各国の英傑達も日々、忙しなく働いていた。

 

北郷一刀…彼は聖フランチェスカ学園に通う普通の少年であった。ひょんなことから彼は女性ばかりの三国志時代に降りてきた。天の国から来た、天の御使いとして、彼はこの三国志の時代で仲間と共に戦乱の時代を生き抜き、そして戦争を終わらせた。彼を中心に三国同盟という形で、成り立っている。

 

戦争が無くなったとは言えやる事は山積みである。大きな諍いは無くても、小さな争いはどうしても無くなりはしない。

 

つい先日も、賊の討伐要請があり、愛紗が部隊を率い一ヶ月もの間、都を離れていた。そして数日前にその任を終え帰って来たばかりだ。

 

城から二人の男が愚痴を零しながら出て来る。つい先日まで国境周辺の賊退治を行い、帰って来たばかりだ。そして今は久しぶりの休暇に入っていた。

 

「全くぅ、せっかく帰ってきて明日はくりすますだってのに、何で寂しくお前と過ごさにゃならのだ…」

 

「先輩、ボクだけじゃ無いです。他にも未だいますから…」

 

「うるせい!そんな事分かってるよ!御遣い様も何て酷なものを広めてくれるんだよ、独り者にとっちゃあ嫌がらせ以外なんでもないぜ…」

 

「あははは…」

 

先輩と呼ばれた男(以下男A)は、クリスマスを広めた天の御使い事、北郷一刀に愚痴った。それを聞いたもう一人の男(以下男B)は苦笑するしかなかった。

 

久しぶりに休暇を取れたは良いが、クリスマスイベントの女姓とイチャイチャする筈なんだが悲しいかなそれを一緒に過ごす女がいない為、男の一声で独り者が多く集まり自棄酒大会(クリスマスパーティー)とする事となった。

 

そんな愚痴を零していると、一人の女性が城門の外で一人立っていた。どうやら待ち合わせをしているらしく、頻りに辺りを気にしていた。それを見つけた男Aはこれはチャンスとばかりに声を掛けに近付いた。

 

それを見たもう一人の男Bは、その女性になんとなく見覚えがあったが、気の所為だろうと思い後を追って行った。

 

「ねえねえ、か~のじょ。誰かと待ち合わせかい?そんな奴放っといて俺と…」

 

男Aがお決まりのナンパの台詞を吐きながら近付いた。女性が振り返りその顔を見た瞬間、男Aと後を追ってきたもう一人の男Bは固まってしまった。

 

女性の方は待ち人が来たと思い、振り返ったが違う事に気が付き落胆の表情を見せる。そして固まっている男達に対して言い放つ。

 

「お前達、休暇中だからといって、あまり羽目を外し過ぎるなよ。」

 

「は、はい!」

 

男達もまさか、ナンパしようとした相手が自分の部隊の隊長である関将軍だとは思っていなかった為、男達は固まっていたが、姿勢を正しなんとか返事をするとその場を走って去って行った。

 

「はぁ~」

 

男達が気が付かないのは無理もない。愛紗は普段とは違う格好で城門の前に立っていたからだ。先ほどの男達の部隊の隊長である愛紗も彼らを率い、一ヶ月ほどの間賊退治をし報告書等を纏めていた為、彼らより数日遅れたが同じ様に休暇に入っていた。

 

そんな彼女が待ち合わせている相手は当然、天の御使い事北郷一刀であったが未だ姿を現してはいない。なぜなら朝餉を取った後、一刀に買い物に誘われたのだが、正確な時間は決めてはいなかったが、真面目な彼女は主の一刀を待たせてはいけないと思い、直ぐ様に着替えて此処に先に着き待っていた。

 

一刀が来るのを今か今かと待ち侘び、そして門兵に幾度と無く可笑しな所は無いかと尋ねる。尋ねられた門兵もそんな愛紗の姿に内心微笑ましく思いながら、大丈夫ですと答える。普段の稟とした雰囲気は無く一人の男を待つただの女性だ。

 

「愛紗、ごめん。待たせたかな?」

 

「いえ、私が早く来すぎましたから、ご主人様が謝る事はありません。」

 

漸く現れた一刀の姿を確認すると顔を綻ばせる。

 

「じゃあ行こうか?」

 

そう言うと一刀は、愛紗の手を取り歩き出す。

 

「あ…」

 

「ん、どうかした?」

 

「いえ、何でもありません。」

 

一刀の何気ない行動に愛紗は一瞬驚いたが、このまま手を繋いでいたいと思った為、なにも言わずそっと握り返す。一刀の方も特に気にした様子もなく、そのまま街へと歩き出し出した。

 

一刀と愛紗、二人で街を歩いていると周りから声が聞こえてくる。

 

また御使い様は違う女性を連れている。

 

綺麗。

 

誰だ?

 

畜生羨ましい!

 

リア充氏ね!

 

等々

 

二人は内心苦笑しながら歩いていく。

 

そして途中、街の子供達に遊んでくれとせがまれたが、用事があると言ってやんわり断った。そして連れているのが愛紗だと気付くと皆興味津々と見ていた。女の子達は頻りに綺麗と言い、男の子達は本当に愛紗なのかと疑っていたが…

 

買い物といっても粗方の物は揃っている為、それほど量は多くなく直ぐ済んだ。そして昼食を二人で取っていると一刀は、愛紗にある事を頼んだ。

 

「…ご主人様。どうして私がこの様な格好をし無ければならないのでしょうか?」

 

「どうしてって、そりゃあ俺と一緒にプレゼントを配る為だよ。」

 

愛紗の疑問にさも当然と言わんばかりにしれっと答える。

 

宴も終わり、酔って潰れた者達を自力で立てる正気を保っている(しらふの)者達と手分けしてそれぞれを部屋に送り届けた。

 

その後、愛紗と一刀は一旦着替える為に別れ、再度合流した。その際、愛紗は一刀から渡された服を着てきたのだが、着替えて見るととても大胆であった。そう、一刀が愛紗に頼んだ事とはサンタのコスプレをして一緒にプレゼントを配る事であった。

 

当然この場合、プレゼントを配る役をする格好と言えば、サンタクロースの格好なんだが、一刀は至って普通のサンタクロースの格好。だが愛紗のサンタクロースの衣装は、超ミニのスカートに肩を晒し、胸をぎりぎりまで晒した露出の多い格好であった。一刀は、これを創ってくれた服屋の店主の家の方角に向かって「ありがとう~!」と、叫んだ。(注:実際には夜中である為そんな事も出来るはずも無くあくまで格好だけである)

 

一刀がプレゼントを配るに当たって、独りでは時間と労力が当然足りない為、毎年内緒で誰かに手伝いをして貰っているのだ。この事を聞いた愛紗は当然一刀といられる事を喜んだが、まさかこんな格好までするとは思ってもみなかった為、若干顔を引き攣らせていた。それでもこれをちゃんと着てくる辺り、主である一刀に褒めてもらいたいと言う乙女心なのだろうか。

 

「あの…その…ど、どどどどうでしょうか、この格好?に、似合ってますでしょうか?」

 

片手で裾を押さえ、もう一方の空いた手で胸元を隠そうとし、もじもじしながら上目遣いをする愛紗に、一刀は思わず自分の部屋にお持ち帰りしたい衝動に駆られたが、自分に使命がある事を思い出し、ぐっと堪えた。

 

「ああ、すっっっっごく、似合ってる!!」

 

ビシッ!と親指を立ててサムズアップして答える。

 

「ご、ご主人様。あまり大きな声を出しては、皆に気付かれてしまいます。」

 

「おっと、やべぇ、やべぇ。じゃあ始めようか?」

 

「はい!」

 

あまりこんな所で時間を喰う訳にはいかないので、早速プレゼントを配り始める。

 

先ず始めに寝ている子供達の、枕元にプレゼントを置いていく。そして次々と女の子達の枕元にプレゼントを置いていった。途中気配に気付いた女の子数人(主に武官の子達)に不審者と間違われたが、愛紗の機転により事無きを得た。

 

何人かは枕元に欲しい物が書かれた紙が置いてあったが、その内容は大体予想通りであった。が無い物も当然あるので用意した物を置いていく。

 

最後のプレゼントを枕元へ置き、無事終了となった。

 

「愛紗、ありがとう。お陰で助かったよ。」

 

「いえ、お役に立てて光栄です。」

 

「これ。お礼なんだ。良かったら受け取ってよ。」

 

一刀がそう言って差し出したのは、掌に乗るほどの小さな箱であった。

 

「え?でも先ほどの宴で私はぷれぜんとを貰いましたが…」

 

「これもプレゼントだよ。手伝ってくれた、そのお礼さ。」

 

「ですが!…」

 

なおも受け取る事を渋る愛紗だったが

 

「俺からのプレゼント受け取ってもらえない?」

 

「うっ…」

 

そう言われると愛紗は返答に詰まる。

 

「ずるいです、ご主人様。その様な言われ方をされては、断れないでは無いですか…」

 

「だって~、そうでも言わないと受け取ってくれないんだもん。」

 

「ううぅ~~~」

 

唸ってみるが、既に受け取っている為今更返す事も出来ず、結局渋々ながら受け取った。だが心なしか嬉しそうなのは気の所為では無いだろう。

 

「それではこれで失礼さして頂きます。おやすみなさいませ、ご主人様。」

 

「あ!ちょっと、待ってよ愛紗。」

 

挨拶をし、立ち去ろうとする愛紗を一刀は呼び止める。

 

「?未だ何かあるんですか?」

 

「あ~、良かったら俺の部屋に来ないかな?」

 

「へ!?」

 

思いも因らぬ一刀の誘いに愛紗は素っ頓狂な声を出し驚く。

 

「あ、あの…そ、それってもしかして…」

 

「うん、今日は愛紗と過ごしたいんだ。一ヶ月もの間、愛紗が居なくて凄く寂しかったよ。だから…」

 

「ご主人様…」

 

当然これを断る事もなく頷く。愛紗も一ヶ月もの間、一刀の傍を離れていた為同じ思いであった。

 

そして二人は手を繋ぎ、一刀の部屋へと向かって行った。

 

翌日

 

二人で部屋から出てくる所を目撃され、この日一日羨ましがられたり、妬まれたりしたのは言うまでもないだろう。

 

あとがき

 

シングルベ~ル♪シングルベ~ル♪鈴の音が鳴る♪(鈴の音は……黄泉路を誘う道しるべと思え!)

 

どうも今回参加させて頂いた、アロンアルファです。

 

なんか聞こえたけど気にしないで下さいね。気の所為ですよ、きっと(笑)。

 

愛紗とイチャイチャさせて見ましたがどうでしたでしょうか?上手い事イチャイチャになってたでしょうか?

 

思い付きssで土下座されたんで今回のヒロインは愛紗さんになりました。(この辺は「好き好き!愛紗先生!!」のコメをご覧下さい。)

 

クリスマス、特になんか思い出も無いなぁ…誕生日が近い為一緒にされてたよ。・゚・(ノД`)・゚・チクショー!

 

今年も寂しくケーキを肴に、酒を飲んでますよフタタビ・゚・(ノД`)・゚・チクショー!

 

だがクリスマスイブは泊まり勤務だったよミタビ・゚・(ノД`)・゚・チクショー!

 

…皆さん、良いクリスマスを。では!さらばです!!

 

 


 
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