No.344547

一刀の晋王転生録 第一章十六話

k3さん

十六話目投稿します。
例のごとく最後やりすぎたと思う。
でも後悔はしない!

2011-12-07 21:30:29 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:8604   閲覧ユーザー数:7105

第16話

    「黄巾の乱 司馬師出陣」

 

敗北してしまった官軍、そして諸侯達は都、洛陽に撤退した。

 

ひとまず美華は理鎖と解刀に戦の詳細を報告した後、眠っている一刀を自分達の屋敷に運んでいった。

 

姉の瑠理も少し慌てた様子で一刀達の部屋に入っていった。

 

「無能・・・」

 

「やれやれ・・・」

 

事情を知った理鎖と解刀は呆れていた。

 

「まぁ、何進大将軍は人の言うことは聞かないし、根拠も無く自分が正しいと思っている様な人だからなぁ。」

 

解刀はため息をつきながら言った。

 

「その結果壊滅寸前にまで導いた・・・結局何進は無能・・・そして何進は間違いを犯した・・・。」

 

「・・・けど当の本人はそう思っていないかも知れないし、また暴走しかねないな。」

 

「ええ、そうね。」

 

理鎖は頭を抱えた。

 

「これじゃ、勝てるはずの戦に勝てない。」

 

二人はさらに気が重くなった。

 

だがそこに、

 

「一君は!、私が!、面倒見ますから司馬師様はもういなくてもけっこうです!!」

 

という美華の大声が聞こえ、

 

「姉が!、弟を!、心配して面倒を見ようとして何が悪い!!」

 

普段では出すことが無い瑠理の大声も聞こえた。

 

わー、

 

ぎゃー、

 

二人の女による大声が屋敷内に響いた。

 

「・・・・・そういえば、二人とも同じ部屋にいるんだった。」

 

ならばまた口喧嘩が起こってもおかしくない。

 

「・・・・・すごくうるさい・・・一刀が起きてもおかしくない。」

 

「なぜこうも二人は言い争うんだ?」

 

「元姫は一刀と二人っきりになりたいのと瑠理の一刀に対する溺愛によって出てくる嫉妬が原因。」

 

「・・・・・(溺愛で済むんだろうか?)」

 

二人は別の意味で気が重くなった。

「ご、ごめんね一君!」

 

「ごめん・・・」

 

「いや、もういいよ、大丈夫だから」

 

結局二人の言い争いが原因で起きてしまった一刀。

 

そして美華と瑠理は謝罪を繰り返していた。

 

「それで、朝廷は何と言ってきたんだ?。母上、父上。」

 

実は一刀が起きたと同時に朝廷からの使者が来たのだ。

 

それによると、

 

「黄巾討伐の軍事の全てを司馬家に託すだそうだ。」(解刀)

 

さすがに朝廷内にいる人間達も司馬家がどうこう言う場合ではないと悟ったようだ。

 

「とは言え司馬家総員で戦に出るわけにはいかない、濁流派の人間が何をするか分からない、ここは私と解刀が

 

 朝廷内に残る、討伐には瑠理と一刀と闇那に行ってもらう。軍の指揮は瑠理に執ってもらう。」

 

「分かりました母上、では待機中の江里香、澪羅にも討伐を要請をする、それと先の戦いに参加した諸侯にも引き続き

 

 参加してもらう。」

 

「・・・あれ?、私は?」

 

名が上がらなかった美華は質問し、理鎖が

 

「・・・元姫は屋敷で留守番、そして子守。」

 

「えーーーーーー!!」

 

美華は大声を上げた後、

 

「嫌です!!、私は雌豚共から一君を守らなければいけないという妻として重大な仕事あるんです!!私がいなくなったら

 

 ここぞとばかり一君をものにしようとするに違いありません!!、なぜそう思うかですって!!?、一君が優秀で笑顔が

 

 素敵で格好良くて素晴らしい殿方だからです!!、そのため雌豚共が勝手に一君に欲情するからです!!、一君が受けの

 

 人だからそこに付け込んで来るに違いありません!!、ですから私は「言うこと聞かないと部屋を別々にする!」!!!!?」

 

ビタ!!、と美華は静かになり、

 

「ご、ごめんなさい!、大人しく献刀と一緒に待ってます!、それだけはぜったい嫌ーーー!」

こうして、再び黄巾党の討伐に乗り出す。

 

今回は司馬師を中心とした部隊、司馬家の軍団。

 

そして先の戦いに参加した諸侯と鄧艾隊と王濬隊。

 

果たして彼らは無事勝利することが出来るだろうか・・・・

      おまけ

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

屋敷で一刀を待つ美華、

 

(心配だよー・・・・・一君大丈夫かな?)

 

心配しているのは無論、女性関連のことである。

 

(ああーやっぱり心配だー、特に・・・)

 

そして美華から禍々しい氣を放ち、

 

(特にあの孫策って女ぁ・・・明らかに一君に色目つかってたわぁ・・・)

 

孫策に対して異常な警戒をした後・・・

 

どこからか木彫りの人形を持ち出し・・・

 

孫策という文字を書き・・・

 

自分の血を垂らし・・・

 

「一君に手を出したら・・・・・呪ワレテシマエーーーー!!」

 

結局大人しくは出来なかったようだ。

というわけで十六話になりました。

 

次は瑠理が策を練り、そして本格的討伐がなされます。

 

黄巾の乱はあと4話くらいする予定です。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
72
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択