No.342321

真・恋姫✝無双 守る者 三話

DOWANNGOさん

三話目投稿します。
上手く書けたかどうかわかりませんがよろしくお願いします。

2011-12-02 16:11:21 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2343   閲覧ユーザー数:2104

軍議が終了して呉を除く皆が俺の部屋に集まって来ていた。

俺は全員集まって来たのを確認して俺はゆっくりと語り始める。

あの時の……俺が『あいつ』と一緒に笑いあっていた頃の話を……

時は戻り六ヶ月前の建業

 

左慈と于吉と決着を着けた後俺は三国での俺の評判を上げる為に

蜀と呉を回っていた。

俺としては別に行かなくても良いと思っていたんだが朱里と雛里に

『いかないと駄目です』ときっぱりと言われてしまった。

今は建業の街の中。

皆と歩いていた。

 

「あ~、やっとついた~!」

 

この時は成都から来ていたので距離がすごく長かった。

実は成都でも色々あったのだがそれはまた今度。

 

「全く……華琳様とこんなに離れることになるとは」

 

春蘭は恨めしそうな顔をしながら俺を見てそう言った。

愛紗は呆れた様子でその姿を見ている。

 

「はぁ……ならば護衛を断ればよかっただろう……

お前が断ればご主人様と二人きりになれたものを……」

 

後半の言葉は小声だったから全然聞こえなかった。

そんなやり取りをしていると

 

「一刀~!」

 

そんな声がして腹に衝撃が走る。

 

「ぐっ!……ひ、久しぶりだね、シャオ」

 

そう、シャオが抱き付いて来たからだ。

俺は何とか男のプライドを保ちながらシャオの頭を撫でる。

本当なら倒れるほどの衝撃だったけど倒れたらシャオが悲しむだろう?

そんなことにはしたくないからな。

 

「皆待ってるよ。早く行こ♪」

 

くそ……可愛い!

ここが公衆の面前や春蘭や愛紗の前じゃなかったら襲ってただろうな。

 

「「ご主人様(北郷)?」」

 

「さぁ行こう!早く行こう!さっさと行こう!」

 

二人の鬼神が襲ってくる前に!

 

「ふふっ、一刀も相変わらずだね♪」

 

そんなシャオの声を聞かなかったことにして俺達は城へと向かった。

中庭

 

中庭では歓迎会が開かれていた。

 

「酒が美味いな……」

 

呉の酒が一番俺の舌に合ってるかもしれない。

こんなことを言ったら華琳がきっと『もっと美味い酒を創ってあげるわ!』とか言い出すんだろうな……

 

「はは……あり得る」

 

そんなことを言いながら微笑む。

皆酒で酔っている。

 

「やれやれ……明日の仕事は俺が一人でやることになりそうだ」

 

そんなことを呟いていると一人で寂しく酒を飲んでいる少年を発見した。

俺はその少年に近づいて声をかけた。

 

「一緒に飲まないか?」

 

「良いですね。私は酒が弱いので皆さまと飲めないんですよ。

ああ、向かいにどうぞ」

 

俺はそう言われて少年の向かいに座る。

少年の歳は大体十五と言ったところだ。

 

「名乗り忘れてたね。俺は北郷一刀、天の御遣いとか言われてるけど普通の人間だよ」

 

「ああ、あなたが……私は諸葛瑾って言います。

妹達がお世話になっているようで」

 

諸葛謹?まさか……!

 

「朱里のお兄さん!?」

 

「はい、因みに魏には諸葛瑾と言う妹が居るのですが御存じなかったようですね」

 

マジか……確かこの三人って「蜀は其の竜を得、呉は其の虎を得、魏は其の狗を得たり」と言われる程有能

だったよな?

てかこの世界じゃ有能な将は女じゃなかったのか?

 

「確かに有能な将はほとんど女ですが男でも有能な将は居ますよ」

 

すげぇ!俺の心読んだ!

 

「分かりやすかったんですよ」

 

「そうすか……」

 

俺は落ち込みながらもう一杯酒を飲む。

 

「所で」

 

「何でしょう?」

 

「敬語はもうやめて良いんじゃないか?

敬語はいつもの喋り方じゃないんだろう?」

 

俺がそう言うと諸葛瑾は目を丸くした。

俺が気付いたのが以外だったらしい。

 

「すげぇな……武は天に帰って成長したって聞かされてたけど智の方は聞かされてなかったからここまで有能

だって知らなかったぜ」

 

「ふっ……ちょっと語らないか?」

 

「良いぜ、何を語る?」

 

「この大陸の将来を」

 

「ふっ、俺についてこれるかな?」

 

「ついていってやるよ」

 

俺はそれからしばらく諸葛瑾と話して呉の皆に何故か誤解されたのは余談だ。


 
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