No.333865

学園✝無双 四話

DOWANNGOさん

こんにちわ~
今回は短いです。
では、始まり~

2011-11-13 11:56:55 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2456   閲覧ユーザー数:2195

「んん……今何時だ?」

 

寝ぼけながら時計を見る。

 

am 7:10

 

あれ?いつもより早く起きた。

おかしいな……いつは7:20に起きるのに。

 

「さてと……朝食と弁当作るかな」

 

ベットから立ち上がって弁当を作る。

そして完成!

 

「今は……」

 

am 7:30

 

「良し、頂きます!」

 

朝食を口に入れた。

塩分少し薄いかな?

そんなことを思いながら朝食を食べていると俺の部屋の扉を叩く音が聞こえる。

 

コンコン

 

「どうぞ、開いてます」

 

俺がそう言うと扉を開けて一人の少女が入って来た。

 

「孫雪蓮さん、どうしたんですか?」

 

そう入って来たのは一つのグループのリーダー『孫 雪蓮』

孫雪蓮さんは部屋に入って来ると俺の隣に座った。

 

「フルネームで呼ばなくて良いよ。

雪蓮って呼んで」

 

そう言って雪蓮は俺に腕に胸を押しつけて来た。

でも、俺は実はそう言う誘惑には慣れていて全く反応しない。

 

「じゃぁ、雪蓮。

何しに来たんだ?」

 

「ちぇっ、詰まんない」

 

俺はそう言った雪蓮の頭に手刀をくらわせてやった。

 

パンッ!

 

「いったぁぁ……」

 

そう言いながら雪蓮は頭を押えて蹲っている。

ちゃんと加減はした。

そこまで痛くはしてない。

 

「で?何しに来たの?」

 

「ああ、そろそろ朝練が始まるから」

 

そう言いながら雪蓮は俺の朝食のウィンナーを取ろうとする。

俺はその手を叩きながら尋ねた。

 

「雪蓮も武術部なんだ?」

 

「うん、一刀も早く行こうよ」

 

「何時から?」

 

「7:50から」

 

雪蓮がそう言ったのを聞いて俺は時計を見る。

 

am 7:40

 

「おっと……」

 

俺は朝食を食べるのを放棄して制服を取ってトイレに入り高速で着替え黒鷺を持って部屋から出て行こうとする。

 

「雪蓮も早く!」

 

腕時計を見ると7:44。

走らないと間に合わない!

 

「分かってるよ!」

 

そう言って雪蓮は部屋から出る。

そして俺達は部室に向かって走った。

武術部部室

 

「はぁ……はぁ……」

 

「ふぅ、間に合ったか」

 

そう言って若干掻いた汗を拭う。

ホント危なかった。

今は7:50。

少しでも部屋から出るのが遅かったら遅刻してただろう。

 

「はぁ……はぁ……かず…と…一体、どんな、体力、してんのよ!」

 

息を切らしながらそう言う雪蓮。

服が汗で透けてちょっとエロイ。

 

「爺さんからしばかれてたからね。

二十キロを本気で休み無しで走れとか、

腕立て百回十セットとか腹筋百回十セットとか色々やったよ。

一番辛かったのは爺さんとの組み手だったかな……」

 

あのジジイ、『ゴム弾全てを木刀で弾いてみろ』とか無茶ぶりをしやがった。

他にも『素手で儂と戦え』とか『儂は真剣を使う』とか色々無茶ぶりを言って俺を散々苦しめやがった……!

 

「だか俺はいつかあのジジイを絶対殺すって決めたんだ……」

 

「ちょ!何言ってるの!?誰か!誰か来て!自分のお爺さんを殺そうとしてる人が居る!」

 

「はははっ!冗談だよ~!」

 

「そうよね。冗談よね?」

 

「うん♪嘘だよ♪」

 

「どっちが!?」

 

そんなやり取りをしていると朝練が始まり皆が各々組み手を始めた。

 

「俺はどうしようかな~?」

 

一人で素振りをするのも良いし誰かと仕合うのも良いし……

迷うな……

 

「一刀~一回仕合わない?」

 

「ああ、良いよ」

 

俺達はお互いに武器を構える。

すると周りが騒がしくなった。

 

「おい!あれ北郷と雪蓮先輩じゃないか!?」

 

「まじかよ!あの二人が仕合うのか!?」

 

「北郷先輩って確か関先輩に勝ったんだよな?

それに春蘭先輩とも勝ったって……」

 

「どうなるか分からないぞ!」

 

皆人を化け物みたいに言いやがって……

ひどいなぁ……

 

「さてと、始めましょ?」

 

その言葉と共に雪蓮から威圧感があふれ出る。

これが……江東の小覇王の子孫の威圧感か……

 

「そうだな……楽しみだ」

 

俺は雪蓮を威圧することなくこう言った。

 

「そう言えば8:25までに教室に行かないといけなかったんじゃなかったけ?

三十分って短くないか?」

 

「そうよねだから……

早く始めましょう?」

 

ホントに……楽しめそうだ。

 

「ああ、始めよう」

 

そして俺達はお互いの武器を振った。

「はぁっ!」

 

「ふっ!」

 

ガンッ!

 

お互いの武器がぶつかり合う音が響く。

ホントこの人は楽しそうに……何て楽しそうに戦うんだ!

俺も少し楽しくなって来た!

 

「はぁっ!」

 

「くっ!」

 

楽しくて理性が吹っ飛びそうだ!

この人とは一度時間無制限でやってみたい!

少し本気を出すか!

 

「らぁっ!」

 

「っ!?」

 

俺は黒鷺を左手に持ち替えて正確に雪蓮の木刀を持っている手を叩く。

あまり衝撃は無いが剣を落とすに充分な衝撃だ。

雪蓮は武器を落とした。

 

「俺の勝ち♪」

 

「……そうね、私の負けだわ」

 

「さて、皆さん!今日も部活あるんでちゃんと参加してくださいね!

欠席する時はちゃんと言ってください!

じゃないと卑弥呼先生と貂蝉先生の部屋に三時間閉じ込めますから!」

 

「「「(ゾクッ!)」」」

 

自分で言ってものすごい寒気がしたな……

俺はそんなことを思いながら教室に向かった。


 
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