No.328193

こっそりと架空鉄道ネタ

古淵工機さん

とりあえず、関東地方で架空鉄道でもやろうか、ということで覚え書きみたいなもの。興味をもたれた方、車両のデザインしてもいいのよ的な感じで。

2011-11-02 00:56:52 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2120   閲覧ユーザー数:2090

埼玉県と言えばいろいろな鉄道が走っている。

しかし東京と大宮を一直線で結ぶ鉄道といえばJR東北本線と、その緩行線である京浜東北線、および高速別線の東北新幹線と、それと併走して走る通勤別線の埼京線しかない。

 

んじゃあ私鉄はどうかってーと東武鉄道があるが、春日部で伊勢崎線から野田線に乗り換えなければならない。

「乗り換えなしで都心から大宮方面に抜けられる私鉄路線」と言うのが存在しないのだ。

 

いや、計画はあった。

確かに計画はあったのだ。

ただ、その計画は実現することなく終わっている。

 

その私鉄、名を「東京大宮電気鉄道」という。

 

1926年10月、湯治の鉄道省が「東京近郊地方鉄道網案」を策定し、

この中に示された「放射5号線」が、大塚から志村を経て戸田までの約8.8kmの路線として計画された。

更に、将来の延伸先として大宮の名が記されていたのだが、これを実現すべく設立されたのが東京大宮電気鉄道だった。

 

路線は大宮駅を起点に、中山道に沿ってに与野、浦和、蕨、板橋を経由、山手線の大塚駅に向かう計画だった。

途中、志村から分岐して新宿駅へ向かう路線も構想していたようである。

 

しかしその後計画が変更され、起点が大宮氷川公園(現・大宮公園)、終点が巣鴨駅となった。

この変更は、大宮側は京王御陵線を手本に氷川公園への行楽客輸送を目的にし、東京側は東京市が計画していた市営地下鉄(巣鴨-万世橋間)に接続するようにしたものだったという。

 

しかしながら土地の買収が難航したこともあって、結局は実現することなくひっそりと消えていった幻の高速電車鉄道だったのである。

 

じゃあ、もしその東京大宮電気鉄道が実現していたらどうなっていたか?

 

 

はい。架空鉄道大好きな俺が黙ってません。

こういう計画倒れに終わった鉄道路線って、ネタになるじゃないですか。

と言うわけで、いろいろと妄想を交えつつ簡単な覚え書きでも書いていこうというのが今回の作品です。

ただ、一部メチャクチャなところがあるかもしれませんが。

読者諸兄、お許しください!

さて、それじゃあまずは土台となる「東京大宮電気鉄道」の路線をおさらいしてみましょうかね。

路線はどちらも大宮側を基点としておりまして、東京側が終点でした。

計画はだいぶ変わっていますが、中山道沿いのルート、ということで大体あってると言えるかもしれませんね。

 

当初計画では「大宮駅-与野-蕨-浦和-板橋-志村-大塚駅および新宿駅」でしたがいろいろと計画が変更され、

最終計画では「大宮公園-(中略)-巣鴨駅-(地下鉄直通)-万世橋」と言った具合になっていました。

路線規格は1067mm、直流1500V電化、全線複線の典型的な都市間高速電車だったのではないかと思われますが、しかし。

…なんか中途半端な気がしてならないのは自分だけでしょうかねー?

そりゃまあ、山手線との接続駅が巣鴨駅ってのもあるんでしょうけど…何をおいても、大宮市内で止まってるってのもなんか歯切れが悪いと言いますか、架鉄屋としましてはもっともっと伸ばしてみたいと思うわけでして。

 

そんなときに俺がやってることと言えば、こういうことだったりします。

「付近にあるほかの未成線をあたってみて、組み込めそうだったら容赦なく組み込んでしまう」

さあ、ここからが妄想の見せ所でございますよ皆さん!イッツアショウターイム!!

 

 

さて、伸ばすとなれば当然大宮市街地からさらに北へ北へ。ということになるわけですが、

まずはその先にどんな未成線があったんでしょうか。ずらっと列挙しておきましょうか。

 

埼玉馬車鉄道:新郷村(現在の鴻巣市、鴻巣駅付近か?)-忍町(現在の行田市)-熊谷駅間および忍町-吹上町(現在の鴻巣市吹上駅付近)間

 

埼玉鉄道:久喜駅-鴻巣駅間

 

北埼玉鉄道:栗橋駅-加須-騎西-行田-熊谷駅間

 

幸手鉄道:久喜駅-幸手駅間

 

それから、これは未成線ではないですがこんな鉄道とか

 

武州鉄道:蓮田-神根間

 

……

 

や、けっこうあるもんですね!やっぱり中途半端だけど。

埼玉馬車鉄道と北埼玉鉄道は基本的に同じルートなんじゃなかろうか。

行田-熊谷間は完全に重複だし。

 

じゃあ埼玉鉄道はどうなるの?っていうと…ルートが判明しないのが難点。

 

そもそも熊谷-行田市間は秩父鉄道とカブってしまう可能性があるからなー。

というわけで、熊谷-行田市間を自前で建設するのは諦め、秩父鉄道に接続する形でどうでしょうか、なんて。

 

とりあえず、東京大宮電鉄を軸にして考えてみても、大宮~久喜間はどうしても開いてしまうわけで、まあ、このあたりは東京大宮電鉄の延長線ってことで考えましょう。

 

しかし、鴻巣方面はまだいいとしても、問題は幸手方面。

幸手…ですか…また中途半端ですね。

 

…じゃあ宇都宮まで行っちゃいますか?なんてね。

 

 

さて今度は、都心側のターミナルをどうするか。

やはり初志貫徹、当初計画の一部を再利用してみましょう。

といっても、やはり需要開拓と言う面からすれば新宿起点で考えるのが一番いいのかもしれませんが、西武新宿のような感じでやや離れた場所にターミナルを置く羽目になるのかもわかりません。

 

志村~巣鴨間は…もうこれは東京都に任せることにしましょう。

「何を言っているんだお前は?」と言われるかもしれませんが、ちゃんとした理由があります。

青いラインのあの電車です。そう、都営地下鉄三田線です。

最終計画にあった「東京市営地下鉄との接続」をちょっとひねった結果、「都営三田線との相互直通運転」ということになりました。

 

まあ、ほかにもまだまだ煮詰めるべきポイントはあるとは思うのですが、大体こんな感じでまとめようかと思います。

 

会社名:埼玉急行電鉄

略称:埼玉急行、埼急(さいきゅう)

軌間:1067mm

電化方式:直流1500V

 

本線:埼急新宿-椎名町-志村坂上-浦和仲町-埼急大宮-久喜-古河-結城-埼急宇都宮

鴻巣線:久喜-騎西-鴻巣

行田線:騎西-行田市

 

と言った具合でしょうかね。あー、疲れた…。

 


 
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