観音(かのん):(たぶん)ごく普通の女子中学生
真鈴(まりん):(ちょっとオタクな)普通の女子中学生
MS(マスター):(いつも客のいない)喫茶店のマスター、観音の叔父さん
(喫茶店にて)
カラン、カラン
観音「こんちは~!」
MS「いらっしゃい・・・って、なんや観音か」
観音「あ、せっかく可愛い姪っ子が来たっていうのに、何、その反応は!?」
MS「おまえは客じゃないからな~」
観音「今までに、ウチが来たときにお客さんがいたことあったっけ?」
MS「・・・ないな」
真鈴「え、えーと、それでよくお店続けていられますね?マスターさん」
観音「あれ、なんだ、真鈴いたの?」
真鈴「いたのって・・・約束の時間はとっくに過ぎてるんですけど!」
観音「ごめん、ごめん(汗)」
真鈴「んじゃ、マスターさん!観音ちゃんのオゴリでオレンジジュースくださ~い!」
観音「ちょっと、真鈴!・・・まあ、いいや、ウチもコーヒーちょうだい」
MS「うい、まいどあり~」
MS「ほい、おまちど~!観音はブラックでよかったっけ?」
観音「ん!ありがと~」
真鈴「観音ちゃん、コーヒー、ブラックで飲むんだ?」
観音「その方が味がよくわかるしね~、叔父さん、コーヒー煎れるのだけは上手いし!」
MS「”だけ”は余計だ!」
真鈴「わたしもコーヒー飲むときはブラックだよ!」
観音「え?ウソ!?真鈴のイメージだと砂糖とかミルクをドバドバ入れてそうなのに!!」
真鈴「ミルクは入れないけど、お砂糖は入れるよ」
観音「は?・・・いや、いや、砂糖入れたらブラックちゃうやん!」
真鈴「え?お父さんが”コーヒーはブラックに限る!”とか言いながらお砂糖入れてるから、ブラックはお砂糖入れると思ってたんだけど、違うの?」
MS「どっかの芸能人みたいなお父さんやな(笑)」
観音「ちゃう、ちゃう!ブラックは砂糖入れへんの!」
真鈴「え~、それじゃ苦くて飲めないよ~!」
観音「やっぱりね・・・(笑)ちなみに、砂糖はどれぐらい入れて飲むん?」
真鈴「角砂糖10コぐらい・・・」
観音・MS『それ、もう、コーヒーちゃうしっ!!』
真鈴「お~、すご~い!ぴったり合ってる!ハモリつっこみ?」
MS「思わず、つっこんでもうた・・・(笑)」
観音「・・・真鈴の場合、マジぼけなところがスゴイわ(汗)」
観音「あ、真鈴、本読んでたの?」
真鈴「だって、観音ちゃん遅いんだもん・・・」
観音「だから、ごめんってば・・・ところで、真鈴がマンガ以外の本読んでるの珍しいんちゃう?」
真鈴「ラノベは結構読んでるよ」
観音「ラノベって、何?」
MS「ライトノベルの略で、まあ、イラストの多い文庫本やな~」
観音「ふ~ん、っていうか、略して言われるとさっぱりわかんないんだけど、文庫本じゃダメなん?」
真鈴「今やラノベは一般用語だよ~、観音ちゃん!」
観音「マクドとかミスドみたいなもの?」
真鈴「そう、そう!ちなみに、関西ではマクドナルドのことをマクドといいます~」
観音「・・・真鈴、誰に向かってしゃべってんの?」
真鈴「ひ・み・つ!」
観音「・・・他に一般的になってる略語って、何がある?」
MS「パソコン、メアド、スマホ、とか?」
真鈴「FF、ドラクエ、アイマス、コスプレ、まどマギ、俺妹、・・・」
観音「え、え~と、叔父さんのは何の略かわかるけど、真鈴のはほとんど何の略かわかんないんだけど(汗)」
真鈴「え~!?なんで?FFはファイナルファンタジーで、ドラクエはドラゴンクエストで・・・」
観音「わ~!説明しなくていいってば!」
観音「で、真鈴の読んでたラノベってどんな話なん?」
真鈴「えっとね、簡単に言うと、友達のいない子同士が集まって、親友をつくるために一生懸命がんばるお話!」
観音「・・・なんか、ライトじゃなくて、すっごくへヴィな話みたいやけど(笑)、面白いの?」
真鈴「面白いよ~!読んだら、観音ちゃんにも貸してあげるね!」
観音「あ、ありがと・・・ところで、何てタイトルなん?それ」
真鈴「はがない」
観音「歯がない!?何それ?」
真鈴「あ、じゃなくて、『僕は友達が少ない』略して、『はがない』だよ!」
観音「んなもん、わかるかぁ~!!!」
おしまい
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タイトルを略するのはよくあるんですが、いったい誰が考えてるのかな~?