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真・恋姫†無双~赤龍伝~第88話「天界での日常」

さん

主人公も含めてオリジナルキャラクターが多数出てきます。
未熟なため文章や設定などにおかしな部分が多々あるとは思いますが、長~~い目で見てくださると助かります。

2011-10-15 05:13:46 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:3292   閲覧ユーザー数:2915

真・恋姫†無双~赤龍伝~第88話「天界での日常」

 

 

 

赤斗「はぁ…」

 

元の世界に帰ってきて一週間が過ぎた。

 

赤斗は学校にも行かずに一日家の中で過ごしていた。

 

赤斗「どうしたらいいんだろ……」

 

蓮華たちがいる世界に戻る方法は一向に見つからない。

 

雪蓮「赤斗ーーっ! ちょっと来てーーーっ!」

 

二階から雪蓮の声が聞こえる。

 

赤斗「なーにー?」

 

雪蓮「いいから早く来てよーー!」

 

赤斗「……しょうがないな」

 

しぶしぶ赤斗は雪蓮がいる二階に上がった。

 

 

赤斗「どうしたの?」

 

赤斗は二階にある自分の部屋に入った。

 

そこにはテレビの前でジャージ姿で座っている雪蓮がいた。

 

雪蓮「ここんとこまで来たのに全然進めないのよ」

 

テレビ画面を指しながら雪蓮はゲームの進行方法について尋ねてきた。

 

赤斗「ああ、ここは1つ前の部屋に戻らないと……」

 

雪蓮「へぇ~そうなんだ」

 

こちらの世界にきてから雪蓮は、赤斗の部屋でゲーム三昧の日々を送っている。

 

赤斗「じゃあね。また分かんない事があったら呼んで」

 

雪蓮「うん。ありがとう」

 

部屋を出ていく赤斗に、雪蓮はゲーム画面を見ながら答えた。

 

 

恋「……赤斗」

 

赤斗「恋か。どうした?」

 

二階から降りてきた赤斗に恋が声をかける。

 

恋「……お腹空いた」

 

赤斗「そうだね。……昼ご飯の準備をするか」

 

恋「……うん」

 

赤斗「それより、その子たちはどうしたの?」

 

恋の周りにはたくさんの犬や猫がいた。

 

恋「……みんな、恋の友達」

 

赤斗「そうなんだ……でも、家の中には上げないでね」

 

恋「……わかった」

 

こちらの世界でも恋は動物たちによく懐かれ、よく庭で一緒に過ごしている。

 

赤斗「そういえば、関羽さんは?」

 

恋「……道場にいる」

 

赤斗「またか……」

 

関羽は動いていないと落ち着かないようで一日中道場にいる事が多い。

 

赤斗「僕はご飯の準備をするから、恋は関羽さん呼んできてくれる」

 

恋「わかった。行ってくる」

 

犬たちを庭に出した恋は道場に向かっていった。

 

赤斗「さあ、やるか!」

 

恋を見送り赤斗は気合を入れて台所へと向かった。

 

 

赤斗「こんなもんかな」

 

30分ほどして赤斗は昼食の準備を終えて、恋たちが来るのを待っていた。

 

雪蓮「あー、お腹空いたー♪」

 

最初に姿を現したのは雪蓮だった。

 

雪蓮「うん♪ 美味しそうじゃない♪ 赤斗が料理できたなんて意外だったわね♪」

 

赤斗「まあ少しぐらいなら、ね」

 

雪蓮「お酒はないの?」

 

赤斗「昼間からはありません」

 

雪蓮「けちーー」

 

赤斗「何とでも言えばいいさ。それよりも恋と関羽さん遅いな」

 

雪蓮「なぁに? 関羽、また道場にこもってるの?」

 

赤斗「戻る方法が分からないから焦っているみたいだね」

 

雪蓮「ふーーん」

 

恋「…赤斗」

 

赤斗「遅かったね。関羽さんは?」

 

恋「…ご飯いらないって」

 

赤斗「そう……」

 

雪蓮「私、こっちに来てから、関羽がご飯を食べてるの見たこと無いんだけど」

 

不機嫌そうに雪蓮がつぶやく。

 

赤斗「雪蓮がゲームをやっていて、食べているとこを見ていないという事もあるけど、確かに関羽さんは食べなさすぎだね」

 

雪蓮「今は焦っても仕方が無いのに」

 

赤斗「……」

 

恋「…赤斗、もうご飯、食べてもいい?」

 

待ち切れないような顔で恋が尋ねる。

 

赤斗「ごめんごめん。食べていいよ。……関羽さんには後でおにぎりでも持っていくか」

 

 

1時間後―――。

 

昼食の片づけを終えて、おにぎりを持って赤斗は道場に入った。

 

そこには一体どれだけの間、動き続けていたのだろうか、袴姿の関羽が汗だくで今も竹刀で素振りを繰り返していた。

 

赤斗「関羽さん。少し休憩したらどうです?」

 

関羽「食事はいらないと言ったはずだが」

 

赤斗の方には一切目を向けずに関羽は断った。

 

赤斗「だけど関羽さん。今日は何も食べていないじゃないですか? いや、今日だけじゃない昨日も一昨日も食事をろくに摂っていないじゃないですか!」

 

関羽「……私なら少しぐらい食べなくても大丈夫だ」

 

赤斗「全然少しじゃないでしょう!」

 

関羽「……とにかく私に構わないでくれ」

 

赤斗「関羽さん」

 

赤斗(まったくこの人は、いつも何だかイライラさせられる)

 

月と詠を連れて劉備陣営に行った時や、同盟を再度結ぶため夏口の劉備軍を尋ねた時など、赤斗は今まで関羽の言動でイラついた時の事を思い出した。

 

そんな赤斗のイライラに気が付いたのか関羽はやっと赤斗の方を見た。

 

赤斗「やっとこっちを見ましたか」

 

関羽「なんだ?」

 

赤斗「なんだ?じゃないですよ! いい加減、あなたを見ていたらイライラしてきましたよ!」

 

関羽「なに!?」

 

赤斗「元の世界に戻る方法が見つからないからって、そんな自暴自棄になられちゃ、こっちが迷惑ですよ!」

 

関羽「自暴自棄だと!?」

 

赤斗「そうですよ! 本当に戻る気があるなら、しっかりとご飯を食べて、しっかりと休んで、戻る方法を探すべきでしょう! それなのにあなたは身体を壊す気ですか!」

 

関羽「では、私も孫策殿や呂布のようにしろというのか!」

 

赤斗「雪蓮や恋のようにしろなんて言いませんよ! だけど、あなたのように食事も休みも取らないで、がむしゃらにしているなんて間違っているでしょう!」

 

関羽「……」

 

赤斗「はぁはぁ…」

 

興奮して思うがまま叫んだ赤斗は息を整える。

 

関羽「ならば、私はどうしたらいいのだ?」

 

どこか頼りなさげに関羽は赤斗に尋ねた。

 

赤斗「まずは、僕が作ったおにぎりを食べて下さい。それからの事は少し休んでから考えましょう」

 

関羽「……分かった」

 

そう言って関羽は赤斗が持ってきたおにぎりに手を伸ばしたのだった。

 

 

その夜―――。

 

冥琳「ただいま」

 

スーツ姿の冥琳が帰ってきた。

 

赤斗「おかえり冥琳。ご飯どうする?」

 

冥琳「ああ、頂こう」

 

雪蓮「お帰り冥琳♪ どこに行ってたのよ?」

 

冥琳「ちょっと、な」

 

冥琳は昼間にふらっと何処かに出かけては夜に帰ってくる日が続いていた。

 

赤斗「じゃあ、リビングに来てすぐ用意するから」

 

冥琳「ああ、すまない」

 

赤斗「ねえ、冥琳」

 

冥琳「なんだ?」

 

赤斗「戻る方法……何か思いついた?」

 

冥琳「いや、まったくだ。今は天の世界について色々と調べる事にしている」

 

赤斗「そうなんだ……はぁ」

 

冥琳「……一度はお前や虎徹殿が行って帰って来れたんだ、きっと方法はあるさ」

 

赤斗「そうだね。ありが――」

 

冥琳に励まされてお礼を言おうとした時、得体が知れない音が辺りに響いた。

 

冥琳「何の音だ?」

 

赤斗「さあ? 何だろう?」

 

雪蓮「これって、赤斗と初めて会った夜と一緒!?」

 

冥琳「何だと!」

 

そして、音と共に辺り一面が白い光に包まれた。

 

 

 

つづく

 

 

~あとがき~

 

呂です。読んでくださって、ありがとうございます。

 

 

真・恋姫†無双~赤龍伝~に出てくるオリジナルキャラクターの紹介

 

オリジナルキャラクター①『風見赤斗』

 

姓 :風見(かざみ)

名 :赤斗(せきと)

字 :なし

真名:なし

武器:花天と月影……二振りの日本刀(小太刀)。赤色の柄で赤銅の鞘に納まっているのが“花天”で、黒色の柄で黒塗りの鞘に納まっているのが“月影”。

 

本編主人公の少年。

身長168㌢。体重58㌔。年齢17歳。赤髪。左目は黒色、右目は輝く金色。

放課後に道場で古武術の達人である先生に稽古をつけてもらうのが日課だったが、ある日道場で黒尽くめの男に襲撃される。

その際、赤い光に包まれて恋姫の世界に飛ばされる。

死にかけていた所を、火蓮によって保護され“江東の赤龍”という異名を付けられる。

古武術 無双無限流を学んでおり、その奥義を使えば恋姫の世界の武将とも闘えることができる。

無双無限流には、『全ての奥義を極めしとき、その身に龍の力が宿る。』という伝承がある。

奥義には“疾風”“浮葉”“流水”“月空”“烈火”“絶影”“龍鱗”“狂神”などがある。

奥義の同時発動は可能だが、奥義単体の発動以上に身体に負担がかかる。

現在、奥義“狂神”を発動させて、龍脈の気が流れ込んだ影響で右目は金色に変化している。

龍の眼は、あらゆる情報を視認できる眼。使う事により赤斗の気も増える。しかし、消耗はそれ以上に多い。

 

好きなもの:肉まん

苦手なもの:海(泳げないから)

 

能力値:統率3・武力4・知力4・政治2・魅力4

 

 

 

オリジナルキャラクター②『孫堅』

 

姓 :孫

名 :堅

字 :文台

真名:火蓮(かれん)

武器:南海覇王……やや長めの刀身を持つ、両刃の直刀。派手な装飾はないものの、孫家伝統の宝刀。

 

孫策(雪蓮)たちの母親。

身長173㌢。腰まで伸びる燃えるような赤い髪の持ち主。

血を見ると雪蓮以上に興奮してしまう。

孫尚香(小蓮)には非常に甘い。周りの人間が呆れるほどに甘い。

この外史“赤龍伝”では孫堅は死んでいない。

 

好きなもの:娘たち(特に小蓮♪)と酒

 

能力値:統率5・武力5・知力3・政治4・魅力5

 

 

 

オリジナルキャラクター③『諸葛瑾』

 

姓 :諸葛

名 :瑾

字 :子瑜

真名:藍里(あいり)

武器:風切羽(かざきりばね)……火蓮から受け取った護身用の短刀。諸葛瑾(藍里)の実力が低いので、あまり役に立っていない。

 

諸葛亮(朱里)の姉。

諸葛亮(朱里)とは違い、長身で胸も大きい女性。髪は金髪でポニーテール。

温厚で気配りのできる性格で、面倒見も良い。赤斗の世話役として補佐につく。

一時は、自分たちとは違う考え方や知識を持つ赤斗に恐怖心を持っていた。

政治、軍事、外交と様々な仕事をこなすが、諸葛亮(朱里)には僅かに及ばない。

 

苦手なもの:酒(飲めるが、酔うと周りの人間にからむようになる)

 

能力値:統率3・武力1・知力4・政治4・魅力4

 

 

 

オリジナルキャラクター④『太史慈』

 

姓 :太史

名 :慈

字 :子義

真名:嶺上(りんしゃん)

武器:雷電(らいでん)……二本の小型の戟。

 

非常に勇猛かつ、約束に律儀な武将。銀髪レゲエの女性。

孫策(雪蓮)と一騎打ちして引き分けたことがある。

それ以来、孫策の喧嘩友達になっており、よく喧嘩をしている。

孫尚香(小蓮)や諸葛瑾(藍里)と仲が良く、孫尚香(小蓮)の護衛役をしている事が多い。

子供好きで、よく街の子供たちと遊んでいる。

弓の名手でもあり、その腕は百発百中。

 

好きなもの:子供

 

能力値:統率4・武力4・知力3・政治2・魅力3

 

 

 

オリジナルキャラクター⑤『司馬懿』

 

姓 :司馬

名 :懿

字 :仲達

真名:不明

武器:不明

 

黒尽くめの衣装を身に纏った、曹操軍の軍師。

曹操軍に属しているが、曹操からの信頼はないといっても良い。

色々と裏で暗躍しており、虎牢関では張遼を捕え、術により自分の傀儡にしている。

魏から姿を消していたが、赤壁の戦いに現れる。

 

能力値:統率5・武力5・知力5・政治5・魅力?

 

 

 

オリジナルキャラクター⑥『玄武(げんぶ)』

 

姓 :不明

名 :不明

字 :不明

真名:不明

武器:魏軍正式採用剣……魏軍に配備されている剣。

 

司馬懿の部下。

普段は何の変哲もない魏軍の鎧を身に纏い、普通の兵士にしか見えない。

しかし、眼の奥からは異質な気を醸し出している。

鎧の下には黒の衣を纏っており、素顔は司馬懿に似ている。

虎牢関では、鴉と一緒に張遼を捕えた。

 

能力値:統率2・武力4・知力3・政治1・魅力2

 

 

 

オリジナルキャラクター⑦『鴉(からす)』

 

姓 :不明

名 :不明

字 :不明

真名:不明

武器:爆閃(ばくせん)……司馬懿から受け取った回転式拳銃。

 

司馬懿の部下。

性格は軽く、いつも人を馬鹿にしているような態度をとる。

司馬懿と同じ黒い衣装だが、こちらの方がもっと動きやすい軽装な格好をしている。

寿春城では、孫堅(火蓮)を暗殺しようとした。

 

能力値:統率2・武力4・知力2・政治1・魅力3

 

 

 

オリジナルキャラクター⑧『氷雨(ひさめ)』

 

姓 :不明

名 :不明

字 :不明

真名:不明

武器:氷影(ひえい)……氷のように透き通った刃を持つ槍。

 

司馬懿の部下。

青い忍者服を着た長い白髪の女。

背中には“氷影”を携えている。戦闘時には全身からは氷のように冷たい殺気が滲み出す。

洛陽で董卓(月)と賈駆(詠)を暗殺しようとした所を、赤斗と甘寧(思春)に妨害される。

官渡の戦いでは、呂布の部下を連れ去り、それを止めようとした陳宮を殺害する。

 

能力値:統率2・武力4・知力3・政治1・魅力3

 

 

 

オリジナルキャラクター⑨『宮本虎徹』

 

姓 :宮本(みやもと)

名 :虎徹(こてつ)

字 :なし

真名:なし

武器:虎徹……江戸時代の刀工が作った刀。

 

赤斗の古武術の師匠。

年齢は50歳。実年齢よりも、肉体年齢は若い。

赤斗と一緒に、恋姫の世界に飛ばされたと思われる。

最初は河北に居て、それからは用心棒をしながら、色々と辺りを転々としている。

赤斗の修行をやり直した後、天の世界に戻ったようだが、詳細は不明。

赤斗曰く、『無双無限流の妙技を見せてやるっ!』が口癖で、その実力は呂布(恋)以上。

 

能力値:統率?・武力6・知力5・政治?・魅力?

 

 

 

※能力値は「5」が最高だが、呂布の武力と劉備の魅力は「6」で規格外。


 
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