孫呉が着々と独立の為袁術の下で密かに力を蓄えている中、大陸中に雪蓮達にとっては吉報が広まる
霊帝の死
黄巾の乱での無策っぷりと無能っぷりを発揮し、そりゃもう威厳な無くなって当然というものだ
後漢王朝崩壊へのカウントダウンが始まった中、各諸侯の動きが活発になっていった
十常侍による何進暗殺
劉弁の暗殺
その十常侍も袁紹と董卓に殺害
董卓によって劉協が献帝に祭り上げられ・・・
そんな醜い政争が董卓の手によって収まり始まったが、権力を欲する人が居る限り争いは収まる筈が無い
また、新たな大乱が始まろうとする――――
「袁紹から檄文?」
ある日、一刀を含む呉の主要メンバーで会議をしていると一人の兵が駆け込み、雪蓮に文を渡した
「冥琳、ちょっと読んでくれる?」
「何々・・・・・・・・・・・・ほう・・・・ふむ・・・なるほど」
「公瑾よ、一人で納得するでない。ちゃんと皆に説明せんか」
「あ、申し訳ありません。雪蓮、これは私達にとって好機だ」
「好機?一体何が書いてあったの?」
「思春、明命。周りを警戒しろ」
「「御意」」
「一刀、この王の間の辺りに斥候や袁術からの見張りはいるか?」
「うーん・・・・・・・・・・・・うん、俺たちだけだよ」
一刀が少し周りの氣を探り大丈夫だと言うと、冥琳は皆に話しかける
「皆は現在、董卓が洛陽を制圧している事は知ってるな?」
全員が小さく頷く
「そこで袁紹がこんな檄文を送ってきた・・・簡単に言えば、『董卓が暴政を働いている。だから連合を組んで洛陽に行き、董卓を討伐し、天子様をお助けしよう』・・・とね」
「ふ~ん・・・それが何で好機なの?」
「これは我々孫呉の独立に多いに影響するわ。ここで名声と功績を上げれば民が更に集まり雪蓮を慕うでしょう。袁術から独立するための力を集める絶好の機会よ」
「それに洛陽の兵は多いですからね~、それに良い将もあちらに集まっていますし。飛将軍呂布、神速の張遼、猛将華雄。いやぁ、強い人達がごろごろいますね~」
「・・・そんな将達とぶつかって、袁術の兵達にも被害が当てられる可能性が増える・・・ってコトですか?穏様?」
「はい~!!良くできましたね~亞莎ちゃん!」
「あ、ああぁ、ありがとうございまふ!」
褒められるのに慣れてないのか顔が真っ赤になり、長い袖で自分の顔を隠す亞莎。そんな微笑ましい師弟関係を見つめながらも、雪蓮はすぐに気をとりもどし、冥琳に問いだす
「・・・やっと、袁術の手から離れる機会が来たってことね、冥琳」
「えぇ・・・ここで雪蓮の名声が上がれば、独立の機会はすぐに来るわ」
「ふふふ、楽しみね。よし!我々孫呉はこの連合に参加する!異論のある者はいるか?」
王の威厳を溢れ出し皆に問いだす雪蓮。その姿に首を振る者はいなかった
「いない様ね・・・我々孫呉は参加する事は決まったけど・・・」
「あぁ・・・一つやらねばならないことがある」
「やらなきゃ駄目なこと?それって何だ雪蓮?」
「それはね、一刀・・・・・・」
一刀が理解しておらず雪蓮に問いだす、雪蓮はキリッとした表情で真剣に一刀へ向き
「袁術のバカに参加を説得しに行かないといけないのよ~!」
一瞬で情けない表情で一刀にしがみつく雪蓮になった
「そ、そうなんだ・・・そんなに大変なの?」
「大変じゃないけど、ムカつくのよ!アホなのよ!バカなのよー!」
「しぇ、雪蓮・・・ごめん、それじゃ意味がわかんないよ」
「それしか説明のしようが無いのよ!そうだ、冥琳あなt『却下』めいり~ん!!!!!!かずと~、冥琳がいじめるー!うわーん」
「あー、おーよしよし・・・って、そんなにバカなの?袁術って」
おそらく説得を代わってくれ、と頼みたかったのだろう・・・その頼みを一刀両断され、涙目になって一刀に泣きつく雪蓮。そんな雪蓮の頭を一刀は適当に撫でながら冥琳に問いだす
「えぇ、一刀はまだ会ってなかったわね。かなり頭がお留守の奴だ。雪蓮はそんなバカに会いたくないだけだろう・・・孫呉の恨みの対象でもあるからね」
「そんなことだけで、そんなことだけで、こんな風に駄々をこねるのか・・・」
「ちょっと一刀!撫で方に愛がない!愛が!」
「やかましい!そんなアホな理由でいつも苦労している冥琳に頼む雪蓮がわるい!」
「それでもよ!撫でるときにはいかなる時でも愛をこめる!これは貴方の存在理由よ!」
「俺が活躍できる場所って皆の頭撫でるだけか!?そんなのはいやだぞ!」
ギャオス ギャー ギャー ギャー
二人が痴話喧嘩を始めたところ
「ふむ、それならば一刀、お前も一緒に行ってあげて欲しい」
っという冥琳の一言でピタッと雪蓮がとまる。そして次第に目を輝かせ・・・
「ホント!それならば退屈しなくていいわ!一刀それだったら早速行くわよ!」
「今から!?冥琳、俺が行っても大丈夫なのか?」
「あぁ、お前も袁術を一目見れば我々が言っていることを理解できるだろう・・・後、我々の孫呉の独立の糧となる敵だ、一目みておいたほうが良いと思う」
「うん、良いんだったら俺も一目みて起きたかったけど」
「それじゃさっさと行くわよ!」ガシッ
ものすごい力で一刀の腕を掴み、引きずる雪蓮。一刀はずるずると引っ張られ、玉座を出ることになった
「ちょ、雪蓮!自分で歩けるから!は、離しても大丈b―――いや、もう離すな!今離したら立てない!もっとちゃんt―――しぇれ~~ん!!!!!」
ズルズルズルズル・・・・・・・・・・・・・・・・・・バタン
玉座で残った将達は穏やかな笑顔でその光景を見ていた
「はっはっは、本当に策殿は北郷のことが気に入ったようじゃの」
「微笑ましいです~」
「本当にね・・・さて、雪蓮は必ず袁術を連合参加させるでしょう。我々は軍の準備をする!黄蓋殿と思春は兵の準備を!
「了解した」「御意」
「蓮華様は亞莎とともに兵糧の確保をお願いします」
「わかったわ」「は、はい!」
「穏は私の補佐を、他にやらねばならないことは山ほどある。先に私の部屋に行って待機していてくれ」
「わかりました~」
「小蓮さまは今回周々と共に残ってもらいます。独立のための準備をしていてください」
「えーーー私だけお留守!?そんなのイヤよ!」
「お願いします・・・我々の帰ってくる家を守っていてください」
「う~ん、そういうことだったらいいわ。私が冥琳の帰ってくる家を見ててあげる!」
「ありがとうございます。そして明命!」
「はい!」
「お前は洛陽に行き、本当に暴政しているかどうかを見極めろ!民は苦しんでいるかどうか確認しろ!そして連合の合流地で落ち合う。お前の観察が今後の方針を左右する、心して取り掛かってくれ」
「ぎょ、御意です!」
呉の皆に各仕事を与え玉座を出た後、一人玉座に残った冥琳は――――
「お前だったら、暴政か善政かでこれからの行動を決めるだろう一刀?明命・・・頼むぞ」
いろんな状況を考慮する冥琳、眉間に皺を寄せながら、ブツブツと呟きながら自分の部屋に戻り、戦の準備をする
一方、雪蓮と一刀は――――
城を出てすぐに一刀は雪蓮の手から解放され、二人一緒に袁術の下へ歩いている
「ふんふんふふーん♪」
雪蓮は鼻歌をしながら、一刀の隣を歩いていた
「やけにご機嫌だね、雪蓮」
「そりゃ一人だったら嫌だけど、一刀とだったら楽しいわよ!」
「あはは、そういってくれると嬉しいよ、でもちゃんと説得してよ?」
「わかってるわよ、説得自体は簡単だけど、孫呉の恨みの原因だと思うと、ついイライラしちゃうのよ」
「雪蓮・・・」
本当に呉の民を愛しているのだろう。彼女の瞳には本当に私利私欲の為だけに民に重税をかけるている袁術が許せないと物語っている
「もうそんな顔をしないの!もう少しでこの呉の地を取り戻せるし、今はこの連合のことだけを考えましょ!」
「あぁ、そうだな」
「そういえば一刀、最近あんまり城にいなかったけど、どうかしたの?」
「ん?あぁ、そうか最近雪蓮にまったく会ってなかったね。結構最近街に行ってるんだ」
「街に?なんかあるの?」
「いや、西地区でちょっとね、いろいろな事をしているんだ」
「西地区ってあの野蛮人しかいない場所?ま、気をつけなさいよ?」
「・・・何をしているか聞かないの?」
「ん~一刀を信じてるし、後は、良いことが起こると勘が告げているし・・・まぁ話したい時に言ってくれれば問題ないわ」
「・・・ありがとう。今度話すよ」
「ん!待ってるわ」
信じてくれてるといってくれる雪蓮。その雪蓮の愛する民と街を守るという決意がさらに強くなる一刀だった
その後は他愛の無い話をしながら袁術の城へ向かった。そして今一刀と雪蓮は玉座の間の目の前にいた
「袁術ちゃん、入るわよ」
一言入れ、玉座に入る二人。そして一刀が目にしたのは玉座に座っている長い金色の髪を持つ小さい女の子と、バスガイド(?)的な服を着ているショートカットヘアーの女性が隣に立っていた
「うむ、良く来たのじゃ孫策。一体何用で来たのじゃ?」
「袁紹からこんな檄文が来たんだけど、私たちも参加しないか・・・って思ってね」
「れいはお姉さまから?七乃、読んでたも」
「はいはーい。えっと何々・・・つまり、『洛陽で暴政を働いてる董卓を皆で懲らしめちゃいましょー!』って書いてありますよ―」
「それでどうする袁術ちゃん、これは参加したほうがいいと思うわ」
「そうかの?七乃、わらわはどうしたらいいかの?」
「そうですねー・・・参加したほうがいいと思いますよー。もしかしたら洛陽を救った美羽様が新しい皇帝になれるかもしれませんよ?」
「皇帝になれる」という七乃と呼ばれた女性の一言で興奮る袁術。雪蓮が説得している間、一刀はずっと隣で袁術のもう一人の女性を見ていた
SIDE 一刀:
驚いたな・・・・
こんな小さい子が袁術なんて。そして隣の人は・・・誰だろう。まぁ後で判ると思うけど・・・
それにしても、こんな小さい女の子が民に重税を掛けて苦しめているだと?でも彼女の氣は・・・そして隣の人のは・・・
そして周りの文官や武官達は・・・
なるほど・・・そういうことか・・・なんて悲しいんだろう
なんて・・・無知なんだろう・・・
そして、こんな馬鹿な理由で雪蓮達は袁術を恨んでいるのか・・・
これじゃあ雪蓮が可哀想だ・・・
とりあえず、今はもう考えないでいよう。独立の為、連合参加のほうが一大事だ。っとは言うもの、説得も糞もないな。もう参加当然の雰囲気じゃん。さて、後は戻って準備しないと
とうとう反董卓連合が始まるんだな
SIDE OUT:
「ところで、そこにおる奴は、誰なのじゃ?」
一刀は頭の中でいろんな事を考えていると、袁術が一刀に振り向き雪蓮に問いだす
「紹介がまだだったわね。一刀、自己紹介しなさい」
「うん。こんにちは袁術ちゃん。北郷一刀とっていうんだ。一応天の御遣いって皆に呼ばれてるよ」
いきなり天の御遣いとばらした一刀に雪蓮が少し見開き何か言おうとしたけど一刀が雪蓮に目を配らせ『いいからここはまかせて』風なアイコンタクトをする。それを見た雪蓮はもう何も言わず、ただ心配をするだけだった。もし噂を聞いているのなら、袁術は一刀を寄越せというだろう。そして断ったら多分孫家に多いな被害が起きるだろう・・・そんな心配をしているが会話はずっと続くだけだった
「なんと!天の御遣いなのかや!すごいのー綺麗な服をしているの」
「あはは、ありがとう。でも袁術ちゃんの服のほうが綺麗だよ?」
「そうですよー、こんな天の御遣いなんて胡散臭い人の服より美羽様の服のほうが断然可愛いですよー」
「そ、そうか?うはははははは、もっと褒めてたもー!」
「ははは、可愛い可愛い」
「美羽様万歳、可愛いぞこのやろー!美羽様の可愛さ天下一!」
さすがにこの会話には雪蓮は驚いていた。民達の噂など太守にはすぐに報告があるはずだ。それが袁術は今始めて聞いたかのような振る舞いをしており、隣の七乃という女だってまったく気にしていない態度だった。
「わらわの紹介がまだじゃったの、わらわは袁術じゃ!北郷一刀とやら、これからは孫策と共に、わらわの下で良きにはからえ」
「私は張勲といいます。これからよろしくお願いいたします北郷さん」
「あはは、これからもよろしくね、二人とも」
「うむ!お主はまったく嫌な感じがしないのじゃ!よろしくしてやるのじゃ!」
「それじゃ、そろそろ準備しなくちゃならないから、連合には参加ってことでいいわね袁術ちゃん?」
お互いの紹介が終わったところで、この場にもうこれ以上いたくないオーラを出していた雪蓮が言葉を発する
「おお、そうじゃの。七乃、参加することで良いのじゃな?!」
「はーい、それじゃこれで終わりということで」
「うむ!北郷とやら、またくるのじゃぞ?」
「ありがとう、機会があったらその時に会おうね」
「それじゃこれで失礼するわ」
そういって二人は袁術の城をでるのだった。帰り道にずっと静かだった雪蓮が口を開く
「一体どういうこと、一刀?」
「・・・どういう事とは?」
「とぼけないで、どうしていきなり天の御遣いという事を言ったの?今はまだそれを名乗る時期じゃないのは知ってるでしょ?ましてや袁術ちゃんにそれを言うなんて・・・」
「それなんだけどさ、雪蓮―――」
「なによ?」
「袁術ちゃんのことなんだけどさ・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・いや、やっぱり今はいいよ」
「ちょっと!その言い方はすごい気になるじゃない!」
不満気MAXの表情を出す雪蓮
「うーん、今は言う必要がないよ」
「それでも気になるのよ!」
「・・・それじゃ、少しだけ」
そういって一刀は一時思案し、やがて口を開ける
「白という色はいろんな色に染まり易い。ずっと白を保ちたいなら、自分でなんとかしないといけない。周りに黒しかない場合は特にね・・・」
一刀はそれだけを言った後、少し悲しい表情になった
「???????」
「今は多分わからないと思うよ。でも、雪蓮ならいつかはちゃんとわかってくれると思う」
「意味がわからないわよ・・・」
「まぁ、何はともあれ、どんな結論に至っても、俺は雪蓮の味方だから」
「???・・・とりあえず、ありがとうって言っておくわ」
「はははっ!とりあえず、今から戦の準備をしないとね!」
「・・・ええ!」
未だに一刀の発言がわからない雪蓮・・・
でも、一刀が理由のない発言をしないと信じ、心の隅に彼の言葉を留めて置くことにした
「さ、帰ってちゃんと戦の準備をするわよ!ここで一気に独立まで行くわ!ついてきなさい、一刀!」
「はは、了解!ちゃんと俺も頑張るよ!」
反董卓連合まで後少し・・・
お久しぶりです。Lynxです!
本当に遅れて申し訳ありません。
スランプってわけでもなく、ちゃんとストーリーの流れ、内容もわかっているのですが・・・
本当に研究で余裕がないのですよ!
もう嫌になるぐらいずっと研究研究・・・
うがぁ!ってなるぐらいです。
ってなわけで、自分のペースで時間ができたときにゆっくり更新していこうと思います。
こんな亀な僕をお許しを!
ってなわけで、9章がコンプリートしました。
次回が連合軍とお会いします!
っと言いたいところですが、少し一刀のフラッシュバックになります。
果たして、あの西地区で何があったのか・・・それが明らかになります。
それでは、また次回!
See ya!
文化の違い:
今日は赤いアフロと黄色いオーバーロールを来た某ピエロがマスコットのファーストフードへ行ってきました!
そしたら今日の店員は本当に・・・もう・・・なんていうか・・・・
最悪っす
オーダーのときは無愛想だわ、注文するたびにため息をするわ・・・イヤイヤ「オーラ」が充満してました
はぁ、料理がまずくなります。
日本ではすごい親切だったのに・・・
何?この差・・・
めっちゃいらない差ですね・・・・
っと、またまたちょっと嫌な接待法を感じ、愚痴るLynxでした
では、アデュー
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反董卓連合シリーズの始まり始まり~
長い間の更新停止理由はあとがきで・・・
では、Enjoy!