No.308061

恋姫乱世 決意編Ⅰ

歴々さん

それにしても「恋姫」ってすごい人気ですよね。BaseSonでも新しい作品が発売されるらしいのに・・。みなさん次々に新しい二次創作を作ってますし。まあ、自分もその一人なんですが(笑)
では、本編をどうぞ

2011-09-26 21:00:37 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1065   閲覧ユーザー数:998

父が死んでから一年が過ぎた。あれから色々あった。漢王朝への父の訃報とそれによる益

 

州州牧の不在の報告、自分が父の後を引き継ぐための益州州牧就任の許可を求めるための

 

皇帝陛下への謁見。正式に益州州牧に就任した後は軍の再編とそれに伴う人事整理、部下

 

たちの人心掌握や新たな武官、文官の採用。そして父の死を機に豪族たちの反乱の鎮圧、

 

その後の荒れた土地の平定。その時の一日の平均睡眠時間は約二刻しかなく本当に人間の

 

生活か?と疑いながらも乗り切った。ようやく仕事も落ち着いてきた頃に父の代から仕え

 

ている(といっても若いのだが)数少ない古参の将が私の元に謁見しに参った。

 

厳顔「お久しぶりです、若様。いえ、これはとんだ御無礼を。申し訳ありません州牧様」

 

 私「いえ、よいですよ。あなたなら確かに言い間違えても仕方ありませんよ桔梗。何せ

 

   私の教育係だったのですから」

 

 そう、三年ほど、この桔梗が私の教育係をしていた時があった。父の命もあってかそれ

 

 はもう厳しかった。厳しすぎて毎回半泣きになっていましたからね。

 

厳顔「そう言っていただけると助かります。ですが、この厳顔、もう一つ州牧様にお詫び

 

   しなければならないことがございます。」

 

 私「謁見の時期が遅れてしまったことですか?それなら私があなたに命じたことですか

 

   ら別に気にしなくてもよいのですよ?」

 

厳顔「はい。ですが、こういうことはきっちりとケジメをつけないと下の者に示しがつき

 

   ませんので一言お詫びを」

 

 厳顔には永安一帯の主だった全ての賊の討伐を命じていたのです。だから謁見が遅れて

 

 しまったのですがね。

 

 私「そうですか、分かりました。では、あなたの遅参を許しましょう。そして、あなた

 

   を引き続き永安の太守に任命します。」

 

厳顔「はっ。この厳顔、謹んで太守の任を承ります。」

 

 私「頼みますよ。ところで、先ほどから気になっていたのですが横の者は誰です?」

 

厳顔「この者は最近、わしに仕官してきたわしの部下兼弟子の魏延です。ほれ焔耶、挨拶

 

   をせよ」

 

魏延「姓は魏、名は延、字を文長と言います。お見知りおきを、州牧様」

 

 私「はい、これからも桔梗を支えてあげてください、文長。」

 

魏延「はい。この魏延、桔梗様に粉骨砕身お仕えする所存にございます」

 

厳顔「もう挨拶は終わったじゃろ?なら久々に飲みに行かんか?殿」

 

 私「はあ。気が早いですね、桔梗。というか桔梗、その呼び方は・・・」

 

厳顔「うん?ああ、わしがお主のことを正式に主君として認めたということじゃな」

 

 私「そうですか、私はあなたに認められたんですね。はあ~~~~~~~‼良かった。正直

 

   あなたに主君として認めてもらえなかったらどうしようと思っていたんですよ。」

 

厳顔「そうか、ハハハッ‼でもわしが主君として認めたんじゃから自信を持ってよいぞ」

 

 私「そうですね。では、先に行っといてくだささい。私は仕事を片付けてから行きます」

 

そして十五分後

 

厳顔「おお、殿。来たか。先に飲んでいるぞ。」

 

 私「はあ。少しの間だったんですから待っておいてくださいよ。」

 

厳顔「そう堅いこと言われるな。ほれ、焔耶も飲んでおるか?」

 

魏延「はい~~~。飲んでます~~、桔梗様~~~~‼」

 

 私「って、なにお酒飲ませてんですか!?年齢は知りませんですが、彼女まだ子供でし

 

   ょう!?」

 

厳顔「何を言われるか、殿よ。焔耶はもう十三歳ですぞ?殿もそれぐらいの時に飲み始め

 

   たではないか?」

 

 私「あなたに無理矢理飲まされたんですよ‼「友人になった記念じゃ‼」とか言われて。

 

   普通は文長ぐらいの年齢だとまだ酒は飲まないんです‼」

 

厳顔「そうかのう~~?わしはその頃にはもう飲んでおったぞ?」

 

 私「万人をあなたと一緒にするな、この酒豪」

 

厳顔「これは手厳しのう~。うん?どうした焔耶、さっきから黙りおって?」

 

魏延「あ、いえお二人はとても仲が良いんだなと思って」

 

厳顔「まあ、そりゃ友人じゃからな」

 

魏延「お二人が羨ましいです・・・。何せ私には友人なんていませんから」

 

 私「文長・・・。では、私と友人になりましょう。」

 

魏延「えぇ‼わ、私が州牧様と友人になろうなどそんな恐れ多いこと・・・。」

 

 私「むっ。その「州牧様」という呼び方も気に入りませんね。よし‼あなたに私の真名を

 

   預けましょう。私の真名は勝也と言います。ぜひ、受け取ってください。」

 

魏延「ええええええ‼?そんな友人というだけでも恐れ多いのにその上、真名までなんて

 

   とても・・・。」

 

勝也「ったく強情ですねぇ、あなたは。これは命令です、私と友人になりそして真名を受

 

   け取りなさい。」

 

魏延「っ‼?分かりました。では私の真名も受け取ってください。私の真名は焔耶と言いま

 

   す。ですが、さすがに真名でお呼びするのは恐れ多いので「大殿」と呼ばせてくだ

 

   さい。」

 

勝也「大殿ですか。いいですね、その呼び方。気に入りました、ぜひそう呼んでください。」

 

魏延「はい‼大殿様。若輩者ですが、これからよろしくお願いします。」

 

勝也「あはは、まだ堅いですね~~。こちらこそよろしくお願いします、焔耶。そして、

 

   桔梗も改めてお願いしますよ。」

 

厳顔「ああ、任せておいてくれ。ん?どうした焔耶。」

 

魏延「いえ、ちょっと気分が悪くなってその・・・。吐きそうです。うぷっ‼」

 

勝也「おやおや、いい顔で笑っていたのに残念です。早く厠に行ってきなさい。」

 

厳顔「確かにいい顔で笑っておったのう。焔耶、厠は混んでいるようじゃから店の外に行

 

   ってきたらよい。」

 

 

客1「動いたか・・・。連絡を」

 

客2「では、手はず通りに」

 

客3「くくく、笑っていられるのも今のうちだ」

 

 

厳顔「・・でのう。あれは驚いた。」

 

勝也「それは大変でしたね。」

 

この時、私は小さいが確かな不安があったのだが酒のせいだと切り捨てた。もし、この時

 

 

 

 

 

              彼女を引き止めていたなら

 

 

 

 

 

          私の人生はどんなモノになっていたのだろう 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  あとがき

 

 はい、どうも歴々です。まずはお詫びを。どうもすいませんでした‼

 

 まさか真名だけしか明かすことができなかったとは・・・。この「恋姫乱世」の

 

 プロローグ編なんですが、元々は二話のつもりだったんですが内容を打ち込んでいくう

 

 ちにもっといいアイデアが浮かんで変更などを繰り返していくうちに三話になってしま

 

 いました。今後も話の都合上、このような事態がまた起こるかもしれませんがその時は

 

 何卒、ご了承ください。ではまた。

 

 

 

p.s

今日も新聞を読みました。いや~ベルリン・マラソンでケニアのマカウ選手が世界新記録

 

 を出しました。すごいですね。それにしてもスポーツにしかり、競技にしかり。人が

 

 懸命に努力してその成果をしのぎを削って出し合う、人間たちの熱き戦いですね~。

 

 自分もそんなことがしたいです。そして「恋姫乱世」もそんな風に書きたいです。

 

 まあ、初投稿小説なんで、できるかわかりませんが精一杯、熱き人間たちの戦い、恋、

 

 そして生き様を書いていくので今後もよろしくお願いします。あと賞賛や批判、どちらであっても

 

 かまいません。ぜひ、皆様のお声を聞かせてください。では、

 

 

 

             

 

                 これにて御免

 


 
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