No.304882

真・恋姫†夢想 『禁断の決戦!天上天下絶品武道会!!』 話の八「武道会、二日目の朝」

狭乃 狼さん

まいどw

武道会ssの続きでございますが。

あー、とりあえず、この場では多くは語りません。

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2011-09-21 19:19:55 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:12637   閲覧ユーザー数:7702

 

 于吉「……さて。これでいいでしょう」

 左慈「終わったのか?」

 于吉「ええ。……やはり彼の苦心の作だけあって、根幹のプログラムに介入するのは骨が折れましたが、何とか制御出来ました。“これ”はもう、私達のモノですよ、左慈」

 

 まだ空が白み始めるその前のその時刻。未だ仄暗い武道会場に、四つの影が集まっていた。 

 

 ヒトヤ「フヒーヒ♪しかしアイツも馬鹿だねえ。こんな大事なものを、デク人形なんかに守らせて、それでガードしたつもりになってるんだからな」

 ティマイ「クェクェ♪……ま、こいつらに何かあったら、ある種の警報でも作動するぐらいにはしてたんだろうけど」

 于吉「その程度は予測の範疇ですからねえ。機械をごまかす事ぐらい、私には造作も無い事。……見くびられたものです」

 左慈「ふん」

 

 左慈、于吉、ヒトヤ、ティマイ。彼ら二人と一匹がそんな事を話しているその周囲には、会場に設置された“とある物”を守るため、そこに配置されていたガードロボットだった物の残骸が、あたり一面に散らばっていた。

 

 ヒトヤ「んで?決行は何時にするんだ?」

 ティマイ「クェ~。……やっぱ表彰式あたりか?そこが一番、連中が油断してそうだし」

 于吉「……そう。大抵の者は、やはりそう予測するでしょう。貴方方の存在を“教えることが出来た”今ならね」

 左慈「……なら何処で仕掛ける?」

 于吉「それはもちろん……ですよ」

 ヒトヤ「フヒーヒ♪そいつはいいねえ」

 ティマイ「クェクェ♪あいつらの驚く顔が目に浮かぶようだ♪」

 于吉「ふふふ。……それじゃあ、お二人も手はずどおりにお願いしますね?……むん!」

 

 ぼむんっ!と。于吉がその手で印を結び気合を込めたその瞬間、ヒトヤとティマイが白い煙に包まれた。その煙が夜風によって流されたあと、そこに居たのは先ほどまでの犬と鳥ではなく、男女二人の人間であった。

 

 ヒトヤ「……うーむ。我ながら、いつ見てもいい女だぜ♪フヒヒ」

 ティマイ「ほんとほんと。人間態のヒトヤって美味しそうなんだよなあ~……たまらずその胸に顔をうずめて(ぴー)なことや(ぴー)な事をしたくなって来るぜ♪クェックェックェッ!てかぱんつ嗅がせて!!」

 ヒトヤ「やなこった。ま、馬鹿はほっといて、左慈、于吉。……手はずどおりに頼むぜ?」

 于吉「ええ、もちろん」

 左慈「チッ。貴様らこそ、欲に走りすぎてへまをやらかすなよ?」

 ヒトヤ&ティマイ『分かってるって~♪』

 

 フヒヒ、フヒーヒ♪

 クェクェ、クェ~♪

 フッフッフッフッフ

 クックックック

 

 そんな怪しげな笑い声が静かに流れる中、東の空が徐々に白み始めていく。

 

 天上天下絶品武道会。その大会二日目の朝が、間も無く開けようとしていた……。

 

 

 

 ひっとー「れっつぱあーーーーりぃーーーーーーー!!みんなあーーーーーっ!待ったせたなあーーーーーーっ!天上天下絶品武道会!二日目の開幕DAッZEーーーーーー!!」

 一刀「……今日も朝からテンション高いなあ……」

 ひっとー「昨日のみんなの試合に触発されたんだぜいッ!てか、アレ見て燃えないやつは男、いや、人間じゃねえZEーーーーーーーッ!!」

 華琳「はいはい。分かったからもう少し、声のトーン落としてよね?……近くに居ると耳が痛いから」

 ひっとー「へーい。ほんじゃあまずは昨日の一回戦で勝ち残った面子を紹介だぜ!まずは恋姫組!蜀の武神、関雲長こと愛紗!」 

 愛紗「よろしく頼む」

 ひっとー「続いて登場は魏武の大剣、夏侯元譲こと春蘭!」

 春蘭「はっはー!今日の試合も私が勝ーつッ!」

 ひっとー「続いては常山の昇り龍こと、趙子龍!星ー!」

 星「ふっ。今日も我が槍の冴え、皆に見せてくれよう」

 ひっとー「そして恋姫組最後の勝者!西涼の姫君、錦馬超こと、翠!」

 翠「へっへー。張り切って行くぜー!」

 

 ひっとー「以上が恋姫組の勝ち残りメンバーだぜいッ!さて、今度は管理者(TINAMIユーザー)組の登場だ!まず先頭は自称親馬鹿、マリア・テスタロッサ!」

 マリア「どもども~!みんな~!パパ頑張るからね~!」

 ひっとー「お次はこの人、スーパー○イヤ人4ゴ○ータ!ベルフェゴールだ!」

 ベル「ふっ。さて、今日はどれぐらい遊べるかな?」

 ひっとー「ベルさんに続いて登場は、鴉さんだぜ!」

 鴉「って、僕の紹介それだけですか?!」

 ひっとー「だって言うほど特徴らしい特徴無いんだもん。……四性獣の一人とでも紹介する?」

 鴉「……何の特徴も無い鴉で~す!よろしく~!!」

 ひっとー「では次に紹介は、今回最大の優勝候補!峠崎丈二師夫だ~!!」

 丈二「ぎゅうどんひっとすっじさんびゃくねん♪てか。ふっ。へのツッパリはいらんですよ」

 ひっとー「おお~っと!なんだか良く分からんがとにかく凄い自身だ!!……って、キン○マンだっけ?このネタ。……おっと、次の人物紹介行くZE!通りすがりのガンダム仮面ライダーこと、劉邦柾棟さんだ!」

 柾棟「さてさて。今日はどれぐらい楽しめるかな~?ふふ」

 ひっとー「お次は守王戦国!今日はその技の真実に迫ることが出来るか?!」

 戦国「……ふ」

 ひっとー「うわー、鼻で笑われたー。ちょっと寂しい……でも気を取り直して次の選手!変態獣討伐のスペシャリスト!星渡慧!」

 慧「……うーむ。確かに気配は感じるんだけど、なんか曖昧なんだよな~。……ま、見つけたら即フルボッコにするだけだけどさ」

 ひっとー「おっと。なんか違う方向に気合入ってる気がするねえ。さて、そして今回最後の紹介!この大会の主催者、自称永遠の二十歳の実は良い年したおっさん!狭乃狼だー!」

 狼「……」

 ひっとー「……あれ?てっきり怒るかと思ってたのに、なんで無言でスルー?」

 狼「え?ああ、すまん。ちょっと他事考えてた。とりあえず、さっきの発言に関しては後でO☆HA☆NA☆SHI☆、な?ひっとーさん(にっこり)」

 ひっとー「……全力全開でごめんなさい」orz

 

 

 

 卑弥呼「さて。二回戦に見事進んだつわもの達よ。これより二回戦の組み合わせを決める、その抽選会を執り行うぞ」

 春蘭「卑弥呼!それに関して私から提案がある!!」

 狼「……誰々と戦いたいっていう、わがままと書いて無茶振りは無しだぞ?」

 春蘭「よし!抽選を始めようではないか!」

 『……ほんとに言うつもりだったのか……』

 

 以前の天下一品武道会、その準決勝でのやり取りのような、対戦相手をごり押しで指名しようとした春蘭を、そうと察知した狼が一言で牽制。で、その台詞を聞いて顔を真っ赤にし、そのまま何事も無かったかのようにしらばっくれて、場をさっさと進めようとする春蘭に、思いっきり呆れる一同であった。

 

 卑弥呼「では抽選会を始める。各々、そこの台の上に用意した箱から、中に入っているくじを一つづつ引くがよい。それにあちらのトーナメント表に印された番号が書いてあるので、その番号がそのまま表の位置となる。ではまず関雲長から」

 

 と、卑弥呼に促された愛紗が、その箱へと向かってその足を踏み出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時だった。

 

 

 

 『ぎぅんッ!!』

 

 『ッ!?』

 

 恋姫、管理者、双方問わず、一瞬感じた違和感。そしてそのすぐ後、“それ”は襲ってきた。

 

 愛紗「な、なんだ!?ち、力が入らな……い……!?」

 春蘭「ば、馬鹿な……ッ!く、う……け、剣が重い……だと?!」

 丈二「ち、力が抜けていく……!!能力がふ、封じられて……」

 狼「これは……一体……う、ぐ……!!」

 牙『一体なんだと言うのだ!?我の力が悉く封印されているだと!?』

 

 武舞台上、次々とその膝を着いていく選手達。そしてそれは司会席の方でも。

 

 ひっとー「WHAT's!?一体何がどうなってんDA!?」

 華琳「か、体が動かない……!!」

 蓮華「わ、私も、だ……!!」

 桃香「私もです~……はにゃあ~……」

 一刀「……これって一体……」

 

 武舞台上のみならず、会場となっている広場一帯で、次々と倒れ始める人々。そこに、

 

 『ふふふ。どうやら上手く作動したようですね』

 

 ひっとー「だ、誰でぃ!!」

 一刀「……今の声、于吉、か……!!」

 華琳「なんですって……!?」

 于吉「ふふふ。久しぶりですねえ、みなさん。お元気……おっと、では無かったですね、今は。フフ」

 

 

 電光掲示板の上。そこに立つ導師姿をした眼鏡の男、于吉がそこから会場を見下ろしていた。

 

 狼「やられたな……。まさかこんなタイミングで仕掛けてくるなんて、な」

 戦国「せっかく狼さんから話を聞いていたってのに、結局後手に回ってしまうとは……」

 丈二「……まったくだ、な。まだまだ修行が足らなかった……か」

 

 そう。この日の前夜。ヒトヤとティマイを逃がしてしまった狼は、万一に備えて管理者全員に彼らのことを話し、何らかの形での襲撃があるであろうことを注意しておいたのである。おそらくそのタイミングは、全員が油断しているであろう表彰式あたりが、もっとも可能性が高いであろうとも。しかし、結局その読みは大きく外れ、まさかの二回戦開始直前と言うタイミングで、彼らは仕掛けてきた。

 

 狼「けど一体、何をどうしたって言うんだ?結界はきちんと作動してるって言うのに、なんで俺達だけ……ッ!?まさか?!」

 于吉「そういうことです。……残念でしたねえ。貴方の作った超S級結界、【ご都合主義万歳】は、今私のコントロール下にあります。……下手を打ちましたね、狼?いくら試合外の時間とは言え、結界を切っておいたのは」

 ヒトヤ「フヒーヒ。その上結界の発生装置をそのままにして、ただの人形に守らせておくなんてな」

 慧「て、てめえ、ヒトヤ!い、何時からそこに!?ていうか、なんで人間の姿になってんだ!?」

 ティマイ「于吉の術だよ、ダストゥ。いい女だろう?ヒトヤの人間態は。俺も思わず襲い掛かりたくなるくらいだぜ。クェックェッ♪」

 慧「ティ、ティマイ……!!てめえもかよ!」

 左慈「北郷!今度こそ貴様を殺す!!」

 一刀「左慈……ッ!!」

 狼「……全員お揃いかよ……てめえら、一体何が目的だ……!?……やっぱり、この外史の破壊か……ッ!?」

 

 ヒトヤとティマイはともかく、左慈、そして于吉の目的は、大体その線上にあることが多々である。なので今回もそうかと思い、狼は于吉らにそう問いかけたのであるが、返ってきた返答は全く予想もつかないものだった。

 

 于吉「……今回の私と左慈の目的はね、狼。これまで貴方方が私達にしようとしてくれていた事ですよ」

 管理者全員『何……?』

 

 左慈「狼。貴様が作ったこの結界。その効果は基本、何でもありな状況を作り出すことだろう?」

 狼「……効果範囲は限定されるけど、な」

 于吉「ですがその効果範囲であれば、私達を縛っている彼ら(否定派)の呪縛、それすらも解放することが出来るでしょう?そして、そのノウハウさえ手に入れられれば、ここにあるような固定式の物ではなく、携帯式のものも作れる……違いますか?」

 左慈「そしてそれさえあれば、連中の命令なぞ金輪際聞く事無く、俺達は俺達の意思で、目的を達成出来るようになる……ッ!!そう!俺の為すべき目的を、おれ自身の揺ぎ無い意思で、だ!」

 狼「……ここだけじゃなく、あらゆる外史の一刀を殺し、その存在を抹消し尽す……か」

 于吉「そうです。そしてそれは外史そのものを消滅させる手段ともなる。まさしく一石二鳥というやつですよ。フフフフフ」

 

 左慈と于吉の目的。それは、自らの“自由”を手に入れることだと。そしてその為に、狼が作った特殊結界、【ご都合主義万歳】を手に入れたかったと。二人はそう語ったのだった。

 

 

 慧「ヒトヤ、ティマイ!手前らはなんでこいつらに」

 ヒトヤ「そりゃあもちろん、お宝をしっかりがっぽり手に入れるためさ。フヒーヒ♪」

 ティマイ「ついでに、あらゆる外史の美少女(美幼女含む)のおっぱいを堪能するのさ。こんな風に~♪」

 愛紗「?!ど、何処を触っている!?」

 翠「こ、こっち来るな!このエロエロ鳥!!」

 星「己……ッ!!体の自由さえ利けば、主以外の奴になど……ッ!!」 

 

 

 一刀「愛紗!翠!星!このくそ変態鳥!!愛紗達に手を出すな!!」

 

 ティマイ「やなこった~♪よし、それじゃあ次は桃香ちゃんに~」

 桃香「ふえっ!?」

 

 司会席にて突っ伏している桃香に向かい、ティマイが歩き出そうとする。だが、何時の間にか武舞台上に降りてきていた于吉が、その彼を制止した。

 

 于吉「ティマイ。そこまでにして置いて下さい」

 ティマイ「……なんで?」 

 于吉「お楽しみは後に取っておくものでしょう?まずは、もう一つの目的を達成してからにしてはどうです?」

 ティマイ「……それもそうだな。クェ~クェックェッ♪」

 狼「……もう一つの目的……だと?」

 ティマイ「クェ~。そう。俺とヒトヤには、さっき言ったのとは違う目的がもう一つあってな?なに、簡単な事さ。……お前らユーザー全員、俺達と同じ性獣にしてやろうと思ってな♪」

 

 『……へ?』

 

 今この場に居るユーザー全員の性獣化。それがヒトヤとティマイの目的だと。今は人の姿を取っているその二人は、いつにも増していやらしい笑顔をその顔に浮かべ、はっきりそう語った。

 

 ヒトヤ「何時までも理性なんて言うくだらないものに縛られてるのは、それこそ体に良くないぜ?だからそんなもの、捨てちまえばいい。欲望に忠実になれば、この世はパラダイスになるぜ?フヒーヒ♪」 

 慧「だ、誰が手前らなんぞの仲間なんかに……!!」

 丈二「おい狼、何とかならんのか?結界(あれ)作ったのはお前だろう?」

 狼「……外部から、しかも装置から離れての介入なんざ無理だよ。……破壊するなら手段が無いわけでもないけど」

 マリア「だったらそれをぱぱっと」

 ベルフェゴール「……何か出来ない問題でも?」

 狼「……手は一応打っておいたけど、連絡手段が今は無いんだ。念話も使えないし、多分ケータイも妨害されてるだろうし」

 柾棟「……お手上げ……ってこと?」 

 『……』

 

 愕然。呆然。etc……。

 

 完全に手詰まりになってしまった今の状況に、苦虫を噛み潰したような顔で、歯噛みをする一同。

 

 左慈「さて。まずは俺の目的から果たさせてもらおうか。……この世界の北郷一刀!まずは貴様から血祭りに上げてやる!!死にたくなかったら抵抗して見せろ!!」

 一刀「ッ!!」

 

 恋姫全員『一刀!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 tobecontinued……

 

 

 

 

 て言う感じで、大会が邪魔されましたwww

 

 

 

 というか、正直このままだとこのお話、いつまでかかるか分かりません。

 

 なので、現在書いているのを“第一部”と言うことにして、変態どものフルボッコぱーりー!までと、突然ですがさせていただきます。

 

 

 色々追加の設定をくださった参加者の皆様。

 

 

 ほんッッッッと!ごめんなさい!

 

 

 

 だって、早いところ北朝伝進めて、美羽さま√に入りたいんですもの♪

 

 

 あ、止めて!石投げないで!投石器は勘弁して!手榴弾も出来れば止めて下さい~!!

 

 

 

 

 ・・・・・・・あ、いただいた設定の方は、連中をフルボッコする時にでも、使わせて貰おうと思ってます。

 

 

 もちろん、いずれ第二部を書くときには、今回の二回戦進出メンバーに、そのまま参加してもらう事と相成ります。

 

 ・・・・・・・年内には再開したいなあ、と。現時点では思ってますので、どうか寛大な心でお許しいただけると嬉しいです。

 

 

 

 では次回、天上天下絶品武道会。話の九。

 

 「絶望する変態たち。いざフルボッコパーティー!!」

 

 にてお会いしましょう。

 

 では皆さん?パーリーの準備の方、怠り無くお願いしますね?www

 

 

 であ( ゜∀゜)o彡゜    


 
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