No.302186

真・恋姫夢想 『禁断の決戦!天上天下絶品武道会!!』 話の五 「激戦は続くよ何処までも?」

狭乃 狼さん

武道会。これで一回戦十一試合消化。

・・・疲れたw

と言う愚痴はさておいて、今回も熱戦となった三試合、

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2011-09-17 23:01:14 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:11503   閲覧ユーザー数:7932

 鈴々「柾棟お兄ちゃんに聞きたいのだ」

 柾棟「うん、なんだい鈴々?」

 鈴々「はっきり言って鈴々にはお兄ちゃんが戦えるように見えないのだ。……ほんとに鈴々と戦うのか?」

 

 武舞台の上で対峙した柾棟に対し、鈴々は素直に疑問をぶつけていた。柾棟のその外見からは、とても自分と渡り合えるような力を持っている風には見えない、と。

 

 柾棟「……はは。まあ、この姿からすれば皆確かに、最初は疑問に思うよ。それじゃあ、鈴々のその疑問を、今から解消する姿に“なってあげるよ”」

 鈴々「にゃ?姿になる?……大ちゃんみたいにムキムキマッチョになるのか?」

 柾棟「……実は俺にはね?劉邦柾棟と言う名前以外に、もう一つ名前があってさ」

 鈴々「にゃ?鈴々達みたいに真名を持ってるのか?」

 柾棟「ま、別名みたいなものかな?……俺の名は劉邦柾棟。そしてまたの名を……!」

 

 鈴々の言葉には笑顔を浮かべたままで答える事無く、柾棟は腰に付けているポーチのようなもの…『ライドブッカー』と呼ばれるそれから一枚のカードを取り出す。

 

 柾棟「通りすがりのガンダム仮面ライダーだ! 覚えておけ!?……変身!?」

 

 『ガンダムカメンライド。ディディディディケイド!!』

 

 腰のライドブッカーのバックル部分にカードを差し込むと、無機質なその音声とともに、柾棟の姿が一瞬にして変わる。……ガンダム顔した仮面ライダー、ガンダム仮面ライダーディケイドへ。

 

 鈴々「おおー!なんだかすっごくかっこいいのだ!」

 柾棟「そうかい?ふふ、ありがと」

 

 卑弥呼「それでは準備は良いかの?では一回戦第九試合、張翼徳VS劉邦柾棟!恋姫ふぁいと~!レディ~……ゴオッ!!」

 

 鈴々「うりゃうりゃうりゃー!」

 柾棟「ライドブッカー、ガンモード!……って、あれ?ガンモードにならない?」

 ひっとー「おーい、柾棟さ~ん、今回の規定忘れた~?……火器・銃器厳禁」

 柾棟「……あ、そだった。っと、仕方ない!ライドブッカー、ソードモード!」

 

 大会規定により銃器の使用が禁止されている事を、ひっとーの一言で思い出した柾棟は、仕方なくライドブッカーを剣型にして、鈴々の蛇矛をと真正面から打ち合う。……だが。

 

 柾棟「くそッ!やっぱパワーじゃ鈴々には負けるか!」

 鈴々「どーしたのだ柾棟おにいちゃん!受けてばっかりじゃ鈴々には勝てっこないのだ!たりゃあー!」

 柾棟「ちッ!なら仕方ない!」

   

 そのまま戦いを続けていても勝ち目が薄いと思った柾棟は、ライドブッカーを腰に戻し、そこからカードを一枚取り出し、それをバックルに挿す。

 

 柾棟「ディメンションキック!」

 『ファイナルアタックライド』

 柾棟「たりゃあーーーーーーーッ!!」

 鈴々「にゃにゃッ!?」

 

 上空に飛び上がり、そこから急降下の強烈な蹴り―ディメンションキックを、柾棟は鈴々に繰り出す。しかし。

 

 鈴々「んなくそーなのなだあーッ!!」

 柾棟「うわッ?!」

 

 鈴々はそれすらも持ち前のパワーで跳ね返し、柾棟は武舞台中央付近へと弾き飛ばされてしまった。

 

 柾棟「まいったね、こりゃ。ファイナルアタックまで防ぐっていうか、弾き返すかよ?!」

 鈴々「ふふーん。鈴々にはあれくらい、朝ごはん前なのだ!」

 柾棟「……となると、後はこれしかないな」

 

 そう言って、再びライドブッカーから別のカードを二枚取り出す柾棟。

 

 鈴々「にゃ?また何か別の技なのか?」

 柾棟「……一つ、面白いものを見せてあげるよ」

 

 目を閉じてそう呟いた柾棟が、すっとその目を開けながら顔を上げる。その瞬間、何故か『パリーン』と、某種Gの、種が割れるイメージが流れた。

 

 ひっとー「し、SE○D覚醒?!」

 

 柾棟「三国伝ライド!続けてフォームライド!鬼牙装(オーガそう)、関羽ガン○ム!!」

 鈴々「ほえ?」

 

 バックルにカードを二枚連続で挿し、そして柾棟が変わった姿は、某SD○国伝に登場する、関羽ガン○ムの強化形態、鬼牙装関羽ガ○ダムだった。

 

 鈴々「……(ぽか~ん)」

 柾棟「ぼーっとして呆気に取られてる場合じゃないぜ、鈴々!……一気に行くぞ!ファイナルアタック!」

 『ファイナルアタックライド。カカカ関羽!!』 

 

 柾棟「往くぜ!鬼龍千烈激!!」(注:この技は劉邦柾棟氏のオリジナルです)

 鈴々「にゃにゃあーーーッ!!」

 

 どっかあーーーーーん!!

 

 と、鬼牙装関羽ガン○ムになった柾棟のそのファイナルアタックには、流石の鈴々もその強烈な威力を殺す事ができず、場外へと吹っ飛ばされたのであった。

 

 卑弥呼「それまで!張翼徳場外により、劉邦柾棟の勝利とする!」

 

 

 

 愛紗「……」

 星「どうしたのだ愛紗よ。なにやら難しい顔をしおって」

 愛紗「いや。……あれが別の世界の私かと思うと、なにやら複雑な気分でな……」

 翠「もしかして、別の世界のあたしや星にもなれるのかな?」

 星「……ふむ。それはそれで戦ってみたいものだが……お?どうやら次の対戦が発表されたな?」

 愛紗「む?今度はだれだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【守王戦国VS焔耶】

 

 

 

 焔耶「よおーっし!やっと出番が来たぞ!」

 戦国「さてと。行くとしますか」

 

 腕を振り回しながら、勢い込んで武舞台に上がる焔耶と。それとは対照的に、ただただ淡々と、表情一つ変える事無く歩みを進める戦国。

 

 卑弥呼「両者とも準備に怠りは無いかの?」

 

 焔耶「ふん!そんなもの、この私にあるわけ無かろう!」

 戦国「大丈夫ですよ、卑弥呼。……いつでも始めてください」

 

 卑弥呼「では一回戦、第十試合。魏文長VS守王戦国!レディーーーーー!GOッ!!」

 

 焔耶「先手必勝!一撃で叩き潰す!!」

 戦国「……ふん」

 

 愛用の鈍砕骨―巨大な金棒―を大きく振りかぶり、焔耶は一気に決着をつけるべく、二振りの日本刀を構える戦国へ、猛然とダッシュする。そんな焔耶に対し、戦国はあくまでも冷静な表情のまま、その手の日本刀をゆっくりと眼前にかざし、

 

 がきッ!!

 

 焔耶「なッ?!」

 

 ……焔耶の鈍砕骨による轟撃を、いともあっさりと受け止めて見せた。

 

 焔耶「……やるじゃないか戦国。私の一撃をこうもあっさり受け止めるなんてな」

 戦国「……この程度、か。ちょっと拍子抜けだな」

 焔耶「なっ……?!貴様!私を馬鹿にするのか!?」

 戦国「……ふっ。(ぼそっ)……鉄壊」

 

 ばぎゃあーん!

 

 焔耶「え……?!」

 

 ひっとー「おおっとお!?焔耶の持ってる鈍砕骨が、突然はじけ飛ぶようにして、粉々に砕け散ったあー!……貂蝉、なんか分かるか?」

 貂蝉「そうねん。……戦国ちゃんの持ってる刀から、焔耶ちゃんの鈍砕骨に、なにやら気が流れたのを一瞬感じたから、おそらくそのあたりが理由なんでしょうけど。……私にもそれ以上は分からないわねえ」

 

 戦国「さて。得物はこれで無くなったけど、どうする?素直に降参してくれるかい?」

 焔耶「ふざけるな!武人の魂とも言うべき武器を壊されて、おめおめと降参など出来るか!」

 戦国「……そ」

 焔耶「無手での格闘技だって、私は十分以上に桔梗様に叩き込まれているんだ!行くぞ戦国!」

 戦国「……一応僕はフェミニストなんでね。女性を直接殴るのは好きじゃあないんだけど。……仕方ないな。フッ!」

 焔耶「え?……ぐはッ!!」

 

 背負い投げ。一瞬で焔耶の懐に飛び込んだ戦国は、彼女の襟とスカートにその手をかけ、いともあっさり彼女を武舞台の上に叩きつけた。

 

 卑弥呼「……ふむ。どうやら焔耶は気絶したようじゃな。勝負あった!この試合、守王戦国の勝利である!」  

 

 

 

 華琳「桃香」

 桃香「なんですか、華琳さん」

 華琳「後で焔耶をしっかりフォローしてあげなさいな。……貴女が元気付けてあげれば、彼女もすぐ立ち直るでしょ」

 桃香「……ですね♪」

 

 ひっとー「さ~って!いよいよ一回戦も残すところ後二試合DAZE!次なる対戦カードは一体どっちだ!?ドラムロール、かまーん!!」

 

 だらだらだらだらだらだら…………だだん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【星渡慧VS明命】

 

 

 

慧「お。どうやら僕の出番かな」

 明命「が、頑張ります!」

 

 卑弥呼「それでは両者、武舞台に!」

 

 慧「よろしくね、明命」

 明命「は、はい!よろしくお願いします!……あの、一つだけ伺っておいてもいいですか?」

 慧「うん。何?」

 明命「……開会式の時と服装が違うような」

 慧「ああ、これ?僕の戦闘用衣装さ。黒のウィンドブレイカー(メーカー:Stardidas)は伸縮性の特殊繊維製で果物ナイフで切られる程度なら耐えられる優れもの♪それ以外は普通のスポーツウェアだけどね。胸の部分の五芒星の上に書いてあるのはメーカー名ね。ちなみに定価7.500円」

 明命「はあ」

 慧「でもって、白地に黒と赤い線があるこの運動靴(メーカー:同じ)は、『踏み込みが強く効く(以下同文)』ね。こっちは定価4.000円。合計11.750円。……結構お徳でしょ?」

 明命「……安物買いの銭失いって言葉、知ってます?」

 慧「……言うじゃない」

  

 ふっふっふっふっふ、と。なぜか武舞台中央でいい笑顔を向け合う二人であった。

 

 卑弥呼「さあ、なんだか違う意味で二人が盛りあがっとるようじゃが、そろそろ試合開始と行くぞ!周幼平VS星渡慧!恋姫ふぁいとお~!レディ~……ごおっ!!」

 

 明命「いきますッ!はあーっ!!」

 慧「なんのっ!『((反刃|かえしば))』!!」

 

 明命の先制攻撃を武器で受け流し、その受けた勢いを殺さずに回転。その返す刀で明命に斬撃を返す慧。

 

 明命「!!やりますね、慧さん!ではこれはどうですか?!」

 慧「っ!!ならこっちはこうだ!『流刃(りゅうじん)』!!」

 

 明命の続けざまの攻撃に、慧は地動(慧の持つ刀の一本)を寝かせた状態で攻撃を合わせ、そのまま明命の武器である魂切に沿わせ、軌道をずらしながら突っ込みつつ、攻撃を仕掛ける。

 

 明命「っ!?また返し技?!くっ!!」

 

 明命が攻撃し、それを返す形で慧が反撃。そんなやり取りが何十合と繰り返された結果、三十分後にはほとんどその勝負がついていた。

 

 ……明命の体力切れである。

 

 貂蝉「スターダスト……もとい、慧ちゃんの戦い方は、相手の力を利用しての戦いがその基本。自らはさほど体力を消耗せず、反して相手はどんどん体力を消耗していく……決まったかしら、ね」

 

 明命「……はあ、はあ、はあ」

 慧「……どう?結構限界だったりしない?」

 明命「……です。……参りました」

 

 

 卑弥呼「それまで!周幼平の降参を確認!勝者星渡慧!」

 

 

 

 ひっとー「いやいや、明命もなかなか頑張ったねー」

 蓮華「ええ。ちょっと相手との相性が悪かったって、所かしら」

 ひっとー「そういうこったな。さーて、一回戦、これで残すところは、あと一試合DA!もちろんそのカードはこの二人DAZE!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【狭乃狼VS雪蓮】

 

 雪蓮「……やっとか~。待ちくたびれたわよ、もお~」

 狼「……結局、一回戦の間は何の動きも無かった、か」

 

 卑弥呼「では一回戦、最終戦の対戦選手!武舞台上に上がるがよい!」

 

 

 その手に南海覇王を携えた、呉の小覇王こと、孫伯符と。今大会の提案者であり主催者である狭乃狼が、ゆっくりと武舞台上にその歩みを進める。

 

 二人とも、心底から楽しそうに、これから戦う相手を見つめながら……。

 

 

 tobecontinued……。

 

 

 

 

 さて。

 

 

 やっとこ一回戦も、残すところ後一試合まで来る事ができました。では、今回の対戦の解説。

 

 劉邦柾棟さん対鈴々。

 

 受け取った設定が、一番力入れて造ってあった人ですw 仮面ライダーディケイドを基本に、SD三国伝の設定を取り入れた架空のライダー。……正直言って、この人ならジョージさんといい勝負できるのではと、密かに思って居たりしますwあとご本人様。文中の名前表記を、変身後はガンダムディケイドとしようとしたのですが、ぶっちゃけ面倒だったので(笑)、ユーザー名での表記としたこと、ここにお伝えしておきますw

 

 戦国さん対焔耶

 

 熱血な焔耶に対し、クールな感じの戦国。でもって、聞いていた技の内容から、結構あっさり、勝敗を決めることが出来てました。ちなみに、戦国が使った技の詳細は、次なるバトルでお知らせしますねw

 

   

 星渡慧こと、スターダストさん対明命

 

 スターダストさんの技の内容が、相手の力を利用してのものである事を重点に考え、そうと気づかなかった明命の体力切れで決着。・・・・・・まあ、ちょっと地味ではありますが、次の対戦ではもうちょっと、上手く表現出来たらなあ、と。そう思っていますw

 

 

 それでは次回は、一回戦最後の試合であるボクと雪蓮の戦いで、その幕をあげます。

 

 このまま順調に大会が進むのか。

 

 それともとんでもない横槍が入るのか?

 

 それは今後のお楽しみってことで、また次回、『天上天下絶品武道会』話の六。

 

 「狼と虎の子の戦い。そして蠢く影」

 

 にてお会いしましょう(ちょっとネタ振り)w

 

 

 ではみなさん、再見~( ゜∀゜)o彡゜ 


 
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