鳳凰一双舞い上がるまで 第三章 四話(後編)
前回までのあらすじ
雛里ちゃんを救出し、反対側のさっちゃんと出会った倉たちを出会うように逃した一刀は、過去の事件の黒幕、白鮫に和解の手を伸ばすが、自分の欲望に捕らわれて氷龍の力のなすがままに動くようになった白鮫の耳に、もはや一刀の声は届かなかった。
白鮫を説得することに失敗した一刀は、戦いの末負傷し、絶体絶命の危機に迫られるが、咄嗟の爆音で気をとられた白鮫の魔手からなんとか逃げ切る。
一方、雛里ちゃんたちは、鈴の音江賊団と白鮫江賊団の間の戦いを阻止するべく、白鮫江賊団の船を無力化することを企んだ。
北郷一刀の今までの設定
一刀(一代目)一人称:俺 雛里への呼び方:鳳士元→雛里
・外形:薄い褐色が入った髪。大いに知られた一刀。肌が結構焼けてる。幼い時から祖父(直刀)に鍛えられた体。並の体型だけど中はみっしりと筋肉が詰まってる。
・服:聖フランチェスカーの制服
・やってること:学生、北郷流剣道師範代理、直刀死後は師範
・天の御使いという名について:利用できるなら使おうと思っている
・武器:日本刀「氷龍」
・特徴:暗い性格で人の良く絡まない。(人気がなかったわけではない)
人の言動や周りの状況から情報を編み出す洞察力を持っている。
恋愛に感心がなかったが、雛里を見てほぼ一目惚れしてる。
人との信頼をとても大事なものとする(人と良く絡まないことは信用できないからでもある)
一部の動物と話が通じる(狼、蛇など)
一刀(二代目)一人称:僕 雛里への呼び方:雛里ちゃん
・外形:白髪、肌も日を浴びなかった白い肌。そのせいでちょっと病弱そうにも見える
・服:白いシャツの上に狼の皮で作ったジャケット、ブルージーンズ、狼の皮で作った手袋
・やってること:大陸一周を企んでいる。
・天の御使いという名について:無関心
・武器:木刀→???
・特徴:雛里ちゃんへの愛情が以前より外に出ている。
雛里ちゃんからの愛情表現に弱い。(良く頭がショートする)
極端な反戦主義、人の死に関して非常に感情的。→孫策に対して軽蔑感を持っている
(先代に比べ)活動的な性格をしている
雛里SIDE
「船を使えなくするって…そんなことできるんですか?」
「一刀さんが止めようとしているのが甘寧さんと白鮫江賊団との全面戦です。でも江の上の戦いで先ず必要なのは船。その船を使えなくしてしまえば、この江賊団は、戦いができない上に、この洞窟の中に孤立します。お頭の白鮫もなく、船も失えば、きっと江賊たちも混乱するはずです。そんな時更に甘寧さんたちが来ていることを知ったら…」
「戦う気も失って降伏しますね」
船はなく、それも唯一の出入口には敵が迫ってきています。
そんな状況で降伏することを誘導させたら、うまくいくと思います。
「でも、先ず何よりもどうやって他の者にバレず船を無力化するかが問題ですわね」
左慈さんが腕を組みながら言いました。
「それなんですけど……」
「…………ん?」
「……うーん、そうですね」
私が倉ちゃんを見ると、左慈さんも私の意図がわかったように頭をうなずきました。
「……何?」
「倉ちゃん、昔、孫策さんと戦っていた時のこと、覚えてる?」
「……うん、薄らと」
一年前の、倉が裴元紹さんの死を見たあの時、孫策さんたちがつけた火の壁が一層強くなっていました。
そして、倉ちゃんが炎を操って、孫策さんの兵士をもやし、一握りの灰にさせていました。
もし、倉ちゃんが火を操ることが出来るなら、船を燃やしてしまうことも可能かもしれません。
「あの時のアレ、普通でも使えるの?
「……練習してる……でも、あまり沢山はダメ」
そう言って、倉ちゃんはそこにあった松明に手を伸ばしました。
そうすると、松明の炎が倉ちゃんの手の平の上に移ってきます。
「へ?!」
「てわわ…!」
「…これぐらいしか……」
「以前のアレは、感情の暴走によって出来たこと。意識してあれほどの力を抑えるにはまだ経験不足ってところでしょう」
「……無理?」
「………」
倉ちゃんの力で船を燃やすのは無理があるそうです。
普通そういうこと不可能なものですからそこは別にかまいませんけど……じゃあ、後当てになりそうなものは……
一刀さんの鞄です。
あの中には何でも入ってますから、きっとここでも役に立つものを出してくれるはずです。
「港から奪ってきたものをどこに置いたか知ってますか?」
「あ、はい。入り口側で江賊たちがお酒呑んでいるところ近くに、船から下ろしたものたちが集まってました」
周泰さんがそう答えました。
「一刀さんの鞄……あの中で黒い箱のようなものを見てませんでした」
「うーん……よく覚えていません。今回の役目は鳳統さんを助ける一刀さんたちを守ることでしたので、そういうところまでは確かには見ていません」
「そうですか……」
でも、他に心当たりがないです。
取り敢えず、そこに行って一刀さんの鞄を取戻すことにしましょう。
・・・
・・
・
滝を通った洞窟の入り口側では百名以上の江賊たち酒宴を開けていました。
もうすっかり酔ってきて、あっちこっち眠っている人たちも居ます。
「取り敢えず、周泰さんは行って目に見えるところに一刀さんの鞄がないか確認してください」
「わかりました
スッ
周泰さんを行かせて、私は考え込みました。
酔ってるとは言え、これほどの大人数の前で、船を確実に無力化することは難しいです。
荷物の方に居る人たちではちゃんと見張りをしている者も居ますし、ただではうまく行かないでしょう。
何かこの人たちを更に撹乱させる手段が必要です。
「…ここって、結構暗いですわね」
「へ?」
「……ふふっ」
左慈さん、その笑い方、なんかすごく悪者みたいです。
「倉ちゃん?」
「………何?」
「ここはお母さんが一肌脱ぎますので、少しお手伝いさせてくださいます?」
「……?」
江賊SIDE
ふひー、酔った、酔った。
今日も一仕事したー。
「おい、おい、……ひっく、もうへばってんのか」
「何を言う!まだまだこれからだぜー」
「そう来なくちゃ……ひっく、良し!白鮫江賊団No.3の俺!これからNo.1のてめぇに酒の樽呑みで決闘を申し込む」
『『おおおおおおおおおおお』』
「んだとー!俺様に決闘をもうしこんでくるとはいい度胸してんじゃねーか!」
「ふん!貴様の伝説も今夜ここで終いだ!」
「てめぇこそ飲み過ぎて死ぬ前に諦めたらどうだ?」
「寝言が言いたいなら呑んでから言え!」
「乗った!おい、樽2つもってこい!!」
酒の樽呑み決闘は、つまり俺ら白鮫江賊団の順位(非公式)を決める競争だ。
No.1と言うのは俺がこの江賊団の中で一番上戸という意味だ。
そして、こいつ自称No.3が、俺に決闘を申し込んできたわけだ。
普通ならNo.2の奴がただでみて居ないだろうと思うが……あいつは今お頭のところに居る。
「よーし、じゃあ、位置について…」
決闘の仕方は簡単。
両方に一樽ずつ酒が出される。
それを先に飲み干したものが勝つ。
ちなみに負けた者は、樽に残った酒を頭からぶっかけられる。
「よーーーい、どん!」
ササーーっ
「!?」
「な、何だ!?」
その時、突然洞窟の中が暗黒と化した。
――うーらめーしやーー
「!!?」
「な、何だ」
そして、どこからが知らない女の泣き声と共にまるで鬼神のような声が聞こえてくる。
更に、
ぽっ!
突然宙に現れた一つの炎。
赤いはずの炎の色は、赤の代わりに青く染まっていた。
青い炎。
――うーらめーしやーー
「ゆ、幽霊だ!」
「飲み過ぎたのか?…ありえねーものが見えるぜ」
ああ、俺も飲み過ぎたようだ。
――私はお前らのせいで恨めしく死んだ人の怨魂……貴様らに復讐をするために来た……
「な、何奴だ!姿を見せろ!」
――私『たち』の体は、お前たちに穢されてとっくに捨てられたことをお前たちが知らないのか
ぽっぽっ
女の声が終わるや否やまた違うところで炎がひとつふたつ増えてきた。
「ひ、ひぃぃーー!」
「幽霊!怨霊だーー!!」
連中の中には既に叫びだし始める奴らも出てきた。
――う、うらめしゅあーーー
――…………裏飯屋……?ーー
他の声らも聞こえてきた。
――逃げ場はない。大人しく私たちの恨みに祟られろーー
「い、いやだー!許してくれ!」
「落ち着け、お前ら!これは何かの罠だ!怨霊なんてふざけるな!」
俺は剣を抜けだした。
そして、近くにいた炎に向かって剣を斬りかかった。
「うせろおーー!」
だけど、炎が剣で斬られるはずもなく、剣はそのまま宙を斬った。
――まずは…お前かーー
「何!?」
その声が聞こえると、周りにあった炎たちもひとつの所に集まってきた。
一つに集まった火種は大きな炎となって、私に向かってきた。
「く、来るなー」
――私たちの恨みに呪われろ――
「う、うわぁあああああ!!」
俺はそこで気を失った。
明命SIDE
なんか向こうが騒がしいです。突然暗くなってますし。
鳳統さんたちが何かやっているのでしょうか。江賊たちが混乱しているみたいです。
見張りの江賊さんも居なくなって好都合です。今のうちにさっさと例の物を探しましょう。
「さて、どこから探しましょう……」
どんな形をしてるのかは大体聞かせて頂きましたけど、こんな暗闇の中だと探すのにちょっと苦労をしそうです。
取り敢えず、奥の方から……
タッ、
「はうわ!」
「てわわー!」
バタン!
前に進もうとしてたら何かにぶつかって、中心を失ったまま勢い余って倒れてしまいました。
「てわわー!!どいてください」
「ふえ?諸葛均さん?」
どうして私の下に圧されてるんですか?
いや、さっきまでいませんでしたよ??
「てわわ…痛いです」
「すみません。暗くてよく見えてなかったみたいです」
「てわわ…多分そういうわけではないと思いますけど……まぁ、良いです」
「それにしても、どうして諸葛均さんまでここに居るんですか?」
そういえば、鳳統さんに会って入り口の方まで来るまで、見た覚えがありません。
「雛里お姉さんが船を壊すという話をしていた時に、皆と離れてここに来たんです。私たちだけじゃ手に負えないし、どうしてもあの鞄が必要になるでしょうから」
なるほど、鳳統さんの考えを読んで先回りしていたわけですね。
それにしても、ここまで誰にもバレずに来るなんて、もしかしたら諸葛均さんは私以上に諜報員として腕がたつかも知れません。
(※未だに真理の能力がどういったものなのかよく理解出来てない明命であった)
「このレーダの通りだと、この辺りに鞄があるようですけど、これ以上詳しい位置はこれじゃわかりません。灯りもなくて探すのも難しいですし」
「そうですか。それならここからは私に任せてください。私は暗いところでも問題なく見ることができますから」
「お願いします。適当ですけど、多分あの辺りにあると思います」
諸葛均さんが差した先には他のところより一回り大きく奪ってきた物資たちを集めておいたところでした。
どうやらあまり金になりそうにないゴミたちを隅に片付けておいたみたいです。
「それじゃ行ってきます」
「はい。私は見張りしていますので」
向こうからはまだ悲鳴が聞こえてくるので、問題ないとは思いますけどね……
倉SIDE
周りにおいてある松明たちを操って、幽霊騒ぎを起こすと、江賊たちはすぐに怯えだした。
雛里ちゃん曰く、後ろめたいことが多い人ほど、幽霊などの類に良く怯えるみたい。
でも、それじゃあ前塾に居た時、奏ちゃんの幽霊話で怯えて朱里ちゃんと雛里ちゃんと抱き合ってカタガタしていたのも、なにか後ろめたいからなの?と聞いてみたら、
「あわわ、それは………奏ちゃんのことが怖いからだよ」
と言った。
確かに、奏ちゃんは見た目も言い方も怖い。
にしても、いつまでこうしていれば良いのかな。疲れる。
「倉ちゃん、もっと集中して。火が弱くなってるわよ」
「………うん」
他の考えをしていたらさっちゃんの言う通り火が弱くなっていた。
意識して複数のところで炎を操ろうとすると色々と頭が複雑で大変。しかも、傷つけたりしたらダメだから加減しないと……
もうちょっと炎たちを早く動かしてみる。
「ひぃーーー!!」
「お、俺は逃げるぞ!」
恐怖のあまりに船に向かって走ろうとする奴がいた。
そっちに火を向かわせて、船に行く道を塞ぐ。
このまま船に火を付けてもいいけど、それだと時間がかかりすぎ。早く真理ちゃんが鞄を持ってきてくれたらいいのに……
タッ!
「只今戻りました」
「周泰さん、見つかりました?」
周泰ちゃんが鞄を持って戻ってきた。真理ちゃんは?
ガタッ
「ぷあー!」
あ、中に居たんだ。
「あわわ?真理ちゃん、どうしてそこから出てくるの?」
「てわわ、歩いて来ようとすると間に合いそうになかったので……周泰さん、重くありませんでした?」
「いえ、あまり、大きさに比べてそれほどじゃありませんでした」
あの鞄には色々入ってるみたいだけど、普段は空っぽだからあまり重くない。真理ちゃんは軽いし。
「でも、この鞄、中に何も入っていませんでしたけど、こんなのが役に立つんですか?」
「はい、取り敢えず…倉ちゃん、火、全部消して」
「……うん」
ちょうど疲れてきたから、雛里ちゃんの話を聞いて、直ぐ様火を全部消した。
火が動いている時怯えていた江賊たちは、火が消えた後はまた暗くなったって騒ぎ始めた。
がちゃ
雛里ちゃんが鞄を開けたけど、中には何も入ってなかった。
「あわ?」
「何も入ってませんよ」
「ああ、ごめんなさい。危険物は特殊な番号で開けないと出してくれないのです。」
さっちゃんがそう言ってあたしの近くに来た。
「******で開けて」
「……うん」
あたしはさっちゃんが言ってくれた番号を鞄に入れて、開け直した。
そしたら、中にあったのは、何か赤い棒のようなものが入っていた。
「なんですか?これ?」
「ダイナマイト……もうちょっと安全なものが良いのですが…時間がないからコレにしましょう」
「だいなまいと?」
「上の導火線に火を付けると、すごい爆発を起こす品物です。火薬とは比べ物にならない力があります」
……何か、話しだけ聞くとピンと来ない。
「周泰さん、これを船の中で火を付けて即行で走って戻ってきてください。下手すると巻き込まれますから」
「はぁ……わかりました。石はちゃんとありますから…」
周泰はそう言ってだいなまいとを持って江賊の船のうち一つの方へ向かった。
そして、暫くして、
ドーー―――ン!!!
「!」
「あわわー!」「てわわー!」
「思ったより…結構強いでしたね」
船がいきなり爆発して、破片が四方に飛んでいった。
その隣にいた船たちもその爆発の余波で一部壊れた。
「な、なななな!」
「ごめんなさい、驚かせちゃって…」
「……周泰ちゃんは?」
タッ
「は……は……危なかったです」
冷や汗をかきながら着地してきた周泰ちゃんの顔は真っ青になっていました。
「な、ななななんですか!あの馬鹿げた品物は!あんなものを持って行って死んだらどうするのですか!」
「大丈夫よ。私は周泰ちゃんが生きて帰ってくると信じていたの。周泰ちゃんは大陸一の諜報員だもの」
「それとこれとは話が……!……あれ、褒められました?」
「はい、こんなことが出来る人なんて、大陸で周泰ちゃんぐらいしかいませんよ」
「……あうぁぅ…そんなこと言われたのって初めてです。私いつもドジってるのに…」
周泰ちゃん、怒ってると思ったら何か照れてる。乗せられやすいたいぷ。
「そんなことないですよ。周泰ちゃんは隠密行動においては孫呉、いや、大陸で右に出るものなんていませんから。こんなことなんて朝飯前です」
「えへへ…そうでしょうか」
雛里SIDE
ドーーーーーーーーーーーーーン
左慈さんの歯車に乗せられて、周泰さんは今度で三度目の爆発を起こしました。
よく考えてみるとすごく危険なことなのに、二回目の時は余裕満々な顔で戻って来ました。人って本当に褒めてあげると成長するみたいです。
「これで船は全部破壊できましたわね」
その周泰さんを歯車に乗せて、この策を完全に成功させた左慈さんは爽やかな顔でこっちを見ました。
「さて、これからどうすればいいでしょうか、鳳統ちゃん」
「はい?」
「船は全て壊しましたから、私たちは戻る術もありませんし、ここからどうやって逃げたらいいのでしょうか。まだ北郷一刀さんも来ていませんし」
「そ、そうですね…えっと……」
江賊の人たちの方を見ると、つづく爆発に自分たちの船が消え去ったのを見て、恐怖を越えて発狂に近い叫び声をあげてました。
私だって、何が起こっているのか知らない状態であれば、こんな暗い中でこんな状況、きっと怯えた泣いた挙句気絶していたかもしれません。
でも、こういう極端に陥られている時こそ、目の前に誰かその状況をまとめる人が現れると、人たちはその人に良く従うようにます。
「外の甘寧さんたちがこの爆発音を聞いたら、まもなくこの中に突入してくると思います。その前に、あの江賊たちにトドメを刺さなければなりません」
「そうですわね……でも、そうなると、さっきのような幽霊騒ぎでは話になりませんね」
「……もっと怖がらせる?」
「いや、これ以上怯えさせると逆に話辛くなっちゃうよ、倉ちゃん」
江賊団のところに向かってまた怨霊騒ぎを起こそうとする倉ちゃんを、真理ちゃんが止めました。
あれ、倉ちゃんって、もしかして楽しんでる?
「ちょっと神秘感を与える構図ですれば、恐怖でちゃんとした思考ができてない江賊たちも従うとは思いますが……この面子だとイマイチそういうことができそうな人はいませんね」
私と真理ちゃんは見た目的に無理。
倉ちゃんは雰囲気担当だし。
周泰さんは…論外。
左慈さんは………
「てわわ、この中だと左慈さんしか出来る人いません」
「あ、私はパスします。面倒くさそうですし(笑)」
「倉ちゃん、その人ちょっと殴って」
「……うん」
「へっ!?ちょっ、待って話せばわか……
ガーン!
じゃあ、後残るのは……一刀さんですけど、
それにしても、一刀さんが追いついてくるのが遅いです。
もしかしてまたあの白鮫と何かあったとしたら……
「鳳統さん!」
タッ
「周泰さん、ご苦労さまです」
爆発を済ませて戻ってきた周泰さんを見て私が言いました。
「鳳統さん、さっき船から跳び下りる前に向こう側から人影が見えてました。もしかしたら、一刀さんだったかも知れません。片腕に怪我をしているように他の手で抑えていました」
「!」
一刀さんが……
「倉ちゃん!私ちょっと行ってくるから、江賊たちの混乱を長引かせて」
「………うん」
「はい、じゃあ、周泰ちゃんにもお願いしましょうか」
「はい?またですか?」
「いえ、今回はただ怖い声を出すだけで良いですわよ」
倉ちゃんたちにここを任せておいて、私は私たちが出てきた洞窟の内側の方へ向かいました。
・・・
・・
・
あとがき
今回からあらすじやら、一刀の以前からの設定やらと1pに加えてみました。
倉の設定も以前入れたことがありますが、今回まとめてまたあげたらいいとは思ってます。ただまとめるのがめんどくさゲフンゲフン
投稿速度は遅くなりましたが、その時間は勉強することに投資しています。ご了承ください。
あ、尚、黙々シリーズ、鳳凰一双、人類には早すぎ(ryを 小説を読もうにうpし始めました。
こことはやり方が違うからちょっと手間取っていますが、なんとかなるでしょう。
以前あそこで無真(旧)をあげていたのですが……中止されて今回消しました。
そういえばここでもほぼ2百回至ったのに消しやがって色々言われてましたね……
またあげるか。いや、でも一部ロストしてるから……まぁ、いいか。どうせオリ主+韓国人で誰も見なかったし(苦笑)
というわけで次回は三章の五話です。
雛里ちゃん、一刀さんが怪我しているの見たら、すごく怒ると思いますけど、大丈夫でしょうかね……
次回は9月終わる前にはあげたいと思います。頑張ります。両方
では
ノシノシ
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真・恋姫無双の雛里√です。
雛里ちゃんが嫌いな方及び韓国人のダサい文章を見ることが我慢ならないという方は戻るを押してください。
それでも我慢して読んで頂けるなら嬉しいです。
コメントは外史の作り手たちの心の安らぎ場です。
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