麗羽視点
両軍が衝突しました。怒りに燃え、気炎を吐きながら攻めかかる孫策軍の勢いは、さすがとしか言えませんわね。正面から受け止めるのは厳しいですわ――況や、こちらは相手の半分程度しか兵力がありませんものね。
敵は三段に構えて、力押しで徐々にこちらを圧倒してきましたわ。部隊を大きく展開しなかったのは、こちらが騎馬隊を多く有していることを考えたからなのでしょう。怒りに燃えているとはいえ、周瑜さんは冷静さを保っていますわね。
南船北馬と言う通り、孫策軍は精強な水軍を有しておりますが、騎馬隊ならばわたくしたちの方が上でしょう。こちらは師匠がずっと騎馬隊の有効さを提唱し続け、駿馬を北から買い求めているのですから。
わたくしも四万という小勢ではありますが、騎馬隊だけは多く連れてきています。それを斗詩と猪々子が両翼で率いて、相手の進軍を上手く遮ってくれています。
本陣を何個かの方陣に分け、小さく部隊を纏めることで、敵の衝撃を可能な限り殺ぎ、左右に騎馬隊を置くことで、鞭のように敵兵を牽制しますの。
孫策軍が鶴翼陣でも布いてくれれば、薄い箇所を突破してもっと敵軍を乱すことが出来るのでしょうが、やはりそう容易にさせてはくれませんのね。
「斗詩と猪々子に伝令ですわ。決して無理はせずに、敵を乱しては退き、そしてまた乱すことを繰り返すように」
「はっ」
伝令が直立して去っていくと、わたくしは部隊の指揮に集中します。敵の先鋒は太史慈さんという武将ですが、苛烈な攻めを繰り返して来ますわ。
怒涛の波状攻撃を、両翼の騎馬隊が突っ込んでは場を乱してくれているので、こちらにはまだ甚大な被害は出ておりませんが、それでもやはり後退は余儀なくしてしまいますわ。
声を嗄らして部隊を励まし続けなくては、これ以上敵の攻撃が直撃しようものなら、おそらく潰走してしまうでしょう。それだけ相手の攻撃は激烈なものですわ。
「え、袁紹様、これ以上は部隊が耐えられません!」
「耐えるのですわ! 部隊を速やかに後退させます! 将校が中心となって、少しずつ下がるように厳命なさい!」
一気に後退しようとすると、敵の追撃を正面から受けることになり、部隊を纏める事が出来なくなるでしょう。従って、徐々に敵からの攻撃を受けながら、巧妙に後退する必要がありますわ。
太史慈さんも斗詩と猪々子の執拗な突撃に集中を乱されてしまったようで、部隊を少しだけ割いて、二人の動きを止めようとしていますが、その程度の動きでは二人は止められませんわ。
今まで二人がどれだけ調練を積んできたと思っていますの。桃香さんたちが益州に来る前は、二人が騎馬隊の中心を為してきたのですわよ。河北で培った経験よりも、多くのものを得ましたわ。
わたくしの率いる本隊が後退したところを見計らって、斗詩と猪々子は敵の前衛に続こうとする部隊に横撃を仕掛け、足止めをするように攻めかかりましたわ。それにより、中衛から前衛が少しだけ離れましたの。
もう少し、もう少しですわ。
このまま下がり続けて、前衛だけ孤立させることが出来れば、わたくしの読み通りの展開に持っていくことが出来ますの。
「え、袁紹様っ!」
副官がこれ以上は限界であると、言わんばかりの形相でわたくしに声をかけてきましたわ。さすがにこれ以上、敵の攻撃をわたくしたちで受け続けることは困難ですわね。
敵は充分こちらに引きつけることが出来ましたわ。ならば、こちらもそろそろ動く頃合いでしょう。
「さぁ、わたくしの策、どこまで貴女に通用するのかしら、周瑜さん?」
いいえ、頭脳戦ではわたくしはあの人の足元に及ばないでしょう。しかし、わたくしは一人ではありませんの。
斗詩も猪々子も側にいてくれますわ。
そして――
「では、参りましょう、
茴香視点
「おらぁっ! 行くぜ、てめぇら! あたしに付いて来い!」
戦場を兵士たちと共に駆けていく。身体中を巡る憤怒が、早く戦で吐き出さないと、本当に燃え上がりそうに熱く滾る。
「あたしを止めようなんざ、百年早いぜっ!」
得物の琥珀撲天棍を振り回す。巨大な鉄棒が目の前の兵士たちを十人単位で吹き飛ばし、前方の道を開いてくれる。
戦場であたしを止められる奴なんかいやしない。部隊を切先のように鋭く展開して、敵兵に突っ込む。その先端に身を置き、戦場独特の雰囲気を全身で味わう。
あたしも馬鹿じゃない。敵軍とぶつかった瞬間、予想外の強い抵抗があった。それはかつて戦った袁術軍のように雑兵の集まりではなく、精兵で構成された軍であることを表している。
しかし、斥候からは伏兵の気配はないという報告が出陣直前に上がっている。すなわち、敵兵は全軍でおよそ四万弱程度ということになる。
敵軍も正面からの戦闘を避けようとしているのだろう。両翼に展開された騎馬隊が、しつこくあたしの部隊を掻き回そうと突っ込んでくる。
「丁奉、朱然!」
「はっ!」
「五千をそれぞれ率いて、うざってぇ騎馬隊を防いで来いっ!」
「承知!」
直立して去っていく副官を見送った。これである程度はあたしも戦に専念できるだろう。ねちねちとした攻撃に、大概あたしも腹を立てていた。さらに敵兵を蹴散らすべく兵を率いて駆けた。
――そのときだった。
「…………ッ!?」
背中に強烈な寒気が走った。あたしの武将としての本能が警戒指数を一瞬にして最大にまで引き上げられる程の殺気――呼吸が止まってしまう程に禍々しいものだった。
――全員、退避しろっ!
そんな言葉を吐かせてもらえる暇を与えられなかった。あたしだけ全ての力を足に注ぎ込んで、後方へと跳び上がったから良かったが、ついさっきまであたしが――いや、あたしたちがいた場所が消失したのだ。
最初、その光景を理解することなんて出来なかった。足場となる地面が消え失せるなんて、何をすればそんな結果になるのか――そんな馬鹿げた人間に出来るはずもない。
落とし穴である可能性もない。あたしたちが立っていた場所は、益州兵がいた場所であるんだから。あたしたちは敵兵を押しまくって、そこまで進むことが出来ていたんだ。
しかし、その疑惑を拭い去るように、砂塵が晴れると、その場所に一人の女が立っているのが視界に入った。炎のように紅い髪と瞳――憮然と得物を肩に背負いっている。彼女の目の前には大きな窪みが出来ていた。
この女がそれを作ったのか――あたしや雪蓮でもその規模の攻撃は不可能だ。武勇に優れているとか、そんな言葉じゃ、こいつを形容するには相応しくない。
そんな人間――
あたしは一人しか知らない。そして、その答えにあたしが辿りつくときには、丁寧なことにもそいつが自己紹介をしてくれた。
「…………ねね、旗」
「分かっておりますぞっ!」
そいつの背後に隠れていた小さな少女が、誇らしく旗を掲げた。風に揺らめくその旗は、あたしがかつて戦場で見たもの――その姿に戦いたいという欲望と共に、初めて恐怖心を覚えた相手だった。
――深紅の呂旗。
かつて董卓軍に所属し、三万の黄巾賊を単身で滅ぼし、連合軍との戦では、縦横無尽に戦場を駆け、十倍は下らない袁紹軍を壊滅させた鬼神――呂奉先の姿だった。
個人の武勇では、こいつに敵う人間なんていない――いや、人間ではこいつには勝てないと称される程の呂布は、ゆっくりとこちらに歩み寄って来た。
その姿には兵士たちは即座に恐慌状態に陥った。
しかし、あたしは悲鳴を上げて逃げようとする兵士の首を素早く刎ね上げた。
「全軍、密集隊形っ! 呂布の相手はあたしがする! てめぇらは下がりながら、敵の攻撃に備えやがれっ!」
そう言い放つと、呂布に向かって駆け出した。
雪蓮視点
「どうした? 珍しく先鋒を茴香一人に任せるなんて、お前らしくないじゃないか」
「……何か嫌な予感がするのよ」
「戦前に言っていたが、敵に伏兵の備えはないぞ。斥候は充分に放っているはずだから、見落としはないように思うがな」
冥琳はそう言ってくれたけど、勘が私に囁くのだ。この戦場には何かとんでもない物が潜んでいると。伏兵とはもっと別の――それこそ、私たちが見落としてはいけない何かがあると。
「いつもの勘とやらか……」
冥琳が顎に手を添えながら思案に暮れる。でも、考えても分からないようなものだと思うわ。冥琳は私が認める軍才の持ち主で、戦場で最も敵に回したくない相手だけど、これは私たちのような武を追求する者のみが嗅ぎ取れる戦場独特の匂いなのよね。
「まずいわね。茴香、少し突出し過ぎている気がするわ」
前衛がと私たちが率いる中軍の間に、敵の騎馬隊が介入していて、思うように進軍出来ていない。勢いに乗っている茴香はまだそれに気付いていないようね。
「冥琳、私たちももう少し前に――」
言いかけたそのときだった。
雷鳴のような轟音が響いたと思うと、前衛が何やら騒がしくなった。
「雪蓮!? ちょっとどこに行くの!」
「茴香が危ないわ。こっちの指揮に冥琳に任せる」
まだ何かを言い募る冥琳を無視して、私は前衛に向かって駆け出した。さっきの音は尋常なものではない。胸がざわつき、良くないことが起こった気がしたわ。
「…………あれは」
その音の正体が分かったとき、全力で茴香の許に向かった。どうして、あんな奴がここにいるのよ。そんな情報、斥候からは報告されていない。その報告があれば、ここまで正面からの勝負を仕掛けたりなんかしなかったのに。
「うらぁぁぁぁっ!」
茴香の叫びが聞こえ、どうやらまだ彼女が無事でいることに胸を撫で下ろしたが、あいつと戦うこと自体、得策とはいえない。
呂布――反董卓連合でその姿を目の当たりにしたが、あれは到底私たちのような人間では相手に出来る者ではないわ。
「茴香! 私も加勢するわ!」
南海覇王を抜き、茴香の横に並び立つ。武人として二対一で戦うのは誉められるべきことではないけど、呂布を相手にそんなことを言ってはいられない。
「助かるぜ! この野郎、さすがに一人じゃ無謀だ」
茴香の武は私も認める程の腕だ。おそらく諸侯が抱える猛将と比べても遜色ないわね。そんな茴香が既に肩で息をしている。得物を杖代わりにして何とか立っているが、私が来るのが少しでも遅れていれば、どうなっていたか分かったものじゃないわ。
「…………誰が来ても同じ」
一方呂布は、息はほとんど乱れてなく――いや、衣服すら汚れていない。無防備といえる構えでわたしたちを見つめている。
「そう……、だったら、遠慮せずに行くわよっ!」
茴香と示し合わせて、左右から呂布を挟み打ちにしながら同時に得物を振るう。
「…………遅い」
呂布は茴香の横薙ぎを、身体を沈めて避け、私の斬撃を方天画戟の柄で簡単に受け止めてみせた。
「まだだぜっ!」
茴香は身体を回転させて、そのままの勢いを乗せた一撃を放つ。
「…………重いけど、怖くない」
呂布は私の剣を弾くと、琥珀撲天棍の威力が活かせないように、茴香の間合いに自ら踏み込み、茴香の身体に拳を叩き込む。
「ぐがっ!」
茴香の足が地面から浮く程の一撃をもらい、さすがの茴香も呻き声を漏らす。
「はぁぁぁぁっ!」
私に背を向けている隙を狙い、私も攻めかかる。
呂布は後ろにも目があるかのように、初太刀を避けてみせると、素早く身を翻して私に向かい合う。
相手に攻める隙を与えないように、連撃を放つ。
私の放つ突きを全て柄で捌き、横薙ぎも袈裟切りも撃ち落とす。感情を映さないその瞳は、まるでこちらの攻撃を全て読み切っているかのようだわ。
「…………速いけど、軽い」
「ぐぅっ!」
下から斬り上げた斬撃を、身体を後退させることで避けると、呂布はそのまま身体を前に出して突きを放つ。
何とかそれを南海覇王の刀身で受け止めるが、その破壊力は凄まじく、そのまま身体が地面を削るように吹き飛ばされる。
「…………お前ら、弱い」
先ほどまでの構え――武器を肩に背負った姿のまま、そう言い放つ呂布。
私たち相手に赤子を捻るかのように扱うなんて、やっぱり強過ぎる――最早、強いなんて言葉じゃ言い足りないぐらいだわ。こうやって、足止めするのが精一杯なんだもの。
でもね、足止めするだけで十分なのよ。私たちが戦っている間に、冥琳がしっかり部隊を纏め上げて、益州軍を包囲しているわ。袁紹や袁術ちゃん――いや、張勲もいるのかしらね。
誰が指揮しているのかは問題ではないのだけれど、切り札が呂布であることは一目瞭然。だけど、それも私と茴香が食い止めてみせる。
麗羽視点
さすがは人中の呂布と言われるだけの人ですわ。彼女の登場で、士気は一気に巻き返すことが出来ましたの。敵は恋さんの雄姿に完全に混乱状態に陥りましたわ。
恋さんの参戦はわたくしの策の一つですわ。
わたくし程度の智謀だけでは、倍近く有する孫策軍を壊滅することなんて到底不可能ですわ。ですから、それを補うだけの力が必要でしたの。
今回の策は、益州を発する段階から始まっていましたわ。どうして、わたくしや美羽さんだけが兵を率いて、しかもその兵力が四万と小勢であったのか。わたくしだって、それだけの兵力では勝てないことくらい承知しておりますわ。
ですが、今回の策において肝要なのは、わたくしと美羽さんが軍にいること。そして、わたくしたちを侮ってもらわなければいけなかったのですわ。そのため敢えて兵力を少なくしましたの。
おそらく益州で有力な将の名前くらいは、孫策さんも掴んでいたでしょう。もしも、愛紗さんや桔梗さんといった、名だたる猛将が軍を率いようものなら、それだけで軍勢から強力な気が放たれてしまい、相手に伝わってしまいますわ。
将が兵士に与える影響力の大きさは、わたくしもよく知っておりますの。だから、今回の出兵には彼女らには別の任を負ってもらい、わたくしたちだけで参りましたわ。わたしたちのような凡将ならば大した影響力を持たないのですもの。
なので、兵を率いるのではなく、恋さんには兵士の中に隠れてもらいました。わたくしの護衛として側に控えて頂きましたの。
恋さんはとても不思議な人ですわ。戦場では、姿を見るだけで――いいえ、あの深紅の呂旗を見るだけで、全ての兵士の心を砕き、戦況を覆すだけの力を有していますのに、兵士の中に紛れると、まるで彼女がそこにいることに気付きませんの。
例えば、愛紗さんや桔梗さんならば、そこにいるだけで圧倒的な存在感を放ちますが、恋さんにはそれはありませんわ。彼女には猛将独特の気が一切ありませんの。だからこそ、わたくしの策が成りましたわ。
「…………行ってきます」
恋さんは、まるでどこかに買い物に行くかのような口ぶりで戦場に行きましたが、そんな彼女にわたくしは畏怖を感じてしまいますわ。あんな可憐な少女のどこにあれだけの力が秘められているのか。
「さぁ、本番はこれからですわ」
わたくしは、恋さんの力で崩れる前衛に突撃を仕掛け、斗詩と猪々子に両側からも乱すように素早く伝令を放ちました。
どうやら恋さんの許に孫策さん本人が現れたようですわね。さすがの恋さんも、太史慈さんに加えて孫策さん――敵軍が誇る猛将を相手にして、容易に破ることは出来ないようで、激闘が繰り広げられておりますわ。
しかし、その隙を狙って、部隊を方陣から縦陣に展開させて、前衛に突っ込むと、もはや太史慈さんが指揮していない部隊を、すぐに崩すことが出来ましたわ。
さらに追撃を仕掛けるように指示しようとしたとき、わたくしたちの部隊を包囲するように中軍と後軍が動き出していましたわ。
さすがに孫策さんがいなくても、周瑜さんがいるだけで部隊の統率はしっかりしているようですわね。ここまで手際が良いとはわたくしも思いませんでしたわ。
太史慈さんは遮二無二攻めかかる戦法を執っていたのに対して、周瑜さんは軍師らしい冷徹な指揮を見せてくれましたわ。
数は向こうが圧倒的に優位ですわ。数の利というのは、わたくしたち袁家がかつて頻繁に使用した戦術ですが、わたくしたちはどちらかと言えば、それで敵を威圧して戦意を喪失させることが多かったですわ。
しかし、周瑜さんは、その数の利を実戦に完全に組み込んで、常に兵士が多数を相手にするように巧妙に陣を展開させておりますわ。
「どうやら恋殿のお力も活かし切れてないようですぞ」
さすがに戦いが熾烈を極めてきたので、恋さんの許から避難してきたねねさんが、わたくしの前にやって来てそう告げました。
「そうですわね。さすがに孫策軍は精強ですわ。前衛の混乱も徐々に沈静化されているですし」
「暢気に構えている場合なのですか。このままではねねたちが相手を壊滅出来ずに負けてしまうのですぞ」
「あら? ねねさんは孫策さんたちを殲滅する気なんですの?」
「当たり前なのです。そうしなければねねたちは勝てないのです」
「ねねさんはこの戦、何を以って勝ちと決めますの?」
「むむ……、それは孫策軍を――」
「その後には曹操軍が控えておりますわ。この軍勢では、仮に孫策軍を追い散らしても、曹操軍に勝てるだけの余力は持っておりませんわ」
わたくしの言葉に、ねねさんはしばらく考え込みました。
「では、麗羽はこの戦にどう勝つつもりなのですか?」
「わたくしの勝利は別にありますわ。周瑜さんがそれに気付いていない段階で、どうやら勝利の女神はわたくしに微笑んでいますわね」
恋さんにわざわざ兵士のふりをして頂いたのは恐縮ではありますが、それすらわたくしにとっては本命の策を隠す手段に過ぎませんわ。それによって全軍がわたくしたちに釘づけになっておりますわ。
そして、これからが本当の戦いですの。
あとがき
第五十話の投稿です。
言い訳のコーナーです。
さて、ついに麗羽様と雪蓮の戦いが始まりましたが、次回でこの戦いにおける麗羽様の策の全貌が明らかになると思います。
今回の恋の登場は、麗羽様も言っていますが、彼女の秘策の一つに過ぎないのですね。少しばかり御都合的かなとは思いましたが、恋には兵士の中に紛れることで姿を隠すということで冥琳の目を欺くことになりました。
愛紗とかって作者の視点になってしまいますが、存在感が圧倒的だと思うんですよね。その場にいるだけで、自然と視線が集まってしまうような、そんなオーラを放っていそうな気がします。
一方、恋ですが、三万の黄巾賊との戦いのエピソードで、普通に旅人に間違えられているので、そういった存在感が希薄――言い方が悪いですが、強そうに見えないのではと。
普段も茫洋とした表情を浮かべてそうなので、傍目からすると単なる可愛い女の子にしか見えないと思うのです。
まぁ……言い訳ですけどね。
さてさて、恋の投入が孫策軍の目を釘づけにするための布石であると述べる麗羽様。では、本命の策とはどのようなものなのでしょうか。
誰が動くのかは予想出来るかもしれませんが、その人物が何をするのかを妄想して頂ければ成功かなと思います。
そして、孫策軍を殲滅することが勝利ではないと仰る麗羽様が脳裡に描く勝利図とはどのようなものでしょうか。
まぁ皆様に見捨てられないように次回も頑張りますね。
相も変わらず駄作ですが、楽しんでくれた方は支援、あるいはコメントをして下さると幸いです。
誰か一人でも面白いと思ってくれたら嬉しいです。
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第五十話の投稿です。
袁家の存在に怒り狂う孫策軍を、麗羽が冷静に対処するが、精強な孫策軍の前に苦戦を強いられる。そんな中、麗羽は一つ目のカードを切ったのだ。
むぅ、上手く纏められませんでした。それではどうぞ。
コメントしてくれた方、支援してくれた方、ありがとうございます!
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