No.29740

月夜詩ズ紅-tukiyo shi du ku-

くれは。さん

NO Image cataribe free drunksel
構成による演出。

2008-09-08 16:40:07 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:296   閲覧ユーザー数:291

月よ、シ尽く… ー 十三夜 - IZaNaMi no tuki

 

 

 

 

雨だ

 

雨が「ふって」来た。

 

 

 

ちのない海に

 

ちのない土に

 

 

 

流れる事がなかった この 川に

 

ぽたぽた ぽたぽたと

 

 

 

晴れ渡っていた ナニモナイ あの空から

 

ハイイロの様な その くうきに 雨(う)流されて

 

 

 

渇ききった この心に 沈みこんでいく 一粒の蒼いしずく

 

 

闇なんて 例えようも無い位

 

コールタールよりも イビツで どろどろとした

 

深く 暗く つめたい無機質な この世界に 

 

 

 

何をえる事も無く

 

何をしる事も無く

 

夢をうる事も無く 生きてきた人間には

 

失う物なんて 「ある」モノが無いと 思い 生きてきたのに

 

姉の

姉のヌケガラを 見つめる ボクの目には

 

「涙」がある事を 思い出してしまった

 

NExt 魅月【当夜】 ~「ソ」「ド」「夢」の似奇し身 ~


 
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