No.287807

【真・恋姫†無双 三国子園児ー1時間目『園の御遣い・前編』ー】

Rocoさん

こんにちは、こんんばんは、おはようございます、ROCOです。
この作品は『小説』ではなく、作者の頭の中の『妄想文』です。
なので、生暖かい目で見守ってさい!

ど素人が書いた、駄文ゆえ御見苦しいところもあるかと思いますが、なにとぞ寛大な心でもってお読みください。

2011-08-29 17:59:05 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2468   閲覧ユーザー数:2123

ピピピピ♪ピピピピ♪ピピピピ♪

 

目覚ましが鳴る。

 

薄っすらと開いているカーテンから、朝のひさしが差し込む。

 

一刀「う、う~ん…」

バシッ!と目覚ましを止め、一刀は大きく伸びをする。

 

今日から新しい生活が始まる。まだ時間に余裕があるが、初日から遅刻するわけには行かない。

 

ザーザー

シャワーを浴び、まだ完全に覚醒しない頭を起こす。

 

一刀「ふー、さっぱりした」

ようやく覚醒した頭で、今日の予定を思い出す。

 

一刀「着いたら先生方に挨拶して、ホールで就任のスピーチ、んでもって子供たちを見送り、最後に先生会議だったかな」

ぶつぶつと呟く。

 

一刀「とりあえず、メシメシっと…」

トースターでパンを焼いている間に、冷蔵庫から卵・ベーコン・チーズを取り出し、フライパンで焼き始める。

今日の朝食は、トーストとチーズ入りベーコンエッグにコーヒーのようだ。

 

朝食を終えると、身だしなみを整える。

時計を見るとAM6:45 となっていた。

 

家から職場までは自転車で10分程だ。

今から、のんびり行けばちょうど良い時間だろう。

 

一刀「さてと、初日くらいはゆとりを持って行動しないとな」

家の鍵を閉め、駐輪場から出した自転車に跨る。

 

 

 

【真・恋姫†無双 三国子園児―1時間目『園の御遣い・前編』― 始 】

 

 

 

シャー、キー

走らせていた自転車を止め、目の前に広がる門と大きな建物を見る。

 

―聖・三国子幼稚園―

 

門にはそう書かれている…

 

此処が今日から一刀が働く所だ。

 

駐輪所に自転車を止め、職員室に向かう。

 

 

ガラガラ!

一刀「おはようございます、今日からお世話になります。北郷一刀です、よろしくお願いします」

 

若干早めのはずだが、もうすでに、何人かの先生はゆっくりと自分の机でお茶をすすっていた。

自分が最後ではなかったことに、少し安堵する。

 

???「北郷先生、おはようございます。今日からよろしくお願いしますね」

小柄な少女?が近づいてきて、そう挨拶する。

 

一刀「はい、よろしくお願いします。園長先生」

どうみても一刀より年下、下手すると小学生かと思えるこの子が園長先生である。

 

それを知らずに初対面の時はかなり失礼なことを言ってしまった…、今思い出しても恥ずかしい。

そのときの話は、外伝でも出したらお話しよう。

 

 

 

 

―― 一刀視点 ――

 

???「北郷先生、おはようございます。今日からよろしくお願いしますね」

可憐な女性が、俺に近づきながらそう挨拶する。

 

一刀「はい、よろしくお願いします、園長先生」

そう言って、俺は女性に微笑む。

 

園長「へ、へぅ~、わ、私のことは、園長ではなく、『月』と呼んでください///」

自分の事を『月』と呼んで欲しいと言った女性は、真っ赤になって俯いてしまう。

 

(どうしたんだろう、風邪だろうか?)

一刀「あ、そうでしたね。『月』先生」

であったときに、『真名』を預けてもらっていたのを思い出す。

 

月先生:姓を董・名を卓・字を仲穎と教えてくれた

出会って初日で、しかもかなり失礼なことを言った俺に

いきなり『真名』を預けてくれたのには驚いた。

とても心の優しい女性だ。

ちなみに、俺の居たところには、『字』や『真名』という風習はない。

というか、そういった風習が今も残っているほうが珍しいのだ。

(小さい頃から学校で習っていたから、別段気にすることでもないんだけどね)

 

???「ちょっとあんた、何デレデレしながら月の顔みてんのよ!」

きつい目をした、月先生よりも小さな子がこちらを睨んでくる。

 

一刀「ああ、かくちゃん。おはよう」

俺は、きつい目をした子『かく』ちゃんの方を向きながら朝の挨拶をする。

この子の名前は、『かく』ちゃん、胸に付いた名札にひらがなで『かく』と書いてある。

一応、真名も知ってはいるがお許しを頂いていないので呼ぶわけにはいかない。

 

かくちゃん「ふん、どうせあんたのことだから、可愛い月見て『あ~、相変わらず可愛いな、俺のもんになんないかな~』とかエロイ事考えてたんでしょ。このロリコン変態」

 

一刀「う、ロリコンは酷いなー。可愛いと思ったことは否定しないけど」

月先生「へぅ~//////」

さらりと言った俺に、何故か月先生は顔が真っ赤になっている。

 

かくちゃん「なっ、早速色目を使ってきたわね、このスケコマシ。…月、駄目よ、そんなやつに近づいちゃ、こっち来なさい」

月先生の手を引っ張りながら、かくちゃんは俺から離れにらみつける。

かくちゃん「あんたも、こっちにくんな。いーい?月の半径5メートル以内に近づくんじゃないわよ!」

月先生「詠ちゃ~ん、北郷先生にそんなこと言っちゃだめだよ~」

かくちゃんは『詠』と呼ばれた、これがこの子の真名だ。

かくちゃん「でも、ゆぅえ~…」

月先生「だ~め、北郷先生はこれから詠ちゃんの先生でもあるんだよ」

かくちゃん「うぅ~、ゆぅ~えぇ~……」

 

俺は、二人のやり取りを少し離れたところ(半径5メートル以内だが)から見守る。

月先生に諭されて、かくちゃんはしぶしぶ諦める。

だが目は俺をにらんだままである。

 

このやり取りは、台詞こそ微妙に違えど、俺が彼女たちに出会ってからいつも繰り返されている。

俺と月先生が会話をする⇒どこからともなく、かくちゃんが現れる⇒かくちゃんが俺を罵倒する⇒月先生がかくちゃんを優しくたしなめる⇒俺を睨みながらも、しぶしぶ諦める。

 

微笑ましいと思うとともに、かくちゃんの罵倒にそこそこ凹まされる俺である。

(まぁ、全部自業自得なんだけどね…)

そうして内心苦笑いをしていると

 

???「なんじゃ、北郷、朝から元気じゃのー。儂は、昨日ちと飲みすぎて二日酔い気味じゃ」

???「祭よ、お主、あの程度の酒で酔っておったのか?」

そういいながら、二人の女性が現れる。

俺を『北郷』と呼んだ人は、姓を黄・名を蓋・字を公覆

そして、黄蓋先生を『祭』と真名で呼んだ人が

姓は厳・名が顔・字が……あれ?そう言えば聞き忘れてたな。

(うーむ、酒の席だったとはいえ、今更『名前なんでしたっけ?』なんて聞けないし…。それとなく他の人からこっそり教えてもらえば良いか…。)

そう思いながら、二人の会話を聞いていると、どうやら昨日は夜中まで酒屋を梯子していたらしい。

 

一刀「お二人とも、好きなのはわかりますが余り飲みすぎるのは感心しませんよ…」

呆れ半分心配半分で、俺は苦笑いしながら会話に加わる。

 

厳顔先生「な~にをいっておる、一刀、『酒は百薬の長』という言葉を知らんのか?」

一刀「『過ぎたるは及ばざるが如し』という言葉があります…」

厳顔先生「うぐっ……」

間髪いれず切り替えした俺に、厳顔先生は反論できない。

黄蓋先生「はっはっは、桔梗、お主の負けじゃ」

豪快に笑いながら、黄蓋先生が厳顔先生の背中をバシバシ叩く。

一刀「黄蓋先生もです、飲み過ぎは体に毒、夜更かしは美容の大敵なんですから…」

黄蓋先生「ぬ、あの程度の酒で壊すような軟な体をしとりゃせんわい。それにじゃ、少しくらいの夜更かしで、美容が崩れる程に儂等が年寄りだと、北郷はそう言いたいのか?」

ニヤリと笑いながら問いかけてくる。

 

一刀「はぁ~…、違いますよ。お二人は、とてもお美しいんです、だからその美しさを自ら捨てる必要はない、と俺はそう言いたいだけです」

 

二人「「なっ……/////」」

二人は、ボンッ!と音がしそうな勢いで真っ赤になる。

(ん?二人とも顔が赤いな、さっきの月先生といい、風邪が流行ってるんだろうか…。子供たちにも注意促さないと。)

 

かくちゃん「今度はこっちでも色目使ってるし…、あんたロリコンだけじゃなくて熟女好きだったのね」

いきなり、かくちゃんがとんでもないことを言い出す。

一刀「ちょっ、違うから!!」

慌てて否定する。

 

黄蓋先生「ふむ、やはり北郷は儂等のような年寄りには興味がないか……」

あからさまに落ち込んで、黄蓋先生が呟く。

一刀「ちがっ!俺二人のこと年寄りなんて、てか興味ないどころか、美人だし、酔ったときに見せる仕草が可愛いとか!」

焦り過ぎて支離滅裂になって、物凄いことを口走った。

 

それを聞いた二人は、

黄蓋先生「なるほどの、儂等に興味があると…」

厳顔先生「ほぅ、しかも美人で可愛いか……。なかなかに嬉しいことを言ってくれおるのー」

二人はニヤニヤとお互いに不敵な笑みを浮かべている

 

(なっ、まさか嵌められた!?)

二人の策にハマり、思わずこの後の回避行動が遅れてしまう。

 

ススーッ

二人は、俺の両脇にそれぞれ移動し、『ガシッ!』っと両腕に抱きついてくる。

左腕、そして右腕にむにゅっッ柔らかいものが当たる

どうしても気になって、二人のある部分を見てしまう。

 

一刀「えーっと、お二人さん。何かとてつもなく柔らかいものが、ワタクシの両腕に当っているのですが…(やべー、破壊力がはんぱねー)」

 

黄蓋先生「のう、桔梗」

厳顔先生「なんだ、祭」

黄蓋先生「ここは、あれじゃな」

厳顔先生「ふむ、お主もそう思うか…、なら声を合わせるぞ」

 

二人「「…………あててんのよ」」

(!!!何でこの二人が、んな鉄板を知ってるんだ)

 

黄蓋先生「して、北郷、どうじゃ?」

一刀「ん、何がでしょうか…?」

厳顔先生「そんなもの、決まっておろう。」

一刀「よ、よくわかりません」

黄蓋先生「大きさも、柔らかさも、申し分ないと思うのじゃがなー?」

一刀「なななな、何のことでしょうか?」

厳顔先生「胸よ、むーね。まぁ、お主には『おっぱい』と言ったほうが、興奮するのだろう?」

一刀「はい、します…」

(って、だぁーー。何バカなこと言ってんだ俺は。やばいやばいやばい、このままじゃ理性が飛ぶ。誰か、誰か、助けて~)

 

月先生「黄蓋先生…、厳顔先生…、何をしているんですか……?」

 

(この声は、月先生!俺の願いが届いた!!)

そう思い、俺は声がしたほうを振り向く。

そこには、天使の様な笑顔の月先生が居るはず。

 

一刀「ヒィッ!」

二人「「……ん?」」

俺の声に不思議がり、両腕をキープしたまま、二人も月先生の方へと顔を向ける。

 

月先生「………………ニコニコ」

確かに笑顔の月先生はそこに居た。

しかし天使と呼ぶには恐ろしく冷たい視線の…

 

二人「ヒィッ!」

そして二人は、俺と同じような声を上げて固まる。

 

月先生「もう一度聞きますよ。お二人とも、北郷先生に何をしているんですか……?ニコニコニコニコ」

 

ガバッ!!

っと俺から勢いよく離れ、敬礼をする二人。

二人「「サー!何もしていません!サー!」」

 

月先生「そうですか。ではお二人ともそろそろお時間です、自分の教室に行き園児達をホールまで誘導してくださいね。……ニコニコ」

 

二人「「サー!任務遂行します!サー!」」ダッダッダッ!

そう言った二人は、脱兎の如く職員室から消え去った。

 

(月先生は、絶対に怒らしちゃだめだな…)

と思いながら、その光景を唖然として見つめていると

 

月先生「北郷先生、あなたもホールに行って、挨拶の準備をしてください。場所はわかりますよね?……ニコニコ」

ニコニコ月先生(俺はこれから、このモードの月先生をそう呼ぶことにする。心の中でだが…)が二人に向けた冷たい笑顔のままで問いかけてきた。

 

俺はビシッ!と敬礼をし

一刀「サー!わかります!サー!」

と答え、ホールへとダッシュする。

 

 

 

 

―― 月視点 ――

 

一刀さん「サー!わかります!サー!」

そう答え、一刀さんは職員室から出て行った。

 

その姿を見送り、私は内心ため息を付く。

(はぁ~、やっぱり一刀さんも大きい方が良いのかな…)

 

ぺたっぺたっ…

私は、胸に手をやる。

自分でも小さいのは十分わかっているが、それでも悲しくなってくる。

 

同年代の子と比べても、背も胸も小さく、見ようによっては小学生と勘違いされてしまうこともある。

 

(私にもっと胸があれば、祭さんや桔梗さんのように、一刀さんを喜ばせて……)

月「…………へぅっ////」

 

詠ちゃん「ちょっと、月。何一人で赤くなってるの?はっ!まさか、あのエロバカのこと考えてたんじゃないでしょうね」

 

詠ちゃん:姓は賈・名を駆といい、字はまだ成人してないのでない。

私の従姉妹。

まだ小さいのに頭が良く、しっかり者で、園長なのにダメダメな私を心配してサポートしてくれる、とても優しい子。

でもいつも一刀さんにきつく当たるので、その辺はちょっと困ってしまう。

(詠ちゃんも、もっと一刀さんと仲良くして欲しいな…)

詠ちゃん「だいだい、あんなののどこが良いのよ。バカで、スケベで、お調子者で、スケコマシで、種馬で、女と見れば見境無くて」

月「詠ちゃん、そんなこと言っちゃ駄目だよ。北郷先生はとっても優しい人だよ」

私は、一刀さんの悪口を言う詠ちゃんを、優しくたしなめる。

月「それに、詠ちゃんのことを何度も助けてくれたでしょ?」

詠ちゃんには、特異体質がある。

そのせいで何度も大変な目に会ってきたが、一刀さんが居るときに発動すると、その事如くを一刀さんが止め詠ちゃんを助けていた。

 

詠ちゃん「うっ、た、確かにそうだけど、でぇ~も~」

月「詠ちゃん、だーめ」

詠ちゃん「うぅ、ゆぅ~えぇ~」

月「もうそろそろ、私たちも教室に行って、皆をホールまで誘導しなくちゃでしょ?」

まだ渋る詠ちゃんに、言い聞かせる。

 

詠ちゃん「わかったわよ。とうたく組長の、この賈駆様が遅れるわけにもいかないものね」

ようやく納得して、腰に手を当て、胸を張って可愛らしく威張る詠ちゃんに、私は思わず笑みをこぼす。

月「うん、それじゃ、いこ。詠ちゃん」

詠ちゃん「ええ、行きましょ。月」

 

 

 

【真・恋姫†無双 三国子園児―1時間目『園の御遣い・前編』― 終 】

 

 

 

――――後編へつづく――――

 

 

 

 

あとがきっぽいなにか

 

こんにちは、こんばんは、おはようございます、作者です

 

さて前回秘密だった、二つの点

1、一刀君の就職先

2、キャラ崩壊&恋姫キャラの年齢や関係性 が今回のでご理解していただけたでしょうか?

 

作者の文章力が足りず『わかるか!ボケッー!』となる可能性が大ですね…

 

では、1の秘密からばらし&補足をします

一刀君の就職先ですが、三国子幼稚園で新米の先生です

その幼稚園がどこにあるかというと、ずばり日本の中国地方です!(だって三国志って中国の歴史ですしね)

という訳で、中国地方に、勝手に恋姫ワールドを作ってしまいました

(中国地方にお住まいの方、ごめんなさい)

 

ちなみに、0時間目で卒業した大学は、東京でした

なので一刀君は、『字』『真名』が無かったわけです

 

次に、2のばらし&補足をします

キャラ崩壊の説明をするのですが、これは年齢や家族・血縁関係と関わってくるので、

同時説明をします

登場する恋姫キャラは、大人と園児とに別れています

そして園児はその大半が年長組になるので、皆5歳児になります

よってキャラの関係性も原作と異なってきてしまうのです

 

今回の登場キャラだと、

園長の月ちゃんと、5歳児でとうたく組のまとめ役(組長)の詠ちゃん、でしょうか

出来るだけキャラ崩壊を防ぎたかったので、詠ちゃんには『月が園長と、とうたく組の先生の兼任をして大変だから、私が頑張ってサポートしなくちゃ』という設定で、5歳児なのにかなりしっかり者になってもらっています

 

でも今後登場するキャラも出来る限り原作に近くしたいですが、作者の力不足で崩れてしまうでしょう

そのときは『まだまだだね…』っと某中学テニスプレイヤーばりの台詞で許してやってください!

 

此処からは、この『妄想文』を見る上での、作者が見て欲しいポイントをお話します

それはずばり、個人視点での台詞用「」の名前の部分です

台詞用の「」の前には、誰が言ったか名前を入れていますが、その名前が視点の人物によって違うようにしてあります

 

今回の一刀君視点では、一刀君が喋るときは

一刀「」

となり、

月ちゃんが喋るときは、

月先生「」

となっています

 

そして、月ちゃん視点では、月ちゃんが喋るときは

月「」

となり

一刀君が喋るときは、

一刀さん「」

となります

 

 

お解かり頂けましたでしょうか?

つまり、個人視点のさいの、台詞用「」の名前は、

『その台詞を言う人に対する視点の人物の、現時点での感情や関係』

を表現しています

 

ですので、月ちゃんは口に出すときは『北郷先生』でも内心では『一刀さん』とかなり親しみを込めています

それが現時点での一刀君に対する、月ちゃんの思い となるわけです

 

とこんな感じですかね

あとがきなのに、結構長くなってしまった…

『まだまだだね…』orz

 

それでは、またに~(・д・)ノン

 

 

 


 
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