No.281404 変わった春の思い…水無月 零さん 2011-08-22 00:24:05 投稿 / 全6ページ 総閲覧数:3101 閲覧ユーザー数:2692 |
「それじゃあ…街を見回ってくるよ」
「ああ…」
あいつを愛してることを認めた私は少し変わった
あいつの前ではきっと変わっていないと思うが…
「さてと…一刀様に悪い虫がつかないよう……」
愛しの一刀様はみんなに好かれている
私としては困ったものである
一刀様は優しいお方なので付き合ってしまう
なので私がきちんと見張っておかなくてはいけない
いざとなればこの『鈴音』で相手を気絶させなくてはいけないしな
これも全て一刀様の為
「!!」
「シャオ…頼むからやめてくれ」
「ぶ~やだ~」
やはり街に来て正解だった
小蓮様にせがまれて腕を組んだりして…
うらやましいことして
孫家の姫君だから傷をつけるわけにはいかない
しかし…
許せない…
「…ふん!!」
「ふにゃ!!」
「どうしたんだシャオ?」
「いえ…少し用事を思い出したので失礼しますね」
「???…ああ……???」
よし…
毒が効いたようだな
効いてる時間は短いが効果はバッチリだ
今の間に…
「おい…北郷」
「思春部屋にいたんじゃないの」
やっぱり一刀様は気付いていないな
もしさっきの仕業が私だったってばれたら…
完璧に嫌われてしまうな
「そんなことはいい…心配だからついて行ってやる」
「ああ…ありがとう」
これで当分悪い虫は付かないだろうな
ついでに逢引もできるしな…
「案件も終わったし…思春飯食いに行くか?」
「ああ…」
「思春この剣いいと思わないか?」
「そうだな…しかしもう少し刃は厚い方がいいだろう」
やはり一刀様は優しいな
そして楽しい時間はすぐに過ぎてします
「今日は楽しかったな思春」
「そうか…それよりお前も早く部屋に戻れ」
「ああ思春…お休み」
「うむ」
さてと…
一刀様は雪蓮殿の命を受け種馬として励なければいけない
それが一刀様がこの国にいる理由
しかし…
それだと面白くない
なので私は監視する
「…一刀喜んでくれるかしら」
独り言にしては声が大きいですよそして今夜はあなたですか蓮華様
仕方があるまい
「…蓮華様」
「わ!!」
驚きすぎです…蓮華様
そんなにこの後の情事が楽しみだったのですか
ですが…
そんなこと私が許しませんよ
「北郷がどうしたんですか」
「な…何言ってるの」
「そうですか…それでは私の聞き違いでしたか」
「そ…そうよ」
「それで…こんな遅い時間、どちらに向かうつもりだったんですか」
ここまですればあの方の性格からして絶対に一刀様の所には向かわないだろう
「ちょ…ちょっと気分転換に散歩してただけよ」
「そうですか…それでしたら私もお伴しましょう」
よし…
これで今日の任務は阻止できるだろう
しかし…
これだけではまだ足りないな
一刀様にはその気がなくても欲求不満になって暴走する恐れもある
それも駄目だ
そう思った私はすぐ行動に移した
「北郷…入るぞ」
「おい思春…なんだよいきなり」
いきなり部屋に入ったらいくら優しい一刀様でも驚くでしょうね
でも一刀様の為
「私を……抱け」
「なに言ってるの?」
「お主は種馬としてここにいるのだろう…不本意ではあるが私も子を宿さなくてはいけない」
口ではそう言っちゃうけど一刀様以外の男と関係を持つなんて考えただけでその男を殺したくなる
それにこう言えば一刀様は絶対…
「わかった…」
ほらな…
今日も激しくされちゃうのね
もう一刀様なしでは生きていけない
だからこれからも私以外と関係を持たないように常時監視しなくてはいけないな
もちろん種馬なので最低限関係を持ってしまうだろうが
それ以外は全て私が貰っちゃうんだから…
覚悟して下さい
愛しの一刀様
私がずっと監視し続けるので…
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どうも!!
広島出張中に書き上げました。
『あいつのせいで…』とはあまり関係ないと思いますがなんか続編っぽくなってしまいました
前回説明していませんでしたがもう1つ『華やかな羽,動く世界… 』という長編物を書いています
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