No.277838 あいつのせいで…水無月 零さん 2011-08-18 21:49:42 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:3610 閲覧ユーザー数:3108 |
私の名は甘寧
蓮華様に全てを捧げている
そんな私だが最近イラつく
その原因は……
「思春…」
「なんだ……私に声をかけるなんて珍しい……殺される覚悟を決めたのか」
声をかけてきた奴だ
冥琳様や祭様に一目を置かれおり
蓮華様も皆がいると厳しい態度で当たっているが実は甘えたいと思い恋心を抱いておられる
そして民たちは『天の御遣い』として崇拝すると同時にあいつの人柄により親しみもある
「そんな覚悟なんてないよ…冥琳からの指示で俺に特訓をつけて欲しいんだが」
「流石公勤殿……わかったついてこい」
最近なぜかこいつの特訓に付き合う事が多くなった
まあ特訓中に事故死を装い殺めることもできるが…
「さあ…どこからでも来い」
「……せい!!」
それが出来ないのだ…
「甘い!!…ふん」
あいつの攻撃はどこまでも純粋でどこまでもまっすぐである
江賊上がりの私と違う…
血で汚れきった攻撃とは全然違う
「うわっと…!!」
一番近い方で蓮華様…
しかし蓮華様も将として戦場に出ている為ここまで純粋な攻撃ではない
「まだだ!!」
「ちょっ!!…思春!!」
蓮華様に近い攻撃を放つこいつがイラつく
イラつくから殺したい…はずなのに
「ク……すまない」
今日も寸止めにしてしまう
このまま鈴音を下ろせば殺せるのに…
どうしてもそれが出来ない
「びっくりしたよ…」
「ああ…もう一度するぞ……せい!!」
こいつは私に何をされても笑顔で許す
心の底では分かっている
なぜ殺せないのか
「遅い!!」
しかしそれを認めると…
我が主君に顔向けが出来ない
そもそも私にはそんな感情は持ってはいけないはず
「ふん………そんな攻撃なぞ当たらん」
そもそも私の感情は我が主君にすべて捧げている
それなのに……イラつく
「……よし、今日はこれで終了だ」
「はぁ、はぁ…ありがとう思春」
もしこいつが居なくなったら違う意味でイラつくだろう
そして私は明日以降も嫌われるように殺しかけようとするだろう
私の中にある気持ちを否定する為に
『一刀殿を愛している』という気持ちが偽りだと信じて…
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初めましての方は初めまして
今月24日で投稿を始めて丸一年になる水無月と申します
今回『第2回同人恋姫祭り』が開催されると言うことで播州高砂の祭馬鹿としては参加せねばと思い書かせていただきました…
とりあえず参加条件の確認を…
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