どうして、私を見てくれないの?
私はこんなにも、あなたを思っているのに。
どうして、あなたは他の人と笑えるの?
私はそんなあなたを見て、嫉妬の炎を燃やしているというのに。
私があなたに言葉をかけても、あなたは返そうとはしてくれない。
他の人があなたに声をかけると、あなたは嬉しそうに返事をしている。
私とあなたの間に、溝を感じているのは私だけ?
あなたは気づいているのかしら?
それとも、気づいていないのかしら?
気づいていて、わざとやっているのだとしたら。
私はもう、立ち直れない。
私と一緒に入ると楽しいって。
私と話していると楽しいって。
そう言ってくれたのは、あなたなのに。
今の私は、あなたを思い続けるだけ。
他の誰かと楽しそうに話す、あなたを思い続けるだけ。
やめてよ。
いやだよ。
私だけを見て。
他の誰かに目を向けないで。
他の誰かと話さないで。
私だけを見て。
私だけと、話してよ。
私と、他の誰かと、何が違うの?
趣味?思考?それとも才能?
やっぱり、私はあなたの近くにはいられないの?
あなたと一緒に、何かを創り出すことはできないの?
私はこんなに、あなたと一緒にいたいと想っているのに。
心が張り裂けそうになるほど、あなたのことを想っているのに。
あなたにとって、私はきっと。
ただの友人。ううん、それ以下の存在でしかない。
私にとって、あなたは一人なの。
ただの友人じゃない、お互いに依存しあいたい、唯一の存在なの。
だからお願い、あなたも私を頼ってよ。
そのほかの誰かに向けている、笑顔を。
私に、向けてほしい。
私だけに、見せてほしい。
私は、私が憎い。
あなたを振り向かせることのできない、私が。
私にも、あなたと同じような才能があったなら。
こんな想いは、しなくて済んだのに。
才能のない、私が憎い。
私が、憎い。
でも、私だって努力はしたんだよ?
数年間、私だって腕を磨いてきた。
それでも、だめだった。
どうしても越えられない、壁があるの。
私の目の前に、あるんだよ。
だから私は、逃げたってわけじゃない。
無かった才能の代わりに、妥協できる部分を見つけ出しただけ。
私はそこで生きていくしか、無いってわかったから。
だから、だからね。
私は、もう諦めた才能には手を出さないの。
絶対に。
何が起ころうとも。
誰が何と言おうとも。
こんなわたしでも、あなたは見てくれる?
ううん、見てくれないのはわかってる。
だって、今も見てくれてないから。
私に対する態度と、他の人に対する態度。
それが、明らかに違って見えるから。
気づいてないと思ってる?
わからないと思ってる?
わかるよ…。
わかっちゃうんだよ…。
私には、わかっちゃうんだよ…。
それだけ、あなたを想い続けているから…。
おねがい。
お願いだから。
私だけのあなたでいてよ。
もう、こんな嫉妬の感情なんか抱きたくない。
ドロドロとした暗い気分で、毎日を過ごしたくないの。
おねがい…。
お願いだから…。
私だけを、見て。
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嫉妬という感情の本質