秋吉達はコクピットシミュレータの前、オペレーションルームで反省会を開いていた。
「松ヶ瀬。射撃やる気になったのは誉めるから。次銃括るなら壁抜きにしといて」
「いぇすさー」
松ヶ瀬は秋吉に敬礼する。
「なんつーか。微妙にいびられてるよなー」
「うかつに飛び出すみたいなトホホをやるうちはいびられるんだろ」
渡会は疲れた様子で座り、大和が宥めている。
「至近距離とはいえ真鉄のシールドをぶち抜かれたし」
「……お前は真鉄に頼りすぎだ」
深山が愚痴をこぼす大賀氏にタオルをかける。
「みーちゃんはオーガに頼りすぎだけどネ」
「……む……」
「ぶ」
深山は松ヶ瀬に思い切りタオルを投げつけ、顔面に命中する。
「やっぱ先輩なんかあったっぽいなり。席からでてこないって」
三林がオペレーションルームに入ってくる。
「そう……んじゃ、ま。各自反省点」
「いや。いけよ。うぜぇって」
渡会はテーブルに突っ伏して、手をひらひらと振る。
「ん……ごめん」
秋吉はタオルを首にかけたままオペレーションルームを駆け出す。
「あんたもわからぶ」
「うっさい、だまれ」
口を開いた松ヶ瀬の顔面に度会の投げたタオルが命中する。
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小説というよりは随筆とか、駄文とか、原案とか言うのが正しいもの。 2000年ごろに書きはじめたものを直しつつ投稿中。