No.26501

真っ白な紙

螺時さん

成長する心を紙に例えて。つづってます

2008-08-23 21:24:41 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:703   閲覧ユーザー数:683

真っ白な紙を見つめる。

太陽までのびてる、大きな。大きなキャンパスを。

 

どんな色で。

塗り上げようか。

どんな模様で。

飾りあげようか。

 

大きすぎる紙を眺める。

考えてみたら、もろくて。すぐ折れることに気づいた。

 

どうやったら。

きれいに塗れるか。

どうすれば。

うまく飾れるのか。

 

天高いほどのもろくも大きな。

一枚の紙切れ。

その薄さと強さが。

その白さをきわだてた。

 

大好きな色で。

染め上げたい。

ペンキで、思いっきり。

体が汚れてもいい。

その白を染め上げられたなら。

白をほかの色に。

塗り上げられたら。

 

本当はデザインなんてどうでもいい。

 

繊細な風一つで揺れる。

今にも倒れそうな、弱くて。でも可愛くて。

 

どんな色が良いだろう。

強く見せるのには。

どんな柄をまとわせよう。

可愛く見えるように。

 

宇宙までも届きそうな、月まで行きそうな。

そんな紙を留めたい。

自由そうで不自由な。

その白さは、君と僕の鏡。

 

大嫌いな色で。

本当は塗りたくりたい。

マジックで、思いっきり。

心の中見えるように。

その白をどんな色で染め上げたとしても。

どこかが必ず黒で。

塗られてるから・・・

 

些細な風で折れる。

強くいたいのに。

どんな模様で飾っても。

みにくく見えてしまう。

 

宇宙へと旅立ちたい、せめて月まで。

そんな紙は沢山ある。

自由そうで不自由な。

その黒さは、すれ違った他人にもある。

 

大嫌いな色で。

 

大好きな色で。

 

本当は塗りたくりたい。

好きな道具で、思いっきり。

すべてを見せられるように。

その白をどんな模様で完成させても。

いつかは必ず変わるの。

ほかの紙と重なるから。

 

今たってる場所が幸せなんだと。

いろんな紙がいつか。

気づくの。


 
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