No.262112

ローリングハピネス 第二話 学内には必ず不審人物が生息しているんだよ

しゃなさん

危険は学校の中でもおなじなんです

2011-08-06 16:14:14 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:421   閲覧ユーザー数:413

 

 

 1

 

 わたしこと相川桜は非常に混乱していた。

 先日会った不審人物が学内にうろついていたのだ・・・

 (前作学校にいく道のりは危険が多すぎるよを参照)

 

「なんであのオヤジがここに?と、とにかく二人を逃がさないとっ」

 一緒にいたわたしの友達二人を急いで逃がす。彼女たちには長生きしてもらわないと・・・

 

「やぁ、奇遇だねお譲ちゃん。こんなところで・・・」

「くっ、オヤジっ・・・」

 わたしの背後から話しかけてきたオヤジ。いつの間に・・・

「惚れるねぇお譲ちゃん。二人を逃がしたのは僕から守るためかい?ははん、それとも二人っきりでお話がしたかったとか・・・」

「気持ち悪いですオヤジ。太ももを撫でるな」

「ほう、今日のパンツは純白レースか、いいねぇ、実にいい」

「ひゃわわっ。めくるな変態、通報しますよ!!」

「通報ね。警察が来て信用するのはどっちのはなしだろうねぇ・・・」

「わたしだよぉ!!あんたはすでにパンツを一枚う、う、奪っているんだっ!」

「生きがいいねぇお譲ちゃん。無音パンツ強奪術(カミカゼ・パンツ)っ!!」

 シャッ

 バババッ

 

「おおおっ。僕の攻撃を初見で止めるなんて驚いた・・・」

「甘いですねオヤジ。まさか下校時に短パンまで奪われ傷心し、修行を積んだたわたしに、更なる

追撃が通じるとでも・・・」

「じゃーーーん、なんだこれ?」

 ひらひらっ

「わたしのは、ハンカチ!!」

「くんかくんか。いいにおいだ。桜ちゃんのにおいが染みわたっているよ・・・」

「嗅ぐなァァァ!!!」

 ハンカチを取り返そうとするわたし。しかしオヤジは両手を伸ばしたわたしに対し突っ込む。

「なっ?」

「胸がガラ空きだよ」

 むにむに

 

「ギャァァァァァァ」

「チェックメイト♡」

 ぐぐぐっ

 オヤジはわたしの進む勢いを利用し、引き寄せる。そのままわたしは360度回転させられ

パンツを引き抜かれた・・・

 この間わずか0・8秒。

「いただきます」

「待てーーーー」

 

 オヤジはあっという間に去って行った。

 畜生!!

 かなりお気に入りだったパンツが・・・

 

 

 2

 

 わたしは仕方なく、保健室にパンツを借りに行く。今日は体育ないから短パンないんだよ・・・

 トントン

「すいませーん、入っていいですかーー?」

「いいよ」

(この声どっかで・・・)

 ガラガラ

「んなっ!!」

「やぁ、お譲ちゃん。僕に会いに来てくれたのかい?うれしいな。」

「何でオヤジがここに」

「侵入するのに理由がいるのかい?」

「し、侵入?なんで保健室なんかに?」

「理由は簡単さ。桜ちゃんはパンツを取りに来るんじゃないかと思ってね。今日は体育が無い日だもんね・・・」

「どうしてそれを・・・」

 スタタッ

「ひっ」

 わたしの前に立ち肩を置くオヤジ。ニヤリとこちらを見てくる。

「またね・・・」

「なっ!?」

 そういって保健室を出るオヤジ。

 振り返るとその姿はどこにもなかった・・・

 

「何がしたかったんだろう・・・」

 

 オヤジが出て行った保健室は、妙に静かだった。この時間なら保険の先生がいるはずなのに・・・

 

 

 

 3

 

 あの後、何事もなく先生からパンツを借りたわたしは、オヤジに会うこともなく家路に就くことが

できた。

 あの後、保健室でわたしが見た惨劇は語るまでもなかろう。オヤジ、まさか先生まで・・・

 

 わたしはこの時油断をしていたのかもしれないな。オヤジに会わずに家にたどり着いたということが、いったい何を意味するかも分からずに・・・

 ガチャッ

「ん?」

「やぁ、お帰り桜ちゃん。まってたよ^^」

「オヤジィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「今日は何をして遊ぼうか、さ・く・ら・ちゃ・ん・・・・」

 

 今日(こんにち)、オヤジにわたしの居場所がどんどん侵略されています・・・

 みなさんも、パンツは取られても、個人情報は取られないようにしましょう・・・

 なぜならオヤジはそうやって攻めてくるのだから・・・

 

 to be continude?

 

  

 

 

 あとがき

 

 みなさんは最近のストーカー対策は万全ですか?

 奴らは情報一つで攻めてきます。

 幼女は特に気を付けましょう・・・

 

 


 
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