第9話 「決戦! きのこ研究所 第5部 救出編」の巻
超巨大な女性型ロボット:ごごごごごごごごごご・・・・
MEIKO会長:LOLA!、向こうのメカにいる生体反応を検索して!
LOLA:Ready・・・・・・3体です!。女性2体、男性1体。残念ながら人物の特定は出来ません。
MEIKO会長:男性1体が“がくぽ”、女性1体が“プリマ医師”なのは確実だけど・・・
SWEET・ANN:問題は残った女性1体よね・・・
超巨大な女性型ロボットからのがくぽの声:きのこ研究所所員!、LEON!、そしてSWEET・ANNに告ぐ!!。どうやってもこちら側には攻撃出来ないのは、既にわかっているはずだ!。
SWEET・ANN:なんでこちら側に私たちがいるのがわかった!?
がくぽの声:こちら側には最強ユニットのプリマ、そして最強の制御ユニット“ルカ”がいるのだぞ?、それくらいの探知能力、標準装備なのだよ!!、は!は!は!。ついでに言うが、攻撃能力で勝負しようとするのはやめた方がいいぞ!?、制御ユニットの巡音ルカをモチーフに作った、この最終破壊兵器“L.U.K.A.”(Last and Ultimate Killing Attack force)は、地球の破壊目的で作った兵器。貴様らの酒瓶戦艦など、相手にもならんわ!。
MEIKO会長:・・・・私たちはその兵器を破壊する気は最初から無いわ。私たちはそこからあなた達を“救う”ためにこの戦艦で挑んでいるの。救う対象はプリマ医師だけじゃないわ。その制御ユニットになっているっていう“LUKA”さん、そして、がくぽ、あなたもなの。
がくぽ:?、なにを言っているか、意味がわからんな。
MEIKO会長:これから意味がわかるようにしてあげるわ!。LOLA!、暴火炉鋳呑、最終形態への変形、承認するわ!。
LOLA:承認確認完了。これより暴火炉鋳呑、最終形態へ変形します。ファーストフェイズ“巨大化”へ移行。
その言葉の後、戦艦のコクピット以外の部分の全てがやけに大きくなっていった。そう、暴火炉鋳呑その物が巨大化していたのだ!。
レン:うわー、物理法則無視なんだよーん。
ミク:ついでに“質量保存の法則”も無視している ミクミク。
リン:まぁ、私たちも巨大化しているわけじゃないから、まだいいけどね・・・・。
向こうのLUKAと同じ位に成ったところで巨大化は止まった。
LOLA:セカンドフェイズ“人型変形”へ移行。終了後、本艦を最終形態“ヴォーカロン”と呼称します。
次に、戦艦がかなり無理のある変形を繰り返し、巨大な人型ロボットに変形した!
レン:うっわー、かなりアウアウに近い設定なんだよーん・・・
MEIKO会長:さーて、ヴォーカロンにもなったわね。じゃあ、きのこ研究所の所員は前の暴火炉鋳呑と同じ席について。LEONさんは新しく出来た“フィールド制御装置”の席に。SWEET・ANNさんはプリマ医師の代わりに操舵士の席についてね。
KAITO社長:やっぱりオレは、吊革???
MEIKO会長:そう、吊革じゃないとだめ。
KAITO社長:かいとーん
各自、担当の席についた。が、今度はリンレンの所だけではなく、ミクとMEIKO会長とKAITO社長の席にもマイクが装備されていた。
MEIKO会長:知ってのとおり、ここには“武器”はないわ。でも防御装置はあるの。それが、私たち“VOCALOID”にしか出来ないことなの。
リン:・・・歌う事ですね。
MEIKO会長:ご名答!。LEONさんはその“歌のフィールド”の展開状態を見ていて下さい。%で表されています。横のレバーで展開量を変化できます。出来るだけ相手の攻撃が当たりそうになった時に、ピンポイントでフィールドを展開してくださいね。SWEET・ANNさんは、操舵に集中していて下さい。プリマ医師のご友人との事なので、あなたの腕を信頼してます。
LEON:了解!。
SWEET・ANN:わかったわ。
MEIKO会長:それと私たち日本語VOCALOIDが歌う曲は、目の前にあるスコアの曲よ。曲名は「マケナイココロ」。歌の力に応じて歌フィールドの展開状態が変わるから、真剣に歌ってね。
SWEET・ANN:ところでロボットを動かすっていっても、どこに向かって操縦すれば・・・。
MEIKO会長:あのロボットの懐に突っ込んで、腕で羽交い締めにして。こちら側のある程度の破損はかまわないわ。
SWEET・ANN:つまり、コックピットに乗り移る・・・と。
MEIKO会長:そう。直接あの3人のいるところに乗り込むわ。そうそう、乗り込むメンツは私、KAITO社長、LEON、SWEET・ANNとミクさんの5名、リンちゃんとレン君はヴォーカロンで待機していて。最後のシメで、あなた達だけしか出来ないことを指示します。
リン:わかりました
レン:僕たちだけしか出来ないことなんて、格好いいんだよーん
MEIKO会長:じゃあ、行くわよ!!!!
がくぽ:かかってこい!、返り討ちにしてくれるわ!!!
(以下、曲(歌詞)「マケナイココロ」より抜粋しながらの戦闘)
がくぽ:プリマ!、攻撃モードに変更! あとはお前とルカに任せる!
プリマ:Ready。操縦は私がやります。攻撃モード用武器はルカに任せます
ルカ:Ready。オオマツナミサイルポッド 展開します
LUKAの背面からミサイルポッドが現れ、無数の大間産まぐろ型のミサイルが発射された!!。
リン:♪ 突然立ちはだかる 大きな壁に 挫けそうになる時も たまには あるよね ♪
レン:♪ それはひとりぼっちの 時でもあるし みんなが揃っていても やっぱり あるよね ♪
LEON:歌フィールド頭上展開率 50%!
SWEET・ANN:ミサイル・・・数が多すぎる!。
ズガンズガンズガン!
LEON:歌フィールド、依然展開中。展開率5%。防御率100%。直撃ダメージありません!。
SWEET・ANN:凄い・・・・これが“歌”の力なの?!
MEIKO会長:SWEET・ANNさん、出来るだけ攻撃に当たらないでね。フィールドもずっと張れるわけじゃないから。
SWEET・ANN:はい、操舵に専念します。
プリマ、ルカ:Pardon?、対象損傷率0%。全て防御されました。
がくぽ:な・・・・・そ、そんな馬鹿な・・・直撃なのに、何故墜ちん?!。
ルカ:武器を弾幕型からピンポイント型のグラットンスピアーに変更します。
LUKAは投擲型の細長い槍“グラットンスピアー”を装備し、投擲の構えを行った。
プリマ:ルカ、今度は直撃させるわよ。軌道修正・・・完了。
ルカ:・・・発射
LUKAは、グラットンスピアーを思いっきり振りかぶって投擲した!。さすがプリマの計算、到着&移動予測地点でピッタリ直撃するコースだった。
ミク:♪ でもー、それでも やるときやるのが ワタシのいい所だから ♪
MEIKO会長:♪ 絶対に クジケズ オレズニ マケナイココロを信じて 最後はキメちゃうの! ♪
SWEET・ANN:く!、さすがプリマ医師、私の操舵でも回避しきれない!。LEON!、右腕に直撃するわ!。
LEON:右腕へ歌フィールドを移動。展開率 60%!
SWEET・ANN:来る!
グサ!
LEON:歌フィールド消滅!。突破されましたがダメージは軽減されました。防御率80%。直撃されましたが右腕破壊にはなりませんでした。
SWEET・ANN:引き抜くわ!
グリ!
SWEET・ANN:右腕は・・・良かったまだ動くわ。
がくぽ:な・・・なんなんだ、あのメカは!!
ルカ:プリマの計算通りのコースだったのですが、どうやらフィールドにより威力を落とされました。直撃コースだったのに。
プリマ:次は高熱源型爆雷に変更して下さい。圧倒的威力で攻めます
ルカ:Ready。タコルカ爆雷50機を頭上に投下します。
LUKAの背面に発射装置が出てきて、50機のたこ壺にはまったルカっぽいタコ型爆雷がそこから発射された!
LEON:今度のは物量と威力で圧倒するらしいな。ある程度のホーミング能力もあるらしい。落下位置修正がかかっている!。頭上の歌フィールド展開率をかなり上げないと、今度こそは墜ちる!。ミクさんたち、もっと頑張ってくれ!。
SWEET・ANN:く!、こうなったらダメージ覚悟で、一気に間合いを詰めます!。歌フィールド100%以上をお願い!。頭上に展開しながら、一気に行くわ!。
KAITO社長:♪ どんな 苦労も 酷い仕打ちでも ワタシは絶対負けない! ♪
ミク:♪ 最後に 立って いるのは どんな時でも、そう! 私と仲間なの! ♪
リン:♪ マケナイココロは ホウセキなの ワタシや仲間の 大切な 大切な宝物なの ♪
レン:♪ クジケズオレナイ ココロはねー ワタシや仲間の 一番の なくせない宝物なの ♪
LEON:おお!、頭上の歌フィールド展開率、150%!。
SWEET・ANN:いっけーーーーーー!
ズガズガズガズガ!!!!!
ヴォーカロンは、頭上に歌フィールドを展開して爆雷を受け、ほぼ捨て身の状態で、一気にLUKAに近寄った!
SWEET・ANN:はぁはぁ・・・さすがに今度のは、やばかったわね。LEON、損傷度は?。
LEON:直撃の半分といった所ですが数があったため、頭部のメインカメラを完全破壊されました。現在サブカメラに切り替えてます。現在の歌フィールド展開率5%。正直ヤバイです。
MEIKO会長:このままさらに近づいて、羽交い締めにして!。あのメカのコックピットである頭部の外壁を破壊して、例のチームで乗り込むわ!。
SWEET・ANN:わかりました。
ルカ:What!?、考えられません、撃破できませんでした。爆雷は全弾直撃してますが、フィールドの影響で威力半減。対象メカ、一気に近寄ってきます!。
プリマ:かなりの至近距離ですね。わかりました。ルカ、今度は白兵戦武器に変えて。一気に勝負を決めます
ルカ:Ready。∞(インフィニット)ソードで片を付けます。
プリマ:白兵戦ですから、こちらも相手に突進します。がくぽ様、体を固定しておいてください。
がくぽ:わ、わかった。
LUKAはピンク色に光る長い剣を取り出し構えて、近づいてくるヴォーカロンに突進していった。
SWEET・ANN:ち、近づいてくる!・・そう、白兵戦で一気に勝負を決めるのね。解ったわ。乗ってあげようじゃないの!。LEON!、歌フィールドを最大出力にして、コックピットの前面、左右側面に集中させて!。
LEON:わかった!。皆さん!、最後の魂を燃やして、歌って下さい!。今度のはコックピット防御の歌フィールドです!。
リン:♪ だから、だから あなたの今のその気持ちも ずっと大切にしてね ♪
レン:♪ これからずっと あなたを守ってくれるーー あなただけのガーディアン ♪
ミク、リン、レン、KAITO社長、MEIKO会長:♪ 一緒に戦おう! 笑顔で笑って 明日はパーティよ! ♪
LEON:おお!、歌フィールド展開率、合計400%突破!。最大出力!。
SWEET・ANN:行くわよ!
LUKAとヴォーカロンは遂に手の届く範囲まで接近した!
グサ!、ギギギ!
LUKAの∞ソードは、しっかりとヴォーカロンのコックピットの左脇腹を斬りつけていた!。が、最大出力の歌フィールドの波動流に捕まれて、刺さったまま抜けなくなってしまった!
ルカ:ぬ、ぬけません、プリマ、どうしましょうか?
プリマ:なんとしてでも両断します。斬撃を継続します。
がくぽ:頑張ってくれ!!!!
SWEET・ANN:さぁ、捕まえたわよ!
ガシッ!
ヴォーカロンの両腕は、しっかりとLUKAを捕捉し、関節のギアを固定し、双方動けなくしてしまった!。
MEIKO会長:さぁ、最後の仕上げよ!。リンちゃんとレン君は、あのエレベーターで胸部スタジオに入って!。私と、KAITO社長、LEONさん、SWEET・ANNさん、ミクさんは乗り込むわよ!。向こうのコックピットは頭部!。ミクさんのツインネギブレードで一気にぶち破るわ!。
リン、レン:はい。
LEON:フィールドは残存エネルギーを使って固定させました。ある程度の時間なら保ちます。
SWEET・ANN:操縦はLOLAに任せました。
LOLA:安心して行ってきて下さい
KAITO社長:はぁ、やっとこ吊革から開放される・・・
MEIKO会長:じゃあ、成分Ωをミクさんのブレードに振りかけるわ。
パッパッ
MEIKO会長:これでダイヤモンドですら、破壊できるわ!。
ミク:ツインネギブレードの錆にしてくれる ミクミク!!!!!
ミクは2本のネギブレードを構えて一気にドリルの如く頭部の装甲をぶち破り、がくぽ達のコックピットまでの穴の道を作った。
MEIKO会長:これでいよいよ、ファイナルよ!。
乗り込み組全員:おーーーーーっ!!!!!
乗り込み組の全員が、ヴォーカロンの装甲を伝って、がくぽとプリマとルカのいるコックピットに乗り込んでいった!。
***
がくぽ:プリマ、ルカ、当分休憩していてよいぞ。
プリマ、ルカ:Ready
がくぽ:・・・・・久しぶりだな、MEIKO会長・・・・。
MEIKO会長:これはこれは随分無茶な入られ方をされた割に丁寧な挨拶で。それにしても随分派手にやらかしたわね。それにプリマに・・・ルカさん?、そんな霰もない姿にされて、メカのシステムに組み込まれて・・・・絶対、全員助けるからね!。
がくぽ:しかしわからん。全員の中に私も入っているとの事だが、どういうことだ?。
MEIKO会長:がくぽ・・・・・いえ、そろそろ本性を表したらどうかしら?、宇宙寄生体“エッグ・プランタナス”(以下、EP)さん?。
(低いミクの声)最終話に続く!
***
CAST
リン所長:鏡音リン
レン副所長:鏡音レン
ミク副所長(兼ナレーター(低いミクの声)):初音ミク
がくぽ:神威がくぽ
プリマ:PRIMA
ルカ:巡音ルカ
KAITO社長:KAITO
MEIKO会長:MEIKO
機動戦艦“暴火炉鋳呑”のマザーコンピューター“LOLA”(ローラ):LOLA
SWEET・ANN:SWEET・ANN
LEON:LEON(レオン)
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○ボーカロイド小説シリーズ第1作目の”秘密結社・きのこ研究所シリーズ”の第9話です。ボカロ達がスタッフのおかしな研究所を中心に、おかしな日常が展開していく・・・はずでしたが、なんか非日常になっていきました。
○今回は救出編です。