No.246019

瓶詰無双

宇和さん

『俺、起きたらさ。……小さくなってたんだ」


そんな感じの、馬鹿中篇ss(恋姫無双二次作)です。

2011-07-29 23:57:54 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:5933   閲覧ユーザー数:5071

「可愛い過ぎですぞ、あるじ~!ほぉ~ら~、ほら、ほら、ほら」

「ちょ、ちょっと!せ、星~、指で俺のほっぺをプ二プ二しないでぇ~!」

 

 

 痛いし、くすぐったいし。

 な、なにより女の人にほっぺを触られるなんて、す、すごいー恥ずかしいよぉー。

 か、顔も、赤くなってきちゃった……。

 

 

「ああぁー!もうー!頬を赤めているあるじの姿、可愛い過ぎますぞぉー!」

「ちょ、ちょっと!落ちる!落ちちゃうよ~星!!」

 

 

「もう~!もう~!この子、可愛すぎーー!!」って、感じで体を揺さぶらないで。

 落ちちゃう!落ちちゃう!転落死しちゃうよ、俺!!

 

 

「はっ!!……も、申し訳ないあるじよ!!」

 

 

 俺の悲鳴に星が正気を取り戻してくれたようで。

 ようやく、動きが止まる。

 

 

「い、いや……、だ、大丈夫だよ星。でも、今度は気をつけ……」

「でも可愛すぎる、あるじが悪いんですぞぉ~」

 

 

 「気を付けてね」って、反省を促がす前になぜか俺のせいにされた。しかも、今度は俺の頭を「悪い子、悪い子」言いながらナデナデしだしたし。……星さん、あの、もしかしてまだ正気に戻っていませんか~。

 

 

「何度でも言いますが可愛過ぎですぞあるじ~。もう本当に漢の国なんて、どうでもよく思えるぐらいの傾国の可愛さですぞ!」

「け、傾国って、いいすぎじゃ……」

 

 

 「傾国の美女」はよく聞くけど、「傾国の男」なんて聞いたこと無いし……。

 

 

「そんな事ありませんぞあるじ!私はあるじの為なら漢に矛を向けるのも厭みません!!」

「えっ!いやっ、あのぉーー。確か星って、漢を導いて救う人を探しているんじゃないの」

 

 

 俺が同伴させて貰っている、この旅のそもそものそれが目的のはずだし……。

 

 

「漢の為云々とか、そんなのもうとっくに忘れましたぞ!というより、あるじさえ居れば漢の国なんて誰かに適当に滅ぼされたら良いと思っておりますぞ」

「ば、売国発言!?え、えーと、それは行き過ぎじゃないかな?えーと、えーと、そ、そうだ、風と凛も、星に言ってあげてよ」

 

 

 君たち2人も「救国の臣」を探す旅をしているぐらいに、この国を愛してるんだし……。

 

 

「せ、星さん!つ,次はふ、風にお兄さんを貸してください!」

「そうだぜ、星の姉ちゃん。あんたここ最近、ずーと、北郷の馬鹿可愛い野郎を独り占めにしてるぜー!」

「そ、そのー、わ、私にも・・」

 

 

 って、2人(と一匹?)のほう振り返ったら。

 ……2人とも、俺の事しか見てないよ目が血走ってるよ!俺を視姦する事に全力を注いでたよ!!

 

 

「だ、駄目だ!!あるじは、私がまだまだ預かる!!とういより、一生離さん!!」

「そんなの酷いです~、ここ3日間連続風たちの手にお兄さんがきてないんですよ!」

「わ、私も前みたいに一刀殿を鼻血まみれに絶対しませんので。か、一刀殿を貸し貰えないでしょうか」

 

 

 もしかして……。

 この三人とも、なんか俺の事しか考えてない?国なんて、もうとっくにどうでもいいの。

 

 

 

「そうです凛ちゃんの言うとおり、そんな「ちいちゃく」て可愛いお兄さんを独り占めなんて酷いですよ!」

「だ、駄目だ、駄目だ!!「ミニミニ」可愛いあるじは、まだまだお前らには貸さん!!」

 

 

 ……だ、駄目だこの三人。

 自分で、言うのもなんだけど「ちいちゃ可愛い=俺」にしか興味が無いよ……。

<pf> 

 

 

 一ヶ月程前

 

 

 

 高校で泥棒を追いかけてる途中、俺は気を失い起きたらこの世界(三国志の世界)に居た。

 

 

 ……まあ、この世界に流れてきた理由程度はこんな簡潔な説明で良い。

 

 

 問題は……。

 俺が、俺の体がだ……、「瓶詰」出来るぐらい小さくなっていた事だ。

 

 

 もっと分りやすくいうなら。

 猫に咥えられるドナドナ一直線なネズミの如く大きさにだ。

 

 

 実は、「猫に咥えられ」……というのは比喩でもなんでもなく。俺はこの世界で流れた直後に猫に咥えられた

 ずいぶん、筋肉質でメスなのかオスなのかよく分らない猫だった。

 

 

 とはいえ、その猫のおかげでなにもない野原(俺の落下地点)から街道まで運ばれ。

 丁度、街道を歩いていた(後々尋ねると、なにか隕石のようなものが近くで落下したらしく、とある噂もあり「天の遣い」とやらを探していたらしい。まあ、結局なにもみつからなかったそうだが)星、風、凛の三人に発見され、摘まれ拾われた。

 

 

 その後、いくあても無い俺は3人の旅に同行させてもらい。

 今は、手で持ち運ぶのは危ない(ふとした事で「グシャッ」と、なる可能性ある為)との理由で。

 とある……。

 そう、とある、安全な部分に「挟み込まれ」て、旅を続けている。

「だ、駄目だ、駄目だ!凛は、まず鼻血を、直してからだ!」

 

 

 そういいながら、星は目線を凛から風に移す。

 いやっ、正確には風のとある部分に移す。

 

 

「風は、風の「ソレ」では、あるじがは挟めんから駄目だ」

「くっ!」

「ふっ・・。もっと成長してからな」

 

 

 風が声と共に、悔しそうな顔をする。

 その風の顔で、勝利を確信したらしく、誇らしげな顔のまま星は、俺のほうを目を向ける(自分の、胸のほうをみる)。

 

 

「あるじも、私ぐらいの大きさがあるほうが、おさまりが良いですよなー」

 

 

 ちいちゃい俺は・・。

 胸に挟まれ(主に、おさまりが良い=胸が大きい星の)旅を続けていた。

 

 

 

 話というか「ノリ」が急激に変わるが。

 

 

 

 

 

 

 確かに俺が、失ったものは大きい。

 

 

 

 

 

 こうなった理由が全然分らないし、将来、元に戻れるのかも分らない。

 

 

 

 

 もしかしたら・・。俺の人生、ずーとこのままなのかもしれない。

 

 

 

 

 でも・・。

 

 

 

 

 俺は、はっきりと一言だけいえる事がある。

 

 

 ・・俺は幸せだ!!!

 

 

あとがき

 

うん、馬鹿ss、馬鹿ss(笑)

 

まあ、満足してる場合じゃなくて。

すみません、この設定どこかのパクリです(どこだかは思い出せないんですが、『ああ・・女神様』のちっさい奴あたり?)。

なのでー「・・ああ」みたいな、醒めた目で見てください。

 


 
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