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【ポケダン小説:ピカチュウ/リオル】ちいさないっぽ ~メインシナリオ編サンプル~

白森 秋さん

C79で頒布した ポケットモンスター不思議のダンジョン 空の探検隊 小説オンリー本 "ちいさないっぽ" のサンプルテキストです。サンプルとして作品の1/10程度を公開させていただきます。作品の最後に簡単な登場人物紹介なども載せておきましたので、よければそちらもどうぞ。また、ポケダン小説本"ちいさないっぽ"は、今後のイベントで再販する予定です。サンプルの続きが気になる方は、再販をお待ちください。

2011-07-29 20:51:09 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:4177   閲覧ユーザー数:4159

底が見えない闇の淵に、意識だけが存在していた。

目を開いているのか、それとも閉じているのか。

上も、下も、左も、右も、光も、音も。

何もかもが、わからない。

全ての感覚を、奪われていた。この果てない闇に。

 

どうしてここにいるのだろうか。

問いかける相手も、答えてくれる相手もいない。

自らに問いかけても、疑問符がひとつ返ってくるだけだ。

だが、それが全てを物語っていた。

 

何をすればいいのか。

何をすべきなのか。

意識だけの存在で、思考することしかできないというのに。

 

‘私’ は、何処へ行くのか。

 

その疑問を抱いた瞬間、唐突に全ての感覚が戻ってきた。

体を揺さぶる激しい衝撃、暗闇の中で何度も光る雷。

そして、全てを飲み込むような轟音。

それらが莫大な情報として、頭に流れ込んでくる。

「もう少しだ!がんばれ!」

轟音の中で、誰かの叫び声がかすかに伝わってきた。

その声はやけにかすれ、ガラガラと濁って聞こえる。

この轟音の中を、ひたすら叫び続けていたのだろうか。

しかし、この暗闇の中では声の主を探すこともできない。

「くそっ、このままでは…!」

聞こえてくる声に、焦りの色が浮かんでいる。

そんなことを考えながら、なぜ自分は冷静で居られるのかがわからなかった。

そう、わからなかったのだ。

なぜこんな状況なのか、それさえも。

まるで、頭の中にぽっかりと穴が開いてしまったような。

そんな感覚に囚われていた。

「あっ!」

その声と同時に、手に伝わっていた感触が消えていく。

感触が消えて初めて、手を握られていたのだと認識できた。

だが、手を握っていたのが誰なのか、わからない。

「…!」

叫び声が遠くなっていく。

少しずつだが、確実に。

声が闇に飲まれていく。

「…ふぃ…る…!」

 

微かに耳に届いたその言葉を最後に、声の気配は無くなってしまった。

それと同時に、あれほど騒がしかった轟音と雷鳴も嘘のように止んでいた。

まるで先ほどまでの出来事が嘘のように、あたりは静けさを取り戻している。

 

静寂を取り戻した世界の中で、漂い続けた。

時間の感覚もなく、どれほどの時間が過ぎていったのやら。

それどころか、取り戻したと思っていた感覚さえも怪しい。

思考を続けることで保ってきた意識すら、滲んできているのだから。

 

そんな徐々に薄れゆく意識の中で、最後に聴こえた言葉の意味を考えていた。

知らない誰かが微かに呟いた、一枚の言の葉。

‘ふぃる’

それは、どんな意味を持つのだろうか。

どんな思いを込めて、残していったのだろうか。

 

それはきっと、その誰かにしか分からない。でも。

その言葉は、‘私’の心の中で何度も木霊していた。

時を刻む針の音のように。

規則正しく、何度も何度も。

心の中で、響き渡っていた。

 

 

夕焼けに染まる丘の上。

そこには、傍から見ても明らかに異様な建物が存在していた。

プクリンの頭を模した入り口が、文字通りぽっかりと口を開いている。

その入り口の両脇には妙なトーテムポールが二本。

どこか遠くを見つめていた。

さらに、入り口の前に見えるのは意味ありげな穴。

木でできた格子が穴を塞ぐようになっており、落ちることはなさそうだ。

そんな、奇妙という言葉を表したような建物の前で、一匹のポケモンがうろうろと迷い歩いていた。

 

「どうしようかなあ…、でもなぁ…。」

腕を組み、うーんと唸りながら同じ場所を何度も行き来している。

彼の名はリオル。

この大陸では‘はどうポケモン’と呼ばれていた。

リオルはふと足を止めると、腰に括り付けてあった袋から何かを取り出した。

それは岩の欠片のようだ。

元は何処かの建物一部なのだろうか。

取り出した物をじっと眺めていたかと思うと、ばっと視線を上げる。

リオルは決意のこもった瞳で、建物の入り口に向きなおった。

「…よし、行こう!」

あえて決意を口にすることで、自らの気持ちを奮い立たせているようだ。

胸を張り、何事も恐れないといった表情を作りながら。

リオルはその建物の入り口へと進んでいく。

そして、例の穴の上の格子を踏み越えようとした。

そのときだった。

 

『ポケモン発見! ポケモン発見!』

「ひえっ!?」

いきなり、どこからともなく声が聞こえてくる。

慌てて辺りに視線を巡らせるも、人影はどこにも見当たらない。

マズい事をしてしまったのかと思い、一筋の冷や汗がリオルの頬を伝う。

『誰の足型!? 誰の足型!?』

またもや、大きな声が響いてくる。

だが、先ほどとは違うポケモンの声だ。

どうやらリオルを見張っているポケモンはひとりではないらしい。

「ど、どうなってるんだよぉ…。」

リオルは半分涙目になりながらも、必死に声の主を探していた。

けれども、何度見回そうがそれを見つけることができない。

どうすればいいのか、どうしようかと迷っていると、最初の声がまた聞こえてきた。

『ポケモンはリオル! ポケモンはリオル!』

「えっ! なっ、なんでっ!?」

姿を見られてもいないのに、リオルと特定されてしまった。

いや気付いていないだけで、実は見られているかもしれない。

相手の姿が見えないということが、これほど怖いとは思ってもいなかった。

心の中まで見透かされているような気がして、背筋に悪寒が走る。

悪いことはしていないと自分に言い聞かせるが、不思議な声に対する恐怖は募る一方だった。

 

「ど、どうしよう…?」

極度の緊張感と、訳のわからない声への恐怖が重なり、リオルはパニック寸前だった。

頭の中は真っ白になり、ここへ何をしに来たのかすら思い出せなくなっていた。

『おい、そこのリオル!』

そこに追い打ちをかけるのは、やけにドスを効かせた野太い怒鳴り声。

普段から弱気な性格のリオルは、もう耐えられなくなっていた。

「こ、こんな時は…!」

混乱している頭の中で、ひとつの答えが導き出される。

それは、リオルが最も得意とする行動…。

「ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぃ!」

その場から、脱兎のごとく逃げ出すという選択だった。

 

 

トレジャータウン。

それは、ポケモンたちによって作られた探検隊のための街。

大陸各地から多くの探検隊が集まり、基点(ホームタウン)として利用している街だ。

かの有名な探検隊「プクリンギルド」もこのトレジャータウンの中にある。

街は周りを海に囲まれており、岬のような場所に作られていた。

入り口から坂を登ればプクリンギルド、岬に向かえばトレジャータウン、坂を下れば海岸と、大陸の数ある街の中でも、珍しい地形になっているのだった。

 

その街外れの海岸に、息を切らした一匹のポケモンが佇んでいた。

先ほど、プクリンギルドに行こうとしていたポケモン、リオルである。

「はぁっ…はぁっ…。」

リオルは一目散に、丘の上からこの海岸まで走ってきたようだった。

さすがにそれでは、息も切れるというものだ。

リオルは目を瞑り、大きく深呼吸を繰り返していた。

何度か繰り返しているうちに、心臓が落ち着いてきたようだ。

大きくため息をついたあと、ゆっくりと目を開く。

「ここは…、海岸か。思ったより走っちゃったなあ。」

額に浮かんだ汗をぬぐいながら、辺りを見渡した。

そこには、見慣れた海岸の景色が広がっている。

夕焼けに染まる、茜色の海と空。

頬をなで、遠くへと過ぎ去っていく潮のにおいがする風。

そして、絶えず押しては引いてゆく波。

リオルにとって、見慣れていても見飽きることはない景色だった。

ただぼんやりと眺めているだけで、心のざわめきが静まっていくのがわかる。

「やっぱり、ここは落ち着くなぁ…。」

さくさくと足に伝わる砂の感触を楽しみながら、浜辺を歩いていく。

お気に入りの岩の上に腰をかけ、頬杖をついて海を眺めた。

「あーあ、今日もダメだった…。」

丘の上での出来事を思い出してしまい、惨めな気分が押しよせてくる。

「何で僕って、あんなに臆病なんだろう。」

何気なく、自分の手に目を向ける。

まだまだ子供っぽい、小さな手や体、そして心…。

「僕には、探検隊なんて無理だったのかな。」

そんな、ネガティブな思いがリオルの心を支配していく。

あと一歩という、小さな勇気すら持てない自分。

何度も同じことを繰り返し、進展もないままただ過ごすだけの毎日。

それではいけないとわかっていても、そこから抜け出す勇気を持つことができなかった。

「はぁ。」

今日、十何度目かの大きなため息をつくリオル。

そのとき、視線の先を何かが横切った。

「あれは…。」

はっと顔を上げると、茜色の海の上に無数のシャボン玉が浮かんでいる。

夕日の光を浴びて、虹色の玉のようにキラキラと輝いていた。

「うわぁ…、クラブの‘あわ’だぁ。」

さっきまでの、暗い空気を吹き飛ばすほどの幻想的な風景。

その素晴らしい眺めに、リオルの目は釘付けになっていた。

ふわふわと宙を舞う虹色のシャボン玉。

リオルはなんとなく、そのシャボン玉を目で追いかけていた。

すると、視線の端になにやら妙な影が映った。

「ん?」

リオルはその影のほうへ目を向けてみる。

海岸の端の方に、何かが流れ着いているようだった。

目をこらし、その影をじっとみつめていると…。

「まさかっ、ポケモン!?」

海岸に流れ着いていた影はピカチュウだったのだ。

砂浜にうつぶせになり、ぐったりとして動かない。

寄せては返す波に遊ばれ、また海へ連れさられてしまいそうだった。

リオルは慌てて立ち上がり、ピカチュウへと駆け寄っていく。

「だっ、だいじょうぶ!?」

肩をたたきながら何度も声をかけるが、一向に反応は見られない。

「まさか…。」

脳裏に、最悪のケースが浮かび上がってくる。

リオルは恐る恐る胸に耳を当てた。

すると、ゆっくりではあるが心臓は確かに鼓動していた。

口元に耳を近づけると、呼吸をしていることもわかる。

どうやら、生きてはいるようだ。

「と、とりあえず波から遠ざけないと。」

リオルはそのピカチュウを背負うと、海岸の奥にある岩場へと運んでいく。

日の光を浴びていた岩はほんのり熱を帯びており、冷えた体を温めるのには丁度良い。

リオルはピカチュウを平らな岩の上にそっと寝かせた。

呼吸をしているということは、そこまで水は飲んでいないだろう。

気を失っているだけならよいが、そうでないとしたら誰かに助けを求める必要がある。

「こんなときはどうしたら…。えーっとぉ…。」

リオルは腕を組み、首をかしげながら右往左往としていた。

その時だった。

気絶していたはずのピカチュウの瞼が、徐々に開いていく。

「あっ、気がついた!」

リオルはそばに駆け寄り、横から顔を覗き込む。

先ほどまで青かった顔が、徐々に色気を取り戻していた。

「えーっと…、大丈夫…ですか?」

「う…うん。」

ピカチュウは小さく頷くと、岩に手をついて立ちあがろうとした。

だが、衰弱している体が言うことを聞くはずもない。

腕は体重を支えることができず、ぐらりと体が傾いていた。

リオルは慌ててピカチュウの肩を掴んだ。

「まだ起き上がらないほうがいいよ!さっきまで溺れていたんだよ!」

「…溺れて?」

「うん。ほら、あそこの浜辺で倒れていたんだ。」

リオルは、浜辺の端の方を指差す。

ピカチュウもリオルと同じ方向に顔を向けた。

確かに、倒れていたと思われる部分だけの砂が凹んでいる。

「あそこに、倒れていたのね…。」

それを見て、納得してくれたようだった。

大きくため息を洩らすと、もう一度岩の上に仰向けになった。

「私、何で溺れていたの?」

眠そうな目をリオルに向け、尋ねた。

だが、そう言われてもリオルにわかるはずもない。

たまたまこの浜辺へやってきて、たまたま溺れていたのを助けただけなのだ。

その理由を知っているとすれば、本人だけなのだが…。

「まさか…、何も覚えてないの?」

「何も…、覚えてない?」

「あ、じゃあ名前は、わかる?」

「名前…?」

「そう、名前! 僕は‘リオル’っていうんだ。君の名前は?」

「私の…‘名前’…。」

ピカチュウは静かに目を閉じて、何かを考え始めていた。

リオルとピカチュウの間に、沈黙した空気が流れる。

こんな時どんなお言葉をかければいいのか分からず、リオルは黙って見つめていた。

やがて、何かを思い出したように、はっと目を開いた。

どうやら何かしらの記憶は見つけられたようだ。

「私の名前は多分、‘ふぃる’…よ。」

「…多分?」

「何だか曖昧としていて、はっきりしないの。でも、その言葉が私の中で、一番強く残っている…。」

「そっか…、そうだね! 名前って、一番耳にする言葉だもんね!」

リオルは頷きながら、何度もその言葉を繰り返す。

「ふぃる…、フィル…。うん、フィル! 良い名前だね!」

素直な感想を述べると、フィルはぱっと顔を背けた。

頬の辺りに朱が入っているところを見ると、照れているのだろうか。

「じゃあ、フィル。その他のことは思い出せない? どこから来たとか。どこかへ行くつもりだったとか。」

「うーん…、その他には何も…。」

「そっかぁ…。」

リオルは頭をぽりぽりとかきながら、困惑した表情を浮かべた。

これはまさに、記憶喪失というものなのだろうか。

物語の中ではよく聞く話だが、実際に遭遇したのは初めてだ。

強いショックを受けるとおきるというが、やはり溺れたことが関係しているのだろうか。

「あの、もう起き上がってもいい?」

フィルは横になりながら、小さく首をかしげていた。

「あ、うん。眩暈とか、痛くないなら大丈夫だと思うよ。」

「大分楽になったから、大丈夫だと思うわ。」

フィルは恐る恐る手をついて、ゆっくりと体を起していく。

リオルは左手を差し伸べ、フィルの背中を支えてやった。

「…大丈夫?」

「うん、大丈夫みたい。ありがとう、リオル。」

フィルはリオルの手を握りながら、小さく微笑んだ。

その笑顔を見た瞬間、リオルの中に衝撃が走る。

まるで、頭の天辺から足の先まで、激しい電流が流れたようだった。

心臓は早鐘のように打ち、顔に血が昇っていくのがわかる。

「…リオル?」

フィルは不思議そうな目でリオルを見つめ、首を傾げる。

「な、なんでもない! 」

リオルは誤魔化すように変な笑みを浮かべ、ぶんぶんと首を横に振っていた。

それが何を意味するのか、さっぱりわからないフィルはきょとんと目を丸くしている。

「えーっと…。あ、僕さ! この浜辺の向こうにある、トレジャータウンってところに住んでるんだ!」

リオルは顔じゅうから汗を流しながら、浜辺の向こうを指差した。

「トレジャータウン…。初めて聞く街の名前だと思う。」

「ということは、遠くから来たのかもしれないね。」

リオルの言葉に、フィルは納得するように頷いていた。

「タウンってことは、色んな人が住んでいるのね。大きな街なの?」

「そこまで大きい街じゃないよ。でも探検隊が多いから色んなポケモンが集まるかなぁ。」

「そうなんだ…。」

フィルはぼんやりとした瞳で、街のある方角を眺めていた。

その横顔からは、興味を持っているのか、いないのか。

それを見定めることは難しかった。

リオルは苦笑いを浮かべ、話題を探すように言葉を続けた。

「で、でも君って変な聞き方するんだね。」

「…変? 私、何かおかしなこと言った?」

「うん。色んなヒトって。この大陸に、ニンゲンなんて住んでいないのにさ。」

そう言うと、フィルは何かが引っかかったような、妙な表情を浮かべた。

それを見たリオルは、不思議そうに首を傾げる。

「フィルは、ニンゲンを見たことがあるの?」

「‘見たことがあるの?’って…。」

フィルは、リオルの言葉の意味がわかっていなかった。

リオルもフィルも、お互いに当然のように話を進めているのだが。

何故か妙な部分で、その話が噛み合っていない。

「何を言ってるの?ニンゲンなら、ここにいるじゃない。」

フィルはリオルのほうへ向きなおり、自分の胸に手を当てた。

だが、リオルはその意味がよくわからず、さらに困惑した表情を浮かべた。

「ニンゲンって君のこと? 僕にはどう見てもピカチュウにしか見えないけど…。」

「…えっ!?」

フィルは急に立ち上がり、岩の間に溜まった水を覗き込む。

鏡のような水面を見た瞬間、フィルはあんぐりと口を開けて固まってしまった。

まるで、フィルの時間だけが止まってしまったかのように。

瞬きひとつせず、水面に映る自らの姿を凝視し続けている。

「ほら、ピカチュウでしょ?」

「…。」

「どうしたの?ねぇ。フィルってば!」

固まっているフィルに向かって、リオルは何度も話しかける。

だが、思考が停止してしまったフィルには、リオルの呼ぶ声は届かなかった…。

 

 

  >>>> 登場人物紹介 <<<<

 

○フィル(ピカチュウ♀)

 "ちいさないっぽ"~メインシナリオ編~の主人公の女の子。

 浜辺に流れ着いたところを、リオルに助けられる。

 何故浜辺に倒れていたのか、それは本人にも分かっていない。

 性格は、若干強気で自分にも他人にも厳しい部分が見える。

 何かに集中し始めると、周りが見えなくなるのが玉に瑕。

 パートナーであるリオルの手を引いて、ガンガン引っ張っていくタイプ。

 だがその半面で、感動ものに弱く涙もろい一面も持っている。

 

○リオル(リオル♂)

 "ちいさないっぽ"~メインシナリオ編~の主人公の男の子。

 フィルを助けたことによって、その運命を大きく変えた一人。

 根はしっかり者でマジメだが、弱気な部分が前面にあり、良いところは隠れてしまっている。

 フィルの厳しい言葉や前に進もうとする態度に怯むこともあるが、本人は結構満更でもない。

 偉大な探検家になりたいと思っている。思っているだけで、口には出さない。そんな性格。

 

○ジュプトル(ジュプトル♂)

 "ちいさないっぽ"~サブシナリオ編~の主人公。

 どういうわけか、森の中で倒れていたところを助けられる。

 遠くの大陸から来たというが、この土地を訪れた目的を明かそうとしない。

 典型的な一匹オオカミな性格で、近寄りがたい雰囲気の持ち主。

 バトルが得意で、洞察力・観察力・ひらめきに優れたベテラン冒険者でもある。

 "探検家"でも"冒険家"でもなく、"冒険者"というのがひそかなこだわり。

 

○イーブイ(イーブイ♀)

 "ちいさないっぽ"~オリジナルシナリオ編~の主人公の女の子。

 トレジャータウンから少し離れた森の集落に住んでいる。

 イーブイ3兄弟(長男:ブースター、二男:サンダース)の末っ子。

 けんかっ早いブースターとサンダースの間に挟まれ、日々苦労している。

 しっかり者のようだが、実はそうでもなかったりする。

 過保護な兄たちのせいであまり世間を知らず、本人はそれを気にしている。

 料理や怪我の手当が得意というなんとも家庭的な子だが、ひそかに探検家を夢見ている。

 

 

 

  >>>> 各シナリオの設定 <<<<

 

■ メインシナリオ

 ポケットモンスター 不思議のダンジョン 空の探検隊のストーリーを基にした、フィルとリオルのための物語。

 ゲームのストーリーを追いかけながら、ふたりの心の成長を描いていく。

 ゲームの流れを踏襲しているつもりだが、基本的には作者のやりたい放題。

 オリジナルの登場人物はホイホイ出てくるし、オリジナルの設定もバンバン出てくる。

 完結するまで数年かかると予想される。なんとも気の長い話である。

 

■ サブシナリオ

 ゲーム内では語られることの無かった、ジュプトルが主人公の物語。

 ジュプトルがメインシナリオに関わっていない間に、どんなことがあったのかを想像して書いていく。

 これも公式に設定が無い部分は、作者のやりたい放題で進んでいく。

 途中でメインシナリオ編と一緒になるかもしれないけど、予定は未定ってことで誤魔化している。

 

■ オリジナルシナリオ

 メインシナリオ・サブシナリオを、違う視点から追った完全オリジナルのシナリオ。

 主人公はオリジナルキャラクターのイーブイ(♀)。理由は、ブイズ大好きだから。(ぇ

 アレンジやオリジナルな設定が大好きな作者にとって、まさにやりたい放題の独壇場。

 結局、どのシナリオも作者のやりたい放題じゃないか、っていうツッコミは聞かなかったことにしている。

 最初は他のシナリオとあまり関わりを持たないが、最後は……、どうなるかまだ決まっていない。

 その場の思いつきで書く、なんとも行き当たりばったりなシナリオ。

 


 
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