蔡瑁、字を徳珪は、荊州諸豪族の中でもがちがちの保守派人間である。襄陽を中心とした荊州北部と、己の一族の安泰のためであるならば、彼はどんなことでも平気でやってのけてきた。政敵を謀略で追い落とし、複数の商人から賄賂を受け取って便宜を図り、その賄賂で肥やした私腹を使って、己の一族を荊州での重要な役につけたり、はたまた他の諸豪族を懐柔したりと。目的のためならば、一切手段を選ばない。それが蔡徳珪という人物である。
そんな彼が採った手段の一つに、自身の姉を荊州牧である劉表の後妻にしてのけた、ということがある。しかも、その姉は劉表との間に子をもうける事が出来た。これで蔡一族の荊州における地位は安泰だと、その時蔡瑁は心底から安堵したものである。さらにさらに、である。華北で起こった争乱から逃れ、益州へと向かおうとして襄陽の地に辿り着いていた、漢の十四代皇帝である劉協を発見して『保護』したことにより、彼はさらなる心の安寧を手に入れた。
その当時、すでに病によって死のふちに居た州牧劉表の跡継ぎに、自身の姪でもある劉表の次子・琮を、彼女の姉であり先妻の子である劉琦を差し置いて、荊州の新たな牧として劉協に認めさせることまで出来た。これで後は、以前からの彼の悲願―荊州南郡の袁術を降しての荊州全土掌握―を出来さえすれば、彼にとってはもう何も言うことは無かった。皇帝という最高の良札を持っている以上、それももはや時間の問題だと。蔡瑁はそう自信満々で居た。
だが。それが面白くない人物が一人居た。いわずと知れた、その漢帝劉協その人である。
自身の思惑から大きく外れ、荊州に抑留されてはや一年。なんとかしてこのくびきから逃れ、当初の目的である益州牧の劉備と合流する手立ては無いものかと。彼女は日夜その脳細胞をフル回転させて、側近である董承との話し合いを続けていた。
「……ならば董承よ。やはり袁家は利用する方向でよいな?」
「……仕方ありませぬな。他に戦力もありませぬゆえ。丁原のところの呂奉先がいかに万夫不当のものとはいえ、数の差にはやはり坑しきり難い物がありましょう故」
「うむ。で?劉琦よりの返事はどうじゃ?良き返答はして来たのか?」
「は。蔡一族をうまく打倒出来た暁には、荊州牧の正統たる跡継ぎとして認めると、そう伝えたところ一も二も無く頷いたそうです」
「ならば良い。……蔡瑁め。朕をこれまで利用してきたそのツケ、万倍にして返させてやるわ。……ふふ、ふふふふふ」
そうして算段に結論がついたところで、董承はひそかに荊州南郡を治める袁術の下へと、劉協から預かった密書を手にして急いだ。
それから少しして。許昌の一刀たちの下に、劉琦を連れ立った呂布と陳宮がその姿を現し、荊州出兵の要請をしていた。蔡瑁の手によって囚われの身となっている、劉琮と丁原を救い出す、その手助けをして欲しい、と。
そう、『表向き』の理由をもって。
その呂布たち一行が許昌を訪れた日より、遡ること一月ほど前へと、ここからはその話を移す。
荊州刺史にして、宛県太守。姓名は丁原、字は建陽。
元は并州の刺史を務めていた人物で、謹厳実直を絵に描いたような、生真面目で人の好い妙齢の女性。漢室に対する忠誠心篤く、先々代の皇帝である霊帝と、先代の少帝に良く仕え、張譲の乱以降は長安に召されて執金吾―都の巡察・警備を司る職―に抜擢され、その職を良く務めた。しかし、少帝亡き後十四代皇帝に即位した劉協の側近である董承と、都の警備などを巡って対立することが多くなった。
「街の治安もそうではありますが、その周囲も安定させて賊など出無い様にしなければ、本当の意味で民を守ることなど出来はしません!それが何故分からないのです!」
「周辺のことなど、その辺の適当な太守にでも任せて置けばよい。執金吾たるそなたがせねばならぬのは、あくまでも都を守ることのみ。他の事は他の者に任せればよいわ」
……といった感じのやり取りが、丁原と董承の間で何度も行われ、その対立は、日々激しさを増して行くばかりであった。そんなある日のこと、丁原は帝である劉協から召しだされ、朝廷へと参内をした。そこで彼女が言われたのは、執金吾の役職の剥奪と、刺史としての荊州移封であった。
董承による讒言。それは誰の目にも明らかな事であったが、漢室への忠誠心高い彼女に、皇帝からの勅命を断ることなど出来ようはずも無く、彼女は自身の養子である呂布と陳宮の二人を伴い、駐留先である荊州は宛県へと赴任した。
そうして荊州に着いた丁原は、まずは当時の荊州牧であった劉表と対面。今後の互いの関係などを話しあった。そしてその席において、丁原は劉表からひそかにとある頼みごとをされた。その頼みごとというのは、劉表の長女にして新野県の太守を務めている劉琦の、その手助けをして欲しいというものだった。
劉表の後妻である蔡氏と、その弟である蔡瑁を初めとする一族は、荊州での権力を完全に牛耳るために、劉琦の妹である劉琮を自分の跡目に据えようと画策をしている。そのため劉琦は常に蔡一族からその命を狙われているので、病を患っている自分に代わって守ってやって欲しい、と。丁原に対してそう願ったのである。
丁原はその頼みに快く頷いた。そしてその足で当の劉琦の下へと足を運び、その人となりを直に確認することにした。結果から先に言えば、丁原の人物眼が狂ってでも居ない限り、劉琦という人物は少々病弱そうなところ以外、その器は十分に州の牧たるにふさわしい人物だと。丁原はそう確信をし、以後、劉琦の身の安全を図りつつ、その彼女とともに蔡瑁たちの行動―荊州南郡や益州への侵攻―を何度と無く阻んでいった。
そんなある日、それは突然にもたらされた。
「美咲どの、御使者はなんと?」
「……南郡の袁術殿と共に、蔡瑁討伐の兵を挙げるべし、と。北と南から襄陽を同時に攻め、あの不心得者を討つようにと。そして事成りし後は、私を正統な荊州牧として任じる……だそうです、久遠さん」
「……なるほどの。蔡瑁めが陛下を保護したと聞いたときには、これからどんな手を打ってくるものかと、正直戦々恐々としておったが、やはり上手く行ってはおらんかったか」
新野の街の政庁、その中の一室にて語り合う二人の人物。一人は、その白髪混じりの銀髪を頭の後ろで縛った、妙齢の女性―丁原、字は建陽。その真名を久遠。そしてもう一人は、その白髪をボブカットにした、どこか儚げな、それでいて芯の強そうな緑の瞳をした少女―、この新野の街の太守である劉琦、その真名を美咲という。二人が話し合っているのは、つい先ほどまで同じ室内にいた、とある人物の下から送られて来た密使が語ったその口上の、内容と対応についてである。
「……陛下が許都から行方不明になったと聞いたときは、これから漢朝はどうなるのかと本気で心配したけど、まさかあれが陛下を保護しようとは……」
「保護、というより、捕縛、もしくは監禁、というべきかも知れませんけど。……どうであれ陛下がご無事だったのは、我々劉氏に連なるものとしては喜ばしいことではあります。……ただ……」
「?」
「……今の陛下は、正直言って、敬い、そして従うに値する人物かといわれると……」
「……」
劉琦のその台詞に、丁原は何も反論できなかった。そういわれても仕方の無いことを、皇帝である劉協はしてしまっているのだから。
―――過日。華北で起こった魏と晋燕同盟による争乱。それが行われているその最中に、漢帝である劉協はわずかの共を連れて、当時の都であった許を抜け出した。曹操に北伐を命じたのは他ならぬ劉協自身であるはずなのに、その曹操が少し劣勢になったと見るや否や、それまで自分を保護し、漢のために働いてきた曹操はじめ魏の面々をいともあっさりと捨てて。
「それにもう一つ。陛下に関する不穏な噂を聞いたことがあります。……実母である何太后と、実兄である少帝陛下を……」
「それこそ何かの間違いじゃ!帝ともあろうお方がそのような……!!」
「落ち着いてください久遠さん。これはあくまでも噂に過ぎない話です。ですが、陛下のこれまでの行動を考えると、それもあながち否定は出来かねます」
「……まるで、舟のこぎ手を変えるかのように、その庇護を受ける…いや、利用する人物を変えている、か……」
ん、と。丁原に無言で頷く劉琦。……彼女がその噂を初めて聞いたのは、先日没した父・劉表から、新野の太守を命じられて赴任して間もない頃だった。いわく、
「現在の漢帝国皇帝劉協は、己が願望を叶えんがために、自身の傍近くに仕える者達を言葉巧みに誘導して、大陸を混乱の渦中へと誘っている。張譲しかり、王允しかり、少帝しかり、曹操しかり……」
との事である。
ただし、その噂の出所はもう一つはっきりしない、ということだった。その話を誰から聞いたのかということを、それを話していた人物にたずね、そこから別の人物へとさかのぼると、また別の人物にさかのぼるという、そんなたらいまわしを何度と無く繰り返したその結果、結局途中でぷつりと途絶えてしまうのである。
なお、このときの彼女らはまだ知らないことではあるが、蜀の劉備や呉の孫策も、彼女らと同じ情報を入手していた。ただし、その情報源はやはり同じ噂話からなのではあるが、蜀についてのみ言えば、その事情がわずかに違っていた。蜀の筆頭軍師である諸葛亮は、その噂の出所を独自に突き止め、情報源となったある人物をその手元に置く事に成功したのであるが、それについてはまた後に明らかにすることとさせていただく。
それはともかくとして。
「……それで?勅使への返答はどうしたの?」
「一応、その場ですぐに了承はしておきました。州牧の位欲しさに一も二もなく飛びついたようには」
「……それは、事と次第によっては了承を反故にする、と。そういう腹積もりでいる…と?」
「……蔡一族はいつか討たなければならないとは思っています。このままあの人たちの思うままに荊州を動かさせていては、いずれは他の諸侯に荊州を奪う口実を与えてしまわないとも、限りませんから」
荊北の地を、そして荊州の全土を安定させて守りたいと思っているのは、確かに蔡瑁らも劉琦と同じであることは、彼女にも良く分かってはいる。ただ、その手法が問題なのだ。賄賂など物欲による懐柔などでは、けっして心の底から諸豪族を屈服させることなど出来はしない。こちらが積んだ以上の物を他者から積まれたら、あっさりとそちらに乗り換えるであろう事は、誰の目にも明らかなことである。
「蔡叔父は目先のことに囚われて、そこのところを理解されていません。そして、叔父の周りにいる者たちもまた……」
「そなたの諫言ならどうじゃ?かりにも先主の嫡子の言なのじゃ。いくらあの男でも少しは」
ふるふる、と。悲しげに丁原のその言葉に、無言でその首を振る劉琦。
「……すでに何度と諫言したが故の、今の対立なんですよ。……で、話を戻しますけど、陛下の勅に素直に応じるかどうかについては、ある事を確かめた後にしたいと思っています」
「あること?」
「ええ。……もう一つの天の見極め、です」
にっこり、と。そんな劉琦の発言に目を丸くする丁原に、劉琦は静かに笑って見せたのであった。
劉琦と丁原がそんな事を画策しているその一方、荊州南郡を治める袁術の下でも、劉協からの密勅にどう対応するべきかを、袁家の家臣団全員が揃い話し合いを行っていた。
「私は正直言って賛成だぞ。いい加減荊北軍の侵攻を防いでばかりの毎日に飽き飽きしてたんだ。そろそろしっかりけりをつけて、ゆっくり羽を伸ばせる日々に戻りたいからな」
と、腰に手を当てて言い放つのは、青色のその長髪をポニーテールにまとめた、袁術近衛軍の制服を着た、紀霊という名の女性である。
「わたしはあ~。どっちでもいいですよお~。あ~でもお~、出来れば後方支援に回してもらったほうがあ~、楽でいいですねえ~」
紀霊に続いて、そんな感じでのほほんとした口調でその口を開いたのは、雷薄という名の金髪少女。紀霊と同じく袁術近衛軍の制服をその身にまとい、ぽやや~んとした表情のまま、自身の希望をそう告げた。
「……ちょっと美羽さん?貴女の所は一体どんな教育を将に」
「まあまあ麗羽さま。お気持ちはものすごく分かりますけど、ああ見えて六音(りくね)も五葉(いつは)も、それなりに頼りになるんですから。ね?お嬢様?」
「そ、そうです麗羽姉さま。で、ですからその、いつものお勉強会は……」
「それはそれ、これはこれ、ですわ。いいですか、美羽さん?そもそも主君たるもの、常に部下の将にはその立場にふさわしい教えというものを、いついかなる場でもですわね……」
くどくどと。従妹である袁術に対し、その場でお説教を始める、金髪縦ロールがとても特徴的なその女性―。前・南皮太守であった袁紹その人であった。
「……なあ斗詩~。姫もほんとに変わったよなあ~」
「そうだね、文ちゃん。……あれから今まであちこちを流浪して、食にも事欠く日々を過ごして飢えを知って、そしてその度に、たくさんの見ず知らずの人達の、優しさと温かさに触れて、ね」
「そだな。これも全部、北郷のアニキのおかげ……かな?」
「それと李儒さまの……ね?」
「へへっ。……だな」
そんな袁紹の様子を見ていた顔良と文醜が、小声でそんな事を語り合う。すべては、かつての戦で負けたことが、今の袁紹の成長に繋がったと。そして、そのきっかけをくれた一刀と李儒に、二人は心底から感謝をしていた。……まあその袁紹から、李儒の正体を後になって教えられたときには、二人とも腰どころか全身から力が抜けるような感覚を覚え、その顔を二人そろって真っ青にしていたが。
閑話休題。
「麗羽さま、その続きはまた夜にでもしてください。……それで袁術さま?陛下からの勅にはどう応えるんですか?」
いまだに袁術に説教を続けている袁紹を抑え、その質問を耳をふさいで縮こまっている袁術に、顔良がそう問いを投げかける。
「そ、そうじゃな。妾としては、陛下のご期待に応えるのも、“やぶはか”ではないとは思うておるが……七乃はどう思うのじゃ?」
「ああんもう、お嬢様ってば!言葉を間違えているのに平然とそれを使って、しかも気づいてもおられないんですから!そこに痺れるあこがれるうっ!」
「……張勲さん?あなたも美羽さんと一緒に、私のO・HA・NA・SHI、を聞きたいようですわね?」
「えっと。お嬢様?そこはやぶはかではなくて、やぶさか、ですからね?言葉はしっかりと使いましょう!ですよねえ、麗羽さま~?」
「……まあいいですわ。とりあえず、そのあたりのことは今夜にでも、美羽さんと一緒にお話を聞いて差し上げます。で?七乃さんのご意見はどうなのかしら?」
いつものように、袁術を溺愛している張勲の、そのわざと間違いを正さずに袁術を無知なままにしておこうとする行動を、袁紹はその一にらみと一言でもってけん制し、彼女に本来するべき行動を起こさせる。張勲の方はというと、最初に袁紹一行がこの地を訪れた際にされた、袁術と一緒でのお勉強会(お説教会ともいう)が相当に懲りたらしく、袁紹には表立って逆らうことがなくなっていた。まあ、そのときのやり取りは後にご紹介するとして。
「(お説教は確定なんですねえ~……ぐっすし)……えっと。一応、皇帝陛下からの勅命ですし、応じても問題はないとは思います。ですが……」
「……戦力の問題、ですかしら?」
「はい。いま私達が動かせる兵は、南郡の全戦力を動員したとしても、十万位がいいところです。ですが、陛下からの密勅どおりにことを為すのであれば、最低でもこの全戦力を動かさないと出来ません」
「そしてそのとおりにすべての兵を動かしたら、南郡は完全に空っぽになる。もしそこに」
「呉軍が動いてきたらそれで終わり。……孫策さん、確実に狙ってきますよね……貴女もそう思いませんか?蓮樹さん」
「ふっ……そこで動かないようなら、このあたしの娘は名乗れないさね。……虎の娘の名は、ね」
張勲が名を呼んで声をかけたのは、その席の一番末席に座っていた人物。薄い紅色をしたその髪。褐色の肌と、それを包む彼女の一族独特の、その真っ赤な衣装。その顔に、大きく斜めに走った傷がとても目立つその女性。
孫堅、字を文台。その真名を蓮樹。
かつて荊州は江夏の地において、罠に嵌って長江に落ち、そのまま行方不明になったはずの、江東の虎こと孫文台は、その落ちた場所とは反対側の岸に流れ着き、その時たまたま賊徒討伐に来ていた袁術らによって拾われ、その一命を救われた。そして怪我の治ったその後は、袁術配下の一将としてこの地に留まっていた。名も、孫承という偽名に変えて。その理由についてだが、当人はこう語っている。
「ま。少々時期が早かったかもしれないが、雪蓮に跡を譲るのにはもってこいな状況だったしね。それに、家に縛られず生きるのはあたしの夢だったしな。いい機会だよ、これは」
だ、そうである。
「とはいえ、だ。あたしの今の主君は美羽だからね。そう易々と雪蓮にこの地をやるわけにはいかんからな。美羽、二万でいい。それだけ残してくれれば、そっちのけりが着くまでぐらい、南郡の地は守って見せるよ。だから安心して」
「いやじゃ!妾もかか様と一緒にここに残って戦うのじゃ!孫策なんぞかか様がおれば何も怖いことなどないからの!」
長砂の地に一人残り、もしもの時のために残って守るという孫堅…もとい、孫承のその言葉に、彼女をかか様と呼んで、思わず椅子から立ち上がって反論する袁術。
「でも美羽さま?陛下は袁家当主自身の、出陣を求めているんですよ?」
「うぐ。そ、それは……」
「でしたら、美羽さんの代わりにこの私が、蔡瑁討伐に向かいますわ」
「麗羽ねえさま」
張勲からのそのつっこみに、もごもごと口を動かしながら、何とか反論しようとする袁術に、袁紹がその声をかけて自身が代理で出陣する旨を口にした。
「……この私も、元、袁家当主ですもの。であれば、陛下も文句は言わないでしょう。七乃さんと六音さん、五葉さんは、ここに残って美羽さんと蓮樹さんを助けてあげてくださいな。いいですわね、斗詩さん、猪々子さん?」
『はい!麗羽様!』
「麗羽ねえさま……御武運を」
「ええ。ありがとう、美羽さん。さて、それでは早速出陣の支度を」
と、袁紹が軍の出陣準備に取り掛かろうと、その会議室から出ようとしてきびすを返したときだった。
「申し上げます!荊州北部・新野県より、太守の使いとして、荊州刺史・丁原様がお越しにございます!いかがいたしましょうか!?」
『……はあ?!』
荊州は宛県。その地に一刀たち華北連合軍が、劉琦達の手引きで訪れる、その半月ほど前の事であった。
~続く~
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北朝伝、連続更新です。
今回は荊州方面でのお話となります。
一刀の下に恋達が訪れるよりも少し前の、
荊州での各勢力の様子をお伝えします。
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