No.228069

お願いDJ (3)

ある時『紺野晴弥』のもとに『寿 太郎』という男が現れる。彼は『紺野』に新製品ゲームのモニターになってくれと頼むのだった。それが『仮想体験ゲーム・サイバーワールド』だ。それは『現実感のある仮想』が見れるものだった。『紺野』はそこでもう一度『高校生』を体験することになるのだが、彼の観る世界は只の高校生活でなく、高杉晋作や伊藤俊輔などの幕末の志士が登場する世界なのだ。『寿』の話では、それは『紺野』の中にある意識がこの装置を通して『形』となって現れたものだと言うのだ。
一方『現実』の世界ではもうひとつの物語が進行していた。それは『如月くみこ』というアーティストの話だ。彼女は芸能界にデビューしてあっと言う間にスターになった娘だった。しかし、彼女はいつも『自分』というものを見つめていた。彼女は何か違うものをいつも感じている女の子だったのだ。それが何なのかを探しているのだった。
しかし、いつも『紺野』と『如月』には不思議な声が聞こえてきたり、人との出会いが、彼らを導いてくれている。まるでラジオのDJのように…。『紺野』は『仮想』の中にいる間に『現実』と『仮想』との区別がつかなくなるのだった。そして自分の『本能』を知るのだった。自分自身の『根源』に出会う『紺野』。『如月』も自分自身の『根本』に気がついたとき、『ふたり』の『紅い糸』が『出会い』を導いていく・・・。

2011-07-15 11:25:02 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:1104   閲覧ユーザー数:1097


 
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