俺が鳴蓮姉様に試合で勝ってから数年が経った。その間俺は、雪蓮のお目付け役と、蓮華の文武両方での教師、そして次代の孫呉の将筆頭を担う者として鳴蓮姉様や、祭姉の副官として賊退治などをしていた。
蓮華「セイッ!ヤァッ!ハッ!」
想夜「ほらほら、剣は手で振るんじゃなくて、腕の延長として使うんだ。ハッ!」
蓮「キャッ!」
俺がそう言って模擬刀を振るって、蓮華の模擬刀を飛ばした。
想「今日はこの位にしようか、蓮華。」
蓮「ハァハァハァ、分かったわ、想夜兄様。」
想「ほれ水だ。」
蓮「ありがとう。」
そう言って蓮華は水を飲んだ。
蓮「それにしても想夜兄様は強いですね。」
想「そうか?」
蓮「はい。だってこの城で想夜兄様に勝てる人なんていませんもの。」
そういって蓮華は俺を見た。
想「まぁ、なんだ。焦る事はないさ。少しずつでも良いから強くなれ。」
蓮「はいっ!」
想「じゃぁ、俺は鳴蓮姉様に呼ばれているから行くわ。」
そういって俺はその場を後にした。
想「来ましたよ鳴蓮姉様。」
鳴蓮「来たか、想夜。」
想「それで用は何なのですか?」
鳴「最近江東で色々している錦帆賊と言う賊を知っているか?」
想「えぇ。あれでしょ、弱きを助け、悪でもって巨悪を討つとかって言われてる義賊でしょ?」
鳴「あぁ、それでだ、近くの豪族から錦帆賊に狙われてるから助けてくれって書状が来てね。」
想「見せてもらってもいいですか?」
鳴「えぇ、これよ。」
そう言って鳴蓮姉様は俺にその書状を渡し、俺はそれを受け取って読んだ。
想「この書状の差出人って、人身売買や汚職など何かと黒い噂が絶えない奴ですよね?」
鳴「そうね。」
想「助けるんですか?」
鳴「無視はできないからね。」
想「わかりました。では、行ってきます。」
こうして俺は、仕事に向かった。
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恋姫無双~転生せしモノ~の第5話です