一刀・桃香率いる蜀と雪蓮・蓮華率いる呉の連合軍と華淋率いる魏軍は長江赤壁で激戦を繰り広げていた・・・
そして・・・後の世赤壁の大火と呼ばれる火計が成功。
蜀・呉の連合軍はこの機に乗じて魏の本隊へ突撃を掛け始めた。
「蜀の精鋭よ!我が旗につづけぇ!」
そして一刀も自分の隊を率いて魏軍へ攻勢をかけていた。
「消火作業をしている敵軍は無視しろ!狙いは敵本陣だ!」
「各自左右からの弩に注意するんだ!操舵手は打たせるな!」
中央左翼右翼ともに連合軍が優勢状態。ここで一刀はすこし油断してしまう・・・
「このまま押していければ勝て・・・・」
「!!ご主人様!!危ない!!」
一刀の護衛として同じ船に乗っていた恋が一刀の危機に気が付いたが・・・遅かった・・・
撤退している魏軍からの1発の弩の矢が一刀の右胸を直撃した・・・
「がっ・・・!!!」
―――しまっ・・・た・・・・
「ご主人様!ご主人様!」
恋が一刀の体を船の中に引き込みながら大声で呼びかける。涙を流しながら・・・
一刀は体から血と共に力がぬけていくように感じていた・・・
目を開けると涙を流してる恋の顔が近くにあった。
「恋・・・泣くんじゃない・・・」
一刀が残された力を使って恋の涙を指で拭き取る。
「グスッ、恋、ご主人様守る、って言ったのにグスッ」
恋は涙を拭くこともせずに一刀に謝り続けた。
一刀はもう言葉は出せなかったが・・・恋の手だけは握っていた・・・
―――恋・・・そんなに謝らないでくれ・・・
―――悔いは・・・ないことはないよ・・・恋・・・平和の世をみんなで・・・
―――あ、目の前が見えなくなってきた・・・みんな後はまかせ・・・た・・・
恋の手を握っていた手の力がなくなり地面に落ちる・・・・
「・・・・ご主人様・・・・?・・・・・あ、あ、ああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
恋の悲しき叫びが赤壁全体に響いた・・・
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赤壁の戦いで命を落とす一刀。
そして新たな外史へ・・・
説明)
はじめての小説になります(´・ω・)
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