No.223344

お泊り 

帽子さん

ショートストーリー
サブキャラには名前があるのに何故か主人公とヒロインには名前が無いのは仕様です。

2011-06-18 15:32:35 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:641   閲覧ユーザー数:627

おはよう

彼女の女が泊まりに来たので男は挨拶をした。

彼女は恥ずかしそうに小さな声で

「おはよう」と返した。

彼女が男の家に泊まることは初めてなので戸惑っているようだった。

それでも鈍感な男はまるでそんなことは気にせず

女を家に招きいれた。

すると、親がいなかった。

女は親がいると思ってきていたので拍子抜けになった。

気になった女は男に聞いてみると

「あぁ、何か親に彼女が泊まりにくるって言ったら何故かその日に家族みんなで旅行に行こうとしていたらしくせっかくだから、私たちは旅行を楽しむから彼女と過ごしてあげなさいだ

 

ってさ。よく分からないけど」

女は男の家族は私を気にしてくれたのかと嬉しくなった。

それと同時にこんな明らかに嘘だとわかることでも何でもすぐに信じてしまう男を気にする一方かわいく思うのであった。

すると、男は何か思い当たったらしく、「今日のご飯とかどうしよう俺作れないよう」

と泣いていた。彼女は小さく笑みを漏らして、

「大丈夫よ、私も女だから料理くらいは何とかできるわ。まかして、」

男はその微笑みといった言葉に顔を赤くしていた。

女はそれが照れているのだと思ってかわいいなと思い気分をよくして

「ねぇ、何が良い?せっかくだから男の好きなものを作ってあげるよ」というと。直ぐに

「ハンバーグ!!」という反応が返ってきた。

女は男がハンバーグを好きなことを知っていたのでやっぱりなと思いながら。腕まくりをして

「まかせなさい」と言った

女はおいしいハンバーグを男に食べてもらおうと思ってやはり今ある冷蔵庫の中身を確認しなくてはと思い。

男に冷蔵庫がある場所を聞いて中身を確認してみると。

見事にハンバーグが作れるような材料がそろっていた。男の親はここまで読んでいるのかと正直女は男の親がすごいと思った。

この分だともう一品作れそうと思い男にあと何が食べたいか聞いてみる。

「うー・・・ん、ステーキ!!」

女は「はぁ」と漏らしながら「お肉料理はダメ、健康に悪いでしょ?男が病気にかかったら私は悲しいよ」

「じゃあねぇ、ポテトサラダが食べたいな」

これならまぁいいか、女は冷蔵庫を確認しなおし、ジャガイモが無いことに気づく

「男、ジャガイモが無いから一緒にスーパーまで買いに行きましょう」と声をかけて一緒に買い物に出かけた。

出かけているときもちろん女はもちろん男の腕に抱きながら出かけていた。

スーパーに着くと男のかつての同級生がいた。

男はこういう時になるとかならず同級生の子に声をかける。

それが、男にとっては普通なのだろう 私も、同級生と言って男友達とかに声をかけるとかまでなら許せる。

しかし、男は女の子でも誰これかまわず声をかける。

それを私は気に入らない。嫉妬といってしまってはそれまでだが問題はさらに其の先にある

そして今回も同級生の子がいたのか男は「おーい」と声をかける。

 

その同級生はいきなり声をかけられたことに関して、驚いてこちらを向いてきた。すると満面の笑みになって

「男じゃーん、久しぶり元気してた?中学卒業してから会うなんて初めてじゃない?」

すると、男はいつもの愛しい可愛らしい笑顔を彼女に向けて

「えへへ、そうだねーすっごい久しぶりだよねー。晴香はさぁ高校生活はどう?僕はめっちゃくちゃ楽しいよぉ」

晴香と言われた彼女はそこで私の存在に気づいた。

「男、彼女誰?中がずいぶんよさそうだけど・・・」

ここまで読み進めている読者なら分かるだろうと思うが彼の中学時代は、かなりモテていたのだ。

その、現代社会では珍しい、表裏の無い性格、相談をすると分からないながらも一生懸命考えてくれたりしてくれるのだ

男は笑顔でそこで受け答えをする

「彼女なんだよー///中学時代にはもてなかったんだけど。高校になってから何故か彼女が僕にこくってくれたんだよ。それで、其のときに色々あって付き合うことになったんだ」

そんなわけないでしょう。もう、今まで会ってきた子だって絶対あなたのことが好きだったわよ。男って鈍感だからねぇ。またそこが良いんだけれど

すると晴香は

「へぇ、そうなんだよかったじゃん。お幸せにね。」

まったくもう、そんな苦虫を噛まされたような顔で言われたら・・・私が悪いみたいになっちゃうでしょう。

でもいちおうここは彼女として挨拶をしておく

「どうも、始めまして晴香さん。男の彼女の女ですよろしく。」

いちおう彼女だってことを強調しておいた。いまでも私の中は嫉妬心でいっぱいだ。

男の笑顔を独占したい、他の人に見せたくない。確かに顔は普通だけれどそれ以上の何かを潤は持ってるから・・・

晴香さんはよろしくといって私の方に顔を近づけていった。

「あなた、気づいているとは思うけど私も彼のこと好きだったのよ・・・泣かしたり悲しませたりしたら許さないんだから」

といった私は分かってますよ。と目だけで返した

話の切りもよくなったところで晴香さんは

「あんたら何かを買いに来たんだろ?じゃあそっちに専念してくださいな。あたしはもう帰るから」

男はまだ話したり無そうだったけれど、私も作る時間が・・・

ばいばーいと手を振りながら男は晴香さんに別れの挨拶をした

女はそんな晴香の背中がないているように見えた。

当たり前か、告白をせずに振られたのだから。

こんなことも今回限りではなく、女は過去に2,3回同じものを見ている。

不良風の女の子、ちょっと内気な女の子女はいつも彼女たちと出会って同じことになった時話を聞いている。

最初はお互いに気まずいのだが好きな人が同じ人でその人があの性格なせいか、話が合うことが多い。(主に彼のことの話だが)

だから、今回も男にちょっと好きなお菓子を選んでて待っててと言って彼女を追いかけた。

「どこだろう、そんなに遠くに入ってない気がするんだけど。ここら辺は何があったかな?」

しばらく探し歩いていると公園が目に入った。

そこに彼女はいた。そんな彼女を見ていると私もつらいときとかにもよく公園に来たなぁ。と思い出した。

ブランコをただ呆然とこいでいた彼女に声をかける

「こんにちわ。ちょっと良いかな?」

晴香は答える。

「どうしたの?彼女さん?」

皮肉がこもっているかんじだ。それもそうだ好きだった人を告白もせず取られてしまったのだから

「私の名前は女よ。覚えてね。私名前以外で呼ばれるの好きじゃないの」

私は、穏やかに答える、こういうときは穏やかに行くのが大事だ。不良風の子の時に学んだ。

「そうね。女ね覚えるわ、それで私に何の用なの?慰めなら要らないから戻って」

「そうはいかないのよ。過去にもあなたみたいな人に会っててその人は一回自殺しかけたんだから・・・私が止めたからよかったけど」

「そうなの・・・その人って誰なの?」

「あなたも知ってる人だと思うわ」

「あぁ・・・あの子かな?そうなのあの子も彼のことが好きだったものね。しょうがないわ」

さっそく打ち溶け合ってきたようだ。こういうところは彼女の持ち前の特性と前の彼氏が関係しているのだろう

「あなたが、彼に惚れたところってどこなの?」

ズバッとストレートに・・・これが大事だ。

「彼の笑顔を見ていると悩みとか、苦しみとかが和らぐ気がするのよ。あなたもそうでしょ?」

彼女も色々と苦労があるのかなと思った。

そう思って彼女を少し観察してみると持っているかばん着ている制服が有名な学校だった。

きっと勉強のストレスや不満なのだろう。

そう女は感じた。

そして女はさっきの質問に答える。

「それを知るには長い話になるんだけど。過去に危ないときがあって。その時にたまたま彼に助けてもらったの。あの時の彼はかっこよくて・・・」

「あなたにも苦労があるのね」

晴香はそう答えた。あまり驚いた顔をしなかったのは、彼に惹かれる人は何かしろ事情があることを知っているのだろう。それを、癒すまたは助けることが出来る。そんな所に惹かれ

 

る理由があると知っていると見える

「まぁね、これでも彼といた時間は長いのよ。」

心が読まれたようだ

「そうね、そこが男の魅力だもんね。でも彼もひどいわよね。あなたみたいな人の好意に気づかないなんて・・・」

晴香は薄く微笑むと

「どうかしら、意外と知っていたかもよ。」

「あら、どうしてそう思うの?」

「だって、彼の性格を考えたら。中学で付き合うのは早いとか、中学の友達関係とかを崩したくないからとか、いろいろ考えられるわよ」

「わたしが告白したときも同じようなことを言ってたわね」

でしょう?と晴香は言う。しかし女はでもと続けて

「彼は気づかなかったと思うわ、だって彼うそつくの下手だもの」

と言った。晴香も「それもそうね」と答えた

そして晴香は自分のバックから携帯を取り出して時間を確認すると言った

「ありがとね、話を聞いてくれて。そろそろ戻った方が良いわよ。男が心配して探してるわよ。きっと」

女もそう思いじゃあまたね・・・と声をかけて公園を後にした。

スーパーに戻ると男はまだお菓子売り場の所にいた。おまけがついてくるらしくどれにするか迷っていたそうだ。

私はあきれるようにこれにしなさい、とカゴに適当に一ついれ男の抗議を無視してハンバーグの材料を買った。

家に着くと早速男は机に袋をのせてお菓子の箱を取り出していた。

私はというと。早速ハンバーグ作りに勤しんでいた。

男はおまけの袋は端に置きつつお菓子を食べながらテレビを見ていた。なんでも最後までとっとくのが楽しみなんだそうだ。

私は男にまだ時間がかかりそうだから、お風呂に入っておいてと言った。一緒に入りたかったが、私が・・・私がオーバーヒートしてまう。

男はちょっと渋っていたが素直にお風呂に入っていった

「さてと、ちゃちゃっと愛情こめて作りますか。」

冷蔵庫を開けてみると何か紙が張ってあった。どうやらこれはハンバーグの潤が好きなソースのブレンドの仕方のようだ、普段私が作るのより若干ケチャップの分量が多い

私はこれを覚えて後で生かそうと思った。

男がお風呂から出てくるとちょうどよくサラダもハンバーグも出来上がっていた。

2人分なので結構手間取らずに作ることが出来た。

「じゃあ私もお風呂に入ってくるね。」

と声をかけてお風呂に向かった。

お風呂から戻ってくると、ポテトが少し減っていた。

コラ、と言うとビクッと体が動いた可愛い

「じゃあ、食べようか」

私は言うとやったーと喜んでくれた。少し言うと彼の将来が少し不安だ。ちょっと子共っぽすぎる気がしなくも無いがいざと言うときはかっこいいので大丈夫だろうと私は思っている

 

ご飯も片付け終わりテレビを見ている私たち二人。

結構良い雰囲気だと思って腕を組もうかと思っていたら彼から腕を組んできてくれた。彼からのこういう行動はあまりないので結構嬉しい。

夜も老け込んできたので、一緒に寝ることにした。

 

すると、男は直ぐに寝息を立てて眠ってしまった。私はその寝顔を見て、心の中で呟いた。

 

おやすみ

           

                                  <完>


 
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