一刀たちが袁術の所へ行って一ヶ月ほど経ったある日
「う~・・・・・」
机に突っ伏している白蓮の姿がそこにはあった。
軍事の事に関しては華雄たちに任せられるのだが、政務に関しては自分の他にはできる人間がねねくらいしかいない
そのねねも、恋と一緒に新兵の訓練を兼ねて賊の討伐に出かけてしまった。
そうなると負担は白蓮に集中するわけで・・・・・
「北郷のバカ~~~・・・・」
恨み言を言う白蓮
一刀から手紙が届いた
「今、袁術のところで仕事してる。帰るのはもうしばらくかかりそうだからその間の事は全部任す。土産を楽しみにしてろ」
内容はこのような物だった
最初見限られたか?とも思ったが帰る意思はあるようだったので
(あいつの気まぐれにも困ったもんだな・・・)
などとあきらめ半分で思った。
しかし、こうして負担がかかると恨みも出てくるが、どれだけ助けられてきたかも身に染みた。
「早く帰ってこないかな・・・・」
呟く白蓮、そんな時・・・
コンコンと扉がノックされ、文官が入ってきた。
「白蓮様、劉備より使者が参っております」
「桃香からか?」
「はっ」
「・・・わかった、すぐ行く」
また和平の話だろうか?
だとしたらそう簡単に受ける訳には行かないが・・・
そして謁見の間
「またお会いしましたな」
「またお前か、星」
「ご挨拶ですな・・・」
来ていたのは趙雲、そして
「おひさしぶりです、白蓮さん」
「朱里か?今回はお前が来たのか?」
「はい、重要なお話があるもので・・・」
真剣な目の孔明
「それで、重要な用って何だ?」
白蓮の問いに孔明は
「はい、実は白蓮様に協力して頂きたく・・・」
「協力?」
「はい、白蓮様は我が軍の勢力をどう思われますか?」
「う~ん・・・」
白蓮は言いにくそうに唸る
「白蓮様の思っている通り、我が軍の勢力は一番の弱小勢力です」
「い・・・いや、そこまでは・・・・」
「事実ですからそれは構いません。問題はこれからどうするか?ですから・・・」
「何か当てがあるのか?」
「はい、我々は益州に行こうと思っています」
「益州に?」
「はい、統治する劉璋は器が小さく、民の信望も薄い人間です。そこで我々が益州に行き、そこで新たな国を建国しよう!と言う話になったんです・・・」
「・・・しかし、益州に行くには」
「はい、曹操さんの領地を通らなければいけません・・・」
「で、私にどうしろと?」
「我々が曹操殿の領地を通る際、仲介役をお願いしたいのです」
「私がか?」
「はい。どうかよろしくお願いします・・・」
そう言い頭を下げる孔明
「う~ん・・・・」
白蓮は悩んでいた
(一刀なら反対するんだろうな~・・・でも桃香を見捨てるのも嫌だしな~・・・)
そんな葛藤の末
「・・・わかった、協力するよ」
「はい!ありがとうございます!」
孔明は大きな声で礼を言った。
「・・・・」
趙雲は何故か複雑そうだったが
こうして二人は帰って行った・・・・・
「う~む・・・」
「どうしたんですか?星さん」
浮かない顔をしている趙雲に孔明が聞いてくる
「いや、何か後ろめたくてな。北郷殿がいない間に白蓮殿だけ説得してさっさと目的を達成するなど・・・」
そう、一刀が袁術の所にいると言う情報を孔明たちは既に掴んでいた。
その不在の時を狙って説得にきたのである
「・・・仕方ありません。今回の策はまさに最後の賭けでした。これが失敗してしまったら桃香様の理想を叶えることはもうできないでしょう・・・」
「むう・・・・」
趙雲はやはり納得が行かない様子だったが、それ以上は何も言わなかった。
こうして
一刀のいない間に事は進んでいったのである・・・・・・
どうも、アキナスです
一刀が全く出てこないお話になってしまいました。
でも書いておかないといけない気がしたんですよね・・・
そして書き直ししましたが、おかしいと思われたらまたご意見をお願いします。
それでは次回に・・・・・・・
「アクションビーーム!!」
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さて、一刀君と麗羽がいない時、白蓮の所では・・・