No.220749

恋姫外史・あるところに一刀第21話

アキナスさん

とりあえず逃げ切った白蓮

おもわぬ被害にあった文醜

お次は?

2011-06-04 22:41:00 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:11056   閲覧ユーザー数:8205

袁紹軍は疲れていた

 

ただひたすらに・・・・

 

その原因はいくつかあるのだが

 

まず、敵の攻撃が頻繁に行われることだ

 

攻撃を仕掛けては例の竹ボールをばらまいて逃げる

 

この役は白蓮、もしくは一刀がやっていた。

 

竹ボールに引っかかることは無くなっていったが、下手に追撃できないためイライラは募っていった・・・・

 

他には

 

ジャーン!ジャーン!

 

休みを取っている所にドラを鳴らして、敵を混乱させる

 

しかしそれだけで公孫賛軍は攻撃はして来なかった

 

それが4回ほど続き、5回目の時攻撃は来ないものと袁紹軍はタカをくくっていた時

 

ドドドド!!

 

「あれは!」

 

「りょ、呂布だーー!!」

 

恋の部隊の攻撃にさらされ混乱

 

かなりの打撃を与えられ、士気は下がる

 

そしてこのような事も・・・・

 

ゴロゴロ・・・・

 

「何の音だ?」

 

「さあ?」

 

その音は正面から聞こえてきた

 

よく目を凝らすと

 

ゴロゴロ

 

大きな岩が複数、袁紹軍に向けて転がって来ていた

 

「う、うわーーー!」

 

「に、逃げろーーー!」

 

とは言ってもここは狭い渓谷

 

端にいけば避けることもできるのだが、大軍で来ている袁紹軍には全員がそうするスペースが無い

 

必然避けられないものは潰される

 

このようにえげつない策は続けられ、袁紹軍は兵員は減らされ、まともに休む事もできず精神的にも消耗し、渓谷を抜けた時には戦える兵士は7万、兵士達も疲れきっていた・・・・・

そしてようやく渓谷を抜けた袁紹軍、そこへ

 

「報告!公孫賛の軍がこの先の荒野に布陣しています!その数約八千!」

 

「フフフ・・・白蓮さん、よくも散々コケにしてくれましたわね。斗詩さん!懲らしめておあげなさい!」

 

「は、はーい」

 

「・・・斗詩~~、気をつけてな~~・・・イテテ!」

 

「うん、行って来るね」

 

文醜は歩く事が出来ず、馬が揺れる度に痛みに苦しんでいた

 

そして顔良は本陣を出て行った・・・・・

 

 

 

「これでいけるのかなあ?」

 

「・・・大丈夫」

 

白蓮の言葉に恋は頷く

 

「そうです、作戦通りなのです!」

 

そしてねね

 

この三人が軍を率いていた

 

そこに一刀と華雄の姿は無い

 

「袁紹軍来ました!」

 

「よし!お前ら、とにかく耐え抜くんだ!」

 

「・・・行って来る」

 

「恋殿!お気をつけて!」

 

「・・・コクッ」

 

そして恋は前線へ

 

・・・・・・・・・

 

決戦は始まった

 

袁紹軍は士気が下がって疲労も溜まっているため、一気に押し込む事が出来ない

 

ましてや

 

「・・・邪魔」

 

ドカーン!と方天画戟の一振りで敵がまとめて宙を舞う

 

恋の活躍もあり戦線は膠着していた

 

まあ、このままでは兵数に押し込まれてしまうのだが・・・・

 

「今です!合図を!!」

 

ねねの声に兵士がドラを鳴らす

 

ジャーン!ジャーン!ジャーン!ジャーン!ジャーン!

 

5回、戦場にドラの音が響いた・・・・・

ここは渓谷の出口から、少し横へ行った地点

 

ドラが鳴り響いた直後、地面がごわごわと動き出す

 

そして・・・

 

ガバッ!

 

そこから続々と公孫賛の兵士達が姿を現した

 

その中には華雄と一刀の姿もあった。

 

「おーし!あいつら完全に白蓮たちに気ぃとられてるな」

 

一刀の最後の策

 

それがこの地面の絵で身を隠し、袁紹軍の背後から奇襲すると言うものだった

 

「では、行くか!」

 

「おう!」

 

そして一刀達は、戦場へ向かって動き出す・・・

 

 

 

 

「全く、まだ倒せませんの?」

 

「ハッ!呂布を抜けるものがおらず、他の兵も意外にしぶとく・・・」

 

「斗詩さんは?」

 

「ここです・・・姫」

 

そこにはボロボロになった顔良の姿が

 

「斗詩!どうしたんだ!?」

 

「うん、呂布と戦ったんだけど一撃で吹き飛ばされちゃって・・・」

 

「ちくしょう!アタイが仇を・・・グゥ!」

 

やはり尻の痛みに動けない文醜

 

「全く、二人とも情けないですわね・・・・」

 

袁紹がため息を吐いた、その時

 

「「「「ウオオオオオオオ!!」」」」

 

背後から怒声が聞こえた

 

「な、何ですの!?」

 

慌てた様子の袁紹

 

そこに伝令が

 

「報告!背後から敵の奇襲です!その数約二千!」

 

「な、何ですってーーー!!」

 

 

・・・・・・・

 

 

「行くぜ!狙うは袁紹ただ一人だ!」

 

「続けー!!」

 

「「「「オオオオオオ!!」」」」

 

一刀たちの奇襲に袁紹軍は混乱していた

 

一本道の渓谷から来て、後ろから敵が来るなど思いもしなかったからだ

 

その混乱に乗じて切りこんで行く一刀たち

 

そして一刀と華雄は敵兵の馬を奪い、袁紹の元へ走る

 

 

・・・・・・・

 

 

 

「袁紹さま!敵がすぐそこまで迫っています!」

 

「な、何とかなさい!!」

 

ヒステリックに叫ぶ袁紹

 

その時

 

ドガーン!

 

すぐ後ろの兵が吹き飛んだ

 

そしてそこから現れたのは

 

「袁紹!観念するがいい!!」

 

華雄と

 

「うちの領土に攻めてきた事を後悔するんだな」

 

一刀がそこに笑みを浮かべていた・・・・

そして二人は突進してきた

 

「この・・・・イテテ・・・」

 

文醜は前に出ようとするも、やはり動けなかった

 

動いたのは顔良と親衛隊である

 

「エーーイ!」

 

そして顔良は金光鉄槌を振り下ろし迎撃する

 

「ムン!」

 

ガキーン!と華雄はその一撃を真正面から受け止める

 

その隙に一刀は袁紹の元へ

 

「袁紹様!お下がりを!!」

 

親衛隊が一刀の前に立ちはだかった

 

そして一刀は馬の上に立ち

 

「マッスルインフェルノ!!」

 

サーフィンのような状態から馬を突っ込ませ、馬が切りつけられた瞬間その場からジャンプした。

 

「「「な!」」」

 

親衛隊を飛び越え、そのまま袁紹の所へ・・・

 

ドーン!

 

「キャッ!」

 

ズザザザ・・・・

 

そのまま袁紹に馬乗りになる一刀

 

「無礼な!わたくしを誰だと・・・(チャキッ)ヒッ!」

 

袁紹の言葉を最後まで言わせず剣を首に当てる一刀

 

「降伏しろ」

 

そのままの姿勢でそう言う一刀

 

その冷たい目がこう言っていた

 

最後通告だ・・・と

 

「・・・・降伏・・・しますわ」

 

「・・・そうか」

 

一刀は立ち上がり

 

「敵総大将袁紹!北郷一刀が討ち取ったりーーー!!」

 

その言葉に周りのものは、剣を突きつけられている袁紹と突きつけている一刀を見て、この戦の勝敗を悟った。

 

袁の旗が降ろされた

 

「皆のもの!勝ち鬨を上げろーー!」

 

「「「「うおおおおおおーーーーーー!!」」」」

 

華雄の声に、公孫賛軍の兵士達は勝ち鬨を上げる

 

こうして

 

 

 

袁紹勢力は

 

 

 

公孫賛勢力に吸収される運びと

 

 

 

相成ったのだった・・・・・・

どうも、アキナスです

 

ようやく山場の一つが終わりました

 

本当に戦争シーンは難しいです

 

さて、敗北した袁紹たちの運命やいかに!

 

それでは次回に・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブラッディースクライド!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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