No.218736

己の信ずる道を行け

銀雷さん

はぁ~、疲れた・・・

引き続き作品投稿中・・・・・・・・・・

2011-05-25 21:49:35 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:887   閲覧ユーザー数:842

ここは、夏口に駐屯している黄祖の支配下の一つの町である・・・

 

 

 

 そこでは一人の男が、都督を務めていた。名を、蘇飛・・・

 

 

 

 この蘇飛は、文武両道のお手本とも言え、武は孫策にも匹敵するとも言われ、智は周喩にも劣らず、その上優しさもあるため、この当たり一帯では、かなりの評価を得ていた・・・

 

 

蘇飛「これはどうしたらいい?」

 

魯粛「それはですね~・・・」

 

あれ以来、甘寧とは言葉を交わさずにいる蘇飛・・・

 

蘇飛「・・・・・・・」(ボー)

 

魯粛「蘇飛様!!手が止まってますよ!!」

 

蘇飛「ん・・・あぁ・・・」

 

魯粛「(どうも調子が狂いますね・・・)なにかあったんですか?」

 

蘇飛「え?いや別に・・・」

 

魯粛「・・・ぁ、甘寧・・・」

 

蘇飛「!!」(バッ!)

 

魯粛「・・・・・・・・・・」(ジー)

 

おいおい、そんなのありかよ・・・

 

蘇飛「魯粛?)

 

魯粛「なんですか?」(ニコッ)

 

蘇飛「わかったから・・・話すよ・・・」

 

しぶしぶ話すことに・・・

 

甘寧「(なんだか気分が優れんな・・・)はぁ~・・・」

 

魯粛「なにが、はぁ~、ですか!!」

 

甘寧「!?、何故、貴様が此処に!?」

 

魯粛「そんなこと、置いといて・・・」

 

甘寧「(置いとくのか・・・)何の様だ・・・」

 

魯粛「あなた、自分が何をしているのか分かっているのですか?これは立派な反逆罪ですよ!!」

 

甘寧「ほぅ、私に罰を与えるというのか?」

 

魯粛「えぇ!もちろん!という訳であなたには・・・地下牢に入ってもらいます」

 

一気に冷めた声で魯粛が告げる・・・

 

甘寧「ふん!今更どうこう言うつもりはない、好きにしろ・・・」

 

魯粛「そうですか、では・・・」

 

ガシャン!、と手錠をかける・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カツン、カツン、と靴音が響く・・・

 

甘寧「此処に、このような場所があったのか・・・」

 

魯粛「えぇ、今では使われていませんがね・・・」

 

壁は石が積まれただけのようなものであって、その周りには蜘蛛の巣やらなにやら、いろんなのがいる・・・

 

ギィー、と牢屋の扉がなる・・・

 

魯粛「それではあなたには、これから3日間程、此処で頭を冷やしてもらいます。食事等は責任持って、運ばせます。それと、今手錠ははずしておきます・・・」

 

甘寧「頭を冷やす、か・・・」

 

魯粛「それでは、『あの方』としばらく大人しくしといてください・・・」

 

ガシャン!と扉を閉める音がした・・・

 

甘寧「・・・待て、今大事な事を言わなかったか?」

 

?「誰だ?」

 

甘寧「はっ?」

 

薄暗いところなので、顔が良く見えないが・・・

 

甘寧「まさか・・・」

 

?「もしや・・・」

 

二人「蘇飛か?」「甘寧か?」

 

奇妙な再会である・・・

 

甘寧「何故、貴様が此処に?」

 

蘇飛「今、明かりをつける・・・」

 

甘寧「貴様、人の話を・・・」

 

ボゥ、と音がして蝋燭に火が灯り、ようやく顔が確認できた・・・

 

甘寧「それで、何故貴様が?」

 

蘇飛「さぁな?いきなり連れてこられた・・・」

 

甘寧「それでも、都督か?」

 

蘇飛「やかましい・・・」

 

甘寧「全く・・・」

 

・・・・・・・沈黙が続く・・・

 

甘寧「(ん?待てよ?今、この状況は・・・二人きり?)・・・・・・・」

 

蘇飛「(魯粛の考えが読めた・・・)・・・・・・・」

 

甘寧「(そうか、あやつは)・・・・」

 

『俺たち(私たち)が仲直りしろと・・・』

 

 

魯粛「ひ~ん、仕事が終わらないよ~」(泣)

 

文官「次はこれをお願い致します・・・」(ドスン!)

 

おぅ、書類の山(チョモランマ)・・・

 

魯粛「早く、仲直りしてください~」(泣)

 

【続く】


 
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