No.218621

真・恋姫†無双 ~君思うとき、春の温もりの如し~ 合間3

lovegtrさん

今回は明命の拠点です。
明命の不審な行動に、調査を行う一刀と思春。
軽い気持ちで見てください。

2011-05-25 03:28:26 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:6836   閲覧ユーザー数:5372

反董卓連合が解散し、諸侯たちはそれぞれの本拠地へと引き返した。

俺達も自分の拠点へと戻り、数日がたった。

 

その日、俺は思春と明命を連れて近くに出た賊の討伐を行った。

討伐を終え、帰ってくると明命は片付けもそこそこに、そそくさと帰ってしまった。

その時は明命も忙しいのだろうと思っていた。

 

それから数日後、軍議の最中。

「それでは幼平、賊の居場所はわかったか?」

前に倒した賊の本拠地を探るために、明命の部隊に居場所を探らせていた。

「……」

何か上の空の明命に冥琳が怒鳴る。

「おい、幼平!どうなんだ!」

「…はっ!はい!賊の根城についたは判明しました!」

「どうした?体調でも悪いのか?」

「いえ…そういうわけでは…」

冥琳は「気を付けろよ」と明命を注意すると次の議題に移った。

 

それからさらに数日後。

俺は政務を終え、街をまわっていた。

「このあたりも新しい店が増えたな…」

雪蓮姉さんが玉璽を手に入れたという噂が広まり、俺達のいる街にたくさんの人がやってくるようになった。

兵として志願してくる者や支援を名乗りでてくる者、商売を行う者…

多くの人が集まり、街は賑わいを増している。

「ん?あれは明命?」

何気なく街を見回していると、見知った後ろ姿を見つけた。

少し向こうに袋を抱えた明命が走っているのが見えた。

明命はキョロキョロと周りを見たあと、路地に入っていった。

「どこに行くんだろう」

少し気になり、明命の入っていった路地へと向かったが明命の姿を見つけることは出来なかった。

最近の明命は何かおかしい。

どこかせかせかして落ち着かない様子である。

そのくせ時折ぼおーとしている時もある。

気になる!すごく気になる。

そのことを姉さんに相談すると、

「きっと恋よ!恋人が出来たんだわ!

一刀がその時見たのは、恋人に逢い引きに行っていたのよ」

と興奮気味に答えた。

恋人か…確かに明命は呉の武将とはいえ年頃の女の子だ。

浮いた話の一つや二つ位あるだろう。

「恋人か。……どんな奴なんだろう?」

気になる~!スッッッゴク気になる~!!

いったいどんな男なんだ?

…後をつけてみるか。

 

「明命は呉の大切な武将だ。その明命がつまらない男に引っかかっていたら困る。

そうだ!これは明命のためだ!決して気になるからじゃ無い!」

「はぁ……」

思春に手伝ってもらい、俺は明命の後をつけることにした。

今日、明命は休日だ。男に会いに行くのなら今日に違いない。

「行くぞ。思春!」

こうして明命追跡大作戦が始まった。

「ん?店で何か買っているぞ」

食品を扱う露店で明命は何かを買っている。

くそっ、遠くて何を買っているか分からない!

「どうやら魚を買っているようです」

「魚?」

男にご飯を作るための材料か?

魚を買い終えると明命はそそくさとその場を後にした。

そして前に明命が入っていった路地に着くと、再び周りを見渡し路地に入っていった。

「あのあたりの区画は最近、他から来た流民が集まっており、治安が悪くなっている場所です」

思春が明命の入っていった路地を見て言った。

最近人が増えたことによって治安が悪くなっているところがあるという報告があったな。

「と言うことは、相手は最近こちらに来た奴か?」

いったいどんな奴なんだ。

俺達も見失わないように明命の入っていった路地を進んだ。

 

「たしかこっちのほうに行ったようだけど」

「一刀様。こちらに」

思春に呼ばれた方に行くと、明命がうずくまっていた。

体調でも悪いのか?心配になり俺は明命に近づいた。

「おい、明め「にゃ~」い?」

「はぅわ~。モフモフですぅ~」

明命は一匹の子猫を抱きかかえ頬をすりつけていた。

「……猫?」

「…どうやらそのようです」

明命が会いに来たのは男ではなく猫だった。

とりあえずモフモフしている明命に声を掛けることにした。

「お~い、明命。聞こえているか?」

「モフモフ~……はっ!一刀様?それに思春様も?

どうしてここに?」

「え~と…それは……」

明命に聞かれ気まずくなってしまったが、とりあえずありのままを話すことにした。

「え~!私に恋人ですか!?そのような人はいませんよ!」

恋人疑惑の話をすると明命は否定した。

「でも、最近明命の様子がおかしかっただろ?

だから恋人ができたんじゃないかって…」

「それは、この子たちが…」

明命の視線の先を追うと、そこには母親らしき猫と子猫が数匹いた。

「最近生まれたようで、子猫様をモフモフさせてもらいにここまで来てたんです」

「じゃあ、ぼおーとしていたのは?何か考え事でも?」

「それは、子猫様の事を考えていて…あぅぁ~」

子猫を見て明命は再び恍惚とした顔をした。

「…はっ!ということなんです」

現実に戻った明命が答えた。

「じゃあ店で買ってた食材は?」

「それはお猫様への手土産です!」

横においていた袋から魚を取り出すと、

「お猫様~。今日もありがとうございます。これは御礼の品です」

そう言うと母猫に魚を与えた。

魚を美味しそうに食べる母猫を明命は嬉しそう顔で眺めていた。

 

とりあえず謎は解けた。明命には恋人はいないようだ。

しかし恋人か…明命はどんな人と付き合うのだろう。猫みないな人?

姉さんや冥琳はそろそろ結婚を考えてもいい歳だ。好い人はいないのだろうか。

穏は?最近会っていないが小蓮は?気になる…

「…思春は…」

いつも近くにいるあいつはどうなんだろう…

皆様こんにちは!ここまで読んでいただきありがとうございます。

今回は明命拠点でした。

私は恋姫キャラはみんな魅力的で大好きなのですが、一番はと聞かれると悩んだ末、明命と答えると思います。

明命は頑張り屋さんで何事にも一生懸命!そこが魅力的です。

あとあの「モフモフ~」と言う声はやばいですね。

 

私は意外と声フェチなのかもしれません。

他の恋姫のキャラの声で好きなのは、華琳様と風、恋の声も好きです。

華琳様は、あの凛とした声が最高です。

風はあの眠そうな声で「トントンしましょ~」がいいですね。

恋はぽや~とした声が(以下略)

 

次の多分拠点となります。それではまた Bye!


 
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