No.218148

真・恋姫無双 ~降りし御遣い伝~ 第26話

rin1031さん

第26話です。


今回は短いです。

2011-05-22 18:22:03 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:10144   閲覧ユーザー数:7519

 

第26話 黒幕の最後

 

 

華雄「離せ張遼!!」

張遼「アホーーー!今から飛び出そうとしてるお前を離せるかいな!」

華雄「あいつは董卓様を守る為の我が武を馬鹿にしているのだぞ!?」

張遼「アホんだら!!今は時間稼ぎが必要なんや!!これも月を救う為なんや!だから我慢してや!」

一刀「華雄!冷静になれ!」

華雄「ぐぅぅぅ~~!一刀・・・分かった」

一刀「月は今おれたちがこうしている間も民と陛下を長安へ逃がし、それに十常侍と戦ってるんだ。だから今は耐えてくれ」

華雄「一刀・・・」

 

 

 

汜水関から場所は移り、洛陽。

 

 

 

月「詠ちゃん、みんな大丈夫かな?」

詠「大丈夫よ。一刀だっているんだし、それに一刀が影兵を付けてくれてるんだから大丈夫よ!」

月「そうだよね。頑張ろうね詠ちゃん!」

 

 

洛陽に着いた月と詠たちはさっそく劉協に会う為に玉座へと向かった。

しかし、玉座を向かう途中で何やら慌ただしくしている十常侍たちに行く手を遮られた。

 

 

張嬢「お主らなぜここにいる!?」

詠「ここに連合が向かってるの!だから連合がここに着く前に陛下と民には長安へと行ってほしいの!!」

張譲「そんなことは分かっておる!今から陛下と共に長安へ行くところだ!」

月「では民は!?」

張嬢「民など知ったことか!民が死んだところで我らは痛くも痒くもないからなぁ。・・・どうしても助けたいと言うのであれば、お主らでどうにかすればいいのではないのかな?元々はお主らが巻いた種なのだからな。今ここで罰することは可能だが、せめてもの罪滅ぼしにその身を盾に陛下と民の連中を助けたらよかろう。ふははははははははっ!」

詠「クソッたれめ・・・」

張嬢「ではな。せいぜい頑張るがよい。くくく。くはははっははっははは!」

 

 

張嬢は2人と民を捨て長安へ逃げていく為にその場を後にした。

 

 

月「陛下は知っているのかな?」

詠「たぶん知らないわ。どうせあいつに良いように言いくるめられたのよ」

月「・・・陛下」

詠「“影”よある!」

影兵「はっ!」

詠「あいつらが油断している今が好機よ。十常侍は殺しなさい。でも張嬢だけは連れてきなさい。そして陛下を御救いしたらそのまま陛下と長安へ行きなさい」

影兵「はっ!」

 

 

“影”はその場から音も無く消え、十常侍の元へと向かった。

そして月と詠は民を長安へ逃がす為に行動を開始した。

まずは説明をする為に民を集めて話をした。

洛陽の民は月が暴政を敷いていること、暗殺をしたことを信じていなかった。

むしろ、董卓という人物は自分達のことを考えてくれ善政を敷いてくれる善王であることを知っている。だが、董卓という人物を見たことはない。

 

月「詠ちゃん、私が説明する。もうこれ以上私のことでみんなに迷惑をかけたくないの!」

詠「いいえ、月。董卓という人物を例えどんな時でも晒すことは出来ない。ここに暗殺者や間者がいたらどうするの?だからここは我慢して!お願い、月!!」

月「でも・・・うん。詠ちゃんが私のこと心配してくれてるの知ってるからね。お願いね」

詠「大丈夫。私はどんなことをしても月を守るって決めてるから!」

 

詠には月の気持ちが分かる。

でもここで月が出ていって何があるか分からない。

今こうしている間でも月の為に戦ってくれている仲間の想いを無駄にしない為にも、月を守るためにも、月を立たせる訳にはいかなかった。

 

詠「集まってくれて感謝するわ。私は董卓。時間がないから1回しか言わないからしっかり聞いておいて。・・・ここ洛陽はもう安心して暮らせる場所ではないわ。今こうしている時にも連合が私を討とうとここに迫っている。でも、私の仲間が一生懸命戦ってここに着く時間を遅らせてみんながここから逃げる時間を稼いでるの。だから仲間の頑張りを無駄にしない為にもみんなは一刻も早くここから長安へ逃げて!!」

 

詠が董卓を名乗り、民を逃がした。

民は家財道具を持って長安へと向かう。

 

詠「じゃあ、月。誰か残っていないか確認したら私たちもやるわよ」

月「うん。でも詠ちゃん、次からは私にもやらせて。いつまでも詠ちゃんたちに頼ってばかりじゃ嫌なの」

詠「そうね。月は強い子だものね」

月「ありがとう詠ちゃん!」

詠「べ、別にいいわよ。///月の為だもの!」

 

 

 

 

十常侍1「上手くいきましたな張嬢殿」

張嬢「ふふふ。これで連合が上手くやってくれさえすれば邪魔な董卓はいなくなる。そうすれば王朝は我々の思うがままよ。あははははははははっ!!」

十常侍2「残った各諸侯の連中はどうします?」

張嬢「ふむ。今のところ脅威となるような諸侯は曹操以外はおらんな。その曹操も今回のようにまた袁紹でも嗾ければよい」

十常侍3「次から次へとこうも素晴らしい策が浮かぶとは。さすがは張嬢殿じゃ」

張嬢「所詮袁紹は袁家という名がなければ無能の馬鹿よ。漢の命だと言えば何の疑いもせず乗っかってこよう。馬鹿は動かしやすくて助かる」

十常侍4「本当ですな。ほほほほ・・・ほ?」

 

十常侍は話している最中に異変に気付いた。

自分の胸から何かが生えている。

赤い何かが滴っている。

それが何か気付いた時にはもう考えることが出来なくなっていた。

 

張嬢「だ、誰だ!?」

影兵1「・・・・・」

十常侍2「ぎゃぁぁぁ!」

張嬢「!?」

 

張嬢が気付いた時にはもう周りにいた者は全員その場に倒れていた。

 

張嬢「な、何が目的だ!?金か?地位か?」

影兵1「・・・・・・」

 

ガッ!

 

張嬢「・・・く・そ・・」

影兵1「・・・任務完了。陛下は?」

影兵2「御救いしている」

影兵3「だったら劉協様を連れて長安へ行くぞ」

影兵4「ではおれはこいつを董卓様のところへ連れていこう」

影兵5「私も行く」

影兵1「ではそのように。それぞれの武運を祈る!」

 

“影”が劉協を救い、気絶した張嬢を月と詠が待つ洛陽へと連れて行くこと、そして民を長安へと逃がすことに成功した。

そして後は民が無事に長安入りするまで時間を一刀たちが稼げるかどうかにかかっている。

 

 

あとがき

 

短いですが投稿しました。

 

風邪は馬鹿に出来ませんな。

 

結構辛かった・・・。

 

まだ完治とはいってませんがね。

 

書きたかったから書いた。

 

それだけだ!!

 

それでは次回はまた汜水関編に戻ります。

 


 
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