~一刀side
それはいきなりだった。
大きな声が聞こえたと思ったら目の前に白いローブを着た奴が現れていきなりの攻撃。
ホントにいきなりの攻撃で反応が遅れたがなんとか地面を転がって避ける事ができた。
いや、相手正直速すぎた。
扉の前で騒いでいたのは確認できていた。
だが次の瞬間に俺の目の前に現れた・・・普通の人間にできるような事ではない。
コイツ、強い・・・っ!
俺はそう思いながらさっきまで俺が座っていた椅子だった物を見つめていた。
~管輅side
于吉「おや、よく気が付きましたね管輅。」
そう言い于吉らしき人物がフードを取った。
しかしフードを取りそこに現れたのは・・・・
眼鏡をかけた髪が肩にかかるくらいの女性であった。
・・・・最初から変な奴だとは思っていたが、まさか変態だったとは。正直引いた。
管輅「・・・なんで女装?」
于吉「いやいや、女装ではありませんよ?私達は女性ですから。」
そう言いさっきまでまでなかった大ーッきな胸をアピールするように抱き寄せた。
僕より大きい・・・いや僕だってこの背でこの大きさだったら巨乳のはずだっ!!
管輅「・・・頭おかしくなったの?」
于吉「いえいえ、いたって普通ですよ?」
管輅「君は男のはずだろ。」
于吉「私がですか?ふふふ、面白い事を言いますね管輅。」
そう言いさらに胸を強調してる。なるほど、これは宣戦布告と受け取っていいんだね?・・・
管輅「話がかみ合わないな、君が女?どういう事か説明してよ。」
于吉「説明・・・ですか、何を説明すれば?」
管輅「君はいつ女性になった?」
于吉「はぁ・・・だから管輅、私は最初から女性ですよ?」
管輅「は?」
于吉「男性なんて管理者の中では貂蝉と卑弥呼ぐらいですよ?いや失礼、彼らは漢女でしたね。」
そう言い口を手で押さえて上品に笑った。
管輅「・・・どういうこだ?于吉が女?この外史がおかしいのか?・・・」
于吉「ええ、この外史は狂っています。貴女が北郷一刀と旅をしていたりね。」
管輅「・・・それは。」
于吉「我々は外史のキーマンである北郷一刀に直接関わる様な事はなるべくしません。まぁ私と左慈には“外史を終わらせなければいけない役目”というものがありますから嫌でも彼とは関わるんですけどね?しかし、今回私達にはその役目を与えられていません。」
管輅「・・・。」
于吉「今回の外史は私達は何にも縛られていない。普通の外史の住人の様な立場になります。まぁそのせいで私の力に少々制限がかかってしまいましたが。つまり私達は貴女と違い自由です、ですからいつもと違う事をしたいと考えていたのですが左慈がどうしても北郷一刀に会いたいと聞かなくて・・・」
管輅「役割がないのになぜ君達が存在できる?」
于吉「さぁ?だからこの外史は狂っていると言っているんです。」
管輅「狂っているというのはそこだけじゃないと思うけどね?僕が知っている君達は二人とも男性だった。君達にはその記憶があるかい?」
于吉「ふむ・・・私達が男性ですか。すみませんがそのような記憶はありませんね。」
管輅「・・・男性の時の記憶がない・・・どういう事なんだ?」
于吉「その話が本当ならば全ての外史が改変されたのでは?貴女だけの記憶を残して。」
管輅「改変?そんな馬鹿な・・・それにもしそれが事実だとして僕の記憶だけが残るんだ?」
于吉「私が知るわけないじゃないですか。・・・ですがこの外史、気を付けたほうがいいですね。
この外史は我々が体験した事のない事が起こるかもしれません・・・まぁそれはそれで楽しいのかもしれませんが・・・ふふ。」
管輅「・・・左慈は北郷一刀になぜ会いに?」
于吉「さぁ、何をしに来たんでしょうか?もしかしたら彼を殺しに来たのかも・・・ふふ。」
管輅「っ!!北郷一刀はっ!?」
~一刀side
一刀「くっ!」
左慈「ほら北郷!遅すぎるぞっ!!」
俺は白ローブの連撃をなんとか避ける。ひとつ間違えればあの剛拳の餌食になるだろう・・・
俺は紙一重でそれ避けつつ反撃の機会をうかがう。
左慈「はっ!待っていても反撃できる隙など与えんぞ北郷っ!!!」
そう言うとさらに攻撃のスピードが上がる。
一刀「くぅっ!!(まじかよ!?まだスピード上がるのか!?)」
上段、下段にと信じられないようなスピードで蹴りが放たれる。だがそれだけでは終わらず、パンチの猛攻である。
なんとかあのパンチを反らして隙を作れればっ!・・・
俺は奴のパンチを反らそうととした。
その時、フードの中が少し見えた。
一刀「っ!!(おい、まさか・・・)」
俺の動きがが少し遅くなった。
左慈「はっぁ!!」
一刀「なっ!?ぐっはっ!!」
その瞬間、見事なフェイントからのバックブローが俺に炸裂した。
なんとか当たる寸前でガードできたが身体が吹っ飛び壁に激突した。
一刀「まじ・・・かよ、壁までかなり距離あったはずなのに。」
やべ・・・身体動かね。このままだとやられる・・・・
白ローブは歩きながら俺に近づいてくる。
左慈「・・・・。」
そして俺の目の前で止まった。
俺は立ち上がる事ができないので自動的に見下ろされてる状態になる。
管輅「――――――っ!!」
管輅がなにか言っている。・・・よく聞こえないな・・・。
左慈「ははは、好い様だな?北郷。」
そう言い白ローブはフードを取った。
そこには薄いベージュのショートカットの女の子がそこにいた。
一刀「やっぱ女の子かよ・・・。」
左慈「お前は弱いな・・・相手が女性だとわかった瞬間に攻撃の動きが鈍くなった。そんなんだとこの世界では生きてはいけないぞ?北郷。」
一刀「・・・ご忠告どうも・・・でも、もう遅いけどね。」
左慈「その優しさが弱点だってまだわからないのか?いい加減気づけよ北郷・・・っ!」
そう言って胸倉を掴まれた。
一刀「・・・。」
左慈「・・・それがお前の弱点であり美点だ。・・・だからお前は・・・前回の外史で消えたんだよっ・・・!」
一刀「なにを言っているんだ・・・?」
左慈「北郷は愛する者を守り消えた・・・だったらこの外史のお前は俺が守ろう!!狂いそうなほど憎いお前を!狂いそうなほど愛しいお前をな!!!」
そう言い俺の唇はこの女の子に奪われた。
左慈「いいかっ!北郷!!お、お前はお、俺の嫁だーっ!!!」
管輅「は?」
于吉「おやおや、大胆な事をしますね左慈は。」
どうだったでしょうか?
ちなみに一刀君は前回は魏√で秋蘭を助けて消えたという設定です。
今回こんなにはやく投稿できたのは具合悪く学校を休んだからです。
どうも雨が降ると身体だるく仕方ありません・・・偏頭痛持ちなコイケヤです。
感想、意見、要望があったらぜひ書き込んでください。
コメントお待ちしてます!!!
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ちわです、コイケヤです。
ついに10話・・・
だけど話が全然進まない!