~一刀side
みんなが団結し賊と戦う事決心した。
この町で戦う事ができる人は約600人位、だが今一番大切なのは相手がどのくらいの勢力かという事だ。
誰か賊に関しての詳しい情報を持っているものはいないだろうか・・・
管輅「相手の人数はおよそ1000。武器は近距離用の物のみ。」
・・・管輅は人の心をよめるのだろうか?
一刀「・・・根拠は?」
管輅「占い。」
一刀「・・・そうか。」
町人「御遣い様、その子の言う事を信じるんですかい?」
一刀「管輅の占いはよく当たるし、それに賭けてもいいと俺は思っている。」
町人2「か、管輅だって?この子供が・・・?」
ザワザワ・・・
一刀「?そうだけど、管輅ってそんなに有名な占い師なのか?」
町人2「有名ってもんじゃないですぜっ!!なんたって大陸一の占い師と名高い管輅様ですぜっ?!」
なんでこんなに興奮しているのかは不明だが管輅がすごい占い師だという事は理解できた。
一刀「すごかったんだな管輅って。」
管輅「別に・・・そんな事よりそろそろ賊が来る。」
一刀「・・・みんな覚悟はいいか?」
町人達「「「「応っ!!」」」
一刀「刺し違えてもとか絶対に思うなよ?危ないと思ったら逃げるんだ。また生きて会おうじゃないかっ!」
町人「ははは、御遣い様は面白い事を言う。」
町人2「あぁまったくだ、でも生きてまた会おうか・・・なかなかいいじゃねーか!」
町人達「「「生きてまたこの場所でっ!!!!」」」
俺達が戦う準備を整え外へ出るとすでに砂塵が近づいて来るのが見えた。
一刀「管輅の占いはよく当たるなぁ・・・というか予言だろこれじゃ。」
この場に管輅がいたら「別に・・・集中しろ。」と言われるだろうな・・・ちなみに管輅は町の中である。
町人「来ますぜ御遣い様。」
一刀「あぁ・・・みんなでこの町を絶対に守ろうっ!!!」
こうして戦闘が始まった。
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鉄と鉄のぶつかりあう音がする。
濃い血のにおいが充満している。
罵声する声が聞こえる。
悲鳴が聞こえる。
恐れはない、ただただ気持ちが悪かった。こんな光景映画でも見たことはなかった。
そんな事を思っていると・・・
賊「なにぼーとしてやがんだっ!!死ねぇーっ!!!」
賊の一人が俺に剣を振りかざした。
一刀「・・・はっ。」
俺は鞘がついたまま賊の横腹を殴る。
ボキャ・・・となにかが折れる音がして賊は倒れた。
賊2「あいつ今なにしやがった?!」
賊3「あの白い服着ている奴囲んで殺すぞっ!!」
そう言われ俺は数十人の賊に囲まれた。
一刀「・・・・・。」
俺は無言でその塊に飛び込んだ。
賊「馬鹿な野郎だ、死ねっ!!」
賊が剣を振り下ろす。
それを当たるすれすれでよけ、ついでに賊の足を鞘で強打する。
賊「ぎゃーっ!!」
賊2「てめぇーっ!!」
賊の一人がしつこく追い回しながら剣を振りまわす。
それを簡単に避けていく。相手はイラつき出し剣がだんだん大振りになっていく。
俺はいきなり足を止めてそいつの方を見る。
賊2「いい加減しねやぁーっ!!!」
大きく横に斬りかかる。 それが俺の狙いだった
俺はその攻撃をしゃがんで避ける。
賊数人「「「ぎゃあ・・・」」」
後ろにいた賊から悲鳴が上がる。
賊3「お前なにしやがるっ!?」
賊2「わ、わざとじゃねーよっ!!」
寄せ集めの集団ならこういう事は起こっても無理はない、自身のためのみに動いているのだから。
俺の周りを囲んでいた賊がさっきのようにならないよう離れていく。
これで俺を集団で襲うことはできなくなった。一人ひとり襲いかかってくる賊を戦闘不能させていきながら俺はこの賊のリーダーを探す。
いた・・・っ!!
なかで一番目立つ格好をして馬に乗っている。おそらくアイツがリーダーだろう。
このような戦いをいち早く終わらせる方法・・・
それは大将の首を取る事。
俺は大将めがけて走っていった。
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大将「おいっ!こっちのほうが人数多いのになにやってんだっ!!」
賊「す、すいませんお頭・・・」
大将「まったくつかえない野郎共だ・・・」
賊2「た、大変ですぜお頭っ!!俺らが押されていますっ!!」
大将「なんだとっ!!どうなってy・・・『おい。』・・・あ?」
俺は大将らしき人に話しかける。
一刀「あんたが大将か?」
大将「あぁ!?だったらなんだって言うんだよっ!!!」
一刀「簡単な事さ・・・・その首もらう。」
そう言い俺は鞘に入れたままの刀を一閃した。
大将は反応すらできずにその一撃を首へくらった。
ゴキュ・・・
骨が砕ける音と共に大将は跨っていた馬から落ちた。
賊「お、お頭ぁっ!!」
賊2「し、死んでる・・・お前よくもお頭をっ!!!」
一刀「・・・お前も逝くか?お頭の所へ?」
賊「ひぃ!?」
賊の一人が逃げ出すと我先にと賊達は逃げて行ったのであった。
町人「やりましたねっ!御遣い様っ!!」
町人2「俺達の勝利だぁー!!!!」
一刀「・・・・。」
・・・気持ち悪い。とても変な気分だ・・・俺は人を殺し・・・
そこで俺の意識は途絶えた。
一刀「ん・・・ここは?」
管輅「町。」
声のするほうを見ると管輅がいた。
一刀「起きるまでずっと待ってくれていたのか?」
管輅「ん、・・・僕達の勝利。」
一刀「そうか・・・町の人達は全員無事だった?」
管輅「・・・・・・。」
一刀「そうか・・・全員守る事ができなかったか・・・。」
俺は拳を強く握る。
ゴツっ・・・
管輅が俺の頭をあの分厚い本で軽く叩いた。
管輅「町の人達が待ってる、はやく行く。」
一刀「わかった・・・あとそれ意外に痛いぞ?」
管輅「へぇ。」
そして俺達は町の人達が待っている場所を目指した。
部屋から出るとそこはお祭りのような賑わいになっていた。
町人「おっ!!御遣い様が来たぞっ!!!」
町人達「「「御遣い様ぁ~っ!!!!」」」
一刀「・・・皆さん、すみませんでした!俺は皆さん全員を守る事ができませんでした・・・っ!!」
俺はそう言い深く頭を下げた。
町人「御遣い様・・・たしかに俺達のほうにも少なからず死者がでてしまいました。ですが!」
町人2「俺達は俺達で考え行動したんだ死んだ奴らだって悔いはないさ。」
一刀「・・・本当にごめんなさい・・・。」
俺は泣きそうになった、みんなの優しさに。自分の無力さに。
町人「さぁっ!!御遣い様、飲みましょう。それが死んでいった奴らへの弔いになるでしょう。」
一刀「・・・はいっ!!」
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そして今はこっそりと抜け出して夜風に当たっている。
一刀「誰にも見つからないようにしたんだけど・・・管輅いつのまに横に?」
管輅「・・・内緒。」
一刀「そうか。なぁ管輅・・・賊がこの町に来るって最初から知っていたんだろ?」
管輅「・・・うん。」
一刀「・・・じゃあなんでわかっててこの町へ?」
管輅「・・・北郷一刀の意志が見たかった。」
一刀「そうか、それで?どうだった?」
管輅「正義感が強い、だが優しすぎるのが欠点。」
一刀「はは、それで管輅のお眼鏡にかなったかい?」
管輅「・・・別に。」
一刀「やっぱダメだったかな?」
俺は苦笑いをする。
そうすると管輅が手を握ってきた。
管輅「・・・震え止まった?」
一刀「・・・気づいてた?」
管輅「ん。」
そう俺は賊の大将を殺してから右手の震えが止まらないのである。人を殺めてしまった恐怖からなのかどうかはわからない。
ぎゅっ・・・
管輅がさっきより強く俺の手を握る。その手はやわらかく、そして冷たかった・・・
一刀「気持ちいいな、管輅の手。」
管輅「・・・怒ってる?」
一刀「なにが?」
管輅「この町に連れてきたこと。」
一刀「いいや全然。でも怒っているというなら・・・全員を守る事ができなかった自分をかな。」
管輅「・・・君は頑張った、なるべく町の人のほうへ賊が行かないようにしていた。」
一刀「・・・見てたのか。」
管輅「悔しい?悲しい?怖い?」
管輅がそう投げ掛ける。
一刀「・・・全員を助けられなくて悔しい、俺を信じて戦ってくれた人を守りきれなくて悲しい、人を殺めた事が怖い・・・っ!!」
俺は地面に座り込んでしまった。
管輅「その気持ちを忘れないで、正義に生きるなら。」
そう言い管輅は俺の頭を抱きしめた。
そして俺は管輅の胸の中で泣いた。
10分くらいだろうか、すでに泣きやみ手の震えもおさまっていた。
気分は妙なくらい清々しかった。
一刀「管輅ありがとう、すっきりしたよ。」
管輅「そう・・・よかった。」
そう言いどこからか杯を取りだし酒を注ぎ一気に飲み干した。
管輅「・・・・ひっく。」
一刀「え?」
管輅「あうぅ・・・。」
一刀「管輅さん?」
おれ?なんかおかしい。管輅さんの目なんかぐるぐる回ってない?
管輅「ほんごーかじゅとぉ、さっきぃ言ったぁことわしゅれるなお?」
一刀「え?ちょ、待って。キャラ崩壊にもほどがあるでしょ!?お酒飲めないのに飲んだの?!」
管輅「・・・飲めましゅ、のめましゅよぉ!・・ゴクゴク・・」
そう言いさらに酒を飲む。
一刀「こら、やめろっ!これ以上はヤバいって!!」
俺は杯を取り上げる
管輅「ん~っ!!!うっしゃいっ!!!」
一刀「あぁ、こら、暴れるなぁ~!!」
こうして夜も更けていった。
どうもコイケヤです。
どうだったでしょうか?すごく長くなってしまい読んでもらえるか心配です・・・
しっかりと書けているでしょうか?
それが心配なコイケヤです・・・つーかみんな読んでくれているのかな?・・・・
もしよかったらコメント、感想いただけるとうれしいですっ!!
それでは!
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ちわですコイケヤです。
今回も頑張ってやっていきますっ!!!