現在時刻、19:30。
某外史の某所に、このイベントのためだけに、とある学園に見立てて建設された建物があった。
現在、その建物内において、現在行われているそのイベントとは、二十四時間の間、絶対に、決して、何が何でも笑ってはいけないという、そんなどこかで聞いたことのある内容のもの。
そしてそのイベントに、とある目的のために参加している、六人の少女がいた。
蜀王劉備こと、桃香。
蜀の五虎将軍筆頭関羽こと、愛紗。
魏王曹操こと、華琳。
王佐の才荀彧こと、桂花。
呉王孫権こと、蓮華。
鈴の音の甘寧こと、思春。
いまさら説明不要なくらい有名な、とある外史の演者たち。
彼女らの目的はただひとつ。
北郷一刀という青年との、一月の甘いアバンチュール(ちょっと古いかな?)である。……まあ、約二名ほどは、本当にそれが狙いなのかどうか微妙なところではあるが。
とにもかくにも、己が願望(欲望ともいう)を達成するため、彼女たちはこのイベントに参加をした。
彼女たちは、自身に襲い掛かってくる様々な罠に、これでもかというくらい見事にかかりつつ、足つぼマッサージという名のお仕置きに耐え、すでに七時間半をこの施設で過ごした。
そして現在。夕食を済ませた彼女たちは、その彼女たちにあてがわれた待機所にて、ひと時のくつろぎの時間を過ごしていた。
……もう、すぐそこまで、次なる笑いの使者が近づいていることなど、夢想だにせぬままに。
コンコン、と。不意に扉のたたかれる音がした。
「あれ?狼さん、もう戻ってきたのかな?ついさっき出て行ったばかりなのに」
「別に彼とは限らないでしょう?他の皆も、ここに来ているわけだし。……誰?開いてるわよ」
ほんの少し前に、しばらく待機しておくようにといって部屋を出て行った、このイベントの企画者である狭乃 狼が、もう戻ってきたのかと思って首をかしげる桃香に、華琳がそれ以外の訪問者の可能性ぐらいあるだろうと言った後、扉の外にいるであろう者にその声をかけた。
「どーもー。おじゃましますねー」
「やっほー!お姉ちゃん、思春、元気でやってるー?」
「ほう。なかなか小洒落た部屋ではないか」
と、そういいつつ入ってきたその三人の顔を見た瞬間、部屋にいた六人の脳裏を、一斉に同じ言葉がよぎった。
『(トラブルメーカー×3来たー!)』
先の台詞の上から順に、
魏の居眠り軍師、程昱こと風。
蓮華の妹、孫尚香こと小蓮。
蜀のメンマ将軍、趙雲こと星。
皆さんよくご存知の、各国代表の騒動の種たちである(笑。
「……シャオ?一体何しに来たのかしら?」
「えー。何しに来たってのはないじゃないのよー。シャオたち、頑張ってるお姉ちゃんたちを、激励、しに来たんだよー」
「そですよー。風は華琳さまたちをからk、励ましに来たんですよー」
「そうそう。別にお仕置きでもだえる愛紗を見に来たなんてことは、絶対に無いですぞ?」
『(嘘だ!あれは絶対楽しんでる目をしてる!)』
「まあまあそれはそれとして、今は休憩中なのですかな?」
「……まあ、ね。って、ちょっと小蓮!貴女一体、何を手に持ってるの!?」
少々仏頂面のまま、蓮華が星に返事を返したとき、自分の妹がとあるものをその手に持っていることに気がついた。
それは、先ほどの『ボタン』であった。
「待たれよ尚香どの!それは絶対に押しては!」
「え~?押しちゃだめなの?……でも~、駄目って言われると、余計に押したくなるのが人情だよね♪……ぽちっとな♪」
『ちょっーーーーー!?』
ぴんぽんぱんぽーん。
「ッ!こ、今度は何?!」
『こほん。桂花さん、桂花さん』
「こ、今度は私なの!?もしかしてまた一発ギャグ?!」
『……貴女の、北郷一刀に対する本心からの想い。それを思いっきりぶっちゃけてください。「ッ?!な、ななな、な!?」尚、嘘をついた場合は、先ほどの華琳さんと同じ刑が言い渡されます。さあ、思い切ってどうぞ!』
「……良かったではないか桂花。いつもご主人様に言っていることを、いつもどおりに叫べばよいだけではないか」
「そうよね。……なんか、私だけが損したみたいな気がするけど。ほら、桂花。さっさと言っちゃいなさい」
「……わ、わかりました……。い、”いつもどおりのことを”、”私の本心を”、叫べばいいだけなんですよね!?さ、叫んで見せようじゃないですか!」
すーう、と。大きく息を吸って、覚悟を決めたかのように、桂花はいつもどおりの、一刀への”想い”を、早口で連呼した。
「ほ、北郷なんて顔も見たく無いわよ!近くにも居たくないわよ!話をするだけでも汚らわしいわよ!存在そのものが邪魔!あいつの吐く息を吸うだけで妊娠しちゃう歩く性欲魔人よ!とっととどっかに消えちゃえばいいのよ!て言うか今すぐ死んじゃえばいいのよ!」
「うむ。相変わらずすばらしい罵詈雑言だ。さすが桂花だな」
うんうん、と。はあはあと肩で息をする桂花を見つつ、星がそう漏らした感想に、一同が思いっきり納得という感じでうなずいていた。が、次の瞬間。
じゃっじゃーん。『桂花、あうとー!』
『……へ?』
「……あぅ」
どどどどどどどど!「ちょっ!いや!やめて!羽箒はかんb」コチョコチョコチョコチョコチョココチョコチョ!「きゃははははははあははははは!!らめ、やめ、そこはよわ、ひははははははあはは!」どどどどどどどどどどど!!
「……えっ……と。今のは、一体、何が起こったんだ……?」
「えっと、桂花さんが、言われたとおり、いつもどおり、ご主人様の悪口を、言ったんだ……よね?」
「そうね。一刀への”本心のはずの悪口”を、ね。でも、その結果は」
「……嘘をついたとみなされて、お仕置きをされた……それはつまり」
「ち、ちがいます華琳さま!ほかのみんなも誤解しないでよ!?これはその、そ、そう!判定がおかしいのよ判定が!私は嘘なんて……!!」
ばばーん。「……え?」『桂花ー。判定に文句をつけたので、あうとー!』
どどどどどどどど!「ご、ごめんなさーい!謝るから羽箒はゆるs」コチョコチョコチョコチョ!!「か、一刀たすけ、ら、らめえええええええ!!やはははははははっ!!」
「……で?結局今のは、どっちが正しかったのかしら?」
『……さあ?』
どっちが正解かは、筆者の某外史を、ごらん下さいませw
「……ところで星。おぬしは先ほどから何をしている?」
「ん?いやなに。そこに”入れてあった”、”これ”でも見ようかと」
先の結果に、縮こまってなにやらぶつぶつ言っている桂花をよそに、星が何かをその手に持ち、テレビの下にあるプレーヤーに、差し込もうとしていることに、愛紗が気づいた。
「あ。それって璃々ちゃんずバンドのDVD」
「ちょっと!貴女は何を勝手に!?」
「別にいいではないか、華琳どの。それに、多分これは、璃々が以前、一所懸命に練習していたものであろう。それに目も通さずにおいておくなど、璃々が可哀想だとは思われぬか?」
『そ、それは……!!』
璃々が可哀想。星の放ったその言葉に、それ以上二の句の告げなくなる一同。黄忠こと、紫苑の娘である璃々は、蜀のみならず、魏・呉双方においても、揺らぐことなき地位を獲得したアイドルである。どっかの三姉妹など足元にも及ばないほどに。
そんな璃々を悲しませることなどできようか?いや、出来まい!!(反語)w
「というわけで、スイッチオン、と♪」
『あ』
うぃーん、と。低い音がしてテレビとDVDプレイヤーが起動した。
『みなさんこんにちわ。りりで~す。きょうは、がんばっているおねえちゃんたちに、りりからのぷれぜんとをおくりますwりりのおうたで、おねえちゃんたちがげんきになってくれたらうれしいです♪』
「……はあ~。璃々ちゃんて、ほんとにいい子だよね~」
「そうですね。変に疑った私たちが、なんだか恥ずかしいです」
『じゃあいっくよー!みゅーじっくすたーと!」
ちゃちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ~、ちゃちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ~、ちゃちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ~、ちゃちゃっちゃっちゃっちゃちゃ!
『あいおんちゅ~♪(あいおんちゅ~!)あいに~でゅ~♪(あいに~でゅ~!)あいら~びゅ~♪(あいら~びゅ~!)あたま~の~な~か~♪』
『え、AK○48!?』
璃々をヴォーカルに、ギターを南華老仙が、ベースを大ちゃん(某方の大妖精似の男の娘♪)が、そしてドラムをほわちゃーなマリアがそれぞれに担当し、さらにその後ろで、ジョージ、森羅、黒山羊、BLUE、戦国、村主7という面々が、バックダンサーとして見事なダンスを披露する、その名も”璃々ちゃんずバンド”が、AK○48のヘビー○テー○ンの演奏を開始した。
「……璃々ちゃん、なんて素晴らしい歌声」
「まさに天使の歌声だわ」
「……数え役満☆姉妹も、彼女の前ではその足元にも及びませんね」
『がんがんなってるみゅうじ~っく~♪へび~ぃ~ろ~て~しょん!♪』
うっとり、と。
璃々のその天使の歌声に、思わず聞き惚れる全員。そして、歌は最後のワンフレーズへ―――。
『あいおんちゅ~♪(あいおんちゅ~!)あいに~でゅ~♪(あいに~でゅ~!)あいら~びゅ~♪(あいら~びゅ~!)あたま~の~な~か~。がんがんな~ってるみゅうじ~っく~』
『……ししゅ~んさ~ん、は・い・あ・う・と♪(へび~ぃ~ろ~て~しょん、のテンポでw)』
「……は?」
ちゃちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃっちゃ!
『……ついで~に~、けいふぁ~さ~ん~も~♪(同上w)』
「……はい?」
『ごせいちょうありがとうございました。じゃ、おねえちゃんたち、のこりの時間もがんばってね~♪それじゃあばいば~い♪』
ブツン。
歌の終了と同時に、テレビの画面も消える。そして、おなじみのこのお知らせ♪
ばばーん! 『思春、桂花、あうとー』
『なっ!?』
どどどどどどどどどど!!「こ、こんなの理不尽すぎる!」「てかついでに私もってな」ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり!!『納得いかな、アッーーーーーーーー!!』どどどどどどどど!!
「……いやあ、本当に素晴らしい歌でしたな、桃香さま?」
「そ、そうだね……」
「……星、貴様、後で覚えていろ……」
「……こんな理不尽、生まれてはじめて味わったわ……」
「……まあ、相手が璃々だし、怒るに怒れないけどね」
「思春、桂花。その恨みは、後で”事の元凶”にでもぶつけることね」
『……ええ、絶ッッッッ対、そうしますとも……!!』
「それでは~、風たちはそろそろお暇するのですよ~。残りの時間もがんばってくださいね~」
(ていうか、一体何しに来たのよ貴女は)
そんな風に思いながら、結局何もしなかった風と、それについて出て行く星と小蓮を見送る六人であった―――が。
「おっと。手が滑っちゃいました~……ぽちっとな」
『なっーーーー!?』
ものごっつい手の滑り方(笑)で、例のボタンを、風が押していきました。で、押した以上は当然の如く。
ぴんぽんぱんぽ~ん。
『ッ!!こ、今度は誰に何を?!』
『……え~、最後のお報せです。こほん。……全員、あうと♪』
『……え゛』
どどどどどどどど!!『も、問答無用なんてヒドイー!』こちょこちょこちょこちょこちょこちょ!!『にゃはひゅひゃはははははははははははははは!!ら、らめえええええええええええええええええええええええ!!』
「……ふむ。風よ、ぐっじょぶ、だ」
「いえいえー。風はちょ~っと、手が滑っただけですよー」
「かなり豪快な手の滑り方だったけどね~」
……風、ほんとになんて恐ろしい子なんでしょw
ちゃんちゃん♪
「……で。結局一体何があったわけ?」
と、もちろん知ってるけどあえて空々しく聞く狼。
「……貴様を殺る理由が増えただけだ」
「……全部終わったら、本当にただじゃあ済まさないからね」
ぎろり、と。もうこれでもかというくらいの殺意のこもった目を、ぐったり机に突っ伏したまま、狼にめがけて向ける一同だった。
「まあ、いいや。それより、これから宴会場に移動するから、みんなついてきてね」
『宴会場?』
「そ。毎月恒例のネタ披露合戦が行われるんでね。それの見学にいくよ」
『(毎月恒例って……。確か造られたばっかりじゃなかったここ?)』
「はいは、頭の中での突っ込みはいいから、さ、とっとといくよ~」
と。なぜか心の声での突っ込みに突っ込みを入れて、ニコニコ顔で部屋を出る狼に、しぶしぶとついていく面々。
そして、一階にある宴会場へと向かう途中、廊下の途中でだべっている数人と出くわした。
「あれ~、村主さんに、大ちゃんさん、それに黒山羊さんじゃないですか」
「ん?おお、これはこれは皆さんおそろいで」
「……何やってんのよ、こんなところで」
「いやあ、ちょっとした議論をね。熱く交わしていたわけなんですよ」
「議論?」
「そそ。ちなみに内容は、『卵かけご飯にはしょうゆかソースかさあどっち!?』です」
「……またしょうもないことを」
『何言ってるんですか華琳さん!大陸一の食通たる貴女の台詞とは思えませんよ!?卵かけごはん、そのシンプルにして究極の一品たる至高の料理!それを極めんとすることこそ、人として生まれた者の人生必須課題ではないですか!!』
華琳から、議論の内容を一笑に付された三人が、ものすごい形相で持って、卵かけご飯のすばらしさを熱く語りだした。
「いいですか?!そもそも……あ、ひ、ほっ」
『ちょ、ちょっとまて村主!まさかその前振りは!』
「いえっきし!!」
ぼふんっっ!!
『な、なにごと?!』
村主7のくしゃみとともに、あたりは一面真っ白な煙に覆われた。
「けほっ、けほっ!ちょ、なんいもみえな……」
「くっ!蓮華さま、ご無事ですか?!」
「え、ええ。私は無事よ、思春……え」
『ん?』
その白煙が晴れ、再び周囲の視界が元に戻る。そしてそこにいたのは。
アフロ○中(×3)(笑。
『ぶははははははっっっっ!!』
村主のくしゃみのせい(?)で、見事なアフロヘアーになった狼、大ちゃん、黒山羊の三人をみて、大爆笑をしてしまった彼女たち。というわけで♪
ばっばーん。『全員、あうとー』
どどどどどどどどど!『もーいやー!』ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり!!『はきゃあーーーーーーっ!』どどどどどどど!
「え~……っと。じゃ、そゆことで!」
「あ!村主さんが逃げた!」
「こら待て村主!この落とし前ぐらいつけてけ!」
「そこまでは当方では感知しませんー!っておぅわ!」ずぼっ!(なぜか落とし穴に落下w)
『何で廊下に落とし穴!?(笑)』
じゃじゃーん。『桃香、華琳、蓮華、あうとー』
どどどどどどど!『ピッ!?』ぐりぐりぐりぐりぐりぐり!!『ほにゃーーーー!』どどどどどど!
「……あだだだ。う~、なんでこんなところに落とし穴が……」
「……もしかして……この落とし穴を作った者はいるかー!?」
「ここにいるぞー!」
と。お約束な掛け声とともに、教室の一つからで出てきた馬岱こと蒲公英。
「あ、蒲公英ちゃん」
「あ。しまったつい」
「た~ん~ぽ~ぽ~?なんで、こんな廊下に落とし穴を作ったのかね、ちみは?」
「いやあ~。……あったらおもしろいかな~って♪」
『そうか、なら仕方ない』
『仕方ないの?!てか許しちゃうわけ?!』
「まあ、犠牲になったのが村主だし」
「うん。村主君だし」
「村主君だからね~」
『……じゃあしょうがないか』
「て!みんな酷いー!ぷぎゃー!9(゚Д゚)」
ま。そんなこんなでとりあえず、宴会場への移動が完了しました。
「じゃ、みんなには最前列のかぶりつき席を用意したんで、最後までゆっくりと楽しんでってくれ」
僕は司会役があるんで♪そういって、狼はてこてこと舞台袖の方へと歩いていく(ちなみに、アフロは元に戻しました)w
「……ネタの披露会、ね。……悪い予感しかしないですよ、華琳さま」
「まあね。でも、はじめからそういうのが来るとわかっているなら、少々のことには耐え切れるわよ」
「ですね。不意打ちでないんなら、そんな簡単にはいきませんよ」
と。割と余裕綽々な態度で、ネタが始まるのを待つ一同。そんな彼女たちの声が聞こえた狼は、進行のための台本を持ったまま、彼女たちをちらりと見てからこうつぶやいた。
「……果たしてそううまくいくかね?フヒーヒw」
「さあ、それでは皆様!毎月恒例ネタ披露会!今月も無事にやってまいりました!まずトップバッターを務めるは、われらが永遠のアイドル、璃々ちゃんで~す!」
「は~い!みなさんこんにちわ~!璃々で~す!……ほらさっさとあるくの!」
ぺしぺしっ!
「はひ~!」
「歩きます!ちゃんと歩きますからお願いもっとぶって~!!」
と。なぜか悲鳴とともに、璃々をその背に乗せて出てきたのは、亀甲縛りされた状態で首輪をつけられ、璃々の持った鎖でつながれている、ほわちゃーなマリアと一刀だったwなお、どっちがどっちの台詞かは、みなさまのご想像にお任せしますw
『ぶっ!?な、か、一刀?!』
「あ、あの変態男!ほ、本当にそんな趣味に走っちゃったの?!」
「ご主人様……なんと情けない」
「……でも、ちょっとだけ、あれ、やってみたいかも」
『へ?!』
ドン引きする一同の中、ただ一人だけ、そんな一刀の姿を見て、いい獲物を見つけた時の狩猟動物のような目をする華琳の発言に、おもわずぽか~んとする一同であった。
「さ~それじゃあ璃々ちゃん。今日の出しものは何かな~?」
「は~い。そこに座ってる六人のお姉ちゃんたちに、りりがあだなをつけま~す♪」
『……は?』
「それは楽しみ♪じゃ、まずは誰からかな?」
「えっとね~。とうかおねえちゃん」「わ、わたし?!」「とうかおねえちゃんは~、『天然巨乳』」
『ぷーっ!!』
注:既に笑いましたが、とりあえず全部ご紹介してからにしますw
「え~?私天然じゃないよ~」
『(……何言ってんのこの天然女王は)』
「次は~、あいしゃおねえちゃん」「わ、わたしか?!」「あいしゃおねえちゃんは~、『兵器は毒創料理』」
『ふくっ、ふっふふっ!』
「ど、毒創……!!しかし、私は別に毒など創った覚えは……!!」
『(いえいえ、おもいっきり毒ですから)』
「じゃ、今度はかりんおねえちゃんね。え~っと、『ツンデレドリル略してツンドリ!』
『あはっ、あはっ!ツンドリ……くっくっく!!』
「……相手が璃々じゃなければ、絶で即刈るのに……!!」
「え~っと。けいふぁおねえちゃんは……」「な、何?」「『千年ケフィア』」
『け、健康にはよさそうよね……ぷ、ぷぷぷ』
「……ノーコメントで……」
「れんふぁお姉ちゃんはね~……『美尻』」
『うん、国宝級ですね』
「……やだ、もう!!///」
「さいごはししゅんおねえちゃんね」「……好きにしろ」「ん~っと、『鈴の褌さん!』」
『……ふんどしが鈴か、鈴がふんどしか?そんな感じ?』
「……知らん///」
「以上で終わりかな?じゃあ璃々ちゃん、ご苦労様でした」
「は~い。それじゃあおねえちゃんたち、ばいば~い!……ほら!さっさとあるくの!この(種)馬!」
べしべし!!
「ふぎゃー!歩きます歩きますー!だから璃々様もっとー!」
「ああ……なんか新しい世界が見えた気がする……!!」
璃々に鞭で引っぱたかれつつ、悦な表情をうかべて、悲鳴(喜悦の声?)をあげながら、と舞台袖に引っ込んで行く二人であった。
「……ちょっとだけ、幻滅したかも……」
「……後でちゃんと、一刀は更正させないとね……」
「……デスネ……」
と、おちのついたところで。
だだーん。『全員、あうとー!』
どどどどどどどどど!『あ、すっかり忘れ』ぐりぐりぐりぐりぐりぐり!!『ていたーーーーーーーーーーーーっ!!』どどどどどどど!
まあ、僕も忘れかけましたけどねwリアルに♪
「さてさて!それでは次の演者の登場です!ミュージックスタート!」
り~ららりらら~♪『……何、これ』り~ら~ご~り~らりら~♪
『ぜ、ゼン○ゴリラ?!ふるっ!!』
……古くて悪うございました。
それはまあさておき、その軽快(?)な音楽とともに登場したのは、サングラスにアロハ姿のジョージであった。
「き・い・た~。あ・い・の・めざめ~!!」
「……あ~。だからゼン○ゴリラ」
「ふん!みんな、元気してるかい?今日は俺様のすばらしい筋肉!を、たっぷりと堪能していってくれたまえ♪」
『(いやいやいや。別にいらないですから)』
「それでは狼。例の曲、がっ!と流してくれたまえ♪」
「りょ~かい。それでは、『いきものがかり』の『じょいふる』!れっつみゅう~じっ、く!」
~~~♪
と、狼の声とともに流れ出した、『いきものがかり』の『じょいふる』。その音楽にあわせて、ジョージがポージングを交えながら、ただひたすら無言で振り付けを踊りだした。
『ひ、ひ、ひ、む、無言無表情でそれをやるのは反則すぐる~~!!』
それを見て、たまらず大笑いの一同。しかし、それだけでは終わらないのが、このネタ披露会である。踊り続けるジョージの下に、更なる参戦者が現れた。
「うっふん、あっはん、むっふん」
「ぬっふん、ぬっふん、むっふん」
『きんにく増えたー!!(笑)』
貂蝉と卑弥呼。二人の筋肉だるまも参戦しての、ひたすら無言(注:さっきのは声ではありません。筋肉の動く音です)で、ジョージとともにただ踊り続けるという、心臓の弱いものが見たら即死できるかもしれない光景が、舞台上にて展開されていた。
『いっそころしてー!あははははははははは!!』
まあ、とりあえずこの六人は、笑い死に確定でしょうけど(ぉw
それはまあともかく、曲とダンスは終了。と、いうわけで。
じゃっじゃ~ん。『全員、あうとー!』
どどどどどどどどど!『……(しゃべる気力なし)』ぐりぐりぐりりぐりぐりぐりり!『ま゛ーーーーーーーっ!!』どどどどどどど!!
「ふ~。いい汗かいたぜ(キラッ)♪さて、では運動後の一発芸をば」
『ま、まだなんかやるの?!』
がらがらがら、と。ジョージの前に運ばれてきたのは、自身特製のチャーハンが一皿。
「さて。それではこれに、この粉唐辛子をたっぷりと」
どざーーー。
チャーハンの上に、これでもかというぐらいにかけられていく、真っ赤な色したその粉。黄色と緑の黄金チャーハンだったものが、あっという間に赤い山と化す。そして、
「いただきます!」
『いっ!?』
かかかかっと。一気にそれを書き込むジョージ。でまあ、当然のお約束リアクションw
「ひぼおーーーーーーーー!!(注:火ぃ吹いてますw)」
『なははははははは!!』
だっだーん。『桃香、愛紗、蓮華。あうとー」
どどどどどどどど!『……なんかもう、ね。なれちゃったかなー』ぐりぐりぐりぐりぐりぐりっとな!『……でもやっぱり痛ーーーーーーーーー!!』どどどどどどど!
ちなみに、激辛チャーハンは、凪が後でおいしくいただきましたw
「はいはい。ジョージさんご苦労様でした。ではいよいよおおとりを」
「おーほっほっほっほ!ちょ~っとお待ちなさい!」
『げ。この声は』
どっかで聞いた事のある高(馬鹿)笑いが、最後の演者を紹介しようとした狼の声をさえぎり、舞台上にこだました。
「お~ほっほっほっほっほ!こ~んな楽しいイベントに参加しないなんて、この私、麗羽仮面がするわけないでしょう?!お~っほっほっほっほ!」
「……うわ~……一番来て欲しくないのが来た……」
「む?!ちょお~っとそこのくるくる小娘!それはいったいどういう意味ですの?!」
「言葉どおりの意味だと思いますけどね~」
「ちょっと文ちゃん!それはいっちゃだめだって!みなさんほんとにごめんなさい!」
「……で?どうするの、”あれ”?」
「……まあ、一応止めるしかないだろ。強制退場させ」
『はっはっはっはっは!悪党たちよ、待つがよい!』
「だ、誰ですの!?」
「……さらにややこしいのが来た……」
ばん!と。舞台の天井近く。声のしたそこに当てられるスポットライト。そこにいたのは。
「愛と正義の華蝶仮面。ただいま推参!とおっ!!」
「……マリア、あれ、何とか止めてくんない?」
「な、何で僕?!」
「ん~……なんとなく?」
「そんな殺生な~!!」
「いーからとっと行け!」
ぎゃあぎゃあとわめき散らしあう、麗羽仮面たちと、へんた…もとい、華蝶仮面の近くへと、無理やりに押し出されたほわちゃーなマリア。
「あ、あの~。みなさん?申し訳ないですけど、続きはちょっと別のところでやってもらえません?」
「はあ?何をおっしゃってますの、この方は。しっしっ。オカマはあっちへおいきなさい」
ピキッ。「あ。やべ」
「そうだな。ここはお主のような、自称・男の娘とかいう分けの分からん奴の出る幕ではない。正義を執行する私の邪魔をしないで欲しいな」
ピキピキッッッ。
「そうそう。変態は向こう行っててくれよな」
……ぷっっっっつん。
「ふ。ふふふふ。ふふふふふふふふふ。……君たち。ちょお~っっっと、頭を冷やそうか」
「……まずい。マリアがきれた。老仙!老仙はいるか!?」
「はいはい。お呼びですか?」
「マリアが連中の変態オカマ発言で切れた。舞台に防護結界を頼む!」
「わ。それはまずいですね。じゃ早速」
狼の依頼を受けた南華老仙が、あわてて舞台に結界を展開する。それとほぼ同時に、マリアの手に一本の魔杖が握られていた。
『な?!そ、それはレイ○ング○ート!?』
「……出力最大。全力全壊!すたーらいとおー!ぶれいかー!!」
『ほぎゃあーーーーーー!!』
ちゅどおーーーん!
マリアの放った、どっかの某魔砲少女よろしくの魔法により、結界の間に合った舞台の上で、麗羽仮面たちが白煙に包まれる。で、それが晴れた後にいたのは。
アフロ○中×5(マリア含む)w
『ぶははははははっっっ!!』
だっらーん♪ 『全員、あうとー』
どどどどどどど!『麗羽たちー後で酷いからねー!』ぐりぐりぐりぐりぐりぐり!『はきキャーーーーーーー!!』どどどどどどどど。
以上。
ネタ披露会の顛末でしたwちゃんちゃん。
「……疲れた」
「……もう、早くお風呂にでも入って寝たいです……」
いつもの待機室。宴会場でのネタ披露会が終わって戻ってきた後、机に突っ伏しながら華琳と桃香がそうぼやく。
「……じゃあ、お風呂にする?」
『あるの?!』
「そりゃもちろん。しかも、十人は一緒には入れるくらいの大浴場がね」
「お風呂行こうよ、みんな!今日の汗をしっかりながそ!?」
「……ですが桃香さま。今までのことを考えると、その大浴場とやらにも、何がしかの仕掛けがあると見て間違いありませんよ?」
「う。それは確かに……」
(ちっ。さすがにいい加減学習するか(何気に酷い)。ならしかたない)
「華琳さん」(ちょいちょい)
「?何よ?」
華琳に手招きをし、自身のそばへと近寄らせる狼。で、その彼女に、とあることをそっと耳打ちした。
「……お風呂行きましょう!」
『ちょ!?華琳さん(さま)!?』
「大丈夫よ。だいたい、お風呂なんて場所に、いったいどれほどの仕掛けができると思う?たとえあったとしても、そんなものはたかが知れているわよ」
『……(一体何を吹き込まれたのやら)』
「さあ!張り切っていきましょうか!♪」
にこにこ上機嫌の華琳を先頭に、みな浴場へと向かって、ぞろぞろと移動を開始する。
「いってらっしゃ~い……しっかし、華琳もなんというか。ま~だ、彼女の事あきらめてないのか。『愛紗の肢体を拝めて、なおかつ”色々”できるいい機会だよ?』……な~んていったらすぐのったもんなあ……ま、そのほうがこっちも楽しいからいいけどさ♪」
で。
かっぽーん。
施設内にある、超がつくほど豪華な大浴場に、現在一糸まとわぬ姿の見目麗しき少女達の姿があった。……映像をお届けできなくてごめんなさいw
「は~……いい~気持ち……溶けちゃいそう……」
「そうですね、桃香さま。……それはまあいいのですが」
「あら?どうかしたのかしら、愛紗」
さらさらと。愛紗の流れるような黒髪を、自身の指で梳きながら、その感触を楽しんでいる華琳。
「ほんと。愛紗の髪はいつでもしっとりつやつやね。……うふ。できれば違うほうのしっとりつやつやも、この手で梳いてみたいのだけれど?」
「か、華琳!貴女は風呂場で何を……!?」
「あら?単なる女性同士のふれあいよ?蓮華(貴女)もどう?一緒に戯れてみない?」
「け、結構よ!」
「……華琳さま。もしかしてそれが目当てですか?」
「さあ?一体何のことかしら?」
と。嬉し恥ずかしガールズトーク(?)を、和気藹々としている彼女たち。
はい。それじゃあ出番ですよ~♪
どっかあーん!!
『な、何事ーーー!?』
突然崩れる、浴場の天井。そこから、上下逆さになって登場したのは。
「はあ~い。みんな、お風呂は気持ちいいかしら~?」
鼻眼鏡装備の雪蓮だった。
『ぶはははははっっっ!!』
「ね、ねえさま!あは、はひ、そ、そんなところで、何をなさって、ぷっ、く、ふふっ……!?」
「やったやった。大うけ大うけ♪……あれ?例のお仕置きは?」
いや。さすがに素っ裸のみんなのところに、連中を送り込むわけにはいかないんで。とりあえず後でってことで。
「ちぇー。私も一度見てみたかったのになー。みんなの悶える様♪」
いーからさっさとネタをやんなさい♯
「は~い。というわけで。じゃじゃーん!『蓮華の恥ずかしい話~。略してはずばな~!ぱちぱちぱち~♪」
「な!?ね、姉さま何を……ッ!?」
「実は蓮華、十歳ぐらいまで、母様と一緒じゃないと寝れない子でした~♪」
『へ~』
「ちょっ?!姉さま!!///」
「あと~。その一年ぐらいあとまで~、おねsy「わーわーわー!!」ぶーぶー。あによ~。何で遮るのよ~」
「……お願いですから、もうやめてください……シクシク」
「あら。……ちょっとやりすぎた、かな?じゃ、そゆことで!」
ひゅん!と。崩れた天井へと一瞬で消え去る雪蓮。
「……思春」
「は」
「これが終わったら、姉さまを私のところに、何が何でも連行してきなさい。いいわね?フ、フフフフフフフ」
「(ぞー)……は!か、必ず!」
「……蓮華さん、なんか、背中に黒い靄が見えるんですけど?」
「……まあ、気持ちはわかるけどね(もみもみ)」
「……とかいいながら、どさくさにまぎれて、私の乳をもむのはやめていただけまいか?華琳どの」
「あら、残念♪」
とりあえず。一騒動こそあったものの、ゆったりお風呂に浸かった面々は、全身から湯気を立ち上らせながら待機室に戻ってきた。もちろん、風呂場で笑った分のお仕置きは、上がって着替えを済ませた後に実行済みであるw
で。今は全員、ゆっくりお茶をしているところ。
そのときでした。
ぶんっ。
『……へ?』
テレビが突然点灯し、画面に『NEWS FRASH』の文字が映る。
「ちょっと。誰がテレビなんかつけたのよ?」
「いや~。何か面白そうなのやってないかな~と」
「……桃香……」
まあ、大体元凶はこの人ですね。それはともかく。テレビでは、司会者に扮した南華老仙が、何故か璃々と一緒に、ニュース番組を行っていた。
「というわけで。今回の事件、コメンテーターの璃々ちゃんはどう思いましたか?」
「ん~とね。ぞうさんがとてもかわいそうだったの。美衣ちゃんたちがぜんめんてきに悪いと思います」
「なるほど~。璃々ちゃんはやっぱり優しいですね~。ありがとうございました。さて。それでは、次は明日のお天気です。新宿あ○た前のほわちゃーなマリアく~ん」
「はいは~い」
と。天気予報のために、新宿あ○たにいるほわちゃーなマリアの姿が映し出された。
あい○ーふぇいくの被り物をして♪
『ぶふーーっ!!』
じゃじゃーん。『桃香、愛紗、華琳、桂花、蓮華、あうとー』
あ。思春だけ耐えた。……まあいっか。はい、お仕置きどうぞ。
どどどどどどどど!『だから!不意打ちはひきょ』ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり!!『うにゃあーーーーーーー!!』どどどどどどど!!
「やほー。みんな元気して……ないね」
「見ればわかるでしょうが……」
「それは失敬。まあでも。今日はこれにて出し物終了だから。続きはまた明日、早朝五時から始めますので、皆さんゆっくり、お休みください」
「……寝て、いいの?」
「うん♪」
「た、助かった……」
「やっと。やっと気を抜ける……」
「じゃ、ベッドは特に指定なしだから、好きなベッドを使って寝てくださいね。それじゃあみんな、お休みー」
『おやすみなさ~い』
ようやく訪れた就寝の時間。
彼女たちは、各々ベッドに入り、完全に気を抜いて、睡魔の誘うままに、眠りへとまどろみ始めた。
睡眠という、人にとって至福の時の一つに、安心して身を預けられる。そう思って。
……そんな簡単な分けないですよねー♪
彼女たちが布団にもぐって、三十分もしたころ。”それ”は唐突に流れ始めた。
『……今夜はかゆうま!』
『ぶふっ!?』
「な、何今の?!」
『こんやは~……かゆうま~!!』
『ふ、ふふ、ふぐぐっ!!』
『こ~ん~や~は~……かゆ~ま~!!』
『ひっ、ひっ、ひっ!』
ちなみに、この声は”わか○と”さんですw
『こんやはああああ、たねうまっ!!』
『ぶははははははははッッ!!』
だだーん。 『全員、あうとー』
どどどどどど!『ね、眠ることもできないのー?!』ぐりぐりぐりぐぐりぐり!『ぴぎやあーーーーー!!』どどどどどど!
「と、とりあえず、今のは止んだみたいね……うう」
「こ、今度こそ、寝てみせるもん……!!」
がば、と。布団の中にもぐりこむ一同。まだだ。まだまだ終わらんよ♪
『……ようへいへ~い!!』(注:明命=周幼平を呼ぶ声♪)
「ふぶっ!」
『よう、へい、へ~~~~い!!』
「ふ、ふぶ、ふひっ!」
『よ~へ~へ~~~~い!!』
『どゅふははははは!!』
『いよう!へい!へ~~~~~~~~~~~いっ!!』
『あは、はは、あははははははあははははは!!』
ぱっぱーん。『全員、あうとー』
どどどどどどどど!!『も、なんでもいいです……』ぐりぐりぐりぐりぐりぐりっとな♪『ア゛ッーーーーーーーー!!』どどどどどどど!!
といったところで、今回はここまで。
次回はいよいよ、今イベントの、その終了の時を迎えます。
現在時刻、01:30。
そして、
明朝、06:00。
彼女たちに待ち受ける、最後の試練とは一体何か?
そして、それを潜り抜けた先にある、北郷一刀のとのあま~い一時を過ごすこととなるのは、はたしてどこの勢力か?
さらに、現代での一日デート権を獲得するのは、はたして?
次回。
笑っちゃいけない二十四時in恋姫。
結末編に、ご期待ください♪
では~w
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はい。笑っちゃいけない二十四時、続きの投下でございますw
ほんとはこれで終われる予定でいたんですが、
後ちょっとネタが処理しきれず、もう一回続ける事となりましたw
それと、今回から大ちゃんさんが途中参戦です。
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