No.213651

恋姫小説15~蒼天賛歌~番外

番外編です

2011-04-27 01:12:31 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:4344   閲覧ユーザー数:3405

 

番外編です

 

伏線にもなっていない・・・

 

生暖かい目でみてくだしあ

 

 

洛陽陥落の数刻前。

とある町の、とある場所。

洛陽から三キロ程度離れた、大きすぎず、小さすぎない町。

そこの酒家に仮面で顔を隠し、酒を呷っている男が一人、この時代に『ありえない』物ばかり身につけている。

漆黒と緋色を基調としたレザーのロングコート、黒色のシャツにダークカラーの迷彩カーゴパンツ。

無骨なコンバットブーツ、背中には大野太刀、腰には六本の刀、酒を呷る度にガチャガチャと、

コートから音がするあたり何か隠し持っているのは間違いない。

 

 

「なにやらきな臭いねぇ、おやっさん何かあったのかい?」

 

 

南蛮風に仕立て上げられた仮面、から覗く目は緋色、口には笑みを絶やさない。

 

 

「何でも洛陽で戦だとよ、連合組んで董卓様を討とうだなんてねぇ」

 

「へぇー、でも董卓ってのは悪い奴なんじゃないの?」

 

 

また酒を呷る。

 

 

「とんでもねぇ!!董卓様のお蔭で俺達がどんだけ楽させてもらってるか!」

 

「おいおい、オレァただ噂を聞いただけだよ。もう一杯」

 

「すまねぇ・・・ほら、・・・でもよ俺は信じてるんだ」

 

「何を?」

 

 

ぐぃっと酒が胃に消える。

 

 

「董卓様の勝利を・・・なんてったって董卓様には御使い様がついているんだ」

 

 

ピクッと男が反応する。

 

 

「御使い様ねぇ・・・どんなお人なんだい」

 

「一騎当千!神算鬼算の大将軍って噂さ!しかもかなりの男前らしい!」

 

「へぇ~・・・大将軍ねぇ・・・」

 

「ところで兄ちゃんは、兵隊か何かかい?随分物々しいが」

 

「あぁ、俺は戦争屋さ。傭兵だよ」

 

「へぇ、傭兵か。その顔も戦争で?」

 

「あぁ名誉の負傷だ」

 

 

意味深な笑みを浮かべて、仮面を撫でる。

 

 

「ちょいと見てもいいかい?」

 

「あっははは、やめときな。好奇心は猫をも殺すんだぜ・・・晩飯の肉が食えなくなんのは嫌だろ?」

 

「うっ・・・そういうことなら・・・止めとこう」

 

 

ザワザワと店の外が騒がしくなる。

 

 

「なんだなんだ?」

 

「・・・・・・」

 

「オヤジ!!」

 

「おぉ肉屋!どした!」

 

「やったぞ!あの業突張りが死んだってよ!!」

 

「なんだって!本当か!!」

 

「業突張りてのは、あの悪趣味な館にすんでた商人さんのことかい?」

 

「そうだ、よく知ってるな兄ちゃん」

 

「まぁ・・ね・・・一応知り合いかな。一応」

 

「絡まれたんだろ、兄ちゃんここらじゃ見ない物一杯持ってるしな。そうかあの野郎がくたばったか」

 

「あぁ!これでここでの商売がやりやすくなるってもんだ!!」

 

「でもよ!あいつの私兵は?」

 

「そいつらも全滅だ!!無理矢理に連れて行かれた娘達も戻ってきたってよ!!」

 

「ははははは!やったぞ!!」

 

「オヤジも来い!皆広場に集まってる!」

 

「あぁ!兄ちゃんすまねえが・・・」

 

「ん、いいよいいよ。そろそろお暇しようかと思ってたしな。ほい」

 

 

ジャラと金を置く。

 

 

「んじゃ、達者でな」

 

「あぁ!兄ちゃんもな!」

 

 

ばたばたと慌しく駆けて行く、一人町の出口に歩いていく男。

 

 

「死神のご加護がありますようにってか・・・」

 

 

血濡れの懐紙をバッサと放り投げる。

 

 

「さて・・・御使い様は何処にいくのかねぇ・・・魏?呉?蜀?まっどこでもいいか・・・どの道・・・」

 

 

ポケットから煙草を取り出し、ライターで火を点ける。

香ばしい匂いが肺を満たす。

 

 

「俺と殺しあう運命なんだからな」

 

 

肺に溜まった煙を吐き出し、仮面を外す。

その顔は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北郷一刀であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンケートで独立の人気が高いようで・・・

一応独立ルートもあるんだが、なぜこんなに人気なのか

今の私には分からない・・・

 

まぁ、どのルートになっても全力で書くだけですがね!!

 

 

 

 
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