No.213173

秋蘭(理由)

カイさん

どうも皆さんカイです秋蘭のもしもシリーズ出来ました。
今回は、ある人気アニメのワンシーンを元に作りました何のアニメと組み合わせたか考えながらご覧下さい

2011-04-24 04:43:10 投稿 / 全19ページ    総閲覧数:10481   閲覧ユーザー数:7533

一刀「ふぅ~ごちそうさま」

秋葉「お父様早いですね食べるの」

一刀「秋蘭のご飯は美味しいからね、箸が止まらないよ」

今一刀達は、家族で朝食を食べていた

 

秋蘭「それだけいい食べっぷりだと、作った甲斐があるな」

一刀「ああ、いつもありがとう秋蘭」

秋刀「ふぁ~あ」

一刀「おい、秋刀早く食べちゃえよ、鍛錬の時間減っちまうぞ」

大きく欠伸をしていた秋刀に一刀は、声を掛ける

 

秋刀「はいはい」

一刀「はいは、一回」

食器を片付けながら秋刀に注意する

秋刀(たく父さんは、朝から五月蝿いなぁ~)

などと秋刀が、考えているとも知らずに一刀は、食器を片付けに行く

 

秋刀「ねえ母さん?」

秋蘭「何だ?」

秋刀「何であんな口うるさい父さんと結婚したの?」

秋刀は、声を潜めて質問する

 

秋葉「何だ秋刀?お父様に対してその様な事を思っていたのか?」

秋刀「あ、秋葉姉さん、そんなに睨まないでよ」

隣に座っていた秋葉が、秋刀を睨みつける

秋蘭「そうだな」

食事が終わり、お茶を飲んでいた秋蘭が質問に答える

 

秋蘭「あいつが一番、私との約束を大切にしてくれるから、かな」

秋刀「それだけ?」

秋蘭「それだけだ、そうだないい機会だ話しておこう、私が一刀と婚約した理由を」

そう言い終わると、茶わんを置く

 

秋蘭「あれは、もう20年前の話だ、私が三国同盟がなった日の夜、華琳様に言われて一刀を探していた時の話だ」

20年前・成都城壁

 

秋蘭「北郷、何処に行ったんだ?」

一刀を探していた秋蘭は、城壁の上にいた

 

秋蘭「後探してないのは、向こうか」

秋蘭は、森の方に歩き出した

 

秋蘭「北郷、此処にいたの・・・・か」

一刀「秋蘭来たのか」

秋蘭は、一刀を見つけて声を掛けたが、そこにいた一刀は、半分消えかけていた

秋蘭「どうしたんだいったい!!それにその身体は!?」

一刀「時間が来たんだ、お別れの・・な」

秋蘭「えっ・・・」

一刀の言った言葉に秋蘭は、言葉をそして、その場所に聞こえる、風や水の流れる音、自分の心臓の音でさえ失い、聞こえなくなっていた

 

一刀「皆に会わないように気が付かれない様にしてたのにでも仕方ないか「やだ」秋蘭?」

秋蘭「嫌だ!!」

一刀「しゅ、秋蘭!?」

大声で叫んだ秋蘭は、一刀に駆け寄り抱きしめる

秋蘭「お前は、言ったじゃないか!!誰一人掛けてはいけないと、私に言ったじゃないか!!」

一刀「秋蘭・・・ゴメン・・・」

秋蘭「謝るな・・謝らなくていい・・・謝らなくて良いから・・・此処に・・・私や、皆の側にいてくれ一刀」

秋蘭は、涙を流しながら子供のように一刀に強く抱きつく

 

一刀「秋蘭ゴメンでも、約束する、絶対に帰ってくる、秋蘭を護れる位、こんな風に涙を流さないようになる位強くなって帰ってくるから、だから!!」

秋蘭「一刀!?」

一刀「待っててくれ秋蘭・・・愛してる」

一度だけ強く秋蘭を抱きしめると、一刀は光になって消えた、

 

秋蘭「か・・ず・・と」

秋蘭が最後に見たのは、一刀の形をしていた光が空に、自分の目の前で消えていく瞬間だった

秋蘭「かずとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーー」

秋蘭は、光の一粒を手に取り自分の胸元に強く引き寄せ泣き崩れた

秋刀・秋葉「「・・・」」

秋蘭「その後私は、皆に事の真相を話した、泣き崩れる者・錯乱する者・信じられないと言い出す者と反応は、さまざまだった」

秋蘭は、一回だけお茶を飲むと、話を続けた

 

秋蘭「そんな皆の中で唯一冷静だったのは、華琳様だった」

秋葉「華琳様が?」

秋蘭「ああ、涙こそ流していたが、覇王としての弱さを見せるわけにはいかない、華琳様は、一刀が何か言ってなかったかと聞いてきたから、絶対に帰ってくると言っていたと伝えたら皆落ち着きを取り戻した」

秋刀「強いね、華琳様」

秋蘭は、話を続けた

秋蘭「あれから3年か・・・」

秋蘭は洛陽にある自分の部屋から月を見ていた

 

秋蘭「なあ、一刀・・・私は、後どれだけ待てばいい、どれだけ涙を流せばお前に会えるんだ・・・なあ・・・一刀・・・」

春蘭「秋蘭此処に居たのか?」

秋蘭「姉者」

春蘭の声を掛けられた秋蘭は、一度だけ振り向くと直ぐ月を眺める

 

春蘭「もう皆そろったぞ、お前が来ないと始められんだろう」

秋蘭「ああ、分かってる」

春蘭「うむ!お前と私の誕生日だ、主役のお前が来なくてどうする」

そう、今日は秋蘭と春蘭誕生日である

秋蘭「直ぐ行く」

春蘭「おう!」

そう言い残し、春蘭は部屋を後にする、秋蘭も続いて部屋を出ようとした時

(ギーン!!)

 

秋蘭「んっ?」

秋蘭が自分の手を見る

 

秋蘭(今光ったような気がしたが、気のせいか?)

秋蘭が、何度も自分の手を見たが、気のせいだと思い部屋を後にする

全員「「「乾杯~!!」」」

中庭で盛大な宴が始まっていた

 

華琳「おめでとう、春蘭、秋蘭」

季衣・流琉「「おめでとうございます!!」」

霞「おめでとさん!!2人とも」

風「おめでとうございます~」

凪・真桜・沙和「「「おめでとうございます(なの」」」

稟「おめでとうございます」

桂花「おめでとう、秋蘭」

秋蘭「ああ、皆ありがとう」

春蘭「ちょっと待て桂花!!なぜ秋蘭に言って、私には言わんのだ!!」

桂花「何でアンタにおめでとう何て、言わなきゃいけないのよ」

春蘭「貴様ーーー!!」

霞「はいはい、惇ちゃん怒らんと、ほら向こうに酒在るから」

そう言うと霞は春蘭を連れて行く

秋蘭「しかし、まさか平和記念祭と重なるとは、思いませんでした」

そう、実は偶然にも今日は、平和記念祭を行う日だったのである

 

桃香「あっ!いた」

秋蘭を見つけた桃香は、雪蓮と共に駆け寄る

 

桃香「おめでとう!!秋蘭ちゃん」

雪蓮「おめでとう」

秋蘭「ありがとうございます、桃香様、雪蓮」

桃香「ぶぅ~敬語なんて要らないのに~」

秋蘭が敬語を使ったことに機嫌を悪くする、するとそこに1人の兵士が来る

???「もっ、申し上げます」

凪「王平殿!?どうしたのですか?」

慌てて報告しに来た兵士は、北郷隊で一刀の補佐をしていた王平であった

 

王平「場内に賊が進入しました!?」

全員「「「!?!?!?」」」

王平の報告にその場に居た全員に緊張が走る

 

秋蘭「なっ!?見張りの兵は、何をしていた!!」

王平「それは「ドスッ」がはっ!?」

凪「王平殿!!」

いつの間にか王平の後ろに1人の男が立っていた、全身を黒い服で包んで、顔にドクロの仮面を付けていた

全員が息を呑んだ、まるで気配を感じなかったからである

 

凪「くっ!!」

華琳「待ちなさい凪!!」

凪「はああっ!!」

バン!

凪「なっ!?」

凪の放った蹴りは、男の片手で止められてしまった、男はそのまま凪に足払いを掛けて大勢を崩す

と、腰に差していた鞘から剣を抜き、凪の首に剣先を向ける

 

真桜・沙和「「凪(ちゃん)!!」」

秋蘭「動くな!!今動けば凪の首に風穴が開くぞ!!」「キン!」

全員「「「えっ!?」」」

誰もが目を丸くした、何故なら男が剣を締まったからである

(ギーン!!)

 

雪蓮「ちょっ!?ちょっと秋蘭手が!!」

秋蘭「え?なっ!?」

その場にいる皆が驚いていたなぜなら

 

春蘭「秋蘭の手が光ってる!?」

華琳「いったい何がどうなっているの!?」

???「落ち着けよ皆」

秋蘭「!?」

自分の手を見ていた秋蘭が男の声を聞いて顔を上げる

 

秋蘭「まさか・・・」

秋蘭は、男のいる場所に向かって歩き出す

華琳「秋蘭!!戻りなさい!!」

桃香「華琳さんあれ!?秋蘭ちゃんの手が!!」

秋蘭の手の光が、仮面の男に近づく毎に強くなっていく

 

秋蘭「・・・」

仮面の男「・・・」

秋蘭が男の仮面に手を掛けると、仮面を外すと同時に手の光が消える

 

秋蘭「あ、ああ・・・」

仮面の男「ただいま、秋蘭」

秋蘭が男の素顔を確認すると腰が抜けて座り込む

秋蘭「か・・ず・・と」

そう仮面の男の正体は、北郷一刀であった

 

一刀「約束、守ったよ俺」

秋蘭「一刀、う、うううううあああああああああああ」

秋蘭は、両手で顔を隠して泣き出してしまう、3年間溜めていた弱さをすべて吐き出すように

 

一刀「つらい思いをさせてゴメンな、でもこれからはずっと側にいるから」

秋蘭「かずとぉ・・・かずとぉぉぉぉーーーー」

一刀は、秋蘭を抱きしめて、秋蘭が泣き止むまで頭をなで続けた

秋葉「素敵////」

秋蘭「その1年後に秋葉、お前が生まれたんだ、秋刀はその4年後に生まれた」

秋刀「ねえ、母さん結局さあその手の光って何だったの?」

秋蘭「これの事か?」(ギーン!!)

そう言うと秋蘭の手が光る

 

秋刀「うあっ光った!?」

秋蘭「これはな一刀の氣だ」

秋葉「氣、ですか?」

秋蘭「一刀が絶対帰ってくるて、約束したときに私に流したんだ、自分だと直ぐ分かる様にて理由でな」

一刀「なんだ、まだ食べ終わってないのか」

秋刀「父さん」

秋葉「あの、お父様は、お母様と離れて辛かったですか?」

食器を片付け終わった一刀が席に戻ると、少し顔を赤くした秋葉が訪ねる

 

一刀「辛くないてっ言えば嘘になる、でも秋蘭との約束は、絶対守りたかったから」

秋刀「大切な人との約束は守れ、父さんがいつも俺に何度も言うのってそれが理由?」

一刀「ああ、だから秋刀もそれくらい強くならないとな」

秋刀「じゃあ!!火鼠の計(ひねずみのけい)教えてよ父さん!!」

一刀・秋葉「「調子に乗らない」」

ゴン!!

秋刀「痛ってーーー殴ること無いじゃん!!」

一刀と秋葉に殴られて、秋刀は頭を擦る

秋葉「では、お母様、お父様、準備をしてきます」

秋刀「先に始めたりしないでよ」

秋蘭「分かっているさ」

一刀「早く武器取って来い」

秋葉・秋刀「「はい!!」」

2人の姿を見送ると、秋蘭が話しかける

 

秋蘭「強くなったな2人とも」

一刀「そうだな、そしていずれは、俺達より強くなり旅立っていく」

秋蘭「何だ泣くか?」

一刀「泣かないよ」

秋蘭「そうかぁ?二人が生まれたとき大泣きしていたくせに」

一刀「ああ、今まで生きてきた中で、二番目に良く泣いた」

秋蘭「ん?一番は何だ?」

一刀は秋蘭の目を見て

 

一刀「秋蘭と再開したとき」

秋蘭「////」

秋刀「お待たせ」

秋葉「お父様、お母様、お待たせしました」

一刀「よし!!じゃあ始めるか」

秋蘭「ああ」

そう言い終わると一刀達は、鍛錬を始めるのであった

 

 

 

 

 

 


 
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