No.213168

いつもと違う流れ星

コイケヤさん

はじめましてコイケヤといいます。
初の投稿ですがよかったら読んでもらえるとうれしいです。

2011-04-24 02:38:40 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:3905   閲覧ユーザー数:2931

 

「黒天を切り裂いて、天より飛来する一筋の流星。その流星は天の御使いを乗せ、乱世を鎮静す。」

 

 

僕はどれくらいの人にこの予言を伝えただろうか

 

 

僕は何度も何度も繰り返してきた

 

僕は何度も何度も見てきた。

 

天の御使い、北郷一刀の物語を・・・

 

劉備と共に正義のために生きた彼を

 

曹操と共に覇道を歩んだ彼を

 

孫策と共に乱世を駆け抜けた彼を・・・

僕は管路。彼の紡ぎだす物語を全て知っている数少ない者の一人。

 

さぁ今度の流れ星はどこへ行くのだろうか

 

魏?呉?蜀?それとも私の知らないところへ?

 

 

・・・たとえそうであっても僕とってはどうでもいい事だ。

 

彼がこの外史に降り立ち平和が訪れる

僕はそれを見守るだけ。

 

外史の監視者として失格なのだろう思うが、おそらく僕は飽きてしまったのだ

 

僕を抜きにして進む物語に。

そんな風に思うのも変な話だ感情なんてとうの昔に捨てたはずなのだから・・・

僕は空を見上げる

すでに空は紅く染まり始めていた。

 

今日はこのあたりでやめておこうと思い占いの道具片づけて今いる町を出る

 

なぜ町から出るのか?簡単な話だ。

 

 

 

「この町は夜に賊に襲撃され滅ぼされるだろう。」

 

僕は荒野を一人歩きながらそう呟いた

どれくらい歩いただろうか。辺りはすでに闇に染まり月が美しく輝いている

 

僕の記憶が正しければおそらく今日の夜、どこかに流星が落ちるだろう。

 

今回は劉備に拾われる と僕は予想してみる。もし当たったら自分へのご褒美として杏仁豆腐でも食べよう・・・

そう考えていると、突然空が光始めた。

 

僕はそれに驚きながらもいったいなにが起こっているのかを考えた。

 

UFO?そんな馬鹿な、こんな時代にUFOが・・・いやでもな・・・

 

おそらく長い時間繰り返してきた外史で初めて起こった事に僕はパニックを起こしてしまったのだろう。

 

気がついたら流星?のようなものは僕のすぐ真上まで来ていた。

 

流星?

 

~黒天を切り裂いて、天より飛来する一筋の流星。その流星は天の御使いを乗せ、乱世を鎮静す。~

 

 

 

そう流星が僕の頭に落ちてきた・・・

 

 
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