真恋姫無双魏ルートアフター
6話
戦争が始まった。
お互いが求めるものをかけて。
春蘭「お前が将のひとりなのか。」
桜 「いかにも、私は、王莽。」
春蘭「私は夏候惇だ。お前に聞きたいことがある。」
桜 「王のことでしょう。」
春蘭「!」
桜 「私達の王は一刀君。」
春蘭「なら、お前を倒し、一刀を連れ戻す。」
桜 「無理だよ。彼が自分で五胡の王になるといったのだし、それに、」
ヒュッ、ギン
桜 「私を倒すのは、無理だと思うよ。」
春蘭「一撃で倒してやるよ。」
桜 「返り討ちにしてあげるよ。」
春蘭「魏武の大剣、まいる。」
桜 「いくぞ、炎帝。」
バ―――ン。
両者が激突した。
十二合うち続けただけで、すでにどちらが優勢なのかが目に見えてきた。
桜は息も乱さず立ったままに対して、春蘭は、所々体に傷を負っていた。
春蘭「はぁ、はぁ、はぁ。」
桜 「ねっ、言ったとおりでしょう。」
春蘭「まだだ、まだ、負けたわけではない。」
桜 「そう、ならこれで終わりにする。」
そう言って桜は炎帝に気を集中することで、巨大な炎を作り出していた。
桜 「さようなら。」
そう言って一気に振りおろされた。
??「や――。」
ブン。
ドッコ―ン
それによってわずかに軌道をずらされた。
季衣「春蘭様、大丈夫ですか。」
春蘭「季衣か、すぐに撤退するぞ。」
季衣「わかりました。」
そう言って怪我を負いながらも陣へと引き上げていった。
桜 「すこし、甘く見ていましたか。まあ、いいでしょう。あの子の勇気に免じて見逃してあげましょう。」
そう言ってまた、戦場を駆けだした。
その頃、
美咲「さて、私の相手は誰かな。」
凪 「我らが相手だ。」
真桜「そうや、魏の三羽烏の力みせたるでぇ。」
沙和「そうなの。」
美咲「・・・・・・ザコがそろった。」
沙和「なっ、」
真桜「うちらが、」
凪 「ザコだと。」
美咲「そう、ザコ。」
凪 「我らは、ザコではない。」
真桜「ならば、」
沙和「見せてあげるの」
美咲「出来るものならね!!!」
二十合うちあいが終わったころ、立っていたのは美咲と凪だけであった。
しかし、その凪もいつ倒れても不思議ではない状態だった。
美咲「なかなかやるね。まあ、これで終わりにしてあげるよ。」
凪 「ぜえ、ぜえ、ぜえ。」
美咲「くらいな。風神双の強さ見せてあげるよ。」
そういって風神双に力を込めていた。
凪 (あんなの、くらったら・・・・)
美咲「さようなら。」
ヒュ、ド――ン。
凪 「カッハッ。」
美咲「まあ、こんなもんかな。」
そう言って戦場の中に消えていった。
蒲公英「今のうちにこの三人を回収しましょう。」
翆 「ああ、急ごう。」
明命「はい。」
そう言って三人は戦場から離脱していった。
あとがき
次回予告
三人の王と三国の武将が激突する。
次回を待て。
追伸
次の話には、一刀は出てきません。ご注意ください
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遂に激突。