目の前に扉があるなら貴方は開きますか?
俺はたぶん開けると思う
もし、複数の扉があるなら貴方ならどうしますか?
おれは、どれかを適当に開くと思う
――――――これはいつもとは少し違う扉でのお話―――――
志雄「起きろー、起きろー」
俺はいつものように幼馴染を起こしに行く
???「もう少しだけ・・・」
志雄「だめだ」
???「あれ、もう朝」
志雄「そうだ」
???「あれ、志雄?どうしてここにいるの?」
志雄「起こしに来たんだよ」
???「そうなんだ、ちょっと待ってて」
志雄「分かったよ、早くしろよりりす」
りりす「うん」
りりすはそう言って着替え始める
もちろん、その間は部屋の外で待っている
りりす「おまたせ」
志雄「それじゃ行くか」
りりす「うん」
こうしていつものように学校に行く
???「志雄君、おはよう」
志雄「いつも早いな智紗わ」
智紗「ありがとう」
りりす「志雄、早く行こう」
志雄「そうだな」
そうするとりりすは腕を組んできた
志雄「おいおい、ここは面前の前で―――」
りりす「気にしない気にしない」
智紗「りりすちゃん、抜け駆けはずるいよ」
志雄「抜け駆け?」
智紗「私も腕を組む」
そうすると智紗も腕を組んできた
???「何をしているのですか?」
この声は―――
クロエ先輩
クロエ「ここは学校ですよ、少しは慎みなさい」
りりす・智紗「すいませんでした」
そう言うと二人はすこしづつ俺と腕を組むのをやめた
クロエ「あと、志雄」
志雄「何でしょう先輩?」
クロエ「クロエでいいわ」
志雄「はい、クロエ先輩」
クロエ「はぁ、まあいいわ少し付き合いなさい」
志雄「はい」
りりす「私たちは先にいってるわ」
智紗「また後でね」
志雄「分かった」
こうして、二人は先に教室へ行った
俺はクロエ先輩になぜか校舎裏に連れて行かれた
クロエ「志雄」
志雄「はい」
クロエ「私もそのだな・・・」
志雄「クロエ先輩?」
クロエ「腕をだな・・・」
志雄「腕を?」
クロエ「組んでもいいだろうか?」
志雄「え、今なんて?」
クロエ「腕を組んでもいいだろうか?」
顔を赤らめながらそう言った
???「先輩たち、何をしてるんですか?」
後ろから聞き覚えのある声がした
クロエ「春日さん」
結乃ちゃんだった
志雄「結乃ちゃんこそどうして」
結乃「それは先輩を見かけたからです」
そのあとチャイムが鳴ったので俺たちは教室に戻った
そして放課後
???「そこのモテモテ野郎」
志雄「誰がモテモテ野郎だ」
???「お前だ、お前」
こいつの名前は佐賀亨一応親友だ
亨「それよりさゲーセンよって行かないか?」
志雄「悪いな、今日は生徒会があるから」
亨「そうか、頑張れよな」
志雄「ああ」
生徒会は何の変わりもなく終わった
クロエ「志雄」
志雄「なんですか?」
クロエ「一緒に帰らない?」
結乃「私もご一緒させてもらえないでしょうか?」
志雄「すいません、これから行かないといけないところがありまして・・・」
クロエ「そう、なら仕方ないわ」
結乃「そうですね」
志雄「すいません」
クロエ「謝る必要はないわ」
結乃「そうですよ先輩」
志雄「それではお先に失礼します」
俺がこれから行く場所は―――――
病院だ
医者「調子はどうだい?」
志雄「まあまあです」
医者「あまり無理をしてはいけないよ」
志雄「はい」
医者「またカタプレキシーの症状が起きたら来なさい」
志雄「はい」
俺の病気はカタプレキシーと言うそうだ
喜怒哀楽で起こる病気だそうだ
つまり感情が激しくゆれると頭痛や昏睡状態になる病気だ
ちなみに、この事を知っているのは俺とさっきの医者だけだ
帰るといつもの様に食事の用意をしてくれる人がいた
???「お帰り」
志雄「ただいま、鈴さん」
この人は稲穂鈴さん
人気作家の鈴代黎音はこの人のことだ
そして、俺の好きな人だ
まだ、告白も出来ていない
そして、俺の病気のことを一番この人には知って欲しくはない
鈴「どうしたんだい、そんな浮かない顔をして?」
志雄「い、いえ何でもないよ」
鈴「あんまり無理はしないでね」
志雄「うん、分かった」
鈴「素直でよろしい」
志雄「早く食べよう」
鈴「そうだね」
俺と鈴さんは食事は一緒にするが寝るときには下に行ってしまう
鈴「あのさ」
志雄「なに?」
鈴「もうそろそろ自宅に帰ろうと思うんだ」
志雄「何言ってんだよ、冗談だよね?」
鈴「真面目な話」
志雄「そんな」
鈴「私はこんな゛弟゜が欲しかったな」
鈴さんにとって俺は゜弟゜出しかなかった
おれはそんなの嫌だ
志雄「おれは゜弟゜なんかじゃない」
鈴「たとえばの話だよ―――――」
志雄「俺は゜弟゜なんかじゃ嫌だ」
鈴「それって―――」
志雄「俺は鈴さんのことが好きだ」
鈴「それは、無理だよ」
志雄「どうして」
頭が痛くなってきた
鈴「齢が違いすぎる」
志雄「それがどうしたんて言うんだ」
鈴「私はそう言う目で君を見れない」
志雄「そんな・・・」
鈴「それに私たちが知り合って一ヶ月しかたっていない」
俺は偶然倒れていた鈴さんを拾ったからここにいるんだ
志雄「それでも俺は鈴さんが好きなんです」
鈴「それは、やさしくして貰ったから思う一時的な幻想だよ」
志雄「幻想じゃない」
鈴「どうして言い切れる?」
志雄「鈴さんこそどうして言い切れるんですか」
鈴「わたしがそう思うからだよ」
胸が締め付けられるように痛い
志雄「俺、知ってますよ」
鈴「何を知っているて言うんだい?」
志雄「鈴さんの初恋の人は学校の先生で9歳も年が違うんでしょ?」
鈴「どうしてそのことを―――」
志雄「鈴さんの書いている本」
鈴「読んだんだね」
志雄「はい、鈴さんが言ってることはすべてあの本と一致してるんです」
鈴「そうだよ、私が志雄と付き合うことを認めたら彼が消えてしまうようで嫌なんだ」
そんなことを言ってもらえる彼がうらやましい
そして―――――
そんな彼がとても憎い
それと同時に頭痛が俺を襲う
鈴「私が行き倒れていたのも彼が結婚したって聞いて自棄になってただけなんだ」
それを聞いて俺の何かが壊れていくような気がした
志雄「うわああああああああああああああああああああああああああああ」
そして、俺は気を失った
志雄「ここは、どこだ」
りりす「よかった」
智紗「心配しました」
クロエ「本当よ、心配したんだから」
結乃「先輩が倒れたと聞いて驚きました」
志雄「みんな」
でも、誰かがいない
俺の最も愛している彼女がいない
鈴さんがいない
志雄「探さなきゃ」
りりす「何を」
志雄「鈴さん」
智紗「鈴さんは志雄君を病院に連れて行って私たちに知らせた後どこかに行ってしまいました」
志雄「探しに行ってくる」
クロエ「だめよ」
結乃「そうですよ、安静にしないといけないんですから」
志雄「退いてくれ」
りりす「どうしたのよ志雄」
智紗「落ち着いて」
志雄「落ち着けるわけがない」
すこし、怒鳴ってしまった
クロエ「行かせるわけにはいかないわ」
志雄「退けーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
クロエ先輩は恐る恐る退いた
そして俺は走った、探したけど見つからない
そして、俺は海辺でのことを思い出す
鈴「何かあったときはここに来るの」
そうだ、あそこだ
そして海辺にある海岸
彼女はいた
志雄「見つけた」
鈴「志雄、どうしてここに」
志雄「ここにいると思ったから」
鈴「私は別に志雄の嫌いじゃない、ううんむしろ好き」
志雄「え」
鈴「だけど、私は信じれないの」
志雄「・・・・・」
鈴「私自身がいつの間にか志雄に見惚れていた」
志雄「・・・・・」
鈴「怖かったの、変わることが」
志雄「俺は病気でカタプレキシーて言う病気にかかってる」
鈴「え」
志雄「その病気は感情が揺らぐと頭痛や昏睡状態になるんだって」
鈴「そんな」
志雄「俺の心が弱かったからこんな事になってしまったんだと思う」
鈴「・・・・・」
志雄「鈴さんに嫌われちゃったかな?」
鈴「そんなことはない」
志雄「え」
鈴「そんな病気を持っていて、ちゃんとした覚悟があるのに私は覚悟が無かった」
志雄「鈴さん」
鈴「私のわがままで志雄の思いまでも踏みにじんでしまった」
志雄「うん」
鈴「だから、私の本当の思いを言うね」
志雄「うん」
鈴「私は志雄のことが―――――」
――――好き――――
鈴「この気持ちは偽りの無い本当の気持ち」
志雄「俺も鈴さんの事が好きです」
鈴「知ってる」
志雄「ごめんなさい」
鈴「どうして謝ってるの?」
志雄「分からないけど、ごめんなさい」
鈴「いいよ」
そして俺はキスをした
それと同時に気を失った
そして2年後
俺と鈴は結婚した
鈴はあの男に後悔させてやるとかいってたな
俺はそれを聞いてちょっと嫉妬してるかな
それでもすぐそばに彼女がすぐそばに居てくれるから
――――――――――――――ThaEnd――――――――――――――
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メモオフ6のifです
なかなか鈴x志雄が見つかんないんで
自分で作ることにしました。
キャラ崩壊、設定崩壊などがありますので
嫌な方は観覧を控えていただいたほうがいいと思います