彼は願ったいつまでもこの時間が続くようにと。
彼は願った自分の身を蝕むこの病が無くなればいいと。
彼は不治の病にかかっていた。十日前医師から余命が告げられた。あと半年と・・・
今、彼の目の前には彼の友人達がいる。彼を元気づけようとお見舞いに来てくれたのだ。
彼らはまだ彼の余命の事は知らない。
このことは自分から皆に伝えると彼が言ったのだ。
友人達が雑談をしている最中、彼が重い口を開き医師から告げられた事を話した。
友人達は口々に「そんな・・・」と呟いた。
空気は変わって暗く重いものへとなった。
そんな中彼はまた口を開き友人達へあるお願いをした。
「皆、僕が死んだら泣いてでじゃなくて笑って送ってくれないかな」
半年後、彼は家族や友人達に見送られながら眠るように息を引き取った。
彼は息を引き取る直前最後にこう願った。
皆に幸せが訪れるようにと・・・ -END-
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書いている最中自分でもベタな内容だなぁ~と思いました。