No.199077

恋姫無双~天の断罪者~7

ノエルさん

もし恋姫無双にこんな設定があったらと書いてみました。
世界の守護者の一人である一刀が外史と呼ばれる三国志の世界で魏・蜀・呉の人々と触れ合い?ながらその世界が破戒するのか、それとも存続するのかを見定めていく物語です。基本中立的な立場からどの勢力にも属しませんが、一時的に属することはあります。

基本的に一刀に関わった女性は惚れますが、本人はいつものことなので相手からきちんとした気持ちを打ち明けられない限り気がつきません。

2011-02-01 10:33:02 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:3668   閲覧ユーザー数:3056

かなりぐだぐだな状況で進んでおります。

 

今回は、一刀をめぐる『第1回北郷一刀争奪戦 共に簀巻きにされます』が開催されます。敗者には罰が与えられどっちかが泣きを見ることに…そして、董卓との謁見で一刀の過去が明らかになるとかならないとかそんな感じです。

 

注意していても誤字脱字も多々あるかと思いますが、気晴らしに読んでくだされば幸いです。

 

「なぁ、張遼さん「なんや」…何でこうなったんだ?」

 

「いまさらか。けどなぁ、しゃぁないやろ。見ず知らずの見た目が怪しいもんを普通に城に入れるわけにはいかんやろ」

 

「それは、分かるが…俺が言いたいのはそう言う事じゃなくてだな「…なによ、ボクの策にけちをつけるき」…いや俺が言いたいのは何でこの2人が一緒に縛られているんだって事なんだが」

 

「仕方ないじゃない。勝負の結果なんだから」

 

「…ハァ、ホントどうしてこうなったんだか」「「……♪♪」」「…うぅぅぅ」

 

董卓の治める街並みを見ながら城まで向かうもとい簀巻き状態で連行されている一刀はため息と共に少し前のことを思い起こした

 

 

 

 

「ついたでぇ、ここが月っちが治める街やどやすごいやろ~」

 

「確かに、活気があって良い所そうだな…で、どうやってこの2人を城まで連れて行くんだ」

 

「それは大丈夫やほれ、あそこにつんつんした子がおるやろ「…ああいるな、しかも思いっきり俺を睨みつけているのが」あの子が賈駆っちゆうてうちらの軍師やねん後は賈駆っちに任せとけば大丈夫や」

 

「やな予感しかしないんだが」

 

賈駆がいる所まで着き、劉弁と劉協、荀攸が馬を下りると賈駆に駆け寄っていった

 

「久しぶりなのじゃ詠。相変わらず月にべったりなのか」

 

「久しぶりです詠さん。これから義姉さん共々宜しくお願いします」

 

「本当に久しぶりね。また会えるとは思ってもみなかったわ」

 

「お久しぶりです。劉弁様、劉協様良くご無事で。それに逢花も…ところであんた誰よ」

 

「ああ、俺の名は北郷一刀。何故かこいつらの護衛を引き継ぐことになった自称旅人だ」

 

「ちょっと、劉弁様、劉協様になんて口を利くのよあんたは」

 

「あんなぁ一刀、もう少しまともに自己紹介できんのか」

 

「……(コクコク)」

 

「そうだぞ。それに、帝の御子にそのような口の利き方はどうなのだ!?」

 

「いや、自己紹介はともかく華雄、口の聞き方云々は此処に来るまでに劉弁さん、劉協さんから説明されたと思うのだが…」

 

「…そうだったか」「あのねぇ」

 

「どういうことよ。説明して欲しいんだけど」

 

「それはじゃ、私たちがこんな砕けた口調の方が人を身近に感じられてうれしいので、かまわないといったのじゃ」

 

「そうですか分かりました。でもハァ、一人増えたことで策を練り直さないといけないじゃない」

 

「どういうことだ…ああなるほど(ピラ)、これに包んでいけば怪しまれないということか」

 

ため息と共にでた言葉の意味を聞き出そうとした一刀だが、周囲に用意されている道具を見て納得したが内心(帝を簀巻きにするってどうなんだろう)と考えたが、流すことにした。

 

「ええ、霞たちには賊討伐として出てもらってるし、何か役に立ちそうなものがあったら盛ってかえってとも言ってあるから…」

 

「それなら、このまま俺は次の予定地に行くということで「「それは駄目です(じゃ)」」なんで」

 

「そうですね、劉弁様、劉協様共々助けていただいた恩もかいせていませんし」

 

「そうじゃ、恩人を犯罪者にするのは気が引けるのじゃ」

 

「そうですね。もっと一緒にいたい…ではなく、受けた恩はきちんと返したいです」

 

「そないうなら、2,3人一緒に包んだらええんちゃう」

 

(((///…いいかも)))

 

「いやそれは…「仕方ないけど、それしかなさそうね」…おい」

 

何故か反対する3人が張遼の落とした爆弾によって話しがどんどんと進んでいく光景を見ていると、なんか反対するのが馬鹿らしくなってきた一刀

 

「それじゃ、逢花とそこの北郷一刀だったかしら「…ああ」が一緒で「「ちょっと待ってください(待つのじゃ)」」劉弁様と劉協様が…って、どうしましたか」

 

「こんな怪しいものを目の届かぬ場所へ行かせると何をするか分からんのじゃ。此処は皇族である私が責任もって見張るのじゃ」

 

「お義姉様それなら私が、お義姉様の体け…体だと見張るのも大変かと」

 

「いえ、それはダメに決まってます。邸内では昨今の男子は純情な女性が好きと聞きます、そんな人物を劉弁様は年相応に見えず、劉協様は天然な人ですそんな状況で一緒にさせません…ここは、私が」

 

 

「…ちょっといったい、何があったのよ。なんかすごいことになっているんだけど」

 

「俺に聞かれても。一つ聞きたいのだが…劉弁さんが年齢相応に見えないってどういうこと?劉協さんと同じに見えるが」

 

「そのこと…余り言いたくないけど劉弁様、この数年成長が止まっているらしくてあれでも、18歳よ。それで、劉協様は15歳…なのに発育は良かったみたいなのよ」

 

「(ホント俺がいる世界とは人物像が違うよな…なんか誰かの作為を感じるのだが)…なぁ「なによ」それよりも、俺が普通に入城するんじゃ駄目なのか「駄目よ」いや、怪しい云々じゃなくて客将として雇ってもらいに来たということにして」

 

「…もう少し前ならそれも可能だったんだけど「けど」…今の3人の状況を見てそれが言える?それに、少し前に占い師がへんな占いをしたものだから、あんたを普通に案内するわけには行かないのよ」

 

張遼が落とした爆弾によって、劉弁、劉協、荀攸は誰が一刀と一緒になるかの口論をしている最中である。しかも、荀攸は相手が皇族なのを忘れているのか敬称は取らないものの、口調は敬意を払っているとは言いがたいものである。

 

「ちょっとあんたが何とかしなさいよ。あんたがまいた種でしょ」

 

「俺のせいじゃないだろう、どうみても張遼の余計な一言が「なんや一刀は女のせいにするん」っぐ…そもそも占ってなんだよ「それは後で説明するから」……じゃ、こうするのはどうだ、ジャンケンというもので決めるのは」

 

「何よじゃんけんって…(説明中)…それにしてはいい案というか意地悪ね…それじゃ、さっさっと止めてきなさいよ!!」

 

そういって一刀を後ろから蹴り、3人の前(死刑台)に差し出した

 

「なぁ、一つ提案があるのだが(ビクビク)」

 

「「「なんです(か)(なのじゃ)」」」

 

「(こ、こわい)…ここでいつまでも時間を潰すわけにもいかないし、此処は一つジャンケンというもので勝負をし、勝った者が一緒に縛られるというのは?1人だったらその人だけ、敗者には罰が与えられる…ということでどうだ」

 

「そのじゃんけんとは何なのじゃ?」

 

「説明してくれますよね?」

 

「わ、分かった。ジャンケンというのわな…(説明中)…で、こっちがグーなら……というわけだ。ないても笑っても1回勝負でどうだ」

 

「分かりました」「よいのじゃ」「そうですね」

 

「それじゃぁ、ジャンケンポンと言ったら3人とも手を出してくれ。…(なんか、鬼気迫るものがあるが)それじゃあいくぞジャン・ケン…ポン」

 

「「「…!!!」」」

 

これにより、『第1回北郷一刀争奪戦 共に簀巻きにされます』が終了した。果たして勝者は誰の手にわたったのか…

 

 

 

 

「勝者…荀攸!!」

 

それぞれ出した手は荀攸…チョキ、劉弁…パー、劉協…パー

劉弁、劉協は落ち込み、荀攸は大喜びでそこら辺を飛び回っている。罠があったともしらずに

 

「…こんな結果になるとは…それじゃ賈駆さんお願い」

 

「分かったわよ。…ハァ、どうなってもしらないわよ…それじゃ、劉弁様と劉協様はこちらに逢花のことは霞、華雄お願い。1人だからそんな時間もかからないでしょうから終ったらこっちを手伝って」

 

賈駆に指示に張遼、華雄が準備に取り掛かる。呂布はやることがない為、一刀の足元に擦り寄っている子犬と遊んでいた

 

「…え、どういうことですか?!私、勝ちましたよ。それなのにどうして1人で包まれるのですか?」

 

「だからそこの男がいったじゃない『勝った者が一緒に縛られるというのは?1人だったらその人だけ』って「まさか…」だれも、そこの男が一緒なんていってないのよ」

 

「これじゃ、勝者が罰のようなものじゃないですか「いいや違うぞ」…え」

 

「今回は、誰が怪しいものを見張るかを争っていたんだろ、だから、勝者は見張らなくていい敗者には罰として見張りをしてもらう……それがどうしてこの2人が負けるんだ」

 

「全く、軍師ならそれくらい気が付きなさいよ逢花…」

 

「そ、そんなこといったって…不覚だわ」

 

落ち込んでいた劉弁、劉協は今までのやり取りを聞き、逆に喜びながら、姉妹仲良く一刀と共に簀巻きにされ荀攸は涙目になりながら簀巻きにすると、台車は城に向けて謝した

 

「…一応いっておくけど台車内では暴れないでよ」

 

 

「お義姉様、なんか負けて良かったですね。一刀さんに抱きしめてもらえるんですから♪」

 

「ええ、1人っきりじゃないのはしゃくじゃが、これも悪くないのじゃ♪」

 

「あの、余り動かないでくれるか「何故です」いや、いろいろとその、なんというか」

 

簀巻きになると思った以上に2人の身体が密着されてしまい、発育が遅いとはいえでている所は出ている劉弁と発育がよくでている所は出ている劉協達を抱きしめて(簀巻き際この状態を2人が希望)息が首筋に当たるこの状態で果たして城まで理性は持つのかと考えると同時に持たなかったときを考えてみる

 

『所詮、男は若いものに惹かれるということか…なんというか男という生き物はどうしてこう理性がないんだ』

 

『そうだな、そのくせ私たちには手を出すとは、釣った魚と釣られていない魚双方に魅力を感じているんだろ…最低だな』

 

『どうせ死なないのでしたら、この自白剤なんかはどうですか?副作用が色々問題あるものですから。試す機会がないもので』

 

『それよりも、私たちが婚約を申し込んだときの画像を全国に流すのはどうでしょう。もちろん私達のところはモザイクで隠して…彼にとってすれば一番恥ずかしいことだと思いますが』

 

考え終わると同時に背中に悪寒と共に婚約者の声が聞こえた気がした。(ダメだいくら呂布と同じく見た目小動物っぽいとはいえ愛し合ってもいないものを抱くのは)………早く城に着くことを願う一刀とは裏腹に幸せ一杯の劉弁、劉協の2人である

 

 

「しっかし、一刀も羨ましいなぁ。あの状況は両手に花かいな。けど、手は出さんと思うから、生き地獄になるんか。ご愁傷様やな」

 

「なんでよ。男なんて女性と見たら襲い掛かるものじゃないの」

 

「なんか、その辺はしっかりとした考えがある見たいやな「…そう」まぁ見ていておもろいからいいけどな」

 

「あんたねぇ」

 

「……セキト?」

 

呂布の言葉に全員が視線を向けると城まですぐというところで一匹の犬が駆け寄りそのまま台車の上に入り込んだ。一刀は何かの気配は感じているが簀巻き状態であるため、何も出来ずにいると、頭に何かのっかっている感触が伝わってきた

 

「いつ見ても可愛いのじゃ、蘭」「ハイ、お義姉様落ち着いたら遊ばせてもらいましょうか?」

 

「あの、何がのっかっているんだ?説明してもらいたいんだが」

 

「秘密です。言ってしまったらつまらないじゃないですか」

 

不思議な感触と共に台車に揺られていること数分やっと馬車が止まり掛けられていた物が外されると一同が驚きの声を上げた…約1名笑っているものがいたが

 

「……セキト…気持ち良さそう」

 

「珍しいわね。セキトが恋以外に直ぐなつくなんて。やっぱり月に会わせるのは危険ね」

 

「くふふ、しっかしよほど一刀の頭の上が気持ちいいんやな。あははは、気持ち良さそうに寝てるわ」

 

「あの、そろそろこれを解いてくれ、あと、何が頭に乗っているんだ?教えてくれ」

 

「犬よ」「犬や」「犬です」「犬じゃ」「…セキト」

 

解きながらそれぞれが答える中呂布だけが違う答えを言う。(恐らく犬の名前なのだろう)一刀はそう考え。改めて頭の上に手を伸ばし、その姿を確認すると確かに犬だった。確認し納得した一刀は犬を台車におろし起き上がろうとするが、劉弁、劉協に加えて先に説かれた荀攸が一刀に引っ付いたままの状態を見て

 

「おい、いつまで引っ付いてるつもりだ?早く離れてくれませんか。周りの視線が痛いもので。後セキトだっけ、また頭に乗るのはやめて…くすぐったいからなめるのも駄目」

 

「いやです」「いやじゃ」「いやですね」「…ワフ」

 

「何やってるのこの男は、節操なさすぎじゃないの」

 

「あはははは、一刀女性だけやのうて動物にも好かれるんかいな」

 

「…セキト楽しそう」

 

「どういう状況だこれは」

 

「ええい離れろ「「「いや(じゃ)」」」…ったく、このいい加減離れろ!!」

 

「何をするのじゃ、仮にも皇族じゃぞ。それに友達をこのような格好にするとは何事じゃ」

 

「そうですよ。友達とはいえこの格好はあんまりだと思うのです」

 

「いくらなんでもいきなり吊るすとは何事です」

 

一刀はいつまでも離れない3人に対して、最後の手段として右手から鋼糸を伸ばし3人を吊り上げる。吊るされた劉弁、劉協、荀攸から非難の嵐が吹き荒れる一刀はその非難を無視して台車から降りると改めて賈駆に先ほどの占いの件を聞き出した

 

 

「ところで先ほど占いがどうとかの話を聞かせてください」

 

「そうね、実はつい先日街に占い師が来て『天より黒と白の衣を纏いし者がこの世界の運命を決める。そのもの世界を安定させる者、または世界を破壊する者全ては彼に寄り添う者に託される』なんて占いをして言ったのよ「それだと俺とは限らないんじゃ」…だって、あんたのその服今まで見たことないような素材なのよあんたがどう思おうと周りはそうは思わないのよ」

 

「…正確には何時なんだ「確か2日前のはずよ。それがどうしたの」。いや、俺がこの世界に着いたのは、7日以上前なんだが。その占い師はどうあっても仕事放棄させない気らしいな…いまさらする気もないが。ところでどんな奴だそいつは」

 

「なんか質問ばかりね。確か被り物で顔はよく分からないけど…女性の声ねそれも若い。あとは、体型が幼すぎる気もするわ。…しかも、『童は、稀代の占い師じゃ…』なんて触れ回っていたわね。後は「…いやその台詞だけで分かった」何知り合いか何か「激しく否定したい相手だ」そう」

 

「(案内役って2人じゃ…そういえばあいつ等人数は言ってなかったな)ところで、俺は董卓さんに馬騰さんへの紹介状を書いてもらいに来たんだが…その前に(パチン!)」

 

一刀が指を鳴らすと今まで吊るされていた3人は地面に下ろされる。吊るされたことで頭が冷えたのか落ち着きながら賈駆へ劉弁、劉協がお願いをした

 

「実は、一刀が馬騰殿に会いたいと申したのじゃが、いきなり行っても会うことは出来ぬじゃろ、じゃから、月に彼の紹介状を書いてもらいたいのじゃ」

 

「なんでも、私たちだと此処にいることが知られてしまうからやめたほうがいいといわれましてお願いできますか?」

 

「いくら劉弁様、劉協様のお願いでも、この男がそれだけの力があるとは思えないのですが」

 

「それなら大丈夫や「…霞!」うちら3人がかりでもはがたたんかったからなぁ。武に関しては問題ないと思うで」

 

「…コク…一刀強い」

 

「そう、ちょっと待って月に相談して「詠ちゃん」くるから…って月どうしたのよ」

 

「なかなか戻らないから心配してきたの…劉弁様、劉協様お久しぶりです。ところでこちらの人は」

 

「初めまして自己紹介をさせてください。名は北郷一刀字や真名は存在しませんしこの世界の住人でもありません。分けあって馬騰さんのところに行く途中彼女達の護衛を引き継ぐことになったものです。よろしくね、董卓ちゃん」

 

「へぅ~」

 

「ちょっとあんた月に何してるのよ」

 

そういって頭を撫でると董卓の顔が赤くなり、賈駆は董卓を一刀から引き離し肩を抱いてる。そんな状況を見た周りの人々は

 

「相変わらずね」「相変わらずじゃ」「ハァ、相変わらずね」

 

「うっさいわよ」

 

「ところでな~一刀「なんだ」話は変わるんやけど、どうして腰の武器を使わないんや「それは…」いやな話とうないんなら別にええねん「いや、使わないんじゃない、使えないんだ」…どういう意味や」

 

「それは、…(説明中)…という訳だ。あの事件以来おれは自分の剣技が使えなくなった」

 

「どんな理由で使えなくなったのですか?教えてください「…長い話だが」かまいません。一刀のことをもっと知りたいんです。」

 

「うちも興味あるわ」「一刀のことをもっと知るきかいですし」「そうじゃな、話すことで変わることも有るものじゃ」

 

「…コク」「仕方ないわね。聞いてあげようじゃない」「もう、詠ちゃんたら…良かったら場所を移しましょうか」

 

客間に場所が移って、テーブルにお茶が配られ、全員が期待と不安が入り混じった目で一刀を見つめていた。

 

「…そうだな、むかしむかし、あるところに一人の少女がおりました。その少女は誰よりも世界を人を好きでした。そんな彼女をある青年は心より愛し、少女も青年のことを何よりも愛しておりました。そして、少女は青年のために2つの武器『桜花』と『光靱』をつくり、青年も彼女の為に首飾りを作り贈りしました。周囲の人々も二人が結婚する物だと疑いもしませんでした」

 

「なんや、思うたよりもええ話やないか。それがどないに関わってくるねん…」

 

「それで終ったら誰も悲しまなかったろうな」

 

「どういう意味…ですか」

 

張遼はこの話がどうつながるのかわからない顔をし、一刀の言葉に董卓が質問しようとしたが一刀の悲しみに満ちた顔を見た瞬間何か触れてはいけないものを触れてしまったのを感じた

 

「世界の理は人が思っている以上に残酷なんだ「…っえ」…青年は愛する少女を殺したんだ」

 

「何で、そんなことするんですか?」

 

「そうじゃ、何があったのじゃ」

 

「…少女は人の理を捨てないまま、人として越えてはいけない一線を越えたんだ。しかし、それが世界に歪みを生み出した。その結果、少女の好きな人も世界も破壊されていくのをみて、人の理を捨てるよりも自らの死を選んだそれを青年は受け入れ、殺したんだ」

 

「けど、殺す以外の方法はなかったんですか?」

 

「そうよ。」

 

「ない。人としての一線を越える事は人を超越すること。人のままそれを持てば、世界はそれを認めないその結果、歪んでいくんだ「なんやそりゃ」…それにより、青年は1つの疑問を持った。自分は大切な者を守ることを誇りとした剣で大切な人を殺して、本当は何を守りたかったんだろうってな…それにより、青年は誇りが揺らぎ剣を使えなくなったって分けさ」

 

「「「「「……………」」」」」

 

桜花を握り締めながら話し終わるとほとんどの人が沈黙していた、そんな中意外にも董卓が一刀の話に言葉をかけた

 

「あ、あの、それは、彼女の心を守りたかったのではないでしょうか「…っえ」だって、彼女は世界と人が好きだったのでしょ。だから、北郷さんは愛する人の手で自分の好きなものを壊して欲しくなかったから、彼女に手をかけたのではないでしょうか?」

 

「あはははははは、確かにそうだな、そんな事も分からず数百年も悩んでいたとは、あはははははは、ありがとう、董卓ちゃんお陰で心のつっかえが取れた様な気がするよ」

 

「………(///)」

 

一刀は言うや否や董卓を抱きしめると一気に全身が赤く染まる。その行動で、今まで呆然としていた人達は、一気に我に帰った。特に賈駆はすぐさま董卓を引き離す。が引き剥がす前に賈駆も抱きしめられてしまう

 

「ちょっと、ボクの月を何抱きしめてるのよ。…って何でボクまで抱きしめてるのよこの変態(///)」

 

「一刀、私も抱きしめてほしいのじゃ」

 

「お義姉さまには悪いですが、一刀さん出来れば私から」

 

「私も抱きしめてほしいんですが」

 

「なんや一刀、目つきが変わりよったな」

 

「……目つきだけじゃない……雰囲気も」

 

「ああ、戦いがあるってものだ」

 

 

「いや、ごめん。なんか嬉しくって、つい「だからって、抱きしめることないでしょう」あはははは

「笑い事じゃないわよ」ごめん、ごめん、さて張遼さん、呂布さん、華雄さんどうだ、この剣を使ってこれからひと勝負しないか?」

 

「今わやめとくわ…なんや今の一刀とやりおうても勝てるきがしいひん…まぁその前もやけど。また今度にしとくは」

 

「……恋も」

 

「私は望むところだ。今度は負けん」

 

一通り笑い抱きしめた後、董卓と賈駆が解放された。その後、3人は戦いの申し込みに驚いたが、張遼と呂布は辞退し、華雄だけが戦いにいきまいていた。

 

「そうか、それは残念だな。ならまた会ったときは是非勝負しようか?」

 

「……うん、分かった。……今度からは恋でいい」

 

「そうやな、それまでにもっと腕を磨いて待ってるわ…後うちも霞でええわ」

 

「いいのか、それ真名なんだろう」

 

「……一刀優しい…それに信用できる」「そやな、剣は口ほどに物を言うさかい、戦ってみて信用できると感じたんや」

 

「分かった(またなのか、ホントいつか後ろから刺されるな)」

 

「あの私も…「それじゃ、華雄やろうか外で待ってる」へぅ~」

 

「おお、それでは今予備の得物を持ってくるから少し待っててもらえぬか」

 

「ああ、出来るだけ早くお願いします「…??」周りが怖いので」

 

大変なことになる前に華雄との戦いを行なおうとしたが、予備の得物を持ってくるといって武器庫に向かう華雄後ろから激しい口論の声を聞いたような気がしたが、気にせず武器庫に向かった。

 

 

暫くして予備の武器を持って外に行くとそこには何故か正座させられている一刀とその周囲を囲むように陣取っている女性人が冷たい笑顔でで捲くし立てていた。華雄としても、自分の主が此処まで怖いと感じたことがなかった

 

「おい霞、何があったのだ」「いやな、月っちが話しかけようとしたやんか「ああ」それを無視して話題をそらしたものやから、賈駆っちが『ちょっと、月の話を遮るんじゃない』って怒ってな」

 

「ほうほうそれで」

 

「そんでな、一刀が言い訳しようとしたら、なんや劉弁様たちがそこに加わって真名を預けたんよ」

 

「それなら、なぜあそこまで異様な雰囲気なのだ」

 

「…劉弁様と劉協様の真名を一刀が呼ばなかったんや、それで今度は月っち達がな勝ち誇った表情をしたもんで、こうなっとるわけや」

 

「…一刀、真名預かったのに…何で呼ばない?」

 

「まぁ色々あるんちゃうか…終った見たいやな」

 

一刀は劉弁、劉協の真名を周囲に誰もいない若しくは親しい人達が居るときのみ呼ぶことを約束して解放された。僅か見ない間に少しやつれているように感じたが「それじゃあ始めようか」の言葉と共に一刀は剣を抜き華雄は武器を構えた

 

「それならうちが審判を務めたる…いざ尋常にはじめ」

 

その言葉と共に両者が一気に間合いを詰め武器同士がぶつかると数秒後華雄が後ろに吹き飛ぶ。すぐさま姿勢を整えるが、既に目の前で一刀が剣を振り下ろすが、華雄が間一髪でそれを防ぐが、重い一撃に顔を歪め第二撃が来る前に蹴りを入れるが、一刀はそれをバックステップでかわす。その隙に華雄が間合いをつめ、攻撃を繰り出していくがそれを紙一重でかわしていく。華雄の攻撃の手が緩んだ隙に一閃を繰り出した一刀だが、それを受け止めるものの耐え切れず吹き飛ばされる。もう一閃入れようと間合いをつめようとした一刀だが剣にひびが入っているのに気付き

 

「自分の目で見るとこれは凄いわね」

 

「ええ、おかしな話ですが、戦う姿が綺麗です」

 

「うちも、まざればよかったわ」

 

「……コク」

 

「「……ポー(///)」」

 

「なぁ、華雄お互い次の一撃で終わりにしないか?あんたも、もう限界っぽいし、俺の得物も後一撃が限界だろうしな」

 

「いいだろう。なら、お互い最高の一撃にしようか……はぁぁぁぁぁぁ」

 

「あぁ、では………四神流剣術奥義乃壱光爪」

 

それぞれの一撃がぶつかり合うと、華雄は武器が切り裂かれたのと同時に壁に吹き飛ばされ、一刀は武器が砕けたのみで、その場に立っていた。

 

「勝者、一刀!!」

 

「人が作った割には良く持ったが、やはり砕けたか。けど、いい区切りになったと言うところか。ところで、華雄さんは大丈夫か?」

 

「ふん、この程度問題ない。と言いたいところだが、暫く動けそうにもない「そうか」」

 

「なんや、最後の一撃は全く見えんかったわ。改めて底が見えんな」

 

「……コク、光が走った後、華雄…吹っ飛んでた」

 

「一刀さん、すごいね。ね、詠ちゃん」

 

「ええ、ただの女たらしじゃなかったのね」

 

 

各々感想を言っているなか、一刀は砕けた桜花を布に拾い集めていた。そんななか、劉弁と劉協が砕けた剣を見ながら

 

「あの、一刀さんこれからどうするつもりですか」

 

「そうじゃ、剣が砕けてしまってはどうしようもないのじゃ」

 

「ああ、もともと全力でこの剣を使うと砕けることは分かっていたしな。彼女もそれを望むと思うしそれに、この光靱や時空の剣や時空の槍等があるし、問題はない。」

 

「あんた、妖術使いなわけ。そんなのどうやって出したのよ」

 

「氣によって小さくしているんだ。最もちょっと特殊な鉱物を使って作っているから出来るんだが」

 

「そう」

 

集めた者を布袋にしまいながら、キーホルダーの中から2つ取り出し、氣を込めると本来の姿である剣と槍へと変化した。その光景を見た全員が妖術使いかと疑ったが説明を聞きしぶしぶながらも納得した。本人は、剣を腰に差し、槍を背中に背負った。

 

「それよりも月ちゃん、馬騰さんへの紹介状を書いてくれないかな?」

 

「ああ、はい。こんなにもお強い方なら大丈夫ですね。3日後でもいいですか「かまわないが何で?」えっと、劉弁様と劉協様のことを片付けなければならないので。お部屋も用意します」

 

「ありがとう。それなら明日1日部屋にこもるから、誰も入れないでくれ「何でですか?」ちょっとした贈り物を作りたいので「わかったわよ」すみません」

 

「なんじゃ、遊んでくれんのか」

 

「そうですよ。折角お友達になったんですから遊びたいです」

 

「終ったら。此処にいる間は遊んであげますから、我慢してください。」

 

その後、部屋に案内され、一刀はいった通り丸々1日部屋にこもり、中の様子を伺おうとしたどうやっているのかうかがうことが出来なかった。そして、1日経ったあと何も変わらない様子で出てくると、残りの日を胡蝶や、蘭達に1日遊びにつき合わされ(主に、一刀の世界の話)たり、霞には酒をつき合わされたりして、あっという間に3日が経ち、一刀は謁見の間に呼ばれた。

 


 
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