No.191760

真・恋姫†無双 魏√アフター ~奇跡の鐘~ 最終話 

乙女たちが一人のことを想いながら演じる奇跡・・・

皆様にも奇跡が起こりますように・・・

2010-12-25 21:22:36 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:5198   閲覧ユーザー数:4431

 

 

真・恋姫†無双 魏√アフター ~奇跡の鐘~

 

最終話 奇跡の鐘

 

「これにて三国会議を終了とする。このあと、わずかではあるが宴を用意したわ。みんな楽しんでいってちょうだい」

 

「それは楽しみねっ♪ところで華琳?あなたたち、宴で何するつもりなの?」

 

「えっ、華琳さんたち、何かするんですか~?」

 

「ふふっ、それは始まってからのお楽しみよ!」

 

「そんなこと言わないで教えてくださいよ~」

 

「はいはい桃香、だだこねないの。知らないほうが楽しいじゃない♪ じゃあ、華琳。楽しみにしてるわねー」

 

雪蓮は桃香を引っ張り、宴会場に向かおうとする。

 

「ちょっ、ちょっと雪蓮さん?引っ張らないでくださいよー。華琳さ~ん。またあとで~」

 

二国の王たちが宴会場に向かうのを見送ると華琳も歌劇団のもとへ向かった・・・。

 

「あなたたち。準備はいいかしら?これから予行練習を始めるわよ!」

 

「御意っ!」

 

歌劇団と合流した華琳は最後の練習をして、いよいよ『くりすます・ぱーてぃー』という宴が始まるのだった・・・。

 

 

宴が始まり、他国の乙女たちに一通り挨拶をすまし、華琳は舞台に向かうと魏☆歌劇団の乙女たちはすでに用意できていた。

 

「遅くなったわね。ではいくわよ!最高の歌を皆に聴かせましょう!!」

 

「はいっ!!」

 

舞台の幕が開き、魏☆歌劇団は他国の乙女たちの前に姿を現すと、歌を歌い始めた・・・。

 

 

「誰もいない 交差点に立つ あなたとわたしの間に 粉雪が舞う」

 

「願い事が ひとつだけあるの 今日は特別な日だから すこし夢を下さい」

 

「誰もいない 街角を行く あなたは わたしの手を取り 何も言わない」

 

「願い事は 暖かい言葉 今日は特別な日だから きっと奇跡が起こる」

 

「誰もが ほんの少し 誰かを思うとき 奇跡の鐘が 鳴るのだろう」

 

「誰もが ほんの少し 誰かを思うとき 愛の灯火 ともるだろう」

 

『今日は特別な日 愛があふれそうな日』

 

「きっと わたしに 奇跡が起こります」

 

『今日は特別な日 愛の鐘が鳴る日 あなたとふたりの ラブストーリー』

 

「誰もいない 教会のまえ あなたはわたしの肩抱き 見つめてくれた」

 

「願い事は 〇〇〇〇〇です 今日は特別な日だから きっと奇跡が起こる」

 

「誰もが ほんの少し 奇跡を信じよう やさしい言葉 聞けるだろう」

 

「誰もが ほんの少し 奇跡を信じよう 愛の絆が 見えるだろう」

 

『今日は特別な日 愛があふれそうな日』

 

「きっと わたしに 奇跡が起こります」

 

『今日は特別な日 愛の鐘が鳴る日 あなたとふたりの ラブストーリー』

 

ラララ ララララ・・・

 

『今日は特別な日 愛があふれそうな日』

 

「きっと わたしに 奇跡が起こります」

 

『今日は特別な日 愛の鐘が鳴る日 あなたとふたりの ラブストーリー』

 

 

歌を歌い終わり華琳は一人、月の見える場所に来ていた・・・

 

「ふふっ、あの時と同じ月ね・・・・・・」

 

華琳は一刀が天に帰った日のこと思い出し、ふと月を見上げるとまた雪が舞い降りてきた。

 

「一刀・・・ あなたに歌は届いたかしら・・・ 天の国では『くりすます』の日はこう言うのよね・・・ 『めりーくりすます』一刀・・・」

 

「ああ、そうだよ。メリークリスマス!」

 

「・・・っ!!・・・」

 

華琳は背後に気配を感じるが振り向くことが出来なかった・・・。その気配はもう感じることができないはずの気配。その声は忘れたくてもできなかった人物の声。

 

「ただいま・・・・・・華琳」

 

「ばか・・・・・・」

 

「ただいま・・・・・・誇り高き王・・・・・・」

 

「ばか・・・・・・」

 

「ただいま・・・・・・寂しがり屋の女の子」

 

「ばか・・・・・・!」

 

「ただいま・・・・・・愛しているよ、華琳!」

 

「・・・・・・ばか。・・・ばかぁ・・・・・・っ!」

 

「もう君から離れない・・・・・・ずっといっしょいるよ、華琳」

 

「一刀・・・! 一刀・・・・・・!」

 

華琳は振り向きざまに一刀に抱きついた。一刀もそれを受け入れ二人の影が重なった・・・。

 

 

「それにしてもあなた、どうやってきたの?」

 

「俺にもよくわからないんだよ。華琳たちの歌が聞こえるなぁと思って目を覚ますとここに居たんだ・・・」

 

「そうなの・・・不思議なことね・・・」

 

「華琳。聖なる夜にはね、奇跡が起こるんだよ。きっと皆が奇跡を信じたからサンタクロースが叶えてくれたんだよ」

 

「さんたくろーす?」

 

「ああっ、奇跡を信じる者にはサンタがやってきて、贈り物をしてくれるんだ!」

 

「へぇ、ではわたしたちは『さんた』から贈り物を貰ったわけね・・・」

 

「ん?華琳たちはサンタから何か貰ったのか?」

 

「ばか・・・・・・! 教えないわ!!自分で考えなさい、か・ず・と! さあ、皆が待ってるわよ。はやく行きましょう!」

 

華琳は一刀の手を引っ張り、乙女たちの待つ場所へ向かうのであった。

 

こうして天に帰った一刀は乙女たちが起こした奇跡により、愛する乙女たちのもとに帰ってきた。

余談ではあるがその日の夜、白い髭を生やしたマッチョと、頭に角を着けたビキニのマッチョが多数目撃されたのであった・・・。

 

 

あとがき

 

はい、というわけで最終話です。勢いで書いてみましたがどうだったでしょうか?今回は短い話でしたが、いずれは長編とか書いてみたいです。恋姫無双とサクラ大戦のクロスとか書きたいですねー。恋姫のキャラが光武に乗る!とかはどうですかねー。まぁ、しばらくはゆっくりしたいと思いますので、またいつかお会いしましょう。できれば感想を聞かせてください。

皆様に『奇跡』が起こりますように・・・

ブロンコ仮面でした。

 

 
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