No.190170

太陽みたいな君と乙女♪-恋姫†乙女伝-Act.10

月千一夜さん

ども、数分ぶりですw月千一夜ですww
ギャップ萌を狙ってみました・・・嘘です、すいません

リア友参加記念にTINAMI祭りじゃ~wwwwみたいなテンションだった
おかげで、このざまだよwwバーローww

2010-12-17 21:06:11 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:11545   閲覧ユーザー数:8740

~一刀・・・~

 

 

 

聴こえる

誰かの声が、優しくて暖かい声が

 

 

 

~大丈夫よ

貴方は、とても強い子だもの

だから・・・~

 

 

 

誰、なんだ?

俺を呼ぶのは・・・いったい、誰なんだ?

 

 

 

~だから、“あの子”を・・・○○てあげて~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぅ・・・んん」

 

 

誰かに、呼ばれている気がした

けれど、それが誰かはわからない

 

夢なんて、そんなものだよな

 

そんなことを思いながら、目を開いた先・・・見知った天井に、俺は軽く息を吐き出したんだ

 

 

「保健室、だよな」

 

 

呟き、俺は考える

俺はどうして、保健室で寝てるんだ?

 

確か俺は教室で倒れた華雄を保健室まで運んできたはずだ

それから、冥琳先生とお話をして

コーヒーをごちそうになったんだよな

それから・・・

 

 

「駄目だ・・・そこから思い出せない」

 

 

コーヒーをごちそうになった後、冥琳先生が何か言っていたような気がするけど・・・そこらへんが、全然思い出せない

 

 

「ま、ここで悩んでたって仕方がないよな」

 

 

そうだ、いつまでも保健室にいるわけにはいかない

まずは、状況を把握しないとな

 

そういうわけで、俺はさっそくベッドから体を起こすことにした

 

体を・・・体を起こそうと・・・あれ?

 

 

 

 

「起き上がれない!!?」

 

 

何故!?

・・・はっ、よく見たらなんか縄みたいなのでグルグル巻かれてる!!?

あれ!?どうしてこうなった!!?

 

 

「・・・だ!!」

 

「お?」

 

 

ふと、耳をすましてみると・・・何やら、誰かの声が聞こえてきた

それも、一人二人というレベルじゃない

少なくとも、四人から五人はいるように聞こえる

 

俺は、その声に耳を傾ける

 

 

 

 

 

 

「く、幼馴染だからって言い気になるなよ!!

最近のギャルゲーでは、教師だってちゃんとしたメインヒロインなんだからな!!?」

 

「私なんて、一刀の私生活を知り尽くしてるわよ!?

貴女が知らないことだって、全部盗ty・・・ゲフンゲフン!!

こっそりと機械を使って聞いてるんだから!!」

 

「私だって・・・かずきゅんの写真なら、誰にも負けないのに」

 

「幼馴染なんて目じゃないよ!

私と御主人様は、一億と八千年前からの魂の繋がりがあるんだから!!」

 

「ちょっと、皆さん落ち着いてください!

このままだと、一刀君が起きちゃいますよ!?(調子のりやがって、小娘どもが!!ボクなんて、1800年前からの付き合いよ!?)」

 

「へぅん!!?

詠ちゃん待って!?

足、足踏んでるの!!

踵が食い込んで、へぶうううぅぅぅぅぅぅ!!!??」

 

「『しゅ、修羅場なぅ(笑)』・・・あわわ、みなさん落ち着いてくだしゃい!」

 

「ふん! 揃いも揃って危ない奴らだ!!

そんな奴らに、一刀の貞操は断じてやれん!!」

 

「ああ黒崎、それなら安心しろ

俺が欲しいのは北郷の貞操じゃなくて、童貞のほうd・・・」

 

「「「「「「お前は黙ってろ!!!!!!」」」」」」

 

「あわわ・・・死ねばいいのに」

 

「あ、はい、すいません・・・ぐすん」

 

「へぅ!!?

詠ちゃんマズイよ、今メキっていったよ!!!?

らめぇ、このままだと折れちゃうのおおおおぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!!??」

 

 

 

 

 

 

 

・・・なにこのカオス、恐い

 

 

 

 

 

≪太陽みたいな君と乙女♪-恋姫†乙女伝-≫~略して≪キミオト♪≫~

第10話 そろそろ自重しないと、何もかもが手遅れに・・・え?もう遅い?

       ~左慈君は、ちょっと変わった男の子~

            医療の戦い-後編-

 

 

 

それは、一刀が目を覚ます数分前のこと・・・

 

 

「く、黒崎!?

お前、もしかして黒崎じゃないか!?」

 

「お前は・・・まさか、左慈か!?」

 

 

保健室、そこに入ってくる青年

彼は驚いた表情を浮かべたまま、華雄のもとへと歩み寄った

 

 

「久しぶりだなぁ、何年ぶりだ?

あと、北郷は元気なのか?」

 

「すまんが・・・その話は、もう少し後からでいいか?

今目の前にいる一刀を狙う害虫を駆除するところだからな」

 

「なに・・・?」

 

 

ピクリと、左慈はその言葉に反応する

それからゆっくりと視線をうつし、蓮華たちを睨みつけた

 

 

「貴様ら、北郷に手を出すとはいい度胸だな」

 

「ふん・・・貴様には関係のない話だ」

 

「関係ない、だと?」

 

 

冥琳の言った言葉

それが、彼の表情を一気に歪ませる

 

彼はグッと拳を握りしめ、そして彼女のことをビッと指さした

 

 

 

 

 

「俺は・・・北郷のお嫁さんだああぁぁぁぁあああああ!!!!」

 

「なん・・・だと?」

 

 

 

冥琳の表情が、驚愕の色に染まる

いや、冥琳だけではない

 

先ほどまで一刀のことを見つめていた(視姦)蓮華も、同じように表情を変えた

 

 

「なん・・・ですって?」

 

 

信じられないといった様子で呟く

その手に今仕掛けようとしていた、新しい“盗聴器”が握られたまま

 

 

「へぅ・・・なんか、すごい状況だよ?」

 

「な、なにあの変態?

あれなの? 

ノンケだって構わないで喰っちまうような男なの?」

 

「うわぁ、すごいね雛里ちゃん

こんな堂々とお嫁さん宣言できるなんて」

 

「はい、正直引きますね

死ねばいいと思います・・・あわわ」

 

 

そして、新たに保健室に入ってきた面々もまた・・・似たような反応だった

若干一名、キツイ御方もいらっしゃったが

 

対して、左慈は“言ってやったぜ”といった表情を浮かべている

所謂、ドヤ顔というやつである

 

そのまま、彼は華雄のほうへと振り返る

 

そして・・・グッと親指を突き立て、サムズアップした

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう安心しろ!

俺が北郷の傍に、危険な奴を近づけさせないから!!」

 

「お前が一番危ないんじゃああぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!」

 

「ぷっちょぶああああああぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!???」

 

 

 

さく裂する、流星の如きアッパー

 

後に語り継がれる【医療の戦い】

 

戦いは、一人の青年の“ウホッ”な発言から・・・本格的な始まりを見せることになる

 

残念なことに本人たちには、そのような自覚はなかったのだが

 

 

つまり・・・ストッパーがいないのである

それは、“自重”という言葉とは無縁だということを意味する

 

 

そんなことがあり、場はどんどんと混沌としてきたのだ

 

 

 

さてひとまずは、一刀が目覚めた後のところまで・・・話を戻すとしよう

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

「な、なんだこの状況?」

 

 

わけがわからない

起きたら保健室で、ベッドにぐるぐる巻きされてて

その場に何人か集まってて、何やら危ない会話を繰り広げてる

一人は、聞いた感じあのウキツって奴と同じ雰囲気がするし

 

うん、だからわけがわからない

 

 

「と、とりあえずこの縄をなんとかしないと」

 

 

モゾモゾと体を動かす・・・が、縄が緩む様子はない

なにこれ、ものすごいしっかり縛ってある!?

 

 

「くっそ・・・出れない」

 

 

駄目だ、これは一人じゃ無理だ

なら・・・どうする!?

 

辺りを見回してみても、ここから出るためのヒントになりそうなものはない

 

万事休すか?

 

 

 

 

 

「・・・じ~~~」

 

「ん、んん?」

 

 

ふと、何やら視線のようなものを感じた

俺は首を、その視線を感じた方へと向ける

 

 

「じ~~・・・」

 

 

保健室の窓

そこには、ひとりの少女が座っていた

というか、何故そこに?

 

 

「えっと、君は・・・?」

 

「ん?」

 

 

“私?”と言いたいのだろうか

無言のまま、自分を指さす少女

俺は、コクンと頷いて見せた

 

 

「君の名前を、教えてほしいな」

 

「恋・・・【賀上 恋】」

 

 

恋、か

 

 

「うん、良い名前だね」

 

「ん・・・」

 

 

コクンと、俺の言葉に僅かに表情を緩ませ頷く恋

それから、こちらの方へと歩み寄る

 

 

「貴方の・・・名前」

 

「ああ、俺は北郷一刀っていうんだ

気軽に、一刀って呼んでくれていいよ」

 

「ん・・・一刀」

 

 

再び頷き、俺の傍で足を止める

そして、縄に触れながらゆっくりと口を開く

 

 

「これ・・・解くの?」

 

「えっ、ああ!

助かるよ、恋!」

 

 

俺がそう言うと、恋は縄を掴み・・・そのまま引きちぎった

俺の体を支配していた縄が、バラバラと落ちていく

 

あ、あれ?

それは解くとは言わないんじゃ・・・いや、まぁ別にいいんだけどさ

ていうか、すごい力だな

 

 

「これで、いい?」

 

「ああ、ありがとう恋!」

 

「ん・・・」

 

 

僅かに、頬を赤く染め俯く恋

あれ、何か気に障るようなこと言っちゃったかな?

俺ってば、また何かやっちゃった?

 

 

 

 

「あぁもう!

埒があかないわ!!

こうなったら、一刀に決めてもらいましょう!!」

 

「そうですね

そろそろ、薬の効果も切れるころでしょうし」

 

「かずきゅんの寝顔・・・はぁはぁはぁはぁ」

 

「御主人様に選んでもらうのかぁ・・・よっし、がんばるよ~!」

 

「あわわ・・・なんかすごいことになってきました」

 

「ちょっと、一刀君に迷惑をかけるようなことは止めてよ!(コイツら、自重しろよ!)」

 

「へぅぅぅ、詠ちゃん待って!

反対の足までつっぶううぅぅぅぅうううう”!!!!?」

 

「ああ、望むところだ!

貴様らのことを一刀が認めるはずがないがな!!」

 

「ふっ、上等だぜ

北郷に貞操を奪ってもらうのは、この俺d・・・」

 

「「「「「「お前は黙ってろ!!!!!!」」」」」」

 

「あわわ・・・逝けばいいのに」

 

「あ、はい、なんかすいません・・・えぐっ」

 

「へぅううう、お願いもう止めてえぇぇぇえ!?

私のライフはもう0だよ詠ちゃあぁぁぁぁぁああああん!!!!!??」

 

 

 

 

おおう、カオスがこっちに飛び火しそうなんですけど!?

このままだと、大変なことになるのは目に見えてる

 

こうなったら・・・

 

 

「恋、逃げよう!」

 

「っ・・・ん!」

 

 

咄嗟に恋の手を握り、俺は駆け出した

恋が最初にいた窓・・・そこから、外に飛び出すために

 

 

「かず・・・って、待て!

何処に行くつもりだ!!?」

 

「やべっ、見つかった!?」

 

 

後ろから聞こえる、華雄の声

それに続くよう、バタバタと慌ただしい足音が聞こえてくる

 

 

「あばよ、とっつぁん!!」

 

 

俺それに振りむくことなく、窓から思い切り飛び出していった

 

繋がれた手の先・・・顔を真っ赤にし、嬉しそうにしていた恋に気づくことなく

 

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

「待てぇ、一刀おぉぉおお!!」

 

 

うひゃあ、なにあれ恐い!

華雄、目がマジなんですけど!?

 

 

「北郷!

私は保険医だぞ!?

お前の大好物な保険医だぞ!?」

 

 

冥琳先生は、それなんのアピールですか!?

ていうか、いつ俺が保険医好きだって言ったんだよ!?

 

 

「馬鹿ね、冥琳

一刀はね、同級生くらいの女の子が好きなのよ

そこはかとなく胸があるくらいの同級生がね」

 

「なるほど・・・流石は、蓮華様です」

 

 

そして蓮華は、なんで知ってr・・・盗聴か!!?

 

 

「待ってよ、御主人様あぁぁ!」

 

「あわわわわわわわわ!!!?

う、腕が千切れちゃいますうぅぅぅぅうう!!?」

 

 

桃香は、外でそんなこと叫ばないで!!

すっごい誤解されちゃうから!

ていうか、一緒に走ってる子を引き摺ってるよ!?

 

 

「待ってよ、一刀君!(やばい、走ってる姿もかっこいいわ)」

 

「詠ちゃん、涎出てるよ・・・」

 

 

・・・あれ、そういや何であの二人がいるんだろう?

なんか、月はすっごい疲れてるような表情してるし

 

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

「待て、北郷!!

俺を置いていくなああぁぁぁぁあああ!!」

 

「お前は誰なんだああぁぁああ!!?

なんで俺、男にまで追いかけられてんのおぉぉぉおおお!?」

 

 

そうだよ、コイツは誰だよ!?

このガチ臭全開のテライケメンは誰なんだよ!!?

 

 

「誰だとおぉぉぉおお!!?

待て、俺だって黒崎と同じお前の幼馴染じゃないか!!」

 

「知らないよ!?

俺に、“ウホッ”な幼馴染なんていないよ!!?」

 

「なんだと!?

おい黒崎、いったいどういうことだ!?」

 

「くそ・・・えぇい、後で全部話す!!

今はひとまず、一刀を捕まえるんだ!!」

 

「わかった!」

 

 

言いながら、ニヤリと笑う男

あ、だめだ・・・あの目はマズイ

もう完全に、あのウキツと同じ目をしてるもん

 

 

「とにかく・・・逃げないと危ない!(性的な意味で)」

 

 

とりあえずこのまま、中庭を突っ切って校舎に入ろう

そう思い、さらに足を速める

 

その瞬間・・・

 

 

 

 

 

 

「よかったのですか?

ホイホイ走ってきて・・・」

 

 

 

 

聞こえてきた、“悪魔の声”

 

ま、まさか・・・

 

 

「このようなところでお会いするなんて、やはり私たちは運命という名の“発展場”で結ばれているようですね」

 

「う、ウキツ・・・!?」

 

 

さ、最悪だ!

なんでこんなところでコイツと出くわしちまったんだ!?

と、とにかく引き返s・・・

 

 

「ようやく追いついたぞ、北郷」

 

 

ひゃあぁ、大ピンチだぁあああ!!!?

ガチに囲まれるとか、どんだけ“誰得”な展開なの!?

 

 

「私得ですね」

「俺得だな」

 

「答えんなよ!!?

ていうか、ナチュラルに心の中を読むんじゃねぇ!!」

 

 

何コイツら、恐い

このままだと確実に・・・ヤラれる!?

 

 

「安心してください

私はノンケだって構わないで喰っちまうような紳士ですから・・・無論、性的な意味で」

 

「全然安心できねぇよ!?

あと、それ紳士っていわねぇよ!?」

 

「安心しろ北郷

俺はむしろ、お前に喰われたい・・・もちろん、性的な意味でだ」

 

「だから、まったく安心できねーよ!!」

 

 

そして、頼むから黙っててくれ!

ウキツとはベクトルが違う(性的な意味で)のはわかったから、頼むから黙っててくれ!

 

 

「さぁ、北郷くん・・・」

 

「さぁ、北郷・・・」

 

「ひっ・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「や  ら  な  い  か  ?」」

 

 

 

俺・・・終わったかもしんない

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

【医療の戦い】

 

この戦いにおいて、名乗り出た新たな英雄

【道下左慈】

 

彼はかの“鬼畜眼鏡”【阿部ウキツ】と共に、後の大乱で大いに名を上げていく

 

そして・・・この戦いが【攻めのウキツ】【受けの左慈】の、初めての共同戦線だった

 

 

 

 

 

「一刀が、危ない

だから・・・」

 

 

 

さて、ここでもう一つ・・・大事なことを話しておかなければならない

 

この戦いにおいて、欠かすことのできない人物についてだ

 

 

“彼女”はこの戦いの後、その在学期間の殆どを北郷一刀と共に過ごしていったと記録されている

 

片時も離れることなく、彼のことを守り続けていた存在

そして彼に関係する数多の戦いを、彼の為戦い抜いていった勇将

 

 

“赤き髪を靡かせて、颯爽と彼の前に立ちはだかる脅威を打ち払う”

 

 

人はそんな彼女のことを、“緋将軍”と讃えたという

 

 

 

「恋が・・・守る」

 

 

 

 

彼女の名前は【賀上恋】

後に、この学園最強と言われ三国の前に立ちはだかる・・・真の“英雄”である

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

 

「え・・・?」

 

 

そんな、間抜けな声が出てしまった

いや、だって仕方がないと思うんだ

 

だってさ・・・

 

 

「うひょ~~~!!?」

 

「マーベラス!!?」

 

 

あの変態二人が、一瞬にして宙を舞ってるんだぜ?

目の前にいる、ひとりの少女の手によって・・・だ

 

 

「れ、恋?」

 

「ん・・・一刀、大丈夫?」

 

「あ、ああ・・・恋のおかげでな」

 

 

俺がそう言うと、恋は嬉しそうに頬を緩めていた

 

うん、すごい可愛い

 

そうだな、あえて言うなら・・・その“メリケンサック”がなければ、もっとよかったかな

まぁ、助かったし見なかったことにしよう

 

 

「ふむ・・・見事な武だな」

 

 

言いながら、歩み寄るのは華雄だ

華雄は変態の足をわざと踏んでから、こちらに向かって歩いてくる

 

よかった、さっきよりも落ち着いてる

これで、ようやく一段落かな?

 

 

 

「すまんな、礼を言おう

少しこの変態共が、暴走してしまったようだ」

 

「ん・・・」

 

「さて、それでは一刀を・・・」

 

「ダメ」

 

「なん・・・だと?」

 

 

 

あ、あるぇ~?

なんでまた、こうピリッとした空気になってるの?

 

 

「というか恋?

いったい、どうしたのさ・・・華雄は、俺の幼馴染だから大丈夫だって」

 

「だって、幼馴染って・・・そこのゴミと、一緒って意味

だから、一刀が危ない・・・性的な意味で」

 

 

そう言って、ボロボロになった変態を指さす恋

それを見て、華雄は“うっ”と困ったように表情を歪める

 

あれ・・・そういや、この変態そんなこと言ってたな

 

でも、俺はコイツを知らないぞ

 

 

「なぁ、華雄

コイツって、いったい誰なんだ?

幼馴染って言ってたし、華雄なら何か知ってるんだろう?」

 

「左慈のことか

あ~、そのだな・・・お前は忘れてるかもしれんが、確かに小さい頃によく三人で遊んでいたぞ?」

 

「マジで?」

 

「マジだ」

 

 

嘘、だろ?

俺ってば小さい頃から、こんな危ない奴と一緒に遊んでたのか?

・・・よく無事でいられたな、性的な意味で

 

 

 

「はぁはぁ・・・やっと追いついたぞ、北郷」

 

「う、もうダメぽ・・・吐きそう」

 

「蓮華様、しっかりしてください!!

ゴールは、北郷はすぐそこです!!」

 

「はぁはぁ・・・やっと、追いついたよ~」

 

「あわわ、疲れました」

 

「一刀くん、大丈夫だった!?」

 

「へぅ、久しぶりにこんなに走りました」

 

 

 

そうこうしてるうちに、先ほどのメンツも合流

あれ、そういや俺ってなんで逃げてたんだっけ?

 

まぁ、いっか

疲れたし、そろそろ教室に帰ろうかな・・・ていうか、もしかして今って授業中じゃね?

 

 

「まさか・・・!?」

 

 

バッと、俺は辺りを見渡した

 

そして・・・絶句

 

気づいた時にはもう遅い

なんで、もっと早く気づかなかったのだろうか?

 

今は授業中

そして校舎の周りを騒ぎながら、走り回る俺たち

 

馬鹿だ・・・そんなことしたら普通、こうなって当たり前じゃないか!!

 

 

 

 

 

 

「めっちゃ見られてるんですけどーーーーーー!!!!??」

 

 

 

 

頭を抱え、俺は叫んだ

そうだ・・・めっちゃ見られてる

 

校舎の窓から、グラウンドから職員室の窓から・・・みんながこっちを凝視してるんだ

 

ああ、すごい恥ずかしい!!!

なにこれ、何てプレイ!!?

 

 

 

「さぁて一刀・・・さっそく決めてもらいましょうか」

 

「北郷、観念しろ」

 

「『かずきゅんキターーーーー(゜∇゜)ーーーーー』・・・はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ」

 

「大丈夫だよ、御主人様

私ってば、この日の為にいっぱい“勉強”したんだもん・・・性的な意味で!」

 

「『モレの周りで、変態達が盛りまくってるんだがwwww』・・・あわわ、流石は桃香様です」

 

「ちょ、ちょっと・・・何この展開!?(性的な意味での勝負なら、僕の一人勝ちじゃね? うはw僕の時代キターーーーwwwww)」

 

「へぅ、みなさん凄い執念です」

 

 

 

そして、何故このような状況でもみなさん自重しないんでしょうか?

周りの視線は、一切痛くないんですか?

本人たちがすでに痛いから、そういうのはノーダメージなんですか?

 

 

 

 

「そうですね・・・それについては、私も大いに興味があります」

 

「おいおいお前ら・・・北郷のお嫁さんである俺を差し置いて、そんな話をするんじゃない」

 

 

 

そんでコイツら、復活早ぇぇええ!!!??

なにこれ、もしかして・・・いや、もしかしなくっても再びピンチですか!!?

 

 

「大丈夫・・・」

 

「え・・・って、うわぁ!!?」

 

 

ふと、聞こえた恋の声

その直後、フワリと浮かぶ俺の体

 

見れば、俺の体は恋に持ち上げられていた

 

 

 

 

 

 

 

所謂、“お姫様抱っこ”というやつで

 

あ、あれ?

これって、普通逆なんじゃ・・・

 

 

「一刀は・・・恋が、守るから」

 

「ちょ、あの、恋さん?

いったい何をおおぉぉぉぉぉぉおおおううう!!!??」

 

 

グンッと、思い切り加速する恋

彼女は俺を抱っこしたまま、校舎に向かい駆け出していたのだ

 

そんな俺に集まる、幾つもの視線・視線・視線!!

 

いややああぁぁ、何この羞恥プレイ!!?

 

そしてチラリと見えた、とある教室の窓

華琳が顔を真っ赤にしたまま、こっちを見ているのに気づいてしまった

お願いだから、見ないでぇぇぇぇえええ!!!!??

 

 

「あらん、私も混ぜてよん・・・ぶるああぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!」

 

 

そして、混ざろうとするな学園長!!

ていうか、どっから湧き出た学園長!!

お前はいらないぞ、学園長!!

 

 

 

 

「恋達の物語は・・・まだまだ、始まったばかり」

 

 

コクコクと頷き、感慨深げに呟く恋

いや、物語ってなにさ!?

何それ、上手いこと言って〆たつもりなの!!?

 

 

 

 

 

 

「あーーーー、不幸だああぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

某不幸少年の如く、空に向かって叫んだ俺

 

相変わらずこういう日に限って、空は憎らしいほどに快晴だ

ああ、ちくしょう

そういえば、まだ新学期はじまって少ししか経ってないんだよなぁ

 

こんな毎日が、あと二年も続くんですか?

 

 

「ああ・・・神様のばかやろーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして、医療の戦いは・・・恋という少女の一人勝ちで終わった

 

 

これより後に騒ぎを聞きつけた教員たち相手に激闘を繰り広げ、かの学園長相手に互角に打ち合った恋

彼女はこの日より、この学園最強の名を冠することとなる

 

 

だがこれは、まだほんの序章に過ぎなかったのだ

これより先・・・彼を待つ、幾つもの戦い

 

その序章に過ぎなかった

 

今はまだ、地に伏す“龍達”が・・・数多く存在しているのだから

 

彼女、恋の言うとおりだ

 

 

彼らの物語は、まだまだ始まったばかりなのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・未完!!(すいません、続きますww)

 

 

★あとがき★

 

ついに“医療の戦い”が終了ですw

な、長かったww地味に長かったww

 

ていうか、左慈君ww

いや緑川さん、ごめんなさいww

ま、ちょっと変わった男の子だから仕方がないかwwww

 

今回はみんなのアイドル、恋ちゃんが登場しましたw

恋可愛いよ、恋

恋ちゃん、まじ恋ちゃん

この作品では無口なんですが、かなりアクティブな性格になっておりますww

 

 

そして、ちょくちょく垣間見えるシリアスは仕様です

その後にカオスでぶっ飛ばすのも仕様です(オイww

カオスでぶっ飛ばして、シリアスを忘れてしまうのも仕様です(もうダメぽwwww

 

まぁ、興味がある方はちょくちょく入る僅かなシリアスを覚えてみたりするのもいいかもしれません

そのうち、二つの道筋にわかれるようになっていますからww

 

 

ま、ネタバレはしない主義なんでここらでストップw

今回は、かなり無茶をした気がする

主に、睡眠時間的な意味で・・・

 

よく言われる、“同じ作者だとは思わなかった”という言葉がまた囁かれそうな投稿の仕方

うん、やっちゃったね♪

 

 

あ、あと最近はミクシィでイラスト描いたりしてます

宜しければ、覗いてやってくださいw

 

それでは、またお会いしましょう

 


 
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