激しく、長い戦がようやく終幕を迎えた。天下三分の計が形成され、ようやくこの三国時代に平和が訪れた。三国の武将たちは城の中で宴を楽しんでいた。俺はそんな中、城外に出ていた。・・・・・
そう・・・俺の物語も・・・終わりを迎えようとしていたから。
「・・・もう、俺がいなくても・・・大丈夫だな。」
俺はゆっくりと歩みだしそして・・・
「さようなら・・・愛しき魏の者たち・・」
俺の愛する者たちに別れを告げた・・・・<
pf>・・・・・・どれくらい歩いたのだろう、俺は川沿いまで歩いていた。
「・・・・・綺麗な月だなぁ。」
ふと空を見ると綺麗な満月が昇っていた。こんなに綺麗な満月は初めて見たかもしれない。
「・・・・・ははは、俺が消えるのにぴったりじゃないか。」
自然と笑いが出てしまった。
「・・・・・後悔はしていない。これは俺が望んだことなんだから。」
俺は・・・・もうここにはいられない。もう・・・みんなには会えない・・・。
「・・・・・そろそろか」
自分の手を見てみるとうっすらと透けていた。・・もう時間なんだとすぐに分かった。
「華琳、桂花、季衣、凪、真桜、沙和、風、凛、霞、流琉、そして春蘭、秋蘭。」
俺は覚悟を決めて、
「皆、今までありがとう・・・・さよなら」
ゆっくりと目を閉じようとしたその時、
「「北郷--------!!!」」
俺が一番愛し、一番最後に会いたくなかった者の声が聞こえた。
「「北郷!」」
「・・・・・よくここが分かったね、春蘭、秋蘭。」
俺は二人に笑顔でそう答えた。
「北郷!!貴様、ここで一体何をしている!華琳様の祝いの場に勝手にいなくなりよって!!!」
「そうだぞ北郷、お前が宴の場にいないから、心配したぞ。」
「わ、私は別に心配なぞ・・・・///」
春蘭は顔を赤くして俯いてしまった。それを見て秋蘭は、
「ああ、姉者はかわいいなぁー」
と言っていた。
でも俺はそんな二人の姿を見ても笑顔が出せなかった。
「・・・・・よりにもよってこんな時に、一番会いたくない子達に・・・・・」
「なんだと!!!会いたくないとはどう言う事・・・・!!!」
春蘭は最後まで言えなかった。なぜなら、
「北・・郷・・その手は・・・。」
俺の手が透けているのを見てしまったから。
「北郷、どうしたのだ、その手は」
秋蘭が信じられない顔で俺に問いかけた。
「ああ、もう・・・帰らなきゃいけないみたいなんだ」
「なん・・・だと・・?」
「どう言うことなのだ北郷?」
「俺は・・・もう・・・天の国に帰らなきゃいけないんだ。」
「「!!!」」
「俺の役目はね、華琳の天下統一を達成させるためにこの世界に来たんだ。でも今日それが達成された今、もう俺がここにいる必要がなくなった。だから俺は・・・「ふざけるな!!!」っ!!!」
「貴様の役目はまだ終わってはいないだろう!!!貴様の役目は我々と共に華淋様を支えるのではなかったのか!!!」
春蘭が大声で俺に向かってそういった。
「・・・北郷、よもや我々の役目を忘れたのではないだろうな?」
秋蘭が少し低い声でそういった。
「忘れてない・・・でも・・・もう・・・時間・・・みたいだ・・・」
「っ!、貴様、もう体が・・・」
「最後に・・・君たちに・・・・あえてよかっ・・た。会いた・・・くないなんて・・・・言って・・ごめん・・。」
「「北郷・・・・」」
もう時間がない・・・でもこれだけは言いたい。
「さようなら、魏武の大剣、魏武の神弓・・・。」
「「北郷・・・!」」
一番・・・伝えたいこと・・・
「さようなら、愛しき姉妹・・・・。」
「「一刀!!!!!!」」
二人は俺に駆け寄ってきた。・・でも、もう間に合わない・・・・だから・・・言わなきゃ・・・最後の一言を・・・・
「さようなら、愛していたよ、春蘭、秋蘭・・・・・・・」
「「っ、一刀ーーー!!!」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「うっ、くっ、一刀ぉ・・・・ひくっ」
「一刀・・・・くっ、・・・・。」
私たちの前で・・・・・愛しきものが消えた・・・・
もう二度と会えない・・・・・
もう二度と名を呼んでもらえない・・・・
そして・・・・もう・・・・あの笑顔は・・・見られない・・・・もう二度と・・・・・
「「う、うわぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」」
二人はただ泣き続けた、涙が枯れるまでただひたすら・・・
武将としてではなく・・・ただ・・・一人の女として・・・・・・
END
ども、anです。
初めての更新でめっちゃへたくそかも知れませんがそこは堪忍してください。・・・
さて、姉妹が終わりました。ほかにも書いてほしいENDがいたらコメントでお知らせください。
ではそろそろこのへんでバイ」
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勢いで書いてしまった・・・w姉妹ENDです。楽しんでいただけたらうれしいですw